JP2649867B2 - ショットブラスト装置 - Google Patents

ショットブラスト装置

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JP2649867B2 JP30316290A JP30316290A JP2649867B2 JP 2649867 B2 JP2649867 B2 JP 2649867B2 JP 30316290 A JP30316290 A JP 30316290A JP 30316290 A JP30316290 A JP 30316290A JP 2649867 B2 JP2649867 B2 JP 2649867B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はダイカスト成型製品、ゴム、プラスチック等
の成型製品のバリを除去するショットブラスト装置に関
する。
「従来の技術」 従来のショットブラスト装置は、バレルカゴ内に収納
された成型製品に外気を吸引する高圧ブロアーを用いて
投射材を投射できるように構成されている。
「本発明が解決しようとする課題」 従来のショットブラスト装置は、投射材の投射に外気
を吸引する高圧ブロアーを用いているので、外気に含ま
れている水分が投射材、処理した成型製品やケース体の
内壁面に付着し、投射材の選別作業に手数がかかった
り、処理した成型製品やケース体が発錆しやすいという
欠点があった。
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、投射材の投
射を乾燥した不活性ガス雰囲気中で行なうことができ、
バリとして除去された金属粉末が酸化して爆発事故が起
きるのを確実に防止できるとともに、投射材の選別作業
が容易で、循環状態で効率よく使用できるショットブラ
スト装置を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本発明は下部にホッパー
が形成された密閉可能な処理室を有するケース体と、こ
のケース体内のホッパーの上部位置に回転可能に取付け
られバリ取り製品を収納するバスケットと、このバスケ
ットを回転させる回転装置と、前記バスケット内へのバ
リ取り製品の出入れを行なえるように前記ケース体に形
成された開口部を開閉する開閉扉と、一端が前記ケース
体内と連通し、他端が前記ケース体の上部の内側に位置
し先端部のノズル部が前記バスケット内に向くように配
置された送風管と、この送風管に介装された高圧ブロア
ーと、前記ケース体のホッパーより落下するバリや投射
材から投射材を選別する前記ケース体の下部に配置され
た選別装置と、この選別装置で選別された投射材を前記
ケース体の上部に形成した投射材収納タンク内へ導く投
射材供給装置と、前記送風管のノズル部より噴射される
エアー内に前記投射材収納タンク内の投射材を送風管を
流れるエアーによって該エアー内に吸引させる投射材供
給パイプと、前記ケース体内に不活性ガスを供給する不
活性ガス供給装置とでショットブラスト装置を構成して
いる。
「作 用」 上記のように構成されたショットブラスト装置は、高
圧ブロアーで送風されるエアーは外気を使用することな
く不活性ガス供給装置で不活性ガスが充填されたケース
体内、送風管と循環させることができる。
送風管の先端部より投射される投射材は、バスケット
からホッパーを介して選別装置へ導かれ、該選別装置で
選別された投射材は投射材供給装置、投射材収納タンク
および投射材供給パイプ、ノズルと循環される。
「本発明の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本発明を詳細に説明
する。
第1図ないし第5図の実施例において、1はケース体
でこのケース体1は上部寄りの部位に下部にホッパー2
が形成された密閉可能な上部処理室3と、前記ホッパー
2の下部に形成された下部処理室4とが形成されてい
る。
5は前記上部処理室3を形成する部位の前記ケース体
1に形成された開口部で、この開口部5は該開口部5を
密閉状態に閉じることのできる開閉扉6が取付けられて
いる。
7は前記上部処理室3内に回転可能に取付けられたバ
スケットで、このバスケット7は第4図および第5図に
示すように、ダイカスト成型品等の成型品8を収納する
多孔板で形成されたバスケット本体9と、このバスケッ
ト本体9の底部に底面より、例えば30゜の傾斜状態で固
定された多孔板製の底板10と前記バスケット本体9の内
壁面にバスケット7の回転中にバスケット7の傾斜中心
線と交わる位置において水平となるように複数本、本実
施例では4本の撹拌翼11、11、11、11とから構成されて
いる。
12は前記バスケット7を回転させる回転装置で、この
回転装置12は前記ケース体1に固定されたモーター13
と、このモーター13の駆動軸14の先端部に取付けられた
前記バスケット7を支持するバスケット支持金具15を備
えた支持台16とから構成されている。
17は前記下部処理室4が位置する部位の前記ケース体
1に形成された開口部で、この開口部17には密閉可能に
開閉できる開閉扉18が取付けられている。
19は前記下部処理室4内に備えられた選別装置で、こ
の選別装置19は、前記ホッパー2の開口部2aの真下に位
置する投射材よりも大きなバリを選別する大バリ選別用
振動篩20と、この大バリ選別用振動篩20の下部位置に備
えられた、投射材21を選別する投射材選別用振動篩22
