JP4831871B2 - ワーク処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワーク処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
上部開口部を有する有底筒状の容体に多数のワークを収納し、該容体を回転せしめることで前記多数のワークを撹拌しつつ、前記上部開口部から容体内のワークに研摩材が混合された液状の噴射材を吹き付け、該ワークのバリを除去したり脱脂したりするワーク処理装置が提案されている。
【0003】
ところで、このワーク処理装置では、ワークに吹き付けられた噴射材がミストとなって飛散し易い。従って、作業環境の悪化を防止する為、当然ながら、ワーク処理装置は、該ワーク処理装置外に前記噴射材が飛散することを防止する密閉構造が採用されている。
【0004】
しかし、この従来のワーク処理装置は、ワーク処理装置内部では噴射材が飛散することになり、該飛散した噴射材が容体を回転させる回転手段等の可動部に付着して故障発生の原因になり易い。
【0005】
従って、従来のワーク処理装置は、装置寿命が短いという問題点や、頻繁に清掃やメンテナンスを行わなければならないという問題点がある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決したワーク処理装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
ワーク1を処理するワーク処理装置であって、前記ワーク1を収納する移動可能な容体2と、液体と砥粒と圧搾空気とを混合した噴射材を噴射する処理部4を有し且つ導入開口部5を設けた処理室6と、前記容体2を前記処理室6内に移動せしめる移動手段26とで構成され、前記容体2は金属線材で構成された格子状の補強部材16内にウレタン樹脂製の容器を設けたものであり、また、前記容体2の内側には攪拌リブ19が設けられ、更に、前記容体2には前記導入開口部5を閉塞する閉塞板8が設けられ、前記処理部4は前記容体2が前記移動手段26により前記処理室6内に導入された際、前記容体2内に位置するように設けられ、また、前記容体2は回転手段25により前記処理室6内において回転可能に構成され、また、前記回転手段25は前記処理室6外に設けられていることを特徴とするワーク処理装置に係るものである。
【0009】
また、請求項1記載のワーク処理装置において、前記容体2は、回転軸心方向の両端部に夫々ワーク投入口9及び前記閉塞板8が設けられていることを特徴とするワーク処理装置に係るものである。
【0010】
また、請求項1,2いずれか1項に記載のワーク処理装置において、前記処理部4は前記容体2の回転軸心位置に設けられていることを特徴とするワーク処理装置に係るものである。
【0011】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載のワーク処理装置において、前記処理室6の近傍には、ワーク供給部12及びワーク排出部13を有する作業室11が設けられていることを特徴とするワーク処理装置に係るものである。
【0012】
また、請求項4記載のワーク処理装置において、前記移動手段26は、前記容体2を前記ワーク供給部12,前記ワーク排出部13及び前記処理室6内に移動せしめるものであることを特徴とするワーク処理装置に係るものである。
【0013】
また、請求項1〜5いずれか1項に記載のワーク処理装置において、前記ワーク1が収納された前記容体2が前記導入開口部5から前記処理室6内に導入された際、前記容体2内に前記処理部4が位置し且つ前記閉塞板8により前記導入開口部5が閉塞されるように構成されていることを特徴とするワーク処理装置に係るものである。
【0014】
また、請求項1〜4いずれか1項に記載のワーク処理装置において、前記容体2に収納された前記ワーク1が前記処理部4によって処理された後、前記容体2は前記導入開口部5から前記処理室6外に導出されるように構成されていることを特徴とするワーク処理装置に係るものである。
【0015】
