JPH11187526A - 絶縁ジャンパ線の架線方法及びこれに用いられる絶縁導線筒 - Google Patents

絶縁ジャンパ線の架線方法及びこれに用いられる絶縁導線筒

Info

Publication number
JPH11187526A
JPH11187526A JP35106097A JP35106097A JPH11187526A JP H11187526 A JPH11187526 A JP H11187526A JP 35106097 A JP35106097 A JP 35106097A JP 35106097 A JP35106097 A JP 35106097A JP H11187526 A JPH11187526 A JP H11187526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
insulated
insulated conductor
tube
jumper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP35106097A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ohashi
隆 大橋
Takao Nakamura
隆雄 中村
Morio Nishikawa
守男 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP35106097A priority Critical patent/JPH11187526A/ja
Publication of JPH11187526A publication Critical patent/JPH11187526A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電線を切断することなく絶縁ジャンパ線を形成
できる絶縁ジャンパ線の架線方法及びこれに用いられる
絶縁導線筒を提供する。 【解決手段】 鉄塔アーム3上に仮固定した絶縁導線筒
5に紐状体6を通しておき、延線ロープ7aを途中で切
り離してこの紐状体6の両端に連結する。この状態で延
線ロープ7aに続いて延線ワイヤ7bを牽引し、電線2
を切断することなく絶縁導線筒5に導入する。その後、
絶縁導線筒5の両側で電線2を耐張碍子装置により鉄塔
アーム3に本固定してジャンパを形成する。この絶縁導
線筒5は、少なくとも外表面が絶縁材により構成された
筒本体の内部に、導入用治具を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電用鉄塔等にお
ける絶縁ジャンパ線の架線方法及びこれに用いられる絶
縁導線筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、ジャンパ線は耐張碍
子装置1により鉄塔アーム3に引き止めた電線2を、鉄
塔アーム3の下方に垂れ下がらせて形成されている。送
電用の電線2には大きい張力が作用し、しかも大電流が
流れるために、信頼性の点からはドラムから繰り出した
電線2を途中で切り離さずにそのまま鉄塔間に架線する
ことが好ましい。従ってその意味からは、ジャンパ線の
部分についても電線2を切り離さずにジャンパを形成す
ることが望まれる。なお、鉄塔間に送電線を架線するに
は、ヘリコプターにより各鉄塔間に細いロープをかけ渡
し、その端部をウインチで牽引しながら順次太い延線ワ
イヤにつなぎ替え、最終的に送電用の電線を架線する方
法が一般的である。
【0003】ところで近年における送電電圧の上昇に伴
い、必要とされるジャンパ線と鉄塔アーム3との間隔も
大きくなり、送電用鉄塔の巨大化を招いている。そこで
本発明者等は図4に示すように、ジャンパ部をパイプ状
の絶縁材4により被覆してジャンパ線と鉄塔アーム3と
の間隔を縮小し、これによって送電用鉄塔の巨大化を防
止する方法を発明し、既に特許出願を行なったところで
ある。しかし上記したように電線2を途中で切り離さず
にジャンパ部を形成しようとすると、パイプ状の絶縁材
4の内部に電線2を通す必要があり、上記した従来法で
は架線が困難である。なお、絶縁材4を二つ割りにして
ジャンパ部の電線2に後から被せる方法を取れば、電線
2の切り離しは不要である。しかし、パイプ状の絶縁材
4を分割型とするとその絶縁強度が低下するため、この
方法は信頼性の面から好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、パイプ状の絶縁材により絶縁され
た絶縁ジャンパ線を、電線を切り離すことなく形成する
ことができる絶縁ジャンパ線の架線方法及びこれに用い
られる絶縁導線筒を提供するためになされたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すため
になされた本発明の絶縁ジャンパ線の架線方法は、予め
紐状体を貫通させた絶縁導線筒を鉄塔アーム上に仮固定
しておき、鉄塔間に延線される延線ロープを途中で切り
離してこの紐状体の両端に連結したうえ、延線ロープに
続いて延線ワイヤを牽引することにより電線を絶縁導線
筒に導入し、その後絶縁導線筒の両側で電線を耐張碍子
装置により鉄塔アームに本固定してジャンパを形成する
ことを特徴とするものである。また本発明の絶縁導線筒
は、少なくとも外表面が絶縁材により構成された筒本体
の内部に、延線ワイヤ及び電線の導入を容易にするため
の導入用治具を設けたことを特徴とするものである。こ
の導入用治具としては、中心軸を柔軟に連結された3個
以上の回転体や、筒本体の内面に回転自在に固定された
回転体を用いることができる。
【0006】本発明の架線方法によれば、予め絶縁導線
筒に貫通させた紐状体を利用して延線ロープや延線ワイ
ヤを絶縁導線筒に通し、この延線ワイヤの端部に接続さ
れた電線を絶縁導線筒に導入することができるから、電
線を切り離すことなく絶縁ジャンパ線を形成することが
