JPH09245527A - 架空電線用素線およびその素線を用いた架空電線 - Google Patents

架空電線用素線およびその素線を用いた架空電線

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JPH09245527A
JPH09245527A JP18550595A JP18550595A JPH09245527A JP H09245527 A JPH09245527 A JP H09245527A JP 18550595 A JP18550595 A JP 18550595A JP 18550595 A JP18550595 A JP 18550595A JP H09245527 A JPH09245527 A JP H09245527A
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JP
Japan
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wire
overhead
heat
copper
aluminum alloy
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JP18550595A
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English (en)
Inventor
佳久 ▲真▼鍋
Yoshihisa Manabe
Katsuhiro Nakamura
佳津宏 中村
Hideki Kamiyama
秀樹 神山
Toru Kojima
徹 小島
Hiroji Akasaka
広二 赤坂
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Furukawa Electric Co Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用温度を高めて送電容量を増加することの
できる架空電線用素線を提供するものである。 【構成】 この架空電線用素線1は、耐熱硬銅線2に耐
熱アルミ合金3を被覆したことを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線または変電
所母線のような架空電線に使用する架空電線用素線およ
びその素線を用いた架空電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、送電容量の増大化、送電ルートの
長距離化に伴い、送電損失コストは年々増加する傾向に
ある。このために、架空電線の導電率を改善した低損失
架空電線の開発が望まれていた。架空電線の送電損失
は、90%以上が抵抗損であるといわれており、架空電
線の電気抵抗を小さくすることが低損失化を図る点で重
要である。
【0003】現在、架空電線の導体部には一般的にアル
ミが使用されている。アルミの導電率は61%程度であ
り、硬銅線の導電率の約2/3である。導電率が小さい
ということは、それだけ発熱等による送電ロスが大きい
ことであり、導電率を向上させることによって、架空電
線の低損失化を図ることができる。
【0004】導電率を向上させた架空電線用素線とし
て、硬銅線にアルミを被覆したアルミ覆銅線が開発され
ている。硬銅線は導電率が97%と非常に高く、且つ高
強度を有しており、このような銅とアルミを組み合わせ
たアルミ覆銅線は、高導電率および高強度な架空電線用
素線であるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のアルミ覆銅線は使用温度が90°Cと低いために、
電流容量に制限があり、このために使用区間が制限され
てしまうという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決した架空電線用素線およびそれを用いた架空電線を提
供するものでる。請求項1に記載した発明は、耐熱硬銅
線に耐熱アルミ合金を被覆したことを特徴とする架空電
線用素線にある。請求項2に記載した発明は、耐熱硬銅
線に耐熱アルミ合金を被覆した架空電線用素線において
銅の重量比率を15%〜25%としたことを特徴とする
ものである。 請求項3に記載した発明は、耐熱硬銅線
に耐熱アルミ合金を被覆した架空電線用素線を撚合わせ
たことを特徴とする架空電線にある。請求項4に記載さ
れた発明は、耐熱硬銅線に耐熱アルミ合金を被覆した架
空電線用素線と他の素線とを撚合わせたことを特徴とす
る架空電線にある。
【0007】
【作用】請求項1に記載の架空電線用素線は、耐熱硬銅
線と耐熱アルミ合金を使用しているために、通常の硬銅
線と通常のアルミ線を使用したものに比して耐熱性を大
幅に向上させることができる。また高導電率であること
から、発熱等による送電ロスが小さく低損失の素線であ