【発明の作用及び効果】
ワーク1を収納した容体2を移動せしめて該容体2を導入開口部5から処理室6に導入し、この導入開口部5を閉塞した状態で処理部4によりワーク1の処理を行う。
【0016】
従って、ワーク1の処理の際に発生するミスト等は、導入開口部5から漏洩したりせず、該ミスト等によって容体2を移動せしめる移動手段26等が故障してしまうことを防止できる。また、前記ミスト等が処理室6以外の部位に付着しないから、清掃やメンテナンスを頻繁に行わなくても良いことになる。
【0017】
本発明は上述のように構成したから、装置寿命が長く、清掃やメンテナンスが容易な実用性に秀れたワーク処理装置となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図面は本発明の一実施例を図示したものであり、以下に説明する。
【0019】
本実施例は、ワーク1を処理するワーク処理装置であって、ワーク1を収納する移動可能な容体2と、処理部4を有し且つ導入開口部5を設けた処理室6とで構成され、ワーク1を収納した容体2が移動して前記処理室6に導入された際、前記導入開口部5が閉塞されるように構成されているものである。
【0020】
また、容体2が移動して処理室6に導入された際、該容体2に設けられた閉塞板8によって導入開口部5が閉塞されるように構成されている。
【0021】
また、容体2は処理室6内において回転可能に構成され、且つ、回転軸心方向の両端部に夫々ワーク投入口9及び閉塞板8が設けられている。
【0022】
また、容体2が移動して処理室6に導入された際、該容体2内にして容体2の回転軸心位置(符号X)に処理部4が位置するように構成されている。
【0023】
ワーク1は、金属製の自動車部品等、どのようなものでも良い。
【0024】
また、処理室6の近傍には、ワーク供給部12及びワーク排出部13を有する作業室11が設けられ、この作業室11には、容体2をワーク供給部12(図2中符号Aの位置),ワーク排出部13(図1中符号Cの位置)及び処理室6(図1中符号Bの位置)に移動させる移動手段26が設けられ、前記ワーク供給部12位置において、該容体2にワーク1が供給収納され、このワーク1が収納された容体2が移動して前記処理室6位置に移動した後、該容体2は前記導入開口部5から処理室6内に導入され且つ該容体2により前記導入開口部5が閉塞され、容体2に収納されたワーク1が処理部4によって処理された後、該容体2は前記導入開口部5から処理室6外に導出され、その後、ワーク排出部13位置に移動し、該ワーク排出部13位置において該容体2からワーク1が排出されるように構成されている。
【0025】
処理部4は、ワーク1に液状の噴射材を噴射する処理部4が採用されている。
【0026】
また、処理部4から噴射される液状の噴射材は、水等の液体(脱脂等の処理目的に応じて適宜な薬剤が混合される場合が多い)と砥粒(微細なアルミナ等が使用される場合が多い)と圧搾空気とを混合した噴射材が採用されている。尚、このような液体と砥粒と圧搾空気とを噴射してワークを処理する技術は、一般にウエットブラストと呼ばれている。
【0027】
以下、更に詳述する。
【0028】
容体2は、図4中のXを回転軸として回転自在に設けられている。
【0029】
また、容体2は、回転せしめられた際、該容体2に収納された複数のワーク1が転動して撹拌されるように構成されている。
【0030】
また、容体2は、前記ウエットブラストによる摩耗を可及的に低減せしめるようにウレタン樹脂製のものが採用されている。また、ウレタン樹脂製故に容体2とワーク1との摩擦抵抗が大きくなる為、該容体2の回動によってワーク1は転動し易くなる。
【0031】
また、容体2は、二分割された左半割体15aと右半割体15bを連結して容体2とする構成が採用されている。
【0032】
具体的には、閉塞板8に付設される円形の左側底板23aに左傾斜板部20aが繞設され、この左傾斜板部20aに左周板部24aが繞設された左半割体15aと、ワーク投入口9が設けられた円形の右側底板23bに右傾斜板部20bが繞設され、この右傾斜板部20bに右周板部24bが繞設された右半割体15bとを連結して容体2(処理の際には回転する為、左右半割体15a・15bから構成されるものは回転体10といっても良い。)が構成されている。
