JP3271491B2 - 架空配電線路用光ファイバ複合架空地線 - Google Patents

架空配電線路用光ファイバ複合架空地線

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JP3271491B2 JP26659095A JP26659095A JP3271491B2 JP 3271491 B2 JP3271491 B2 JP 3271491B2 JP 26659095 A JP26659095 A JP 26659095A JP 26659095 A JP26659095 A JP 26659095A JP 3271491 B2 JP3271491 B2 JP 3271491B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撚線導体の中心に
光ファイバユニットを複合させた光ファイバ複合架空地
線に関するものであり、特に、配電柱上に架設される架
空配電線路用光ファイバ複合架空地線に係わるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】これまで、配電柱上に架設される光ファ
イバ複合架空地線については、全く考えられていないの
が実状である。架空送電線用の鉄塔上に架設される光フ
ァイバ複合架空地線としては、次のような構造をしたも
のがある。
【0003】図1を用いて説明すると、この種架空送電
線路用光ファイバ複合架空地線は、光ファイバユニット
1と、該光ファイバユニット1の外周に撚合された複数
本の線条導体2からなり、この線条導体2として、通
常、アルミニウム被覆鋼線が用いられている。
【0004】光ファイバユニット1は、スペーサ3の周
上に形成された溝4の中に収納された光ファイバ5と、
スペーサ3を被覆する保護管6とから構成されており、
スペーサ3及び保護管6の材質としてアルミニウムが用
いられている。
【0005】この光ファイバ複合架空地線は、主に鉄塔
上に張られることを考慮して作られたものであり、光フ
ァイバ複合架空地線の材質としてアルミニウムを多く用
いているのは、電気抵抗の小さいアルミニウムにより、
光ファイバ複合架空地線本体の電気抵抗を下げ、本体に
流れる送電線による誘導電流や事故時の電流によって、
本体の温度が上昇するのを抑えるためであり、線条導体
2に鋼線を複合させているのは、アルミニウムだけでは
引張強さが弱いため、光ファイバ複合架空地線本体に引
張強度を持たせるためである。
【0006】また、上記保護管6の材質を鋼製とするこ
とにより、光ファイバユニット1の導電率及び熱容量を
複数本の線条導体2のそれに近づけ、光ファイバユニッ
ト1の温度上昇を良好に抑える試みもなされていた(特
開昭61-271711 号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】架空配電線路用の架空
地線においては、高電圧な送電線の近くに並列して布設
されるということもなく、架空送電線路用の架空地線に
比べて該架空地線内に流れる電流は極めて少なく、光フ
ァイバ複合架空地線の材質として鋼よりも高価なアルミ
ニウムを使う必要性に乏しい。
【0008】従って、上記架空送電線路用光ファイバ複
合架空地線をそのまま架空配電線路用光ファイバ複合架
空地線に適用すると、不要にコストを上げることにな
る。
【0009】また、上記の保護管6に鋼製を用いた構造
であると光ファイバ複合架空地線を構成するスペーサ、
保護管及び線条導体の各構成部材間に金属の材質の違い
によるイオン化傾向の差が生じ、電気的腐食を起こして
しまい長期信頼性に欠けるという問題がある。
【0010】さらに、光ファイバ複合架空地線の材質と
して、引張強さが小さいアルミニウムを主体として用い
ると、引張強度を確保するために、鋼線との複合等が必
要となり、全体として外径が太くなり、取扱い作業性に
劣るといった問題もある。
【0011】本発明の目的は、上記した課題を解決し、
架空配電線路用に適したコストが低く、長期信頼性があ
り、取扱い作業性のよい光ファイバ複合架空地線を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、周上に
溝が形成されたスペーサの該溝内に光ファイバが収納さ
れ、該スペーサの外周に保護管が被覆された光ファイバ
ユニットと、該光ファイバユニットの外周上に複数本の
線条導体が撚合されてなる光ファイバ複合架空地線にお
いて、前記スペーサ及び前記保護管を鋼製とし、前記線
条導体を亜鉛めっき鋼線としたことにある。これによ
り、スペーサ、保護管及び線条導体の各構成部材の全て
が鋼を主体として構成されるので、各構成部材間の使用
される金属の材質の違いによるイオン化傾向の差が是正
され、電気的腐食を抑制することができる。前記線条導
体を亜鉛めっきとしたのは、大気による腐食を防止する
ためである。
【0013】最外層となる線条導体ほどではないが、上
記保護管も大気に晒されているため、腐食防止として亜
鉛めっきを施してもよい。
【0014】また、前記スペーサ及び前記保護管を鋼製
とする替わりに、Ni−Fe合金製とし、前記線条導体
を亜鉛めっき鋼線とする替わりに、亜鉛めっきNi−F
e合金線とすれば、電気的腐食を抑制することができる
と共に、Ni−Fe合金は線膨脹係数が小さいので、低
弛度の光ファイバ複合架空地線を実現できる。
【0015】上記Ni−Fe合金製の保護管も、上述し
たように大気による腐食防止として亜鉛めっきを施して
もよい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の架空配電線路用光ファイ
バ複合架空地線の実施の形態を図1を用いて説明する。
【0017】周上に螺旋状の溝4が3本形成されたスペ
ーサ3は、鋼製からなっており、溝4内には、光ファイ
バ5が収納され、前記鋼製のスペーサ3の外周に被覆す
る保護管6も鋼製からなっている。これら、鋼製のスペ
ーサ3、光ファイバ5及び鋼製の保護管6からなる光フ
ァイバユニット1の外周上には、亜鉛めっき鋼線からな
る線条導体2が8本撚合わされている。これにより、ス
ペーサ3、保護管6及び線条導体2の各構成部材の全て
が鋼を主体として構成されるので、各構成部材間の使用
される金属の材質の違いによるイオン化傾向の差が是正
され、電気的腐食を抑制することができる。前記線条導
体2を亜鉛めっきとしたのは、大気による腐食を防止す
るためである。
【0018】上記鋼製の保護管6には、亜鉛めっきを施
してもよく、そうすることによって、大気による腐食を
抑えることができる。
【0019】また、前記スペーサ3及び前記保護管6を
鋼製とする替わりに、Ni−Fe合金製とし、前記線条
導体2を亜鉛めっき鋼線とする替わりに、亜鉛めっきN
i−Fe合金線とすれば、電気的腐食を抑制することが
できると共に、Ni−Fe合金は線膨脹係数が小さいの
で、低弛度の架空配電線路用光ファイバ複合架空地線を
実現できる。
【0020】上記Ni−Fe合金製の保護管も、上述し
たように大気による腐食防止として亜鉛めっきを施して
もよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、架空配電線路用に適し
たコストが低く、長期信頼性があり、取扱い作業性のよ
い光ファイバ複合架空地線を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ファイバ複合架空地線の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 光ファイバユニット 2 線条導体 3 スペーサ 4 溝 5 光ファイバ 6 保護管

