JP3115111B2 - ジャンパ装置及びその装置が取付けられるヨ−ク金具 - Google Patents

ジャンパ装置及びその装置が取付けられるヨ−ク金具

Info

Publication number
JP3115111B2
JP3115111B2 JP04210756A JP21075692A JP3115111B2 JP 3115111 B2 JP3115111 B2 JP 3115111B2 JP 04210756 A JP04210756 A JP 04210756A JP 21075692 A JP21075692 A JP 21075692A JP 3115111 B2 JP3115111 B2 JP 3115111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yoke
fitting
filaments
jumper
yoke fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04210756A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0638351A (ja
Inventor
長雄 漢人
享 加藤
Original Assignee
旭テック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 旭テック株式会社 filed Critical 旭テック株式会社
Priority to JP04210756A priority Critical patent/JP3115111B2/ja
Publication of JPH0638351A publication Critical patent/JPH0638351A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3115111B2 publication Critical patent/JP3115111B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジャンパ装置及びその
ジャンパ装置が取付けられるヨ−ク金具に係り、特に、
高圧ないし超高圧送電に用いられる大型のジャンパ装置
とヨ−ク金具に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、送電鉄塔(以下、鉄塔という)
Tにジャンパ装置1が取付けられた状態の正面図であ
る。
【0003】すなわち、ジャンパ装置1は、鉄塔Tのア
ームT′の両側にがいし装置a及びヨーク金具10を介
して取付けられた複数の線条(この図では、1相が6線
条(導体)の例が示され、このうち、片側の3本の線条
のみが図示されている。)L1〜L3を、鉄塔Tのアー
ムT′を迂回して接続するために用いられるものであっ
て、左,右の両ヨーク金具10,10の間隔の距離より
も短い長さの水平吊架体1aと、この水平吊架体1aの
両端部を両ヨーク金具10,10の下端部にそれぞれ支
持する支持体1b,1bとからなり、水平吊架体1aの
両端側に各側の線条L1〜L3が、それぞれジャンパ線
L′により接続されている。
【0004】ところで、送電電圧が50万ボルトを越え
るような電圧になると、1相の線条数が6本あるいは8
本等になるだけでなく、ジャンパ装置1も大型化,大重
量化となる。
【0005】ジャンパ装置1が大型化,大重量化になる
と、ヨ−ク金具10の下端部に回転モ−メントが作用
し、ヨ−ク金具10はがいし装置aの取付部分を中心に
回動して、図4(a)の鎖線で示されるような前傾姿
勢、いわゆる「オガミ現象」が発生する。
【0006】ヨ−ク金具10にオガミ現象が生ずると、
図4(b)の鎖線で示されるように、ヨ−ク金具10に
取付けられた線条のうち、天側の線条L1 は緩み、又地
側の線条L3 は緊張し、各線条L1 〜L3 の弛度が不均
一となる不都合が生じてしまう。
【0007】従来、この様な弛度の不均一が生じたとき
は、図4(a)には図示しないが、ヨ−ク金具10と線
条L1 〜L3 との間に設けられたバ−ニア金具により調
整していた。
【0008】このバ−ニア金具は、線条L1 〜L3 方向
に伸びる一対の長尺体からなり、この各長尺体は、長手
方向に同一ピッチの多数の穴を有しているので、各長尺
体の一部を重畳し、両長尺体の穴の一致する位置を調整
することにより、線条L1 〜L3 の弛度を調整すること
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のジャンパ装置が大型化,大重量化して、ヨ−ク金具
にオガミ現象が生じたときの弛度調整は、バ−ニア金具
によるため、バ−ニア金具の調整作業に多くの労力を必
要としていた。
【0010】特に、このバ−ニア金具の調整作業は、鉄
塔上の極めて足場の悪い作業環境のうえ、各線条の張力
は膨大であるので、大変であった。
【0011】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、ヨ−ク金具に
オガミ現象の生じないジャンパ装置を提供するととも
に、そのジャンパ装置の取付けられるヨ−ク金具を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るジャンパ装
置は、上記目的を達成するために、ヨ−ク金具及びがい
し装置を介して送電鉄塔の左,右方向に張設された複数
の線条からなる導体を接続するためのジャンパ装置であ
って、前記左,右両側のヨ−ク金具の下方に位置し、か
つそれら両ヨ−ク金具の間隔よりも短い長さの水平吊架
体と、一端部が前記水平吊架体の両端にそれぞれ接続さ
れ、他端部が前記複数の線条を取付けた際の前記左,右
両側のヨ−ク金具の重心位置又はその重心位置の近傍に
それぞれ接続される一対の支持体とからなることを特徴
としている。また、ヨ−ク金具は、複数の線条からなる
導体を取付けるためのヨ−ク金具であって、前記複数の
線条を取付けた際の重心位置又はその近傍に、ジャンパ
装置の取付部を設けたことを特徴としている。
【0013】
【作用】上記構成において、ジャンパ装置の水平吊架体
の両端は、一端部がその水平吊架体の両端にそれぞれ接
続され、他端部がヨ−ク金具の重心位置またはその重心
位置の近傍に設けられた取付部にそれぞれ接続される、
一対の支持体により取付けられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、一実施例に係るジャンパ装置の正面図、
図2はその平面図である。なお、上記図4と同一構成要
素については同一符号を用いて説明する。
【0015】がいし装置aは、4連がいし連からなり、
一端が左,右2連のがいし連の取付板a′,a′及び連
結金具a″,a″を介して、ヨ−ク金具10の左,右両