【0033】
また、容体2の外側には、該容体2の弾性変形を防止する金属線材で構成された格子状の補強部材16が被嵌されている。
【0034】
容体2の前記ワーク投入口9と連通される中空内部17の下部位置は、多数のワーク1が収納される収納部18に設定されている。この収納部18に収納された多数のワーク1は、容体2の回転及び該ワーク1と収納部18の内壁との摩擦によって撹拌され、該多数のワーク1全体が処理部4によってウエットブラスト処理されることになる。
【0035】
また、容体2の内壁には、収納部18に収納されたワーク1の転動を補助する撹拌リブ19が並設されている。
【0036】
この撹拌リブ19は、左右半割体15a・15bの左右傾斜板部20a・20b及び左右周板部24a・24bに設けられており、左右傾斜板部20a・20bの撹拌リブ19は、夫々左右側底板23a・23bの中心から所定間隔を置いて放射状態に設けられており、また、左右周板部24a・24bの撹拌リブ19は周板面に傾斜状態で配されており、左周板部24a撹拌リブ19と右周板部24bの撹拌リブ19とでV字が形成されるように配されている。
【0037】
このV字状に形成される左右周板部24a・24bの撹拌リブ19により、容体2を回転させた際、該容体2内のワーク1は左右側底板23a・23b側へ移動せしめられることになる。即ち、容体2は左右周板部24a・24bの撹拌リブ19により形成される前記V字の方向(図4においては下方)に回転することになる。
【0038】
また、ワーク1は左右傾斜板部20a・20bにより中央側へ移動せしめられ、よって、上述の左右周板部24a・24bの撹拌リブ19によりワーク1が左右側底板23a・23b側へ移動せしめられること及び容体2の内周壁形状と相乗してワーク1は良好に撹拌転動せしめられることになる。
【0039】
即ち、ワーク1は、図4において中央から左右側へ移動され、該左右側から中央側へ落下移動されるという繰り返しにより、良好な撹拌が行われることになる。
【0040】
また、容体2の周壁21には、多数の液抜孔22が穿設されている。従って、前記処理部4から噴射された噴射材の内、液体及び砥粒は、収納部18のワーク1に噴射された後、該収納部18に溜まらず、液抜孔22から除去されることになる(圧搾空気は、液抜孔22からも前記ワーク投入口9からも除去される。)。よって、収納部18のワーク1は噴射材に埋没せず、可及的に露出状態となり、ワーク1に噴射材が良好に当接するから、必然的にワーク1の処理を良好に行えることになる。
【0041】
容体2に設けられた閉塞板8の裏面(容体2を移動せしめて閉塞板8で導入開口部5を閉塞した際の作業室11側)には、該容体2を回転せしめる回転手段25及び該容体2を移動せしめる移動手段26が設けられている(図5及び6参照)。従って、容体2に収納されたワーク1を処理部4によって処理する際に発生するミスト等は、前記閉塞板8によって閉塞された処理室6内に閉じ込められることになり、この閉塞された処理室6外に位置する回転手段25や移動手段26に該ミスト等が付着してしまうことは防止されることになる。
【0042】
また、閉塞板8の中央部からは、閉塞板8に裏面に付設されたケース体38に収納された回転駆動源に駆動連結された回転軸27が突出され、この回転軸27は軸孔28を介して取付板14により前記左半割体15aの左側底板23aに止着されている。
【0043】
また、この軸孔28の周囲には、前記処理によって発生するミスト等が該軸孔28に侵入することを防止するシール体29が設けられている。
【0044】
移動手段26(位置制御手段)は、作業室11の天井に設けられた水平回動手段30と、容体2を傾動せしめる傾動手段32と、一端が水平回動手段30に、他端が前記ケース体38に連設されたアーム状の擺動移動手段31とから構成されている。
【0045】
以下、移動手段26について詳述する、尚、容体2と閉塞板8とケース体38とは一体に動く為、以下においては移動体3と称する。
