JP2910928B2 - 架空送電線路 - Google Patents

架空送電線路

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JP2910928B2 JP1060655A JP6065589A JP2910928B2 JP 2910928 B2 JP2910928 B2 JP 2910928B2 JP 1060655 A JP1060655 A JP 1060655A JP 6065589 A JP6065589 A JP 6065589A JP 2910928 B2 JP2910928 B2 JP 2910928B2
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隆夫 池谷
正教 大石
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、架空送電線の弛度、特に最下相電線の弛度
を小さくする(地上高を高くする)手段に関するもので
ある。
〔従来技術とその課題〕 架空送電線は、使用温度が高くなると、それに応じた
伸びが発生するため、弛度が増加し、その分、線下離隔
距離が小さくなる。この線下離隔距離は法律により定め
られているため、最悪条件を想定して送電線の支持する
鉄塔の高さが設計されている。
しかし送電容量増大のための電圧または電流を上げた
り、線下に建物などが建築されたりすると、線下離隔距
離が不足する場合が出てくる。
一方、電線の使用温度が上がっても弛度を増加させな
いようにする装置も用いられている。これは、電線の引
留クランプと耐張碍子連の間に、電線張力で圧縮される
ようにコイルばねを介挿したものである。このようにす
ると、温度が上がって電線が伸びると電線張力が下がる
ためコイルばねが伸び、逆に温度が下がって電線が縮む
と電線張力が上がるためコイルばねが圧縮されて縮むよ
うになり、このため電線の張力がほぼ一定に保たれ、弛
度の変化がなくなる。
しかしこの装置は、コイルばねの伸縮で電線の伸縮を
吸収するものであるため、電線張力や径間長により制約
を受け、適用範囲が狭く、また耐張部にしか適用できな
いという欠点もある。また既設の送電線に適用するとジ
ャンパ装置の改造が必要となり、きわめてコスト高にな
る。
〔課題の解決手段とその作用〕
本発明は、上記のような課題を解決した架空送電線路
を提供するもので、その構成は、架空送電線の中相電線
を上相電線に、下相電線を中相電線に、それぞれV字状
に組み合わせた一対の絶縁吊下げ部材を用いて相間距離
が元の状態より短くなるように吊下げたことを特徴とす
るものである。
このようにすると、中相電線が上相電線に引き上げら
れ、下相電線が中相電線に引き上げられるため、下相電
線の弛度が大幅に小さくなり、線下離隔距離を大きくで
きる。また相間距離が短くなっても、絶縁吊下げ部材に
相関に斜めに介挿されているため絶縁吊下げ部材に沿う
閃絡距離は長くとることができ、絶縁吊下げ部材の表面
汚損により閃絡が発生するおそれもない。
また上記の構成において、上相電線を架空地線に、絶
縁吊下げ部材を用いてそれらの線間距離が元の状態と同
等かそれより短くなるように吊下げると、さらに下相電
線の弛度を小さくすることが可能である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
図−1は本発明の一実施例を示す。図において、1A・
1Bは鉄塔、2は耐張碍子連、3は懸垂碍子連、4aは上相
電線、4bは中相電線、4cは下相電線、5は架空地線であ
る。
本発明は、このような架空送電線路において、中相電
線4bを上相電線4aにV字状に組み合わせた一対の絶縁吊
下げ部材6を用いて吊下げ、さらに下相電線4cを中相電
線4bにV字状に組み合わせた一対の絶縁吊下げ部材6を
用いて吊下げたものである。各絶縁吊下げ部材6の長さ
Lは、電線の元の相間距離Hと同等にしてある。その結
果、各絶縁吊下げ部材6が傾斜して垂直成分が短くなっ
ている分、中相電線4bは上相電線4aに引き上げられ、下
相電線4cは中相電線4bに引き上げられて、下相電線4cの
弛度が小さくなり、線下離隔距離を大きくできることに
なる。なお点線は絶縁吊下げ部材6を取り付ける前の各
電線のカテナリー曲線であり、下相電線4cは点線の位置