端部にそれぞれ取付けられているとともに、他端が図示
しない鉄塔のア−ムに取付けられている。
【0016】ヨ−ク金具10は、所定の機械的強度を得
るために、リブ10′を一体的に備えて構成されてい
る。そして、がいし装置a側と反対側には、8本の線条
L1 〜L8 で1相を形成する導体が接続されている。な
お、図示のL1 〜L8 は、実際は各線条をヨ−ク金具1
0に接続するクランプ金具であるが、ここでは、説明の
便宜上、線条として示してある。
【0017】図3は、がいし装置aと各線条L1 〜L8
の配置関係を示していて、ちょうど図1の右側面図に該
当している。この図から明らかなように、各線条L1 〜
L8を結ぶ線によって形成される多角形は正八角形を呈
し、このうち、天内線及び天外線に当たる線条L1 ,L
8 を結ぶ線と、地内線及び地外線に当たる線条L4 ,L
5 を結ぶ線とは平行で、かつ水平に位置している。
【0018】図3中、Gは重心位置であって、がいし装
置aの重心位置と一致するとともに、上記正八角形の重
心に当たっている。したがって、本発明で「複数の線条
を取付けた際の重心位置」というときは、ヨ−ク金具1
0への各線条L1 〜L8 の取付位置を結ぶ線によって形
成される多角形(本実施例では正八角形であるが、6本
の線条、又はこれ以外の複数の線条の場合は、それぞれ
の線条数に見合う正六角形等の正多角形)の重心位置を
意味している。
【0019】取付部20は、がいし装置a側のヨ−ク金
具10に設けられ、かつ4連のがいし装置aと平行状
に、つまり水平状に設けられた耳片21の中央下部に設
けられている。したがって、耳片21の長手方向の線
は、上記重心位置Gを通る位置に設けられている。な
お、図中、20′は、従来の取付部で、参考のために図
示してある。
【0020】取付部20には、一端部を水平吊架体1a
の端部に接続した支持体1bの他端部が図示しないピン
により取付けられる。なお、水平吊架体1aの反対側
も、図示しないが同様なヨ−ク金具10に支持体1bを
介して取付けられる。
【0021】以上のように、本実施例に係るジャンパ装
置1は、支持体1bがヨ−ク金具10の重心位置Gの近
傍に取り付けられるので、例え、ジャンパ装置が大型
化,大重量化しても、回転モ−メントの発生はなく、ヨ
−ク金具10のオガミ現象が生じない特長がある。
【0022】なお、取付部20は、ヨ−ク金具10の重
心位置Gに取付けられるのが最も好ましいが、風等によ
りがいし装置の横振れが生じたときに、取付部20が取
付板a′や連結金具a″に接触するおそれがあるとき
は、取付部20が取付板a′等に接触しない位置で、か
つ最も重心位置Gに近い位置に取付けられる。
【0023】さらに、本実施例では、取付部20はヨ−
ク金具10と一体化したが、ヨ−ク金具10の重心位置
Gに対応していれば、必ずしも一体化されていなくとも
よい。例えば、図2の二点鎖線で示されるように、左,
右の連結金具a″,a″間に補助金具a1 を回動自体に
結合し、その補助金具a1 の中央部分に取付部20を設
けるようにしてもよい。
【0024】しかし、本実施例のように、ヨ−ク金具1
0に耳片21を一体的に構成した方が、上述の横振れに
有効に対処できるだけでなく、部品点数も少なくてすむ
利益がある。また、上述の実施例では、線条数を8線条
としたが、6条や4条等の線条であってもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るジャンパ装置は、左,右両
側のヨ−ク金具の下方に位置し、かつそれら両ヨ−ク金
具の間隔よりも短い長さの水平吊架体と、一端部が前記
水平吊架体の両端にそれぞれ接続され、他端部が前記複
数の線条を取付けた際の前記左,右両側のヨ−ク金具の
重心位置又はその重心位置の近傍にそれぞれ接続される
一対の支持体とからなるので、回転モ−メントの発生が
なく、ヨ−ク金具のオガミ現象の発生がない。またヨ−
ク金具は、複数の線条を取付けた際の重心位置又はその
近傍に、ジャンパ装置の取付部を設けたので、ジャンパ
装置が取付けられてもオガミ現象が発生しない特長があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るジャンパ装置及びヨ−
ク金具の正面図である。
【図2】図1の平面図である
【図3】線条とがいし装置の配置関係を示す図である。
【図4】従来のジャンパ装置を説明するための説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ジャンパ装置 1a 水平吊架体 1b 支持体 10 ヨ−ク金具 20 取付部 L1 〜L8 線条 a がいし装置 T 送電鉄塔(鉄塔)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 7/20 H01B 17/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨ−ク金具及びがいし装置を介して送電
    鉄塔の左,右方向に張設された複数の線条からなる導体
    を接続するためのジャンパ装置であって、 前記左,右両側のヨ−ク金具の下方に位置し、かつそれ
    ら両ヨ−ク金具の間隔よりも短い長さの水平吊架体と、 一端部が前記水平吊架体の両端にそれぞれ接続され、他
    端部が前記複数の線条を取付けた際の前記左,右両側の
    ヨ−ク金具の重心位置又はその重心位置の近傍にそれぞ
    れ接続される一対の支持体と、 からなることを特徴とするジャンパ装置。
  2. 【請求項2】 複数の線条からなる導体を取付けるため
    のヨ−ク金具であって、 前記複数の線条を取付けた際の重心位置又はその近傍
    に、ジャンパ装置の取付部を設けたことを特徴とするヨ
    −ク金具。
JP04210756A 1992-07-14 1992-07-14 ジャンパ装置及びその装置が取付けられるヨ−ク金具 Expired - Lifetime JP3115111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04210756A JP3115111B2 (ja) 1992-07-14 1992-07-14 ジャンパ装置及びその装置が取付けられるヨ−ク金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04210756A JP3115111B2 (ja) 1992-07-14 1992-07-14 ジャンパ装置及びその装置が取付けられるヨ−ク金具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0638351A JPH0638351A (ja) 1994-02-10
JP3115111B2 true JP3115111B2 (ja) 2000-12-04