できる。また本発明の絶縁導線筒は、内部に設けられた
導入用治具により延線ワイヤ及び電線をスムーズに通す
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を示す。本発明の方法により絶縁ジャンパ線を架線す
るには、まず図1(A) に示すように鉄塔アーム3上に絶
縁導線筒5を仮固定する。この絶縁導線筒5は全体を絶
縁材料により構成したものであっても、あるいは亜鉛め
っき鋼管、アルミ管、ステンレス鋼管等の金属管の外表
面に絶縁材の層を形成したものであってもよい。この絶
縁導線筒5の内部には、予め紐状体6を貫通させてお
く。またこの紐状体6の両端部には、延線ロープ7aと
の接続具8を設けておく。なお仮固定は鉄塔アーム3に
直接行えばよく、仮固定された絶縁導線筒5の方向は送
電線の架線方向と一致させておく。
【0008】前記したように、送電線を鉄塔間に架線す
るためには、まずヘリコプターにより各鉄塔間に細いロ
ープをかけ渡し、その端部をウインチで牽引しながら順
次太い延線ロープ7aから延線ワイヤ7bにつなぎ替え
て行く方法が採用されている。そこでこの延線ロープ7
aが例えば16mm径のロープになったとき牽引を一時停止
し、絶縁導線筒5の近傍の延線ロープ7aを切り離して
その切り離し端部にフック等の接続具9を取り付ける。
そして図1(B) に示すように絶縁導線筒5に予め貫通さ
せておいた紐状体6の両端部の接続具8と、延線ロープ
7aの接続具9とを鉄塔上で相互に接続する。
【0009】これにより延線ロープ7aは紐状体6とと
もに絶縁導線筒5の内部を貫通した状態となるので、延
線ロープ7aの牽引を再開し、最終的に図1(C)に示す
ように絶縁導線筒5の内部に延線ワイヤ7bにより送電
用の電線2を導入する。その後、図1(D) に示すように
電線2をジャンパの形成に必要な長さだけ引き寄せて余
裕を作り、絶縁導線筒5を鉄塔アーム3から降下させ
る。そして絶縁導線筒5の両側で電線2を耐張碍子装置
1により鉄塔に本固定し、絶縁導線筒5により絶縁され
た絶縁ジャンパ線を形成すればよい。
【0010】このように、本発明の方法によれば電線2
を切り離すことなく絶縁導線筒5の内部に通し、図4に
示されるような絶縁ジャンパ線を形成することができ
る。このため信頼性に優れ、しかも鉄塔アーム3との間
隔を縮小した絶縁ジャンパ線を得ることができる。
【0011】次に、本発明の絶縁ジャンパ線架線用の絶
縁導線筒5の構造を説明する。前記の説明から明らかな
ように、この絶縁導線筒5は延線ワイヤ7b及び電線2
の導線ガイドとしても作用し、これらを傷つけることな
く通過させる必要がある。このため、単なる筒を用いる
よりも図2、図3に示されるように、延線ワイヤ7b及
び電線2の導入を容易にする導入用治具11を、製造工
程において予め内部に取り付けた絶縁導線筒5を用いる
ことが好ましい。
【0012】図2の絶縁導線筒5は、導入用治具11と
して3個以上の回転体12の組み合わせを用いたもので
ある。回転体12としては金属等の導電体またはセラミ
ックス、ポリマー等の絶縁体よりなるボールやローラを
用いることが好ましく、その中心軸間を弾性紐状体13
により柔軟に連結している。図2の実施形態では弾性紐
状体13としてコイルバネが用いられ、4個の回転体1
2を連結している。延線ワイヤ7b及び電線2はこれら
の回転体12にガイドされつつ絶縁導線筒5の内部をス
ムーズに通過する。なお、この導入用治具11は少なく
とも絶縁導線筒5の両端部に設けることが好ましく、牽
引される電線2等に引きずられて導入用治具11が移動
しないように、絶縁導線筒5の内部全周に移動防止用の
壁14を突設しておくものとする。
【0013】図3の絶縁導線筒5は、導入用治具11と
して筒本体の内面に回転自在に固定された回転体15を
用いたものである。この回転体15はローラであり、軸
受16により絶縁導線筒5の筒本体に固定されている。
この導入用治具11も少なくとも絶縁導線筒5の両端部
に設けることが好ましく、延線ワイヤ7b及び電線2は
これらの回転体15にガイドされつつ絶縁導線筒5の内
部に容易に導入される。
【0014】なお、絶縁導線筒5を亜鉛めっき鋼管、ア
ルミ管、ステンレス鋼管等の金属管とした場合には、絶
縁導線筒5と電線2とが電気的に確実な導通状態を保持
していないと通電時に電線2のインピーダンスによって
絶縁導線筒5の両端で電位差が生じ、接触不良部でアー
ク放電が生じて結果的に電線2が損傷されるおそれがあ
る。従って、図2、図3のいずれの場合にも回転体1
2、15を絶縁体として絶縁導線筒5と電線2とを絶縁
したうえ、絶縁導線筒5の両端部で電線2を絶縁導線筒
5に圧着、ねじ止め等の手段により電気的に接続すれ
ば、絶縁導線筒5の両端の電位差は0となり、上記した
ようなアーク放電による電線2の損傷を防止することが
できる。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の絶縁ジ
ャンパ線の架線方法によれば、電線を切り離すことなく
絶縁導線筒により絶縁された信頼性の高い絶縁ジャンパ
線を形成することができる。この絶縁ジャンパ線は鉄塔
アームの小型化に寄与することができる。また本発明の
絶縁導線筒によれば、延線ワイヤ及び電線を回転体を利
用して、容易に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁ジャンパ線の架線方法を示す工程
説明図である。
【図2】本発明の絶縁導線筒を示す断面図である。
【図3】本発明の絶縁導線筒を示す断面図である。
【図4】絶縁ジャンパ線の側面図である。
【図5】通常のジャンパ線の側面図である。
【符号の説明】
1 耐張碍子装置、2 電線、3 鉄塔アーム、4 パ
イプ状の絶縁材、5絶縁導線筒、6 紐状体、7a 延
線ロープ、7b 延線ワイヤ、8 接続具、9 接続
具、11 導入用治具、12 回転体、13 弾性紐状
体、14 移動防止用の壁、15 回転体、16 軸受