と、この投射材選別用振動篩22の下部位置に備えられ
た、投射材21よりも小さな金属粉末等のダストを収納す
るダスト収納容器23と、このダスト収納容器23を支持し
て該ダスト収納容器23、投射材選別用振動篩22および大
バリ選別用振動篩20を振動させるバイブレーター24が内
装された振動台25と、前記大バリ選別用振動篩20で選別
された大バリを排出管26を介して収納する大バリ収納タ
ンク27と、前記投射材選別用振動篩22で選別された投射
材21を投射材収納室28へ導く排出管29と、前記ダスト収
納容器23内に落下したダストを排出管30を介して収納す
るダスト収納タンク31とから構成されている。
32は前記ケース体1の上部処理室3の上部寄りの部位
に設けられた投射材収納タンクである。
33は前記ケース体1に備えられた前記投射材収納室28
内の投射材21を前記投射材収納タンク32内へ供給する投
射材供給装置で、この投射材供給装置33は一端が前記投
射材収納室28内に連通し、他端が前記投射材収納タンク
32内に連通されたダクト34と、このダクト34内に備えら
れた、投射材21を投射材収納室28から投射材収納タンク
32内へ導くバスケットコンベアー35とから構成されてい
る。
36は一端が前記ケース体1の上部処理室3内と連通
し、他端が上部処理室3の上部と連通された送風管で、
この送風管36の先端部には可撓性パイプ37を介して先端
部にノズル38が取付けられている。
39は前記送風管36に介装された高圧ブロアーである。
40は一端が前記投射材収納タンク32の下端部に連通さ
れ、他端部が前記送風管36をノズル38に接続された可撓
性の投射材供給パイプである。
41は前記送風管36のノズル38を任意の位置にセットす
ることのできるノズル支持機構である。
42は前記ケース体1の上部処理室3内に不活性ガスを
供給し、バリの除去によってできた金属粉末の酸化によ
り発生する爆発を防止する不活性ガス供給装置で、この
不活性ガス供給装置42は窒素ガスや炭酸ガス等の不活性
ガスボンベ(図示せず)から開閉弁43を備えたガス供給
路44を介して上部処理室3内に供給されるように構成さ
れている。
上記構成のショットブラスト装置45は、ケース体1の
上部処理室3の開閉扉6を開放して開口部5を開放す
る。
しかる後、バスケット7内にバリを除去する成型品8
を収納し、開閉扉6を閉じる。
次に上部処理室3内に不活性ガス供給装置42によって
不活性ガスを供給するとともに、回転装置12、高圧ブロ
アー39、選別装置19および投射材供給装置33を作動させ
る。
上部処理室3内への不活性ガスの供給によって該不活
性ガスは上部処理室3、下部処理室4、選別装置19、投
射材供給装置33、送風管36内にまわって、内部がすべて
不活性ガス雰囲気となる。
また、回転装置12の作動によってバスケット7が回転
し、該バスケット7内に収納された成型品8を撹拌翼1
1、11、11、11等で撹拌する。
また、高圧ブロアー39の作動によって、ノズル38より
バスケット7内の成型品8に向けて高圧状態で送風され
るが、この時、ノズル38を通過する高圧エアーによって
投射材収納タンク32内の投射材21を投射材供給パイプ40
を介して吸引し、該高圧エアーに含まれて噴射される。
このため、ノズル38より噴射される投射材21が成型品
8のバリ衝突して該バリを除去する。
所定時間作動させて、成型品よりバリが除去されると
回転装置12、高圧ブロアー39を停止させ、開閉扉6を開
放し、バスケット7内より手作業でバリが除去された成
型品を取出すか、あるいはバスケット7ごと外部に取出
す。
「本発明の異なる実施例」 次に第6図ないし第9図に示す本発明の異なる実施例
につき説明する。なお、この実施例の説明に当って、前
記本発明の実施例と同一構成部分には同一符号を付して
重複する説明を省略する。
第6図ないし第9図の実施例において、前記本発明の
実施例と主に異なる点は、バリを除去する成型品8をベ
ルトコンベアー46で移送させるとともに、該ベルトコン
ベアー46の両端部を除く両側部および上部をカバー体47
で覆い、該カバー体47のほぼ中央部にノズル38を配置し
た点で、このように構成したショットブラスト装置45A
にすることにより、連続的に成型品のバリを除去するこ
とができる。
なお、48、48は前記カバー体47の両端部に配置した短
冊状の可動性のカバーである。
「本発明の効果」 以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次
に列挙する効果が得られる。
(2)下部にホッパーが形成された密閉可能な処理室を
有するケース体と、このケース体内のホッパーの上部位
置に回転可能に取付けられバリ取り製品を収納するバス
ケットと、このバスケットを回転させる回転装置と、前
記バスケット内へのバリ取りの製品の出入れを行なえる
ように前記ケース体に形成された開口部を開閉する開閉
扉と、一端が前記ケース体内と連通し、他端が前記ケー
ス体の上部の内側に位置した先端部のノズル部が前記バ
スケット内に向くように配置された送風管と、この送風
管に介装された高圧ブロアーと、前記ケース体のホッパ
ーより落下するバリや投射材から投射材を選別する前記
ケース体の下部に配置された選別装置と、この選別装置
で選別された投射材を前記ケース体の上部に形成した投
射材収納タンク内へ導く投射材供給装置と、前記送風管
のノズル部より噴射されるエアー内に前記投射材収納タ
