JP3630509B2 - 回転ドラムの洗浄・乾燥装置 - Google Patents

回転ドラムの洗浄・乾燥装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、攪拌・混合を行う複数種類の粉末材料を収納する回転ドラムの洗浄・乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、回転ドラムを摩擦車等の回転手段に乗載して回転させるとともに、揺動手段によりシーソーの如く揺動させて、回転ドラム内に収納した複数種類の粉末材料を攪拌・混合するようにした混合装置が種々開発されている。
【0003】
そして、前記構成の混合装置において、攪拌・混合を行う粉末材料を別の種類のものと交換するような場合、回転ドラム内に残存している粉末材料が他の粉末材料と混ざるのを防ぐために、あらかじめ前記回転ドラムの内部を洗浄した後、攪拌・混合を行う粉末材料を回転ドラム内に収納していた。
【0004】
前記のように、粉末材料の交換に当たり、回転ドラムを事前に洗浄する場合は、例えば、前記回転ドラムを混合装置からクレーン等により床面に一旦降ろし、この状態で、前記回転ドラムの端部に取付けた蓋体を人手により取外し、その開口部からホース等を用いて洗浄水を回転ドラム内に噴射させて洗浄を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のようにして回転ドラムの洗浄を行う場合、洗浄の都度、混合装置から人手により前記回転ドラムの上げ降ろしを行ったり、洗浄水を回転ドラム内に噴射させたりしなければならないので、回転ドラムを例えば、複数本用いて粉末材料の攪拌・混合を行う場合、回転ドラムの洗浄作業は非常に労力を要することはもとより、手間と時間がかかり面倒であった。
【0006】
また、前記のように人手により回転ドラムの洗浄を行う場合、回転ドラムが大形になると、作業者の手の届く範囲でしか回転ドラム内の洗浄を行うことができないので、粉末材料が付着しやすい回転ドラムの特に隅角部や、粉末材料を掻上げる掻上板等を良好に洗浄することは非常に困難となり、回転ドラムの洗浄が円滑に行えないという問題があった。
【0007】
更に、回転ドラムの洗浄後、粉末材料の攪拌・混合を行う場合、前記回転ドラムの内部に洗浄水の一部が残存していたりすると、粉末材料が水分を吸収して塊を作ったり、回転ドラムの内壁に付着したりして攪拌・混合が円滑に行えないという問題があった。このため、粉末材料の攪拌・混合を行うときは事前に水分を布等を用いて人手により拭き取るようにしていたが、この拭き取り作業は回転ドラムが大形化する程手間がかかり面倒であるとともに、回転ドラム内の水分を完全に拭き取って乾かすにはかなりの時間を要するため、洗浄作業と混合作業とを連続して行うことができないという問題があった。
【0008】
本発明は、前記種々の問題に鑑み、回転ドラムの洗浄・乾燥作業を人手に頼ることなく、機械化して円滑・良好に行えるようにした回転ドラムの洗浄・乾燥装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、回転ドラムを起立した状態で搬送する第1の搬送装置と、前記第1の搬送装置にて搬送される回転ドラムの投入・排出口に取付けられている蓋体を取外す蓋体取外し装置と、蓋体を取外した回転ドラムをその投入・排出口側が下向きになるように反転させ、前記回転ドラムの洗浄を行う洗浄装置と、洗浄作業の終了した回転ドラムを下向きの状態で搬送する第2の搬送装置と、下向きの状態で搬送した回転ドラム内に温風を送り込んで乾燥させるとともに、前記回転ドラムを下向きの状態から起立した状態に反転させる乾燥装置と、乾燥作業が終了した回転ドラムを起立した状態で搬送する第3の搬送装置と、回転ドラムの投入・排出口に蓋体を取付ける蓋体取付け装置と、蓋体取外し装置にて回転ドラムから取外した蓋体を蓋体取付け装置まで搬送する蓋体搬送装置とを備えて構成したことを特徴とする。
【0010】
また、前記洗浄装置は、第1の搬送装置により起立した状態で搬送される回転ドラムをその投入・排出口側が下向きになるよう反転させる反転装置と、前記下向きに反転させた回転ドラムを洗浄する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルをセットした状態で回転ドラム自体を回転させる回転装置と、前記回転ドラムがその洗浄時及び反転時に前記回転装置から脱落するのを防ぐ脱落防止装置とを備えて構成したことを特徴とする。