【0046】
水平回動手段30は、擺動移動手段31を移動せしめ該擺動移動手段31、即ち、移動体3の擺動移動方向を決定するもので、適宜な駆動源39,伝達部40及び水平回動部44とで構成されている。
【0047】
擺動移動手段31は、移動体3を擺動せしめて例えば容体2を処理室6に導出入するものである。
【0048】
また、図面の擺動移動手段31は、L型アーム部材33が上端を軸に擺動せしめられるものであり、この一対のL型アーム部材33の下端は移動体3、具体的には、ケース体38を左右から枢着挟持する安定性の高い構成が採用されている。従って、このL型アーム部材33の擺動により、移動体3は、例えば図5中左方向及び右方向へ擺動し、この際、L型アーム部材33の下端はケース体38に枢着されている為、該L型アーム部材33の擺動によって該移動体3が傾動しないように、該移動体3は後述の傾動手段32により水平状態が保持される。
【0049】
傾動手段32は、移動体3を傾動せしめて容体2のワーク投入口9が上向きとなるように傾動したり下向きとなるように傾動したりするものである。従って、例えば、ワーク投入口9を下向きに傾動した際には、該ワーク投入口9から容体2に収納されているワーク1を排出したりすることができる。
【0050】
また、図面の傾動手段32は、一対のL型アーム部材33の上部間に配設された前記水平回動部44内に設けられる駆動源37に連結された駆動ローラ34と、L型アーム部材33の下部に設けられた従動ローラ35と、該駆動ローラ34の回転によって該従動ローラ35を連動回転させる無端ベルト36(無端チェーンの概念も含む)とで構成されている。
【0051】
駆動ローラ34は前記水平回動部44に突設された駆動軸41にギヤ部を介して設けられており、また、従動ローラ35は前記ケース体38に突設された連結軸42に固着されている。
【0052】
また、駆動ローラ34、従動ローラ35及び無端ベルト36は、汚れが可及的に付着しないように、L型アーム部材33の内部に設けられている。
【0053】
また、この傾動手段32は、一対のL型アーム部材33の内の一方にのみ(図6中の右側にのみ)設けられている。この点、一対のL型アーム部材33の双方に傾動手段32が設けられていても良いが、この場合には、左右の傾動手段32の動きをリンクさせるリンク機構があった方が移動体3の傾動が安定することになる。
【0054】
また、駆動部37は、L型アーム部材33を擺動せしめる駆動源37も兼ねている。この駆動部37は、図6中の左側のL型アーム部材33を駆動せしめる駆動源37aと、右側のL型アーム部材33を駆動せしめる駆動源37bとの二個が使用され、この右側の駆動源37bのみが前記傾動手段32による傾動の駆動源となっている。尚、駆動部37による移動体3の傾動及びL型アーム部材33の擺動の選択(傾動と回動が両方同時に行われる場合もある)は、ギヤによる選択手段によって行われている。
【0055】
図中、符号43は、駆動軸41及び連結軸42と,L型アーム部材33との間に介在せしめたベアリングである。
【0056】
次に、処理室6について詳述する。
【0057】
処理室6には前記処理部4が固定状態で設けられている。
【0058】
また、洗浄室6には、前記容体2を処理室6に導入した際、該容体2のワーク投入口9を略隠蔽する隠蔽体45が該処理室6からの内壁から延びる連結体(図示省略)に固定状態で設けられており、この隠蔽体45に前記処理部4が突設状態で付設されている(図5参照)。
【0059】
また、処理部4は、容体2のワーク投入口9から中空部17に導入された際、液状の噴射材を噴射する噴射ノズル46が容体2の回転軸方向に複数並設される構成が採用されている。
【0060】
また、この噴射ノズル46は、容体2の収納部18、即ち、下方に向けて噴射材を噴射するように構成されている。従って、噴射材は、容体2の回転によって収納部18で撹拌されている複数のワーク1全体に噴射されることになる。
【0061】
