JP2534257B2 - 複導体送電線のギャロッピング防止方法 - Google Patents
複導体送電線のギャロッピング防止方法Info
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- JP2534257B2 JP2534257B2 JP62121387A JP12138787A JP2534257B2 JP 2534257 B2 JP2534257 B2 JP 2534257B2 JP 62121387 A JP62121387 A JP 62121387A JP 12138787 A JP12138787 A JP 12138787A JP 2534257 B2 JP2534257 B2 JP 2534257B2
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- Japan
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- transmission line
- galloping
- conductors
- conductor
- conductor transmission
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Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、複導体送電線のギャロッピング防止方法に
関するものである。
関するものである。
複導体送電線としは2本の導体を水平に配置した水平
複導体送電線が一般的である。水平複導体送電線におけ
るギャロッピング発生のメカニズムは、導体側面に着氷
が生じ、風が吹きつけたとき、その揚力による上下振動
周期と送電線の捻回振動周期とがほぼ一致すると、大振
幅のギャロッピングに発達するというものである。した
がって従来は、送電線の捻回振動周期を上下振動周期に
近づかないように制御するギャロッピングダンパを送電
線に取り付けて、ギャロッピングの発生を防止してい
る。
複導体送電線が一般的である。水平複導体送電線におけ
るギャロッピング発生のメカニズムは、導体側面に着氷
が生じ、風が吹きつけたとき、その揚力による上下振動
周期と送電線の捻回振動周期とがほぼ一致すると、大振
幅のギャロッピングに発達するというものである。した
がって従来は、送電線の捻回振動周期を上下振動周期に
近づかないように制御するギャロッピングダンパを送電
線に取り付けて、ギャロッピングの発生を防止してい
る。
しかしギャロッピングダンパは1個あたりの重量が40
〜100Kgもあり、取付けが面倒なばかりでなく、実用的
には1〜5秒程度の周期のものしか製作できないため、
例えば少なくとも一端が懸垂碍子で支持された径間で起
こる、懸垂碍子の線路方向への流れ込みを含む長周期の
ギャロッピングに対しては効果がなかった。またギャロ
ッピングダンパを取り付けると送電線の弛度および張力
が増加するため、鉄塔に余裕のない線路ではギャロッピ
ングダンパの取付けもできなかった。
〜100Kgもあり、取付けが面倒なばかりでなく、実用的
には1〜5秒程度の周期のものしか製作できないため、
例えば少なくとも一端が懸垂碍子で支持された径間で起
こる、懸垂碍子の線路方向への流れ込みを含む長周期の
ギャロッピングに対しては効果がなかった。またギャロ
ッピングダンパを取り付けると送電線の弛度および張力
が増加するため、鉄塔に余裕のない線路ではギャロッピ
ングダンパの取付けもできなかった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決した
複導体送電線のギャロッピング防止方法を提供するもの
で、その方法は、複導体送電線を構成する2本の導体
を、径間の一方の支持点では水平に、他方の支持点では
垂直に支持することにより、前記2本の導体に径間内に
おいて変化する高低差をつけることを特徴とするもので
ある。
複導体送電線のギャロッピング防止方法を提供するもの
で、その方法は、複導体送電線を構成する2本の導体
を、径間の一方の支持点では水平に、他方の支持点では
垂直に支持することにより、前記2本の導体に径間内に
おいて変化する高低差をつけることを特徴とするもので
ある。
このようにすると径間内の揚力特性が線路方向に不均
等になり、ギャロッピングダンパを使用することなく、
ギャロッピングの発生を抑制できる。
等になり、ギャロッピングダンパを使用することなく、
ギャロッピングの発生を抑制できる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
る。
第1図は本発明の一実施例を示すもので、(a)は側
面図、(b)は平面図である。図において、1a・1bは複
導体送電線を構成する2本の導体、2は導体1a・1bの間
隔を保持するスペーサ、3は導体1a・1bを鉄塔に引留め
る耐張支持部、4は導体1a・1bを鉄塔に吊り下げる懸垂
支持部である。2本の導体1a・1bは、耐張支持部3では
水平配置で支持されているが、懸垂支持部4では垂直配
置で支持されている。このため2本の導体1a・1bは各径
間内で90゜捻じられ、懸垂支持部4に近づくほど大きく
なる高低差がつくことになる。
面図、(b)は平面図である。図において、1a・1bは複
導体送電線を構成する2本の導体、2は導体1a・1bの間
隔を保持するスペーサ、3は導体1a・1bを鉄塔に引留め
る耐張支持部、4は導体1a・1bを鉄塔に吊り下げる懸垂
支持部である。2本の導体1a・1bは、耐張支持部3では
水平配置で支持されているが、懸垂支持部4では垂直配
置で支持されている。このため2本の導体1a・1bは各径
間内で90゜捻じられ、懸垂支持部4に近づくほど大きく
なる高低差がつくことになる。
通常の水平複導体送電線では2本の導体の張力が同一
の場合、第2図に示すように吹上げ風Wにより揚力Lが
生じ、抗力Dとのベクトル和で導体1がC方向へ運動す
るようになり、これが径間全長にわたってほぼ一様に生
じるため大きな力となってギャロッピングに発達してい
くわけである。ところが第1図のような複導体送電線の
