JP2910934B2 - 多導体送電線路 - Google Patents

多導体送電線路

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JP2910934B2
JP2910934B2 JP2185321A JP18532190A JP2910934B2 JP 2910934 B2 JP2910934 B2 JP 2910934B2 JP 2185321 A JP2185321 A JP 2185321A JP 18532190 A JP18532190 A JP 18532190A JP 2910934 B2 JP2910934 B2 JP 2910934B2
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敏雄 山田
孝夫 藤島
克行 浦澤
正治 小川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、降雨時のコロナ騒音の発生を防止すること
ができる多導体送電線路の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、複数条の導体とこれらの複数条の導体のうち大
地側の2条の導体の略中央部下方にたるみをもたせて添
架した導電性添線とから成り、この大地側の2条の導体
と添線との間に取付けられた2導体スペーサが導電性添
線に沿って間隔をあけて設けられた多導体送電線路が知
られている(特公昭63−64129号公報参照)。この多導
体送電線路は、その大地側の2条の導体と大地との間で
導電性添線が大地側の電位傾度を低下しているので降雨
時にコロナ騒音が発生するのが有効に防止される。
〔発明が解決しようとする課題〕
一般に、コロナ騒音は、多導体送電線路を架設した後
に課電してから具体的に判明し、従って添線を取付ける
作業は、多導体送電線路の架設後に行なわれている。従
来技術では、添線は多導体送電線路の導体と同じく径間
長さに相当する長尺導体から成っており、従って長い添
線用導体を現地に運搬する必要があるため地形、道路状
況によっては架設が困難となり、また添線のたるみはそ
の架設後長い添線用導体の引き留め端で張力を調整しな
がら行なうので鉄塔には添線の質量の外に張力が加わっ
て鉄塔に大きな強度が要求されていた。
尚、多導体送電線路の一部に添線を架設することが提
案されているが(特開昭59−41110号公報参照)、これ
は、所定の長さの1つの導体を長さ方向に間隔をあけて
複数のクランプ付スペーサによって送電線路の導体に支
持するので、添線のたるみ量は、両端のクランプ付スペ
ーサによって調節されるが、このような方法で隣り合う
スペーサ毎のたるみ量を所定の値に設定することが難し
く、特に1つの添線導体を用いるので、添線を架設すべ
き送電線路の長さが長い場合には、その傾向が一層顕著
となる。
本発明の目的は、上記の欠点を回避し、長い添線でも
所定のたるみ量で容易に架設することができ、またたる
み量の設定時にかかる張力を分散して鉄塔に大きな強度
を必要とすることがない多導体送電線路を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記の課題を解決するために、複数条の導
体とこれらの複数条の導体のうち大地側の2条の導体の
略中央部下方にたるみをもたせて添架した導電性添線と
から成る多導体送電線路において、添線は、複数の短尺
導体から成り、各短尺導体は、その両端を適宜の2条の
導体間に2導体スペーサを介して取付けられていること
を特徴とする多導体送電線路が提供される。
〔作用〕
このように、添線が短尺導体から成っていると、長い
添線用導体を現地に運搬する必要がなく、従って地形、
道路状況に関係なく架設が容易となり、また添線は、各
短尺導体毎に、その両端を2導体スペーサを介して送電
線路の導体に支持しているので、長い添線でも隣り合う
2導体スペーサ間のたるみ量の設定が容易である上に、
添線の張力が各短尺導体毎に分散されるため、鉄塔に大
きな添線の張力がかかることがない。尚、短尺導体の長
さは、2つの2導体スペーサで支持するのに適当な長さ
に設定されるが、添線が複数の短尺導体から成っている
と、運搬作業が容易であるだけでなく、たるみ量の設定
が容易であり、またその際の2導体スペーサにかかる張
力が小さくてすむから架設作業も容易となる。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明すると、