また、本実施例の噴射ノズル46は、噴射材を真下に噴射する構成ではなく、容体2の回転方向稍手前側となる位置に向けて噴射材を噴射するように構成している。この位置は、容体2の回転によってワーク1が最も転動し易い位置であり、よって、該ワーク1の表面全体に噴射材が良好に当接することになる。
【0062】
尚、処理部4として、複数の噴射ノズル46を並設した構成を採用せず、例えば容体2の回転軸方向に延びるスリット状開口部を有する一つの噴射ノズル等を採用しても同様である。また、噴射ノズルが可動式のものであっても良い。
【0063】
図中符号48は、砥粒が分散混合された液体を噴射ノズル46に供給する第一供給部材、49は、圧搾空気を噴射ノズル46に供給する第二供給部材である。噴射ノズル46に供給された砥粒が分散混合された液体と圧搾空気とは、処理部4内において混合され、前記噴射ノズル46から噴射せしめられる。
【0064】
また、処理室6の下部には、処理部4から噴射された液体及び砥粒を回収する回収装置(図示省略9が設けられている。この回収装置は、前記回収した液体及び砥粒を洗浄し、再び、該液体と砥粒とを所定割合として第一供給部材48へ供給するように構成されている。
【0065】
処理室6には、導入開口部5を容体2によって閉塞した際でも外部から処理室6の内部を確認できる透明窓47が設けられている。従って、例えば、容体2が不具合なく回転しているか、噴射材が不具合なく噴射されているか等を容易に確認することができる。
【0066】
また、図示を省略しているが、処理室6には、該処理室6内を洗浄する洗浄装置が設けられている。
【0067】
次に、作業室11について詳述する。
【0068】
作業室11には、ワーク供給部12及びワーク排出部13が対向状態で設けられており、このワーク供給部12とワーク排出部13の間に前記処理室6の導入開口部5が設けられている。尚、平面図である図1中において、作業室11の左側にワーク供給部12が設けられ、右側にはワーク排出部13が設けられ、上側には処理室6が設けられている。
【0069】
ワーク供給部12は、容体2にワーク1を供給するワーク供給開口部50と、該ワーク供給開口部50にワーク1を自動的に搬送するワーク自動搬送装置51とから構成されている。
【0070】
また、ワーク供給開口部50は、容体2が移動してワーク投入口9が該ワーク供給開口部50に近接した際、該ワーク投入口9内に導入されるように突出状態に設けられている。この容体2内に導入されたワーク供給開口部50から落下してくるワーク1は、そのまま、容体2の収納部18に収納される(図1参照)。
【0071】
ワーク排出部13は、容体2から排出されたワーク1を受けるワーク受開口部52と、該ワーク受開口部52からワークを自動的に搬出するワーク自動搬出装置53とから構成されている。
【0072】
また、ワーク受開口部52は、移動せしめられた容体2のワーク投入口9が該ワーク受開口部52に近接し、このワーク投入口9が下向きとなるように容体2が傾動した際、落下してくるワーク1が該ワーク受開口部52に導入されるように構成されている(図7参照)。
【0073】
また、ワーク自動搬出装置53は、ワーク1に付着した噴射材を洗浄除去する洗浄装置や乾燥装置等の適宜な後処理装置54に連設されている。従って、ワーク自動搬出装置53によって搬送されたワーク1には、後処理装置54によって自動的に後処理が施される。
【0074】
図中符号55は作業室11及び処理室6のメンテナンスや清掃等を行う際に開閉する扉体である。
【0075】
以上の本実施例の作用について以下に詳述する。
【0076】
先ず、水平回動手段30を駆動して移動体3を水平回動せしめ、容体2のワーク投入口9がワーク供給部12側を向くようにセットする。
【0077】
続いて、擺動移動手段31を駆動して移動体3を前方に移動せしめ、前記容体2のワーク投入口9をワーク供給部12のワーク供給開口部50に近接せしめ、且つ、該ワーク供給開口部50を該ワーク投入口9から容体2内に導入せしめる(図2中符号Aの位置、図1参照)。尚、この際、擺動移動手段31であるL型アーム部材33の擺動によって容体2が傾動しないように、傾動手段32の駆動により該容体2の傾動を阻止する。
