JPH066666Y2 - 架空電線のギヤロツピング防止装置 - Google Patents
架空電線のギヤロツピング防止装置Info
- Publication number
- JPH066666Y2 JPH066666Y2 JP1984008342U JP834284U JPH066666Y2 JP H066666 Y2 JPH066666 Y2 JP H066666Y2 JP 1984008342 U JP1984008342 U JP 1984008342U JP 834284 U JP834284 U JP 834284U JP H066666 Y2 JPH066666 Y2 JP H066666Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inertia
- moment
- prevention device
- gear
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は架空送配電線の着雪時などに発生するギヤロッ
ピング振動を防止する装置に関するものである。
ピング振動を防止する装置に関するものである。
一般にギヤロッピングは、電線の上下振動周期と捻回振
動周期が一致するときに生じるので、従来から例えば実
公昭57-4325号公報に見られるように、電線の捻回周期
を異ならせる捻回制御方式のギヤロッピング防止装置が
提案されている。
動周期が一致するときに生じるので、従来から例えば実
公昭57-4325号公報に見られるように、電線の捻回周期
を異ならせる捻回制御方式のギヤロッピング防止装置が
提案されている。
しかしながらこの方式は、装置の構造が複雑になり、コ
ストが高く、取付けも面倒であるなどの欠点がある。
ストが高く、取付けも面倒であるなどの欠点がある。
本考案の目的は、上記のような従来技術の欠点に鑑み、
構造が簡単で、コストも安く、取付も容易な架空電線の
ギヤロッピング防止装置を提供することにある。
構造が簡単で、コストも安く、取付も容易な架空電線の
ギヤロッピング防止装置を提供することにある。
上記の目的を達成する本考案のギヤロッピング防止装置
は、架設された電線に、慣性モーメントの異なる、電線
クランプと重錘よりなる慣性モーメント体の組を、組内
では慣性モーメント体相互の間隔をあけて、スパンの左
右で非対称となるように取付けたことを特徴とするもの
である。
は、架設された電線に、慣性モーメントの異なる、電線
クランプと重錘よりなる慣性モーメント体の組を、組内
では慣性モーメント体相互の間隔をあけて、スパンの左
右で非対称となるように取付けたことを特徴とするもの
である。
〔実施例〕 第1図は本考案のギヤロッピング防止装置の一実施例を
示す。符号1は鉄塔、3はこの鉄塔1,1間に架設され
た送電線である。この送電線3には、電線クランプ5に
重量の重い重錘7Aを適当に離して取付けた慣性モーメ
ントの大きい慣性モーメント体9と、電線クランプ5に
上記のものより重量の軽い重錘7Bを接近させて取付け
た慣性モーメントの小さい慣性モーメント体11がそれ
ぞれ垂直下方に取付けられている。大慣性モーメント体
9と小慣性モーメント体11の慣性モーメント比は50%
以上の差異のあることが望ましい。また、スパンの左側
および中央部付近にある大小の慣性モーメント体9と1
1はそれぞれ組になっており、その間隔S2はスパン長
の1/50程度にするのが効果的である。例えばスパン長
が500mのときはS2≒10mである。さらにスパンの右側
にある1つの大慣性モーメント体9は不均等性を助長さ
せるために設けたものである。組となる慣性モーメント
体9,11の取付間隔S2は同一であるが、それ以外の
取付間隔S1,S3〜S5はすべて異ならせてある。
示す。符号1は鉄塔、3はこの鉄塔1,1間に架設され
た送電線である。この送電線3には、電線クランプ5に
重量の重い重錘7Aを適当に離して取付けた慣性モーメ
ントの大きい慣性モーメント体9と、電線クランプ5に
上記のものより重量の軽い重錘7Bを接近させて取付け
た慣性モーメントの小さい慣性モーメント体11がそれ
ぞれ垂直下方に取付けられている。大慣性モーメント体
9と小慣性モーメント体11の慣性モーメント比は50%
以上の差異のあることが望ましい。また、スパンの左側
および中央部付近にある大小の慣性モーメント体9と1
1はそれぞれ組になっており、その間隔S2はスパン長
の1/50程度にするのが効果的である。例えばスパン長
が500mのときはS2≒10mである。さらにスパンの右側
にある1つの大慣性モーメント体9は不均等性を助長さ
せるために設けたものである。組となる慣性モーメント
体9,11の取付間隔S2は同一であるが、それ以外の
取付間隔S1,S3〜S5はすべて異ならせてある。