第1図乃至第3図は本発明に係る多導体送電線路10を示
し、この多導体送電線路10は、複数条の導体12と、これ
らの複数条の導体12のうち大地側の2条の導体12Aの略
中央部下方にたるみをもたせて添架した導電性添線14と
から成っている。図示の実施例では、第3図から解るよ
うに、8条の導体12が用いられ、これらの8条の導体12
は8角形の頂点に位置するように配置される。添線14
は、通常の裸電線の外に、風、騒音、コロナ騒音、風圧
を低減することができる第9図(A)に示す如き外周に
突出部を有する電線15Aや第9図(B)に示す如き軽量
化するために内部が放射状の素線15bが螺旋状に延びて
いるエキスパンド電線15Bとすることができる。
この多導体送電線路10は、8条の導体12を相互に間隔
をあけるように取付けられ径間で導体12に沿って間隔を
あけて設けられた多導体スペーサ16と、大地側の2条の
導体12Aと添線14との間に取付けられ径間で添線14に沿
って間隔をあけて設けられた複数の2導体スペーサ18を
備えている。多導体スペーサ16は、通常のように、多角
形状のスペーサ本体の各頂点に取付けられた導体12を把
持するクランプ部材を備えている。尚、隣り合う2導体
スペーサ18の間隔は、添線14の重量や相間の絶縁間隔を
勘案して定められるが、例えば1000kV送電線路の場合に
は5〜20m程度に設定される。また添線14のたるみ量
(d)は、電位傾度と密接に関係し、この電位傾度が最
小となるように設定される。
添線14は、隣り合う2導体スペーサ18の間に所定のた
るみをもって引き留められた短尺導体14Aから成り、こ
の短尺導体14Aの両端には後にのべる2導体スペーサ18
に接続される引き留めクランプ20が圧縮接続されてい
る。尚、この引き留めクランプ20はその先端にクレビス
20aを有する。
2導体スペーサ18は、第4図及び第5図に示すよう
に、大地側の2条の導体12Aを把持する2つのクランプ
部材22と、これらのクランプ部材22の間に取付けられた
バー状のスペーサ本体24と、このスペーサ本体24の中央
部にボルト・ナット手段26によってピボット運動するこ
とができるように取付けられた引き留めヨーク28とから
成っている。短尺導体14Aの両端の引き留めクランプ20
のクレビス20aは、隣り合う2導体クランプ18の引き留
めヨーク28の端部にボルト・ナット手段30によって接続
されている。このようにして、添線14は、隣り合う2導
体スペーサ18の間に接続された複数の短尺導体14Aによ
って形成されて大地側の2導体12Aの中間に1本の添線
を架設したのと同等のコロナ低減効果を有することが解
る。
また、第6図は引き留めヨーク28をスペーサ本体24の
上部に配置した構造例を示す。このように、短尺導体14
Aを大地側の2導体12Aの水平面よりも高い位置で引き留
める構造とすれば、クレビス20aやボルト・ナット手段3
0等からのコロナ発生を防止することができ、また所定
のたるみ量(d)を得るための短尺導体14Aの架線張力
を低くすることができる。
第7図は本発明の変形例を示し、この変形例では、短
尺導体14Aの引き留めクランンプ20のクレビス20aが引き
留めヨーク28に直接接続されるのではなく、クレビス20
aと引き留めヨーク28との間に補助クレビス32が配置さ
れ、この補助クレビス32の一端は引き留めヨーク28にボ
ルト・ナット手段34によって接続され、補助クレビス32
の他端はFRP等の絶縁性リンク36の一端にボルト・ナッ
ト手段38によって接続され、絶縁性リンク36の他端は引
き留めクランプ20のクレビス20aにボルト・ナット手段3
0によって接続されている。
一般に、添線に電流が分流して添線が発熱するのを防
止する必要があるが、従来技術のように添線が長尺導体
から成っている場合には、添線の引き留め端に碍子を入
れたり、添線のクランプ部材に絶縁性ゴムのカラーを入
れたりしていたので、架設が面倒である上にクランプ部
材のボルトが緩むと、金属部が添線に接触してスパーク
及びそれに伴なう騒音を発生していた。本発明でも、従
来技術と同様に、クランプ部材22と導体12Aとの間に絶
縁性ゴム等のカラーを入れることにより添線14に電流が
分流しないようにすることができるが、本発明のように
添線14が短尺導体14Aから成っていると、第7図の変形
例のように、短尺導体14Aの両端と引き留めヨーク24と
