JP2003303515A - 通電用複合撚線導体 - Google Patents

通電用複合撚線導体

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JP2003303515A JP2002106987A JP2002106987A JP2003303515A JP 2003303515 A JP2003303515 A JP 2003303515A JP 2002106987 A JP2002106987 A JP 2002106987A JP 2002106987 A JP2002106987 A JP 2002106987A JP 2003303515 A JP2003303515 A JP 2003303515A
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Koichi Kawaguchi
好一 川口
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables
    • H01B13/0006Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables for reducing the size of conductors or cables
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
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    • H01B13/02Stranding-up

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈曲、振動作用時にも摩擦による断線、磨耗
による断線のしにくい耐屈曲性および耐振動性を備えた
アルミニウム導体を提供する。 【解決手段】 素線を複数本撚り合わせて子撚りとし、
その子撚りを複数本撚り合わせた複合撚線であって、中
心となる子撚りと、前記中心となる子撚りの周囲に子撚
り方向と親撚り方向とが同一方向となるように撚り合わ
された第1層の複合撚線と、前記第1層の複合撚線の周
囲に、隣接する層同士の親撚り方向が互いに反対方向と
なるように、かつ、各層における子撚り方向と親撚り方
向とが同一方向となるように撚り合わされた複合撚線が
1層以上設けられていることを特徴とする通電用複合撚
線導体である。また、中心となる子撚りは、該中心とな
る子撚りの周囲に設けられる第1層の複合撚線の親撚り
と同一方向に撚られていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に用いら
れる通電用複合撚線導体に関する。特に、耐屈曲性、耐
振動性の優れたアルミニウム製通電用複合撚線導体に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に用いられる通電用の複合撚線
導体の材質は、従来、銅が主力であった。近年、省エネ
ルギー、環境問題等の面から自動車等の軽量化が要求さ
れている。そのため、通電用複合撚線導体についても軽
量化が課題となっている。軽量方法として、銅に換えて
比重の小さいアルミニウムを用いることが考えられる。
【0003】図2に、従来技術のアルミニウム製複合撚
線導体の例を示した。図2(a)は、複合撚線導体の一
部を切断して示した部分斜視図である。図2(b)は、
複合撚線導体の断面略図である。図2(b)中の矢印
は、下記で説明する素線の撚り方向を示したものであ
る。
【0004】複合撚線導体31は複合撚線(親撚り)4
1と複合撚線(親撚り)47とで形成されている。複合
撚線導体41は、アルミニウムの素線33を多数本用い
て左撚りして束ねた集合撚線(子撚り)35を中心に
し、第1層として、アルミニウムの素線37を同数本用
いて右撚りして束ねた集合撚線(子撚り)39を6本使
用して左方向に複合撚りされて作製される。
【0005】第1層の複合撚線41の周囲には、第2層
の複合撚線(親撚り)47として、アルミニウムの素線
43を同数本用いて左撚りして束ねた集合撚線(子撚
り)45を12本使用して右方向に複合撚りされて作製
される。被覆絶縁体51は、例えばポリエチレン樹脂