Family

ID=16594613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04210756A Expired - Lifetime JP3115111B2 (ja) 1992-07-14 1992-07-14 ジャンパ装置及びその装置が取付けられるヨ−ク金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3115111B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013249557A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Nakazawa Shigeki ドーナツ型よだれかけ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4488650B2 (ja) * 2000-06-05 2010-06-23 旭テック株式会社 多導体用固定ヨーク
JP4526506B2 (ja) * 2006-05-02 2010-08-18 旭テック株式会社 耐張がいし装置
KR101018845B1 (ko) * 2008-09-17 2011-03-04 한국전력공사 송전용 철탑

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013249557A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Nakazawa Shigeki ドーナツ型よだれかけ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0638351A (ja) 1994-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3115111B2 (ja) ジャンパ装置及びその装置が取付けられるヨ−ク金具
US2149875A (en) Cable support
JPH0767236A (ja) ジャンパー線の横振れ防止装置
JP2635718B2 (ja) 架空送電線路
JP2905027B2 (ja) ジャンパ装置
JP2988568B2 (ja) 多導体送電線の相間スペーサ取付装置
JP2508209Y2 (ja) ジャンパ―線支持碍子
JPH0314916Y2 (ja)
JP3171498B2 (ja) 多導体送電線路
JP2930230B2 (ja) 水平角を有する架空送電線のジャンパ装置
JP2969504B2 (ja) 3点支持2連耐張装置
CN220106148U (zh) 一种免更换的棒型悬式线路复合型绝缘子
JP2580026Y2 (ja) ジャンパ補強装置
CN219371899U (zh) 一种继电保护屏电缆固定装置
JP2587319Y2 (ja) 架空地線用ジャンパクランプ装置
JP2000059966A (ja) 完全プレハブ架線工法において適用されるジャンパ装置
JP2545713Y2 (ja) ジヤンパスペーサ
JP4201387B2 (ja) 懸垂状耐張装置
JP2535312Y2 (ja) オフセット送電線用相間スペーサ
JP2533179B2 (ja) 4連四角配列懸垂碍子装置
JP4494677B2 (ja) パイプ式ジャンパ装置
JP3764021B2 (ja) 多導体送電線のギャロッピング防止装置
JP2801356B2 (ja) 多導体送電線路の添線用スペーサ
JPH11127532A (ja) 鉄塔アーム装置
JPH0237231Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070929

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080929

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090929

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090929

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100929

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100929

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110929

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110929

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120929

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120929

Year of fee payment: 12

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120929

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120929

Year of fee payment: 12