ンク内の投射材を送風管を流れるエアーによって該エア
ー内に吸引させる投射材供給パイプと、前記ケース体内
に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置とで構成さ
れているので、高圧ブロアーで送風されるエアーはケー
ス体の処理室および送風管と循環される。このため、従
来のように外気が入り込まないので、従来のように外気
に含まれている水分が投射材やバリを除去した成型品に
付着し、投射材の選別に手数がかかったり、バリを除去
した成型品が発錆しやすくなるのを防止できる乾燥エア
ーで行なうことができる。
(2)前記(1)によって、不活性ガス雰囲気で処理さ
れるので、従来のように除去された金属粉末が酸化して
爆発したりする事故を確実に防止することができる。し
たがって、安全に作業することができる。
(3)前記(1)によって、投射された投射材を選別装
置で選別し、投射材供給装置で投射材収納タンク内へ導
き、循環させて使用するので、投射材を効率よく使用す
ることができる。
(4)前記(1)によって、構造が簡単であるので、比
較的容易に実施することができる。
(5)請求項2も前記(1)〜(4)と同様な効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例を示す断面図、
第3図は本発明の一実施例の正面図、第4図および第5
図はバスケットの説明図、第6図ないし第9図は本発明
の異なる実施例を示す説明図である。 1:ケース体、2:ホッパー、 3:上部処理室、4:下部処理室、 5:開口部、6:開閉扉、 7:バスケット、8:成型品、 9:バスケット本体、10:底板、 11:撹拌翼、12:回転装置、 13:モーター、14:駆動軸、 15:バスケット支持金具、 16:支持台、17:開口部、 18:開閉扉、19:選別装置、 20:大バリ選別用振動篩、 21:投射材、 22:投射材選別用振動篩、 23:ダスト収納容器、24:バイブレーター、 25:振動台、26:排出管、 27:大バリ収納タンク、28:投射材収納室、 29:排出管、30:排出管、 31:ダスト収納タンク、32:投射材収納タンク、 33:投射材供給装置、34:ダクト、 35:バケットコンベヤー、 36:送風管、37:可撓性パイプ、 38:ノズル、39:高圧ブロアー、 40:投射材供給パイプ、41:ノズル支持機構、 42:不活性ガス供給装置、 43:開閉弁、44:ガス供給路、 45、45A:ショットブラスト装置、 46:ベルトコンベアー、47:カバー体、 48:カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−197060(JP,U) 実開 平1−170561(JP,U) 実開 平1−170563(JP,U) 実開 昭61−75958(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部にホッパーが形成された密閉可能な処
    理室を有するケース体と、このケース体内のホッパーの
    上部位置に回転可能に取付けられバリ取り製品を収納す
    るバスケットと、このバスケットを回転させる回転装置
    と、前記バスケット内へのバリ取り製品の出入れを行な
    えるように前記ケース体に形成された開口部を開閉する
    開閉扉と、一端が前記ケース体内と連通し、他端が前記
    ケース体の上部の内側に位置し先端部のノズル部が前記
    バスケット内に向くように配置された送風管と、この送
    風管に介装された高圧ブロアーと、前記ケース体のホッ
    パーより落下するバリや投射材から投射材を選別する前
    記ケース体の下部に配置された選別装置と、この選別装
    置で選別された投射材を前記ケース体の上部に形成した
    投射材収納タンク内へ導く投射材供給装置と、前記送風
    管のノズル部より噴射されるエアー内に前記投射材収納
    タンク内の投射材を送風管を流れるエアーによって該エ
    アー内に吸引させる投射材供給パイプと、前記ケース体
    内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置とを備え
    ることを特徴とするショットブラスト装置。
  2. 【請求項2】バリ取り製品を移送するベルトコンベアー
    と、このベルトコンベアーの両端部を除く両側部および
    上部を覆うカバー体と、一端が前記カバー体内と連通
    し、他端が前記カバー体のほぼ中央部に位置し、先端部
    のノズル部が前記ベルトコンベアーで移送されてくるバ
    リ取り製品に向くように配置された送風管と、この送風
    管に介装された高圧ブロアーと、前記ベルトコンベアー
    より落下するバリや投射材から投射材を選別する選別装
    置と、この選別装置で選別された投射材を前記カバー体
    の上部に設けた投射材収納タンク内へ導く投射材供給装
    置と、前記送風管のノズル部より噴射されるエアー内に
    前記投射材収納タンク内の投射材を送風管を流れるエア
    ーによって該エアー内に吸引させる投射材供給パイプ
    と、前記カバー体内に不活性ガスを供給する不活性ガス
    供給装置とを備えたことを特徴とするショットブラスト
    装置。
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