が、第2層の複合撚線(親撚り)47の周囲面に密着す
るように被覆されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム製の導体
を用いた場合、自動車等の走行時に受ける路面からの振
動やエンジンの振動による摩擦により導体が摩耗する。
ことに、アルミニウムは摩擦抵抗が高いことから、金属
疲労して断線しやすい。
【0007】そこで、本発明者等は上記アルミニウム導
体の断線について調べた。すると、断線には以下のよう
な形態があることがわかった。 集合撚線(子撚り)の素線間の摩擦によるもの。 複合撚線(親撚り)の集合撚線(子撚り)間の磨耗に
よるもの。 絶縁体に密着された最外層の集合撚線(子撚り)とそ
の下層の集合撚線(子撚り)層間における摩擦によるも
の。
【0008】上記〜を中心とした原因により、摩擦
断線が生じていることがわかった。また、摩擦断線した
箇所を観察すると、複合撚線(親撚り)の集合撚線(子
撚り)が交差する部分で擦れて断線していることもわか
った。
【0009】図2を用いて説明する。前記従来の複合撚
線導体31の場合、第2層の集合撚線(子撚り)45間
の撚り溝部49に被覆用の絶縁体が嵌入しているため、
第2層の集合撚線(子撚り)45と被覆絶縁体51とが
強く密着した状態となっている。そのため、絶縁体を被
覆した複合撚線導体31を曲げた場合には、第2層の集
合撚線(子撚り)45と第1層の集合撚線(子撚り)3
9とが局部的に強く接触して、屈曲、振動による摩擦も
大きくなり、擦られ磨耗して断線することが観測され
た。
【0010】導体にアルミニウムを用いて電線に加工し
た場合、銅に比べて導電率が低いために線径が大きくな
るという問題点と、素線自体の強度が低いために曲げに
対して弱いという問題点がある。また、アルミニウム複
合撚線導体を圧着法や溶接法により端子に接続する際、
端子内の複合撚線の素線同士が交差する箇所で圧縮され
るため、素線に交差圧痕(ニッキング)がついてしま
う。その結果、素線に局部的に変形した箇所ができて導
体全体の強度が低下する。従って、以上の問題点に対処
するためには、素線の交差部分を減少させることと、導
体の素線を隙間なく並べることが必要となる。
【0011】すなわち、本発明は複合撚線導体につい
て、素線の断線を防止することを目的とするものであ
り、屈曲、振動作用時にも摩擦による断線、磨耗による
断線のしにくい耐屈曲性および耐振動性を備えたアルミ
ニウム導体を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様は、素線を複数本撚り合わせて
子撚りとし、その子撚りを複数本撚り合わせた複合撚線
であって、中心となる子撚りと、前記中心となる子撚り
の周囲に子撚り方向と親撚り方向とが同一方向となるよ
うに撚り合わされた第1層の複合撚線と、前記第1層の
複合撚線の周囲に、隣接する層同士の親撚り方向が互い
に反対方向となるように、かつ、各層における子撚り方
向と親撚り方向とが同一方向となるように撚り合わされ
た複合撚線が1層以上設けられていることを特徴とする
通電用複合撚線導体。
【0013】本発明の第2の態様は、前記中心となる子
撚りは、該中心となる子撚りの周囲に設けられる第1層
の複合撚線の親撚りと同一方向に撚られていることを特
徴とする通電用複合撚線導体である。
【0014】本発明の第3の態様は、前記導体は、純度
が99.5重量%以上のアルミニウム、又はアルミニウ
ム合金を素線とした複合撚線導体を絶縁体で被覆したも
のであることを特徴とする通電用複合撚線導体である。
【0015】本発明の第4の態様は、導体素線を複数本
撚り合わせて子撚りとし、その子撚りを複数本撚り合わ
せた複合撚線の製造方法であって、中心となる子撚りの
周囲に、子撚り方向と親撚り方向とが同一方向となるよ
うに第1層の複合撚線を撚り合わせ、ついで、前記第1
層の複合撚線の周囲に、隣接する層同士の親撚り方向を
互いに反対方向となるように、かつ、各層における子撚
り方向と親撚り方向とが同一方向となるように複合撚線
を1層以上撚り合せることを特徴とする通電用複合撚線
導体の製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施形態の1)以下に本発明の