場合、懸垂支持部4付近では第3図に示すように導体1a
・1bがほぼ垂直に近い配置のため抗力Dがほとんどで、
耐張支持部3に近づくに従って揚力Lを生じるようにな
る。その結果、風により与えられる揚力が線路方向に不
均等になり、ギャロッピングが生じ難くなるのである。
なお符号5は着氷である。
の場合、第2図に示すように吹上げ風Wにより揚力Lが
生じ、抗力Dとのベクトル和で導体1がC方向へ運動す
るようになり、これが径間全長にわたってほぼ一様に生
じるため大きな力となってギャロッピングに発達してい
くわけである。ところが第1図のような複導体送電線の
場合、懸垂支持部4付近では第3図に示すように導体1a
・1bがほぼ垂直に近い配置のため抗力Dがほとんどで、
耐張支持部3に近づくに従って揚力Lを生じるようにな
る。その結果、風により与えられる揚力が線路方向に不
均等になり、ギャロッピングが生じ難くなるのである。
なお符号5は着氷である。
以上説明したように本発明によれば、複導体送電線を
構成する2本の導体に、径間内において変化する高低差
をつけたので、径間内の揚力特性が線路方向に不均等に
なり、ギャロッピングの発生を防止できる。このためギ
ャロッピングダンパを使用しないで済み、経済的である
と共に、長周期のギャロッピングが発生する送電線に対
しても、また鉄塔にギャロッピングダンパを取り付ける
だけの余裕のない送電線に対しても、ギャロッピング防
止機能を持たせることができる。また2本の導体を、一
方の支持点では水平に、他方の支持点では垂直に支持す
る構成であるので、2本の導体の支持部の構造が単純で
あり、実施が容易であると共に、2本の導体に張力を均
等に分担させることができるので、複導体送電線として
の長期信頼性、安定性にも優れている。
構成する2本の導体に、径間内において変化する高低差
をつけたので、径間内の揚力特性が線路方向に不均等に
なり、ギャロッピングの発生を防止できる。このためギ
ャロッピングダンパを使用しないで済み、経済的である
と共に、長周期のギャロッピングが発生する送電線に対
しても、また鉄塔にギャロッピングダンパを取り付ける
だけの余裕のない送電線に対しても、ギャロッピング防
止機能を持たせることができる。また2本の導体を、一
方の支持点では水平に、他方の支持点では垂直に支持す
る構成であるので、2本の導体の支持部の構造が単純で
あり、実施が容易であると共に、2本の導体に張力を均
等に分担させることができるので、複導体送電線として
の長期信頼性、安定性にも優れている。
第1図(a)(b)は本発明の一実施例に係る水平複導
体送電線のギャロッピング防止方法を示す側面図および
平面図、第2図は水平複導体送電線におけるギャロッピ
ング発生のメカニズムを示す説明図、第3図は第1図の
水平複導体送電線におけるギャロッピング防止作用の説
明図である。 1a・1b……導体、2……スペーサ、3……耐張支持部、
4……懸垂支持部、5……着氷、6……重錘、7……割
り込み導体。
体送電線のギャロッピング防止方法を示す側面図および
平面図、第2図は水平複導体送電線におけるギャロッピ
ング発生のメカニズムを示す説明図、第3図は第1図の
水平複導体送電線におけるギャロッピング防止作用の説
明図である。 1a・1b……導体、2……スペーサ、3……耐張支持部、
4……懸垂支持部、5……着氷、6……重錘、7……割
り込み導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小柳 陽茂 日光市清滝町500 古河電気工業株式会 社日光電気精銅所内 (56)参考文献 特開 昭48−38480(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】複導体送電線を構成する2本の導体を、径
間の一方の支持点では水平に、他方の支持点では垂直に
支持することにより、前記2本の導体に径間内において
変化する高低差をつけることを特徴とする複導体送電線
のギャロッピング防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62121387A JP2534257B2 (ja) | 1987-05-20 | 1987-05-20 | 複導体送電線のギャロッピング防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62121387A JP2534257B2 (ja) | 1987-05-20 | 1987-05-20 | 複導体送電線のギャロッピング防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63290116A JPS63290116A (ja) | 1988-11-28 |
JP2534257B2 true JP2534257B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=14809940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62121387A Expired - Lifetime JP2534257B2 (ja) | 1987-05-20 | 1987-05-20 | 複導体送電線のギャロッピング防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534257B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5743012B2 (ja) * | 1971-09-20 | 1982-09-11 |
-
1987
- 1987-05-20 JP JP62121387A patent/JP2534257B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63290116A (ja) | 1988-11-28 |
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Legal Events
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