このような線路において破線のようなギヤロッピング基
本振動が生じた場合、スパンの左右で慣性モーメント体
が非対称に取付けられているため、その振動波形が乱さ
れると共に、S2の距離だけ離れた大小の慣性モーメン
ト体の取付け点では慣性モーメントの差により捻回振動
の速度に位相差が生じ、より効果的にギヤロッピング振
動を乱す作用を得ることができる。このため大振幅の振
動に発達するのを抑制できる。
本振動が生じた場合、スパンの左右で慣性モーメント体
が非対称に取付けられているため、その振動波形が乱さ
れると共に、S2の距離だけ離れた大小の慣性モーメン
ト体の取付け点では慣性モーメントの差により捻回振動
の速度に位相差が生じ、より効果的にギヤロッピング振
動を乱す作用を得ることができる。このため大振幅の振
動に発達するのを抑制できる。
第2図は本考案の他の実施例を示す。この実施例は、送
電線3に、組となる大慣性モーメント体9と小慣性モー
メント体11を、それぞれ斜め下方にθ1,θ2なる角度
を持たせて取付けたものであり、それ以外は第1図と同
様である。このようにすると、送電線3に振動が発生し
た場合、慣性モーメント体9,11によって送電線3が
捻られるため、捻りによる振動の減衰効果も加わり、ギ
ヤロッピング振動抑制効果はより大となる。
電線3に、組となる大慣性モーメント体9と小慣性モー
メント体11を、それぞれ斜め下方にθ1,θ2なる角度
を持たせて取付けたものであり、それ以外は第1図と同
様である。このようにすると、送電線3に振動が発生し
た場合、慣性モーメント体9,11によって送電線3が
捻られるため、捻りによる振動の減衰効果も加わり、ギ
ヤロッピング振動抑制効果はより大となる。
第3図は本考案のさらに他の実施例を示す。この実施例
は、1スパン内に大慣性モーメント体9と小慣性モーメ
ント体11を1組だけ取付けた場合で、この場合も不均
等性を拡大するために慣性モーメント体9,11をスパ
ン中央より左側へ寄せて取付けている。
は、1スパン内に大慣性モーメント体9と小慣性モーメ
ント体11を1組だけ取付けた場合で、この場合も不均
等性を拡大するために慣性モーメント体9,11をスパ
ン中央より左側へ寄せて取付けている。
第4図は本考案のさらに他の実施例を示す。この実施例
は、多導体送電線に本考案を適用した場合で、スペーサ
13によって間隔を保持された各導体3A,3B,3
C,3Dにそれぞれ大慣性モーメント体9と小慣性モー
メント体11の組を非対称に取付けたものである。な
お、慣性モーメント体9と11の組は図示のように1つ
のサブスパン内に集中して取付けてもよいが、他のサブ
スパンに分散させて取付けるようにすることもできる。
は、多導体送電線に本考案を適用した場合で、スペーサ
13によって間隔を保持された各導体3A,3B,3
C,3Dにそれぞれ大慣性モーメント体9と小慣性モー
メント体11の組を非対称に取付けたものである。な
お、慣性モーメント体9と11の組は図示のように1つ
のサブスパン内に集中して取付けてもよいが、他のサブ
スパンに分散させて取付けるようにすることもできる。
以上説明したように本考案によれば、電線にギヤロッピ
ング振動の要因となる捻回振動が生じると、間隔をあけ
て取付けられた慣性モーメントの異なる慣性モーメント
体のそれぞれの取付け点では、慣性モーメントの差によ
り捻回振動速度に位相差が生じるため、捻回振動が著し
く抑制されると共に、慣性モーメント体はスパンの左右
で非対称に取付けられているため上下振動の波形も乱さ
れるようになり、したがってギヤロッピング振動を効果
的に抑制できる利点がある。また慣性モーメント体は電
線クランプと重錘より構成されるものであるから、構造
も簡単で、コストも安く、取付けも容易であるという利
点がある。
ング振動の要因となる捻回振動が生じると、間隔をあけ
て取付けられた慣性モーメントの異なる慣性モーメント
体のそれぞれの取付け点では、慣性モーメントの差によ
り捻回振動速度に位相差が生じるため、捻回振動が著し
く抑制されると共に、慣性モーメント体はスパンの左右
で非対称に取付けられているため上下振動の波形も乱さ
れるようになり、したがってギヤロッピング振動を効果
的に抑制できる利点がある。また慣性モーメント体は電
線クランプと重錘より構成されるものであるから、構造
も簡単で、コストも安く、取付けも容易であるという利
点がある。
第1図ないし第4図はそれぞれ本考案のギヤロッピング
防止装置の異なる実施例を示すもので、第1図は正面
図、第2図は側面図、第3図は正面図、第4図は部分的
な斜視図である。 3……送電線、3A〜3D……多導体送電線の導体、5
……電線クランプ、7A,7B……重錘、9……慣性モ
ーメントの大きい慣性モーメント体、11……慣性モー
メントの小さい慣性モーメント体。
