JP2834357B2 - 配電線における防雷装置 - Google Patents

配電線における防雷装置

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JP2834357B2
JP2834357B2 JP4024371A JP2437192A JP2834357B2 JP 2834357 B2 JP2834357 B2 JP 2834357B2 JP 4024371 A JP4024371 A JP 4024371A JP 2437192 A JP2437192 A JP 2437192A JP 2834357 B2 JP2834357 B2 JP 2834357B2
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lightning conductor
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幸男 葛城
雅夫 山内
隆保 飯田
秀昭 菊地
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Chubu Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配電線における防雷装
置に関し、詳しくは、配電線の架空地線へ流入した雷電
流を雷導線により効率良く大地へ流入させる防雷装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】配電線は絶縁レベルが低く、雷サ−ジ耐
電圧は100kV程度である。このため、主として誘導
雷に対しては、架空地線、避雷器、耐雷PC等の設置に
より対処している。しかし、直撃雷については、その雷
サ−ジ電圧は300kV程度と大きいため、直撃雷によ
る配電線の停電故障と設備の絶縁破壊の防止は、現状で
は困難である。このため雷撃多発地区では、復旧用の予
備品確保と作業員手配等の負担が過大となり、通常の業
務を遂行する妨げとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑み、配電柱の電位上昇を抑制し、配電設
備を絶縁破壊から保護することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】配電線における防雷装置
において、該防雷装置は配電柱1と架空地線2及び雷導
線3を備え、前記配電柱1は、頂部に上部腕金4を、下
部に下部腕金4′を備え、上部腕金4は中央部に架空地
線支持金具4aを又両側下部にはそれぞれ雷導線引き下
ろし用腕金4bが取付けられており、下部腕金4′は雷
導線3を緊張すべくバネ9を組込んだ一対のタ−ンバッ
クル4b′を備えており、前記架空地線2は配電柱1の
頂部に架設された裸線で上部腕金4の架空地線金具4a
上に固定されたピン碍子5に引き通されて、配電柱1及
び上部腕金4と電気的に絶縁状態で架設されており、前
記雷導線3はその上端部が架空地線2と分岐スリ−ブ7
により機械的・電気的に接続され、下端部が接地されて
いる被覆線であり、さらに、上部腕金4の両端部に固定
されたピン碍子5に引き通され、雷導線引き下ろし用腕
金4bに取付けた耐張碍子6を介して取付けられ、前記
雷導線3の被覆材を食い破って導体に食いつく歯を持っ
た楔を組み込んだ構造を備える引留クランプ8に引き留
められて配電柱1の両側に互に平行に配設されると共に
前記楔と前記引留クランプのクランプ本体とは電気的に
絶縁され、下端は下部腕金4′上に前記タ−ンバックル
4b′を介し取付けられた耐張碍子6′を介して取り付
けた引留クランプ8′に引き留められている。
【0005】
【作用】上記構成の配電線における防雷装置によれば、
配電線の架空地線に流入した雷電流は、雷導線3を通り
大地に流される。そのため、雷電流による配電柱1の電
位上昇が抑制され、配電設備の絶縁破壊が防止される。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の実施例に係る配電線における
防雷装置の正面図である。防雷装置は主として配電柱
1、架空地線2及び雷導線3からなっている。
【0007】配電柱1は、ポ−ル型の電柱であり、その
頂部に上部腕金4を備え、下部には下部腕金4′を備え
ている。上部腕金4は、中央部の架空地線支持金具4a
と両側部の一対の雷導線引き下ろし用腕金4bを一体と
し、バンドで配電柱1に取付けられている。下部腕金
4′は、雷導線3を緊張する一対のタ−ンバックル4
b′を備えている。また、タ−ンバックル4b′にはバ
ネ9を組込み、これらにより雷導線3の張力変動及び振
動を吸収し、弛みを防止する。
【0008】架空地線2は、配電柱1の頂部に架設され
た裸線であり、一般に亜鉛めっき鋼より線又は銅単線が
使用される。架空地線2は、上部腕金4の架空地線金具
4aに固定されたピン碍子5に引き通してあり、このピン
碍子5により架空地線2は配電柱1及び上部腕金4と電
気的に絶縁した状態で架設されている。
【0009】雷導線3は、その上端部が架空地線2と分
岐スリ−ブ7により機械的、電気的に接続され、下端部
が接地されている被覆線であり、硬銅より線を使用する
のが好ましい。分岐スリ−ブ7は、接続する架空地線2
が亜鉛めっき鋼より線の場合には雷導線(硬銅より線;
Cu)と異種金属であることから、接続部の電食防止が施
されたものである必要がある。本実施例では、これに対
応可能なものとして図4に示すようなH形圧縮分岐スリ
−ブを使用するが、分岐スリ−ブはC形のものであって
もよい。
【0010】雷導線3は、上記のように上端部を分岐ス
リ−ブ7により接続され、さらに、上部腕金4の端部に
固定されたピン碍子5(詳細は図2参照)に引き通してあ
る。そして、雷導線引き下ろし用腕金4bに、耐張碍子6
(詳細は図3参照)を介して取付けられている引留クラ
ンプ8に引き留められている。つづいて、引留クランプ