【0011】
更に、前記洗浄ノズルは、前記回転ドラム内に挿入される先端部及び側面に複数の噴出孔を設けた第1のノズルと、回転ドラムの投入・排出口外周面と対向する第2のノズルと、回転ドラムの截頭円錐部と対向する第3のノズルと、給水源からの洗浄水を分流して前記各ノズルに供給するジョイント部と、前記各洗浄ノズルを回転ドラムの洗浄位置にセットするシリンダとを備えて構成したことを特徴とする。
【0012】
また、前記洗浄装置は、回転ドラムを所定の角度で傾斜した状態で保持し、一定時間毎に前記回転ドラムの回転方向を切換えて洗浄を行うように構成したことを特徴とする。
【0013】
更に、前記乾燥装置は、第2の搬送装置により下向きの状態で搬送された回転ドラム内に向けて乾燥用の温風を吹き込む温風吹出装置と、前記温風吹出装置に温風を供給する温風発生装置と、前記回転ドラムの乾燥作業終了後、前記回転ドラムを下向きの状態から起立した状態に反転させる反転装置と、前記回転ドラムがその反転時にドラム受台から脱落するのを防ぐ脱落防止装置とを備えて構成したことを特徴とする。
【0014】
また、前記温風吹出装置は、前記回転ドラムの投入・排出口と対応する位置に設けた前記投入・排出口より径小な温風吹出部と、回転ドラム内から吹き出る温風を前記投入・排出口の外周面側に跳ね返す前記投入・排出口より径大な温風跳ね返し部とを備えて構成したことを特徴とする。
【0015】
【作用】
本発明は、前記のように、回転ドラムを搬送する第1〜第3の搬送装置と、回転ドラムに取付けた蓋体を取外す蓋体取外し装置と、回転ドラムの洗浄を行う洗浄装置と、回転ドラムの乾燥を行う乾燥装置と、回転ドラムに蓋体を取付ける蓋体取付け装置と、蓋体を搬送する蓋体搬送装置とを備えて回転ドラムの洗浄・乾燥装置を構成したので、回転ドラムの洗浄・乾燥作業は人手に頼ることなく自動化して行うことが可能となり、複数本の回転ドラムを使用して粉末材料の攪拌・混合を行う場合でも、前記回転ドラムの洗浄・乾燥作業を迅速・容易に行うことができる。
【0016】
また、前記洗浄装置は、反転装置と、回転装置と、洗浄ノズルと、脱落防止装置とを備えて構成したので、回転ドラムの洗浄作業は、前記回転ドラムを前記脱落防止装置にて抱持した状態で反転装置により所定の洗浄位置まで反転させるとともに、前記回転ドラムを回転装置により回転させながら洗浄ノズルから洗浄水を噴射させることにより行うことができるので、人手により洗浄作業を行う場合に比べてその作業効率を著しく向上させることができる。
【0017】
更に、前記洗浄ノズルは、回転ドラム内に挿入される第1のノズルと、投入・排出口の外周面と対向する第2のノズルと、回転ドラムの截頭円錐部と対向する第3のノズルとを備えて構成したので、回転ドラムはその内部及び投入・排出口周辺を同時に洗浄することが可能となり、回転ドラム内及び投入・排出口周辺に付着した粉末材料を良好に洗い流すことができる。
【0018】
しかも、前記洗浄装置は、回転ドラムを所定の角度傾斜させた状態で、一定時間毎に前記回転ドラムの回転方向を切換えて洗浄を行うように構成したので、回転ドラム内に滞留する洗浄水を利用して、前記回転ドラム内に形成した前記粉末材料を掻上げるための掻上板の両側に付着した粉末材料を良好に洗浄することができる。
【0019】
また、前記乾燥装置は、反転装置と、温風発生装置と、温風吹出装置と、脱落防止装置とを備えて構成したので、回転ドラムの乾燥作業は、前記温風発生装置から供給される温風を温風吹出装置から回転ドラム内に吹き込むことにより、人手に頼ることなく迅速・確実に行えるとともに、投入・排出口を真下に向けた状態の回転ドラムを起立させた状態に反転させる作業は、前記反転装置により自動化して行うことができる。しかも、前記回転ドラムは、脱落防止装置により抱持されているので、その反転時にドラム受台から脱落することは全くなく、安全に回転ドラムの反転作業を行うことができる。
【0020】