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め紐状体を貫通させた絶縁導線筒を鉄
    塔アーム上に仮固定しておき、鉄塔間に延線される延線
    ロープを途中で切り離してこの紐状体の両端に連結した
    うえ、延線ロープに続いて延線ワイヤを牽引することに
    より電線を絶縁導線筒に導入し、その後絶縁導線筒の両
    側で電線を耐張碍子装置により鉄塔アームに本固定して
    ジャンパを形成することを特徴とする絶縁ジャンパ線の
    架線方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも外表面が絶縁材により構成さ
    れた筒本体の内部に、延線ワイヤ及び電線の導入を容易
    にするための導入用治具を設けたことを特徴とする絶縁
    ジャンパ線架線用の絶縁導線筒。
  3. 【請求項3】 導入用治具が中心軸を柔軟に連結された
    3個以上の回転体からなるものである請求項2に記載の
    絶縁ジャンパ線架線用の絶縁導線筒。
  4. 【請求項4】 導入用治具が筒本体の内面に回転自在に
    固定された回転体からなるものである請求項2に記載の
    絶縁ジャンパ線架線用の絶縁導線筒。
JP35106097A 1997-12-19 1997-12-19 絶縁ジャンパ線の架線方法及びこれに用いられる絶縁導線筒 Withdrawn JPH11187526A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35106097A JPH11187526A (ja) 1997-12-19 1997-12-19 絶縁ジャンパ線の架線方法及びこれに用いられる絶縁導線筒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35106097A JPH11187526A (ja) 1997-12-19 1997-12-19 絶縁ジャンパ線の架線方法及びこれに用いられる絶縁導線筒