実施形態の1について説明する。複合撚線は、導体素線
を複数本撚り合わせて子撚とし、その子撚を複数本撚り
合わせた複合撚線であって、中心となる子撚と、前記中
心となる子撚りの周囲に子撚り方向と親撚り方向とが同
一方向となるように撚り合わされた第1層の複合撚線
と、前記第1の複合撚線の周囲に、前記第1の複合撚線
の反対方向となるように、子撚り方向と親撚り方向とが
同一方向に撚り合わされた第2層の複合撚線と、さら
に、必要に応じて前記第2層の複合撚線の周囲に、撚り
方向を前記第2層の反対方向とし、かつ、子撚り方向と
親撚り方向とを同一方向とした複合撚線が複数層設けら
れているものである。
【0017】図1(a)は、複合撚線導体の一部を切断
して示した部分斜視図である。図1(b)は、複合撚線
導体の断面略図である。図1(b)中の矢印は、下記で
説明する素線の撚り方向を示したものである。複合撚線
導体1は、素線3を用いて、例えば左撚りして束ねた集
合撚線(子撚り)5を中心にし、第1層として、素線7
を用いて左撚りして束ねた集合撚線(子撚り)9を6本
使用して左方向に複合撚りされている。
【0018】第1層の複合撚線11の周囲には、第2層
の複合撚線として、素線13を用いて右撚りして束ねた
集合撚線(子撚り)15を12本使用して右方向に複合
撚りされている。第2層の複合撚線(親撚り)47の周
囲面に密着するように、被覆絶縁体21が被覆されてい
る。
【0019】複合撚線の中心となる集合撚線(子撚り)
5は、該中心となる集合撚線(子撚り)5の周囲に設け
られる第1層の複合撚線(親撚り)11と同方向とする
ことが望ましい。
【0020】第1層の複合撚線(親撚り)11は、集合
撚線(子撚り)9と同一方向に撚り合わせたものであ
る。同一方向にすることで、集合撚線(子撚り)11の
素線の撚り型付けを開放させ、集合撚線(子撚り)11
の撚り断面形状が崩れるように撚ることができる。すな
わち、図1(b)に示すように、第1層の集合撚線11
は、撚ることによって形状が潰されて断面が半扇型状と
なって、相隣り合う集合撚線(子撚り)同士が密着し、
隙間が少なくなる。
【0021】第2層の複合撚線17は、集合撚線(子撚
り)15と同一方向に撚られている。第2層の複合撚線
17は、第1層の集合撚線(子撚り)9の反対方向に撚
った集合撚線(子撚り)15を、やはり第1層の反対方
向に撚り合わせることが望ましい。第2層の複合撚線1
7を、集合撚線(子撚り)15と同一方向に撚ること
で、集合撚線(子撚り)15の素線の撚り型付けを開放
させ、集合撚線(子撚り)15の撚り断面形状が崩れる
ように撚ることができる。
【0022】すなわち、図1(b)に示すように、第2
層の集合撚線は、撚ることによって形状が潰されて断面
が半扇型状となって、相隣り合う集合撚線(子撚り)同
士が密着し、隙間が少なくなる。
【0023】なお、第1層の複合撚線(親撚り)と、第
2層の複合撚線(親撚り)、さらに、必要に応じて設け
た周囲の複合撚線(親撚り)は、撚り方向を互い違いに
組合わせることで導体に真直性を保つことができる。ま
た、撚りピッチは、例えば第1層の複合撚線11と第2
の複合撚線17について、各層の親撚りのピッチに対す
る親撚り後の子撚りのピッチの比、すなわち子撚り/親
撚り比の値Rを1.3以上とすることが望ましい。Rの
値を1.3以上とすることで断線率低減の効果が安定し
て得られる。
【0024】図1(b)に示すような複合撚線導体1と
することで、周囲の凹凸を減少させることができる。す
なわち、第2層の集合撚線(子撚り)15間に絶縁体2
1が嵌入することもない。そのため、第2層の集合撚線
(子撚り)15と被覆絶縁体21とが強く密着している
こともない。
【0025】(実施形態の2)実施形態の2では、本発
明をより具体的に説明する。複合撚線導体1は、例え
ば、直径が0.32mmのアルミニウムの素線3を13
本用いて左撚りして束ねた集合撚線(子撚り)5を中心
にし、第1層として、直径が0.32mmのアルミニウ
ムの素線7を13本用いて右撚りして束ねた集合撚線
(子撚り)9を6本使用して左方向に複合撚り(親撚
り)11されて作製される。
【0026】第1層の複合撚線(親撚り)11は、集合
撚線(子撚り)9と同一方向に撚り合わせたものであ
る。同一方向にすることで、集合撚線(子撚り)11の