【0078】
続いて、ワーク自動搬送装置51から自動的に搬送されてきたワーク1をワーク供給開口部50及びワーク投入口9を経由して容体2の収納部18に収納せしめる。
【0079】
続いて、収納部18に所定量のワーク1の収納せしめたら、前記ワーク1の搬送を停止し、擺動移動手段31を駆動して移動体3を後方に移動せしめて元の位置に戻す。
【0080】
続いて、水平回動手段30を駆動して移動体3を水平回動せしめ、容体2のワーク投入口9が処理室6側を向くようにセットする。
【0081】
続いて、擺動移動手段31を駆動して移動体3を前方に移動せしめ、容体2を導入開口部5から処理室6に導入すると共に、閉塞板8で該導入開口部5を閉塞する。尚、この際も、擺動移動手段31であるL型アーム部材33の擺動によって容体2が傾動しないように、傾動手段32の駆動により該容体2の傾動を阻止する(図1中符号Bの位置、図5参照)。
【0082】
続いて、回転手段を駆動して容体2を回転せしめ、且つ、処理部4を駆動して容体2の収納部18に収納されたワーク1に噴射材を噴射する(図5参照)。尚、容体2の回転速度は毎分10回転等に適宜に設定する。
【0083】
所定時間ワーク1に噴射材を噴射してワーク1の処理を完了した後は、処理部4の駆動及び回転手段の駆動を停止する。
【0084】
続いて、容体2内の噴射材が全て液抜孔22から除去される時間、該容体2を放置し、その後、擺動移動手段31を駆動して移動体3を後方に移動せしめて元の位置に戻す。
【0085】
続いて、水平回動手段30を駆動して移動体3を水平回動せしめ、容体2のワーク投入口9がワーク排出部13側を向くようにセットする。
【0086】
続いて、擺動移動手段31を駆動して移動体3を前方に移動せしめ、容体2をワーク排出部13に近接せしめる。更に、傾動手段32を駆動して移動体3(容体2)を傾動せしめることでワーク投入口9を下向きとし、該下向きのワーク投入口9から容体2に収納されていたワーク1を排出せしめる(図1中符号Cの位置、図7参照)。
【0087】
続いて、容体2から排出されたワーク1をワーク自動搬出装置53によって後処理装置54に搬出し、該ワーク1に洗浄や乾燥等の後処理を施す。また、移動体3は、傾動手段32や往復移動手段31や水平回動手段30の駆動により最初の位置に戻す。
【0088】
以上の作業を繰り返すことにより、多数のワーク1を自動的に連続処理していくことができる。
【0089】
本実施例は上述のように構成したから、ワーク1を自動的に連続処理することができ、しかも、ワーク1の処理の際に発生する液状の噴射材が飛散したミスト等が容体2によって閉塞された処理室6から漏洩せず、該ワーク1の自動的な連続処理を達成する為の移動手段26や複数のワーク1を撹拌してワーク1全体を処理する為の回転手段に該ミスト等が付着せず、よって、装置のメンテナンスが容易となったり、該ミスト等に起因する装置の故障を防止できる実用性に秀れたワーク処理装置となる。
【0090】
また、容体2を処理室6に導入した際、該容体2(閉塞板8)によって導入開口部5が閉塞されるから、別体の扉を連動して導入開口部5を閉塞する構成に比し、導入開口部5の自動閉塞が容易且つ確実に達成されることなり、構成も簡易なものとすることができる。
【0091】
また、容体2に処理部4が導入されてワーク1の処理が行われるから、ワーク1と処理部4との距離が短くて済むことになり、必然的にワーク1に効率良くウエットブラスト処理等を施すことができる。
【0092】
また、ワーク1の処理は、処理効率の高い液体と砥粒と圧搾空気とを混合した噴射材によるウエットブラスト処理によって行われるから、該ワーク1の処理時間は短縮されることになる。
【0093】
また、ワーク1の処理は、縦方向に回転する容体2内の下部で行われるから、従来の上部開口部を有する有底筒体でのワーク処理と異なり、ワーク1が撹拌され易く、この点においてもワーク1の良好な処理及び処理時間の短縮が達成されることになる。
【0094】