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11187526A true JPH11187526A (ja) 1999-07-09

Family

ID=18414779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35106097A Withdrawn JPH11187526A (ja) 1997-12-19 1997-12-19 絶縁ジャンパ線の架線方法及びこれに用いられる絶縁導線筒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11187526A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108183445A (zh) * 2017-12-22 2018-06-19 国家电网公司 一种管母线跳线结构及其管母线支撑金具
US10947684B1 (en) 2019-02-15 2021-03-16 Valmont Industries, Inc. System, method and apparatus for securing a traffic delineator
CN114465153A (zh) * 2021-12-23 2022-05-10 国网浙江省电力有限公司金华供电公司 一种带负荷剪断重连10kV架空裸导线的方法
CN115064986A (zh) * 2022-07-05 2022-09-16 广东电网有限责任公司 一种防滑脱放线滑车
US11451038B2 (en) 2019-01-24 2022-09-20 Valmont Industries, Inc. System, method and apparatus for positioning and training flexible jumpers

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108183445A (zh) * 2017-12-22 2018-06-19 国家电网公司 一种管母线跳线结构及其管母线支撑金具
US11451038B2 (en) 2019-01-24 2022-09-20 Valmont Industries, Inc. System, method and apparatus for positioning and training flexible jumpers
US10947684B1 (en) 2019-02-15 2021-03-16 Valmont Industries, Inc. System, method and apparatus for securing a traffic delineator
CN114465153A (zh) * 2021-12-23 2022-05-10 国网浙江省电力有限公司金华供电公司 一种带负荷剪断重连10kV架空裸导线的方法
CN115064986A (zh) * 2022-07-05 2022-09-16 广东电网有限责任公司 一种防滑脱放线滑车
CN115064986B (zh) * 2022-07-05 2024-06-04 广东电网有限责任公司 一种防滑脱放线滑车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0536180A1 (en) An electrical cable
JPS60158402A (ja) 光フアイバ複合碍子
JPH11187526A (ja) 絶縁ジャンパ線の架線方法及びこれに用いられる絶縁導線筒
US2879321A (en) Dead end connector
US8383945B2 (en) Dead end connector
GB2230106A (en) Composite electric and optical aerial cable
JPH055619Y2 (ja)
JP3281557B2 (ja) 電力ケーブルプレハブ形絶縁接続部
US2136258A (en) Aerial cable support
US2315082A (en) Cable clamp
RU44881U1 (ru) Кабель силовой гибкий
CN218159709U (zh) 一种基于电力传输用耐挤压强电电缆
CN213341610U (zh) 一种防火型便于安装的电缆
JPH028505Y2 (ja)
JPS6336616Y2 (ja)
JP2000243153A (ja) アースセンターケーブル
JP2918980B2 (ja) 給ガス管複合ケーブル線路
KR200177486Y1 (ko) 절연케이블
JPH0847135A (ja) 高圧ケーブル吊り留め装置
JPS6119461Y2 (ja)
JPS60162203A (ja) 光フアイバ複合架空電力線路における光フアイバ取込み構造
JPH0837712A (ja) 光ファイバ複合架空地線の塔頂部の防食方法
JPH03841Y2 (ja)
JPS6013124Y2 (ja) 電力ケ−ブルの分割導体
CN116344109A (zh) 电气化铁路用27.5kV双极式自屏蔽电缆、中间接头及电缆终端

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301