る。さらに高強度であるために架空送電線等の素線とし
て十分使用可能である。請求項2に記載の架空電線用素
線は、銅の重量比率を15%〜25%としたために、質
量を押さえることができ、このために鉄塔間に架設した
際に弛度特性を損なうことがない。請求項3に記載の架
空電線は、耐熱硬銅線に耐熱アルミ合金を被覆した架空
電線用素線を撚合わせて構成しために、発熱等による送
電ロスが小さく低損失であり、しかも高強度であるため
に長距離の架空送電線等として使用できる。請求項4に
記載の架空電線は、耐熱硬銅線に耐熱アルミ合金を被覆
した架空電線用素線と他の素線例えば鋼線、アルミ覆鋼
線、耐熱アルミ線、耐熱アルミ合金線、繊維強化プラス
チック素線、カーボンファイバ素線等の素線とを撚合わ
せることにより、引っ張り強度の向上、導電率のさらな
る向上、軽量化等を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明に係る架空電線用素線の一実施例
を示す断面図である。この架空電線素線1は、耐熱硬銅
線2に耐熱アルミ合金3を被覆して構成したものであ
る。銅の耐熱性を向上させるには、銅に銀等を添加すれ
ばよく、またアルミの耐熱性を向上させるには、アルミ
にジルコニウム等を添加すればよい。なお、本発明にお
いて、耐熱硬銅線とは、90°C〜150°C程度の範
囲で使用できる硬銅線をいい、また耐熱アルミ合金と
は、90°C〜150°C程度の範囲で使用できるアル
ミ合金をいう。
【0009】銅とアルミの重量比率は導電率や重量等を
考慮して決められるものであり、例えば銅の重量比率を
大きくすれば電気抵抗は小さくなるが、重量は逆に大き
くなり、鉄塔間に架設した際の弛度特性は悪くなる。種
々検討した結果、銅の重量比率が15%〜25%程度、
好ましくは20%程度であれば弛度特性に大きな影響を
与えないことが明らかになった。そこで、銅の重量比率
を20%として耐熱硬銅線2に耐熱アルミ合金3を被覆
した外径4.8mmの架空電線用素線を製造した。この
架空電線用素線の各特性を測定した結果、導電率69
%、引張強さ218MPa、耐熱性95%であった。こ
の架空電線用素線は150°Cでの連続使用が可能であ
った。
【0010】図2は図1に示した架空電線用素線1を撚
合わせて構成した架空電線の断面図である。架空電線用
素線1の撚合わせ数は電流容量等を考慮して適宜選定す
るものである。このような架空電線は、発熱等による送
電ロスが小さく低損失であり、しかも高強度であるため
に長距離の架空送電線等として使用できるという利点が
ある。
【0011】図3の架空電線は、中心部に鋼線またはア
ルミ覆鋼線5を撚合わせ、その外周に架空電線用素線1
を2層撚合わせたものである。このような架空電線は中
心部に撚合わせた鋼線またはアルミ覆鋼線5をテンショ
ンメンバーとして利用出来るので、鉄塔間に高い張力で
架設できるという利点がある。
【0012】図4の架空電線は、中心部に架空電線用素
線1を撚合わせ、その外周に架空電線用素線1と耐熱ア
ルミ線6とを交互に配置して撚合わせ層を2層設けたも
のである。この架空電線は図2に示したものに比して軽
量化を図ることができるという利点がある。
【0013】図5の架空電線は、中心部に鋼線またはア
ルミ覆鋼線5を撚合わせ、その外周に架空電線用素線1
を撚合わせ、その外周に耐熱アルミ合金線7を撚合わせ
て構成したものである。この架空電線は、図3に示した
ものと同様に、鉄塔間に高い張力で架設できるという利
点があり、また図3に示してものに比して軽量化を図る
ことができるという利点がある。
【0014】図6の架空電線は、中心部に鋼線またはア
ルミ覆鋼線5を撚合わせ、その外周に架空電線用素線1
と耐熱アルミ合金線7とを交互に配置して撚合わせ、そ
の外周に耐熱アルミ合金線7を撚合わせて構成したもの
である。この架空電線は、図5に示したものに比して、
さらに軽量化を図ることができるという利点がある。
【0015】図7の架空電線は、中心部に架空電線用素
線1を撚合わせ、その外周に耐熱アルミ合金線7を2層
撚合わせたものである。この架空電線は、図2に示した
ものに比して軽量化を図ることができるという利点があ
る。
【0016】図8の架空電線は、中心部に鋼線またはア
ルミ覆鋼線5を撚合わせ、その外周に架空電線用素線1
を2層撚合わせ、さらにその外周に耐熱アルミ合金線7
を撚合わせたものである。この架空電線は、大きな電流
を流すことができるという利点がある。
【0017】図9の架空電線は、中心部に鋼線またはア
ルミ覆鋼線5を撚合わせ、その外周に耐熱アルミ合金線
7を2層撚合わせ、その外周に架空電線用素線1を1層
撚合わせたものである。この架空電線は、大きな電流を
流すことができると共に耐アーク特性がよいという利点
がある。
【0018】図10の架空電線は、中心部に鋼線または
アルミ覆鋼線5を撚合わせ、その外周にセグメント型の