また、容体2にはワーク1のより一層良好な撹拌を補助する撹拌リブ19が設けられているから、この点においてもワーク1のより一層良好な処理及び処理時間の短縮が達成されることになる。
【0095】
また、処理部4は処理室6に固定状態に設けられているから、処理装置を移動せしめる方式に比し、処理部4が前記ミスト等によって故障する可能性が可及的に低下することになる。
【0096】
また、処理室6には容体2のワーク投入口9を略隠蔽する隠蔽体45が設けられているから、前記ミスト等は可及的に容体2内に閉じ込められ、周囲に飛散しないことになる。
【0097】
尚、例えば、L型アーム部材33の代わりに単なる板状のアーム部材等を採用しても良い。
【0098】
また、移動手段26として、例えば、水平回動手段と伸縮移動手段とから成る移動手段を採用することで移動体3を所定位置に移動せしめる構成を採用しても良い。
【0099】
また、水平回動手段は、容体2に設けられたワーク投入口9の向きを水平方向の所定方向に変えられるものであれば、どのようなものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の装置全体を示す説明部分断面正面図である。
【図2】 本実施例の説明平断面図である。
【図3】 本実施例の容体2の説明部分断面正面図である。
【図4】 本実施例の容体3の説明部分断面側面図である。
【図5】 本実施例の処理室6付近の要部を示す説明側断面図である。
【図6】 本実施例の容体2の説明背面図である。尚、容体2で導入開口部5を閉塞した状態を図示している。
【図7】 本実施例の装置全体及びワーク排出部13付近の要部を示す説明側断面図である。
【符号の説明】
1 ワーク
2 容体
4 処理部
5 導入開口部
6 処理室
8 閉塞板
9 ワーク投入口
11 作業室
12 ワーク供給部
13 ワーク排出部
16 補強部材
19 攪拌リブ
25 回転手段
26 移動手段
Claims (7)
- ワークを処理するワーク処理装置であって、前記ワークを収納する移動可能な容体と、液体と砥粒と圧搾空気とを混合した噴射材を噴射する処理部を有し且つ導入開口部を設けた処理室と、前記容体を前記処理室内に移動せしめる移動手段とで構成され、前記容体は金属線材で構成された格子状の補強部材内にウレタン樹脂製の容器を設けたものであり、また、前記容体の内側には攪拌リブが設けられ、更に、前記容体には前記導入開口部を閉塞する閉塞板が設けられ、前記処理部は前記容体が前記移動手段により前記処理室内に導入された際、前記容体内に位置するように設けられ、また、前記容体は回転手段により前記処理室内において回転可能に構成され、また、前記回転手段は前記処理室外に設けられていることを特徴とするワーク処理装置。
- 請求項1記載のワーク処理装置において、前記容体は、回転軸心方向の両端部に夫々ワーク投入口及び前記閉塞板が設けられていることを特徴とするワーク処理装置。
- 請求項1,2いずれか1項に記載のワーク処理装置において、前記処理部は前記容体の回転軸心位置に設けられていることを特徴とするワーク処理装置。
- 請求項1〜3いずれか1項に記載のワーク処理装置において、前記処理室の近傍には、ワーク供給部及びワーク排出部を有する作業室が設けられていることを特徴とするワーク処理装置。
- 請求項4記載のワーク処理装置において、前記移動手段は、前記容体を前記ワーク供給部,前記ワーク排出部及び前記処理室内に移動せしめるものであることを特徴とするワーク処理装置。
- 請求項1〜5いずれか1項に記載のワーク処理装置において、前記ワークが収納された前記容体が前記導入開口部から前記処理室内に導入された際、前記容体内に前記処理部が位置し且つ前記閉塞板により前記導入開口部が閉塞されるように構成されていることを特徴とするワーク処理装置。
- 請求項1〜4いずれか1項に記載のワーク処理装置において、前記容体に収納された前記ワークが前記処理部によって処理された後、前記容体は前記導入開口部から前記処理室外に導出されるように構成されていることを特徴とするワーク処理装置。
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