防止装置の異なる実施例を示すもので、第1図は正面
図、第2図は側面図、第3図は正面図、第4図は部分的
な斜視図である。 3……送電線、3A〜3D……多導体送電線の導体、5
……電線クランプ、7A,7B……重錘、9……慣性モ
ーメントの大きい慣性モーメント体、11……慣性モー
メントの小さい慣性モーメント体。
Claims (1)
- 【請求項1】架設された電線に、慣性モーメントの異な
る、電線クランプと重錘よりなる慣性モーメント体の組
を、組内では慣性モーメント体相互の間隔をあけて、ス
パンの左右で非対称となるように取付けたことを特徴と
する架空電線のギヤロッピング防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984008342U JPH066666Y2 (ja) | 1984-01-26 | 1984-01-26 | 架空電線のギヤロツピング防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984008342U JPH066666Y2 (ja) | 1984-01-26 | 1984-01-26 | 架空電線のギヤロツピング防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60124223U JPS60124223U (ja) | 1985-08-21 |
JPH066666Y2 true JPH066666Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=30487531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984008342U Expired - Lifetime JPH066666Y2 (ja) | 1984-01-26 | 1984-01-26 | 架空電線のギヤロツピング防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066666Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5743011B2 (ja) * | 1971-07-28 | 1982-09-11 | ||
JPS4887388A (ja) * | 1972-02-18 | 1973-11-16 |
-
1984
- 1984-01-26 JP JP1984008342U patent/JPH066666Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60124223U (ja) | 1985-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH066666Y2 (ja) | 架空電線のギヤロツピング防止装置 | |
CA2140717A1 (en) | Method of Preventing Galloping of Multiconductor Transmission Lines | |
JPH01129709A (ja) | 架空導体線路 | |
JPH0314916Y2 (ja) | ||
JP2851074B2 (ja) | 多導体送電線路 | |
JPH0534185Y2 (ja) | ||
JPH038023Y2 (ja) | ||
JP2507750B2 (ja) | 多導体送電線のギヤロツピング防止方法 | |
JP2910934B2 (ja) | 多導体送電線路 | |
JP2801356B2 (ja) | 多導体送電線路の添線用スペーサ | |
JPS5825699Y2 (ja) | 多導体送電線路 | |
JPH038024Y2 (ja) | ||
JP2583300B2 (ja) | 低コロナ低風騒音電線 | |
JPS60170920U (ja) | 絶縁協調用ア−スホ−ン | |
JPH0445388Y2 (ja) | ||
JPS6015383Y2 (ja) | 架空電線の添線式防振装置 | |
JPS591390Y2 (ja) | 架空送電線の横振れ防止型ジヤンパ装置 | |
JP2650901B2 (ja) | 単導体送電線路 | |
JPS5854832Y2 (ja) | 架空地線のジヤンパ−装置 | |
JPH058758Y2 (ja) | ||
JPS5914270Y2 (ja) | 絶縁トロリ− | |
JP2922700B2 (ja) | 多導体送電線路の添線架設方法 | |
JPH038022Y2 (ja) | ||
JPS6026485Y2 (ja) | 架空地線のジヤンパ−装置 | |
JPH05242735A (ja) | 架空送電線 |