の間に絶縁性リンク36を介在して添線14に電流が分流す
るのを容易に防止することができる。尚、この変形例
で、補助クレビス32が半導電性のゴムまたはプラスチッ
クから成っていると、補助クレビス32に電流は流れない
が、補助クレビス32の電位は添線14のそれに等しくなっ
て好ましい。
第8図は多導体12が径間導体ではなく、ジャンパ線で
ある場合の適用例を示し、この場合にも、ジャンパ線の
大地側の2導体12Aと添線14との間に同様にして短尺導
体14Aから成る添線14を添わせて大地との間の電位傾度
を軽減してコロナ騒音を低減することができる。
尚、上記実施例では、添線14は、複数条の導体12のう
ち大地側の2条の導体12Aの間に取付けられているが、
大地側より上の2条の導体の間に取付けてもよい。但
し、この場合にもこの添線14が大地側の2条の導体12A
の略中央部下方にたるみをもって垂れ下がっていること
が必要である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、上記のように、添線として短尺導体
を用いているので、長い添線用導体を現地に運搬する必
要がなく、従って地形、道路状況に関係なく架設が容易
となり、また添線を構成する複数の短尺導体の各短尺導
体毎に、その両端を2導体スペーサを介して送電線路の
導体に支持しているので、添線の各短尺導体毎にたるみ
量を設定して長い添線でもたるみ量を容易に設定するこ
とができる上に、添線の張力が隣り合う2導体添線スペ
ーサ毎に分散されるため、鉄塔に大きな添線の張力がか
かることがない。更に、添線が複数の短尺導体から成っ
ていると、運搬作業及びたるみの設定が容易であるだけ
でなく、たるみ量の設定時に2導体スペーサにかかる張
力が小さくてすむから架設作業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図はそれぞれ本発明に係る多導
体送電線路の一実施例の上面図、側面図及び断面図、第
4図及び第5図はそれぞれ本発明に用いられる2導体ス
ペーサの拡大側面図及び第4図のV−V線断面図、第6
図は第5図と同様の図であるが本発明の異なる実施例の
断面図、第7図は第5図と同様の図であるが本発明の変
形例に用いられる2導体スペーサの断面図、第8図は本
発明をジャンパ線に適用した他の実施例の概略側面図、
第9図(A)(B)はそれぞれ本発明に用いられる添線
の異なる例の断面図である。 10……多導体送電線路、12……複数条の導体、12A……
大地側の導体、14……添線、14A……短尺導体、16……
多導体スペーサ、18……2導体スペーサ、20……引き留
めクランプ、24……スペーサ本体、28……引き留めヨー
ク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武部 俊郎 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 渡辺 昌人 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 山田 敏雄 東京都港区赤坂1丁目6番14号 東京電 力株式会社送変電建設準備事務所内 (72)発明者 藤島 孝夫 東京都港区赤坂1丁目6番14号 東京電 力株式会社送変電建設準備事務所内 (72)発明者 浦澤 克行 東京都港区赤坂1丁目6番14号 東京電 力株式会社送変電建設準備事務所内 (72)発明者 小川 正治 東京都港区赤坂1丁目6番14号 東京電 力株式会社送変電建設準備事務所内 (56)参考文献 特開 昭59−41110(JP,A) 特開 昭58−170313(JP,A) 実開 昭59−164439(JP,U) 実開 昭57−69431(JP,U) 実開 昭61−421(JP,U) 実開 昭50−53697(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数条の導体と前記複数条の導体のうち大
    地側の2条の導体の略中央部下方にたるみをもたせて添
    架した導電性添線とから成る多導体送電線路において、
    前記添線は複数の短尺導体から成り、各短尺導体は、そ
    の両端を適宜の2条の導体間に2導体スペーサを介して
    取付けられていることを特徴とする多導体送電線路。
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