素線の撚り型付けを開放させ、集合撚線(子撚り)11
の撚り断面形状が崩れるように撚ることができる。すな
わち、図1(b)に示すように、第1層の集合撚線11
は、撚ることによって形状が潰されて断面が半扇型状と
なって、相隣り合う集合撚線(子撚り)同士が密着し、
隙間が少なくなる。
【0027】なお、中心の集合撚線(子撚り)5は、同
方向集合撚りとすることが望ましい。また、集合撚線
(子撚り)を複合撚り(親撚り)する場合には、プラネ
タリー型撚り機(撚り返しあり)や、多本巻きをリジッ
ト型撚り機を用いて撚ることができる。
【0028】第1層の複合撚線11の周囲には、第2層
の複合撚線17として、アルミニウムの素線13を13
本用いて右撚りして束ねた集合撚線(子撚り)15を1
2本使用して右方向に複合撚りされて作製される。
【0029】第2層の複合撚線17を、集合撚線(子撚
り)15と同一方向に撚ることで、集合撚線(子撚り)
15の素線の撚り型付けを開放させ、集合撚線(子撚
り)15の撚り断面形状が崩れるように撚ることができ
る。
【0030】例えば、銅の導電率を100%とすると、
アルミニウムの導電率は約60%と低い。そのため、直
径が5.0mmの銅製導体と同等の特性をアルミニウム
を用いて得る場合、従来方法で作製した導体は直径が
6.5mmとなる。ところが、実施形態の2によれば直
径は5.8mmとなり、従来方法で作製した導体に比べ
て直径を約11%小径化できる。
【0031】また、集合撚線の断面形状を崩した複合撚
線は、銅に比べて外径を約16%増に押さえることがで
き、被覆外径も小さくする事ができる。さらに、表面の
凹凸が減少することにより、絶縁被覆の厚さ比(絶縁被
覆の内面凹凸)を低くすることができるので、被覆材使
用量の減量化が図れる。
【0032】本発明によれば、表面の凹凸が減少するこ
とにより複合撚線の周囲に絶縁被覆材の嵌入がほとんど
なくなる。そのため、絶縁被覆材と複合撚線の固着力が
複合撚線に分担されるので、従来技術にあったような、
固着力が集中することが緩和される。そして、屈曲しや
すくなる(可撓性が良好となる)とともに、すべり性が
向上し、耐屈曲性、耐磨耗性が向上する。
【0033】また、本発明によれば、複合撚線の最外層
及びその内側層の集合撚線(子撚り)の素線型付けが開
放される。そのため、従来技術にあった各層間の集中接
触部が分散されるので、局部的な圧痕(ニッキング)が
減少し、屈曲性、すべり性が向上し耐屈曲性、耐磨耗性
が向上する。
【0034】さらに、本発明によれば、端子内で複合撚
線の撚り型付けが開放され素線同士の交差が減少してい
るので、素線圧痕(ニッキング)が減少して圧着接続及
び溶接接続時の電線強度が向上する。
【0035】本発明の導体は、純度が99.5重量%以
上のアルミニウム、又はアルミニウム合金を素線とした
複合撚線導体を絶縁体で被覆したものである。なお、ア
ルミニウム合金は素線に加工できるものであれば用いる
ことができ、特に合金成分によって限定されるものでは
ない。
【0036】
【実施例】(実施例1)本発明の実施例1として、以下
の手順で複合撚線導体を作製した。まず、直径が0.3
2mmのアルミニウムの素線を13本用いて左撚りして
束ねた集合撚線(子撚り)を中心にし、その周囲に直径
が0.32mmのアルミニウムの素線を13本用いて右
撚りして束ねた集合撚線(子撚り)を6本使用して左方
向に複合撚りして第1層を作製した。
【0037】第1層の複合撚線の周囲に、アルミニウム
の素線を13本用いて右撚りして束ねた集合撚線(子撚
り)を12本使用して右方向に複合撚りして第2層を作
製した。比較のために従来技術の方法により複合撚線を
作製した。
【0038】本発明例、比較例ともにPVCで被覆し、
断面積が20mm2の導体を作製した。これらの導体
は、3kgの錘をつけた状態で、直径が45mmのマン
ドレル2本の間に挟みいれ、2本のマンドレルを支点に
して、180度の屈曲を毎分30回往復実施した。屈曲
回数毎の導体の素線断線率を図3(a)に示した。これ
から、本発明品は従来品に比べて断線率(%)が低くな
り、耐破断特性が大幅に改善されていることがわかる。
【0039】(実施例2)実施例1と同様にして、本発
明の複合撚線導体を作製した。ただし、親撚りのピッチ
を一定の80mmとし、親撚り後の子撚りのピッチを5