から実線の位置まで引き上げられたことになる。
絶縁吊下げ部材6はなるべく軽量であることが好まし
く、樹脂製軽量長幹碍子などを使用するとよい。また絶
縁吊下げ部材6で吊下げた後の相間距離は、元の相間距
離Hの50〜70%程度に選定される。
図−1の実施例では、1径間に一対の絶縁吊下げ部材
を取り付けたが、径間長が長い場合は、1径間に適当な
間隔をおいて複数対の絶縁吊下げ部材を取り付けること
もできる。
また図−1に一点鎖線で示すように、上相電線4aを架
空地線5に、それらの線間距離よりも短い絶縁吊下げ部
材7を用いて吊下げると、下相電線4aの弛度をさらに小
さくするのに効果的である。架空地線5は通電電流によ
る温度上昇がないため、弛度の変化が少なく、この面か
らも弛度減少に有効である。
なお上相電線4aを架空地線5に吊下げる絶縁吊下げ部
材7は、相間に絶縁吊下げ部材6を取り付けると、その
重量で上相電線4aの弛度が増大するから、上相電線4aと
架空地線5の元の線間距離と同等の長さのものを用いて
も下相電線4cの弛度を減少させる効果が得られる。また
同絶縁吊下げ部材7としては、V字状に組み合わせた一
対の絶縁吊下げ部材を用いることもできる。
図−2(a)〜(e)は相間に取り付ける一対の絶縁
吊下げ部材6の各種の取付け方を示す。このように上相
電線4aと中相電線4b間、中相電線4bと下相電線4c間に取
り付ける2本1組の絶縁吊下げ部材6は、基本的にV字
状の取付け形態になっていればよく、各種の取付け方を
採用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、絶縁吊下げ部材
により中相電線を上相電線に、下相電線を中相電線に、
それぞれ吊下げるという簡単な構造で、下相電線の弛度
を確実に小さくすることができる。また電線の相間距離
が短くなっても、絶縁吊下げ部材は2本1組としてV字
状に取り付けられるため、絶縁吊下げ部材に沿う閃絡距
離は長くとることができ、絶縁吊下げ部材の表面汚損に
よる沿面閃絡の発生を防止することができる。また絶縁
吊下げ部材を取り付けると、上相電線より中相電線、中
相電線より下相電線の方が張力が小さくなるため、各電
線の固有振動数が異なることになり、微風振動やギャロ
ッピングが発生し難くなる等の副次的な効果もある。
【図面の簡単な説明】
図−1は本発明の一実施例に係る架空送電線路を示す説
明図、図−2(a)〜(e)は絶縁吊下げ部材の他の取
付け方を示す説明図である。 1A・1B:鉄塔、4a:上相電線、4b:中相電線、4c:下相電
線、5:架空地線、6・7:絶縁吊下げ部材。
フロントページの続き (72)発明者 木股 隆三 栃木県日光市清滝町500 古河電気工業 株式会社日光事業所内 (56)参考文献 特開 昭63−257409(JP,A) 実開 昭57−101522(JP,U) 実開 昭52−133999(JP,U) 実開 昭51−89289(JP,U) 特公 昭49−25993(JP,B1) 実公 昭39−19133(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架空送電線の中相電線を上相電線に、下相
    電線を中相電線に、それぞれV字状に組み合わせた一対
    の絶縁吊下げ部材を用いて相間距離が元の状態より短く
    なるように吊下げたことを特徴とする架空送電線路。
  2. 【請求項2】上相電線を架空地線に、絶縁吊下げ部材を
    用いてそれらの線間距離が元の状態と同等かそれより短
    くなるように吊下げたことを特徴とする請求項1記載の
    架空送電線路。
JP1060655A 1989-03-15 1989-03-15 架空送電線路 Expired - Fee Related JP2910928B2 (ja)

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DE102011001397A1 (de) * 2011-03-18 2012-09-20 Sag Gmbh Freileitungseinrichtung, insbesondere für Hochspannungsfreileitungen

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