8より雷導線3は配電柱1に沿って平行に配設され、下
部腕金4′に耐張碍子6′を介して取り付けられている
引留クランプ8′に引き留められている。
【0011】引留クランプ8,8′は雷導線3の被覆材
を食い破って導体に食いつく歯を持った楔を組み込んだ
構造となっており(図5)、ボルトを締め付けるだけで
被覆を剥がずに引留められるようにしてある。このた
め、特殊工具が不要で、防水・絶縁処理が不要である。
また、張力が増大した時は、楔の効果により食いつき力
が増加するから滑る心配はない。さらに、楔とクランプ
本体は絶縁されているので、誘導等による感電が防止さ
れると共に、楔の歯部は防水コンパウンドにより覆われ
るようになっているので、電線被覆内に雨水が進入する
こともない。なお、クランプ装着後、防水を兼ねた絶縁
カバ−を併用すれば、これ等の効果は一層向上する。
【0012】雷導線3の張力は、風による揺れ・振動を
防止するため、タ−ンバックル4b′により100kgf 程
度の張力とし、バネ9により張力変動を防止している。
また、配電柱1や電力線支持腕金との絶縁離隔を確保す
るため、雷導線3と配電柱1との間隔は30cm程度とし
ている。このため、引留クランプ8,8′間に振れ止め
のための支持装置を設置する必要がないので、後述する
ように、この雷導線3を昇降安全装置として使用する際
に障害物は存在しないことになる。
【0013】
【発明の効果】(1)雷導線3がその下部でタ−ンバッ
クル4b′及びバネ9で常に張力を受けているので、雷
導線3の張力変動及び振動を吸収し弛みを防止すること
ができる。 (2)雷導線3はその上端部が架空地線2と分岐スリ−
ブ7で電気的にはもとより機械的にも強固に接続され、
下端が接地される被覆絶縁線であること、雷導線3は上
部では引下し用腕金4bに耐張碍子6を介し取付けられ
ている引留クランプ8で引留められ、つづいて引留めク
ランプ8より雷導線3は配電柱1に沿って左右平行に下
向きに配設され、下部腕金4′に耐張碍子6′を介して
取付けた引留クランプ8′に引留められているので、振
れ止めのための支持装置を設ける必要がなく、雷導線3
を昇降安全装置のガイドとして使用することができる。
【0014】 さらに、配電柱1の両側に一対の絶縁被
覆電線からなる雷導線3を配電柱1に沿って平行に配設
したので、この雷導線を作業時の昇降安全装置のガイド
として流用できるため、別途の昇降安全装置の設置を省
略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る配電線における防雷装置
の正面図。
【図2】ピン碍子の正面図。
【図3】耐張碍子の正面図。
【図4】(a)はH形圧縮分岐スリ−ブの正面図、(b)は
同じく側面図。
【図5】(a)は引留クランプの正面図、(b)は(a)のX
−X断面図、(c)は同じく平面図。
【符号の説明】
1 配電柱 2 架空地線 3 雷導線 4 上部腕金 4a 架空地線支持金具 4b 雷導線引き下ろ
し用腕金 4′ 下部腕金 4b′ タ−ンバック
ル 5 ピン碍子 6,6′ 耐張碍子 7 分岐スリ−ブ 8,8′ 引留クラ
ンプ 9 バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 雅夫 愛知県名古屋市天白区福池二丁目242番 地 (72)発明者 飯田 隆保 岐阜県羽島市福寿町本郷943番地 (72)発明者 菊地 秀昭 神奈川県川崎市高津区久本475番地 旭 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−164414(JP,A) 特開 昭54−119693(JP,A) 特開 平3−235612(JP,A) 特開 昭51−80949(JP,A) 特開 平3−235613(JP,A) 実開 昭61−98343(JP,U) 実公 昭12−7011(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 13/00 H02G 7/00 - 7/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電線における防雷装置において、該防
    雷装置は配電柱(1)と架空地線(2)及び雷導線(3)を備
    え、 前記配電柱(1)は、頂部に上部腕金(4)を、下部に下部
    腕金(4′)を備え、上部腕金(4)は中央部に架空地線支
    持金具(4a)を又両側下部にはそれぞれ雷導線引き下ろし
    用腕金(4b)が取付けられており、下部腕金(4′)は雷導
    線(3)を緊張すべくバネ(9)を組込んだ一対のタ−ンバ
    ックル(4b′)を備えており、 前記架空地線(2)は配電柱(1)の頂部に架設された裸線
    で上部腕金(4)の架空地線金具(4a)上に固定されたピン
    碍子(5)に引き通されて、配電柱(1)及び上部腕金(4)
    と電気的に絶縁状態で架設されており、 前記雷導線(3)はその上端部が架空地線(2)と分岐スリ
    −ブ(7)により機械的・電気的に接続され、下端部が接
    地されている被覆線であり、さらに、上部腕金(4)の両
    端部に固定されたピン碍子(5)に引き通され、雷導線引
    き下ろし用腕金(4b)に取付けた耐張碍子(6)を介して取
    付けられ、前記雷導線(3)の被覆材を食い破って導体に
    食いつく歯を持った楔を組み込んだ構造を備える引留ク
    ランプ(8)に引き留められて配電柱(1)の両側に互に平
    行に配設されると共に前記楔と前記引留クランプのクラ
    ンプ本体とは電気的に絶縁され、下端は下部腕金(4′)
    上に前記タ−ンバックル(4b′)を介し取付けられた耐張
    碍子(6′)を介して取り付けた引留クランプ(8′)に引
    き留められていることを特徴とする配電線における防雷
    装置。
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