0mm〜220mmまでに変化させて作製した。これら
の導体は、3kgの錘をつけた状態で、直径が45mm
のマンドレル2本の間に挟みいれ、2本のマンドレルを
支点にして、180度の屈曲を毎分30回の割合で往復
させて実施した。
【0040】屈曲回数が300回のところで導体の素線
断線率を求め、その結果を図3(b)に示した。これか
ら、子撚りピッチ/親撚りピッチの値Rは、0.5を超
えると断線率(%)が下がり、Rの値が1.3以上でほ
ぼ一定値となることがわかる。
【発明の効果】表面の凹凸が減少することにより、複合
撚線の周囲に絶縁被覆材の嵌入がほとんどなくなる。そ
のため、絶縁被覆材と複合撚線の固着力が複合撚線に分
担されるので、固着力が集中することが緩和されて、屈
曲しやすくなる(可撓性が良好となる)とともに、すべ
り性が向上し、耐屈曲性、耐磨耗性が向上する。周囲の
凹凸を減少させたことにより、導体の外径を小さくする
ことができる。
【0041】また、複合撚線の最外層及びその内側層の
集合撚線(子撚り)の素線型付けが開放される。そのた
め、従来技術にあった各層間の集中接触部が分散される
ので、局部的な圧痕(ニッキング)が減少し、屈曲性、
すべり性が向上し耐屈曲性、耐磨耗性が向上する。さら
に、端子内で複合撚線の撚り型付けが開放され素線同士
の交差が減少しているので、素線圧痕(ニッキング)が
減少して圧着接続及び溶接接続時の電線強度が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態例の複合撚線導体である。
【図2】従来技術の複合撚線導体である。
【図3】本発明例、従来例における導体の屈曲試験結果
である。 1 複合撚線導体 3 素線 5 中心集合撚線 7 素線 9 第1層集合撚線 11 第1層複合撚線 13 素線 15 第2層集合撚線 17 第2層複合撚線 21 被覆絶縁体 31 複合撚線導体 33 素線 35 中心集合撚線 37 素線 39 第1層集合撚線 41 第1層複合撚線 43 素線 45 第2層集合撚線 47 第2層複合撚線 49 撚り溝部 51 被覆絶縁体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素線を複数本撚り合わせて子撚りとし、
    その子撚りを複数本撚り合わせた複合撚線であって、 中心となる子撚りと、前記中心となる子撚りの周囲に子
    撚り方向と親撚り方向とが同一方向となるように撚り合
    わされた第1層の複合撚線と、 前記第1層の複合撚線の周囲に、隣接する層同士の親撚
    り方向が互いに反対方向となるように、かつ、各層にお
    ける子撚り方向と親撚り方向とが同一方向となるように
    撚り合わされた複合撚線が1層以上設けられていること
    を特徴とする通電用複合撚線導体。
  2. 【請求項2】 前記中心となる子撚りは、該中心となる
    子撚りの周囲に設けられる第1層の複合撚線の親撚りと
    同一方向に撚られていることを特徴とする請求項1に記
    載の通電用複合撚線導体。
  3. 【請求項3】 前記導体は、純度が99.5重量%以上
    のアルミニウム、又はアルミニウム合金を素線とした複
    合撚線導体を絶縁体で被覆したものであることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の通電用複合撚線導体。
  4. 【請求項4】 導体素線を複数本撚り合わせて子撚りと
    し、その子撚りを複数本撚り合わせた複合撚線の製造方
    法であって、 中心となる子撚りの周囲に、子撚り方向と親撚り方向と
    が同一方向となるように第1層の複合撚線を撚り合わ
    せ、 ついで、前記第1層の複合撚線の周囲に、隣接する層同
    士の親撚り方向を互いに反対方向となるようにに、か
    つ、各層における子撚り方向と親撚り方向とが同一方向
    となるように複合撚線を1層以上撚り合せることを特徴
    とする通電用複合撚線導体の製造方法。
JP2002106987A 2002-04-09 2002-04-09 通電用複合撚線導体 Pending JP2003303515A (ja)

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