更に、前記温風吹出装置は、回転ドラムの投入・排出口と対応する位置に設けられて前記回転ドラム内に温風を吹き込む温風吹出部と、回転ドラム内から排出される温風を前記投入・排出口の外周面側に跳ね返す温風跳ね返し部とを備えて構成したので、回転ドラムはその内部だけでなく、前記回転ドラム内から排出されて前記温風跳ね返し部にて跳ね返った温風を利用して、投入・排出口周辺も良好に乾燥させることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、図1ないし図16により説明する。図1,2は、本発明の回転ドラム1の洗浄・乾燥装置Aを示し、前記回転ドラムの洗浄・乾燥装置Aは、大別して、回転ドラム1を搬送する第1〜第3の搬送装置2a〜2cと、回転ドラム1の投入・排出口1aから蓋体1bを取外す蓋体取外し装置3と、回転ドラム1の洗浄を行う洗浄装置4と、回転ドラム1の乾燥を行う乾燥装置5と、回転ドラム1に蓋体1bを取付ける蓋体取付け装置6と、回転ドラム1から取外した蓋体1bを蓋体取外し装置3から蓋体取付け装置6まで搬送する蓋体搬送装置7とにより構成されている。以下、前記各装置2a〜7の構造について説明する。
【0022】
まず、前記第1〜第3の搬送装置2a〜2cについて説明する。図1,2で示すように、前記第1及び第3の搬送装置2a,2cは、電動駆動するローラーコンベアにより構成されており、前記第1の搬送装置2aは、蓋体取外し装置3の下を潜って洗浄装置4の位置まで、前記第3の搬送装置2aは、蓋体取付け装置6の下を潜って乾燥装置5の位置までそれぞれ横長に配置されている。また、第2の搬送装置2bは、電動駆動するチェーンコンベアにより構成されており、洗浄装置4と乾燥装置5との間に、前記第1,第3の搬送装置と一直線状に配置されている。そして、前記回転ドラム1は、前記第1及び第3の搬送装置2a,2cおいては起立した状態で、第2の搬送装置2bにおいてはその投入・排出口1aを真下に向けた状態で、それぞれ図1,2において左→右方向に搬送される。
【0023】
次に、図13〜15により前記蓋体取外し装置3及び蓋体取付け装置6の構造について説明する。なお、蓋体取外し装置3と蓋体取付け装置6とは同一構造であるので、ここでは蓋体取外し装置3の構造についてのみ説明し、蓋体取付け装置6の構造についてはその説明を省略する。
【0024】
図13〜15において、8はアングル鋼等により形成した支持架台で、第1の搬送装置2a及び蓋体搬送装置7に跨がって配置されている。9は前記支持架台8上に移動可能に乗載した移動台車で、電動機9aの起動により前記支持架台8上を図13,14の左右方向に移動する。10は前記移動台車9上に載置・固定した蓋体着脱装置で、進退及び所定の範囲で回動可能なスクリュー軸10bを備えたシリンダ装置10aと、前記スクリュー軸10b先端に取付けられて、蓋体1b上部に形成した掛止具1cを係合する一対の引掛片10e,10e(図15参照)を備えた引掛金具10cと、前記スクリュー軸10bに図15で示すように、引掛金具10cの引掛片10eと90°の角度間隔を保って取付けた超音波センサ等からなるセンサSと、前記シリンダ装置10aを起立状態で乗載した回転円板(図示せず)と駆動可能に連結し、前記スクリュー軸10bに取付けたセンサSにより前記蓋体1bの掛止具1cの位置検索を行うために、前記シリンダ装置10a自体を回動させる電動機10dとを備えて構成されている。
【0025】
なお、前記蓋体1bは、図16で示すように、その外周面に複数設けた係止部材1fの係止ピン1gが圧縮バネ1hの弾性力により押圧されて、回転ドラム1の投入・排出口1aの外周に周設した係合溝1iに係合することにより、前記投入・排出口1aに脱落不能に取付けられている。また、前記蓋体1bは、前記係止ピン1gと係合溝1iとの係合を解除し、前記係止ピン1gを圧縮バネ1hの弾性力に抗して没入させることにより、容易に投入・排出口1aから取外すことができる。
【0026】
つづいて、前記蓋体搬送装置7は、図1,2で示すように、蓋体取外し装置3と蓋体取付け装置6との間に、第1〜第3の搬送装置2a〜2cと平行に配置した横長な搬送架台7aと、前記搬送架台7a上に設置した電動駆動するベルトコンベアとにより構成されている。
【0027】
なお、前記支持架台8上に移動可能に乗載した移動台車9は、図1で示すように、蓋体取外し装置3では第1の搬送装置2a側において、蓋体取付け装置6では蓋体搬送装置7側においてそれぞれ待機させておく。
【0028】
次に、図3〜8により前記洗浄装置4の構造について説明する。前記洗浄装置4は、回転ドラム1を180°の範囲で反転させる反転装置4aと、回転ドラム1を所定の時間毎に回転方向を切換えて回転させる回転装置4bと、回転ドラム1の反転時及び洗浄時に該回転ドラム1が回転装置から脱落するのを防ぐ脱落防止装置4cと、回転ドラム1の反転角度を検出する反転角度検出装置4dと、回転ドラム1を洗浄する洗浄水を噴射する洗浄ノズル4eとを備えて構成されている。以下、前記各装置4a〜4eの構造について説明する。