架空電線用素線1を2層撚合わせ、さらにその外周に耐
熱アルミ合金線7を1層撚合わせたものである。この架
空電線は、セグメント型の架空電線用素線1を使用して
いるので、ニッキング(素線同士が接触して圧潰する現
象)を小さくすることができるという利点がある。
【0019】なお上記の図3〜図10の各実施例におい
ては、架空電線用素線1と耐熱アルミ合金7等の他の金
属素線とを撚合わせた場合について説明したが、架空電
線用素線1は、繊維強化プラスチック素線やカーボンフ
ァイバ素線等の非金属素線と撚合わせてもよい。このよ
うな非金属素線を使用すると、架空電線をさらに軽量化
することがきるという利点がある。
【0020】また、本発明は150°Cでの連続使用可
能な素線およびその素線を用いた架空電線を提供するも
のであるが、用途により、90°Cより高く150°C
以下の使用温度に適用しうる架空電線用素線として、耐
熱硬銅線のアルミを被覆した素線、または硬銅線に耐熱
アルミ合金を被覆した素線を使用してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の架空電
線用素線は、耐熱硬銅線と耐熱アルミ合金を使用してい
るために、通常の硬銅線と通常のアルミ線を使用したも
のに比して耐熱性を大幅に向上させることができる。し
たがって電流容量を増加させることができる。また高導
電率であることから、発熱等による送電ロスが小さく低
損失の素線である。さらに高強度であるために架空送電
線等の素線として十分使用可能である。請求項2に記載
の架空電線用素線は、銅の重量比率を15%〜25%と
したために、鉄塔間に架設した際に弛度特性を著しく損
なうことがない。請求項3に記載の架空電線は、耐熱硬
銅線に耐熱アルミ合金を被覆した架空電線用素線を撚合
わせて構成したために、発熱等による送電ロスが小さく
低損失であり、しかも高強度であるために長距離の架空
送電線等として使用できる。請求項4に記載の架空電線
は、耐熱硬銅線に耐熱アルミ合金を被覆した架空電線用
素線と他の素線例えば鋼線、アルミ覆鋼線、耐熱アルミ
線、耐熱アルミ合金線、繊維強化プラスチック素線、カ
ーボンファイバ素線等の素線とを撚合わせることによ
り、引張り強度の向上、導電率のさらなる向上、軽量化
等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る架空電線用素線の一実施例を示す
断面図である。
【図2】本発明に係る架空電線の一実施例を示す断面図
である。
【図3】本発明に係る架空電線の他の実施例を示す断面
図である。
【図4】本発明に係る架空電線の他の実施例を示す断面
図である。
【図5】本発明に係る架空電線の他の実施例を示す断面
図である。
【図6】本発明に係る架空電線の他の実施例を示す断面
図である。
【図7】本発明に係る架空電線の他の実施例を示す断面
図である。
【図8】本発明に係る架空電線の他の実施例を示す断面
図である。
【図9】本発明に係る架空電線の他の実施例を示す断面
図である。
【図10】本発明に係る架空電線の他の実施例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1は架空電線用素線 2は耐熱硬銅線 3は耐熱アルミ合金 5は鋼線またはアルミ覆鋼線 6は耐熱アルミ線 7は耐熱アルミ合金線7
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神山 秀樹 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 小島 徹 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 赤坂 広二 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱硬銅線に耐熱アルミ合金を被覆した
    ことを特徴とする架空電線用素線。
  2. 【請求項2】 銅の重量比率が15%〜25%であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の架空電線用素線。
  3. 【請求項3】 耐熱硬銅線に耐熱アルミ合金を被覆した
    架空電線用素線を撚合わせたことを特徴とする架空電
    線。
  4. 【請求項4】 耐熱硬銅線に耐熱アルミ合金を被覆した
    架空電線用素線と他の素線とを撚合わせたことを特徴と
    する架空電線。
JP18550595A 1995-07-21 1995-07-21 架空電線用素線およびその素線を用いた架空電線 Pending JPH09245527A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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