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周上に溝が形成されたスペーサの該溝内に
    光ファイバが収納され、該スペーサの外周に保護管が被
    覆された光ファイバユニットと、該光ファイバユニット
    の外周上に複数本の線条導体が撚合されてなる光ファイ
    バ複合架空地線において、前記スペーサ及び前記保護管
    は鋼製からなり、前記線条導体は亜鉛めっき鋼線である
    ことを特徴とする架空配電線路用光ファイバ複合架空地
    線。
  2. 【請求項2】上記保護管に亜鉛めっきが施されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の架空配電線路用光ファイ
    バ複合架空地線。
  3. 【請求項3】周上に溝が形成されたスペーサの該溝内に
    光ファイバが収納され、該スペーサの外周に保護管が被
    覆された光ファイバユニットと、該光ファイバユニット
    の外周上に複数本の線条導体が撚合されてなる光ファイ
    バ複合架空地線において、前記スペーサ及び前記保護管
    はNi−Fe合金製からなり、前記線条導体は亜鉛めっ
    きNi−Fe合金線であることを特徴とする架空配電線
    路用光ファイバ複合架空地線。
  4. 【請求項4】上記保護管に亜鉛めっきが施されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の架空配電線路用光ファイ
    バ複合架空地線。
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CA2749814A1 (en) * 2009-02-12 2010-08-19 Commscope, Inc. Of North Carolina Anti-theft marking for copper clad steel

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