【0029】
まず、前記反転装置4aの構造について説明する。図3,4において、11はアングル鋼等を矩形状に枠組みして形成した反転台枠で、その左右両端(図3の左右方向)の中央から外方に向けて突設した支軸12,12を基台13に立設した支柱14上の軸受14aに挿通させることにより前記支柱14に回動可能に取付ける。そして、前記支軸12,12のうち一方の支軸12(図3の左側)に止着したスプロケット15と基台13上に設置した減速装置付の電動機16(以下、反転用電動機という)とを駆動可能に連結し、前記反転用電動機16を起動することにより、回転ドラム1を図17で示すように起立した状態から図18で示すように所定の角度傾斜させた状態に反転させたり、図22で示すように投入・排出口1aを真下に向けた状態に反転させたりする。
【0030】
次に、前記回転装置4bの構造について説明する。図3,4において、17は前記反転台枠11の前後方向(図4の左右方向)に取付けた軸受11aに反転台枠11の支軸12と直交させて回転自在に挿通した一対の回転軸で、その両端部には摩擦車18a,18bが、また、内側方向にはスプロケット19がそれぞれ取付けられている。そして、前記スプロケット19と反転台枠11下側面に取付けた回転用電動機20とを駆動可能に連結し、前記回転用電動機20を起動することにより、回転ドラム1を図16で示すように所定の角度傾斜させた状態で回転させる。
【0031】
つづいて、前記脱落防止装置4cの構造について説明する。図3,4において、21,21は前記反転台枠11の両端(図3の左右方向)に立設した一対のアーム固定台で、その上部後端側(図4の左側)には、先端部に回転輪22を備え、抱持用シリンダ23の起動により枢軸24aを中心として回転ドラム1側に傾倒して前記回転ドラム1を図3で示すように、摩擦車18a,18bとの間で抱持する抱持アーム24,24が立設されている。また、前記アーム固定台21,21の上部中央部には、回転ドラム1の軸方向中央部に所定の間隔を設けて周設した一対の係止突起25,25の内周面と当接する係止ローラー26を備えたローラー支柱27が立設されている。そして、前記抱持アーム24,24と係止ローラー26とにより回転ドラム1がその反転時や洗浄時に摩擦車18a,18bから脱落するのを防いでいる。
【0032】
次に、前記反転角度検出装置4dの構造について説明する。図3において、REは前記反転台枠11の一方の支軸12(図3の左側)と複数の歯車を介して連結したロータリーエンコーダで、前記複数の歯車を介して伝達される反転台枠11の反転角度に対応するパルス信号を図示しない制御装置に出力し、前記反転台枠11の反転角度を判定するように構成されている。
【0033】
つづいて、図5〜8及び図20により前記洗浄ノズル4eの構造について説明する。図5において、28は前記基台13の中央部(図3参照)に垂設した取付板である。29は前記取付板28の上部側に設けた取付座28aに枢軸28bを介して回動自在に取付けたへ字形のアームである。30は前記取付板の下部側に設けた取付座30aにその基端部を取付けたアーム駆動用のシリンダである。そして、前記アーム29とアーム駆動用シリンダ30とを駆動可能に連結し、前記アーム駆動用シリンダ30を起動することにより、前記アーム29を図5の上下方向に回動させ、後述する各ノズルを洗浄位置にセットする。
【0034】
31aは前記アーム29の先端部に取付けた第1のノズルで、その先端及び先端側の側面には図7,8で示すように、複数の噴射孔a,bが形成されている。31bは第2のノズルで、先端部が図20で示すように、回転ドラム1の洗浄時にその投入・排出口1a外周面と対向するようにコ字形に形成されている。31cは第3のノズルで、先端部が図20で示すように、回転ドラム1の洗浄時にその截頭円錐部1dと対向するようにL字形に形成されている。32はジョイント部で、図6で示すように、給水源と給水管32aを介して接続した入水口Iと、前記各ノズル31a〜31cの基端部と接続する第1〜第3の出水口O〜Oとを備えて形成されている。そして、図示しない給水源からの洗浄水は、給水管32a→ジョイント部32を経て前記各ノズル31a〜31cから噴射され、回転ドラム1内及び投入・排出口1a付近を洗浄する。
【0035】
次に、図9〜12により前記乾燥装置5の構造について説明する。前記乾燥装置5は、回転ドラム1を180°の範囲で反転させる反転装置5aと、回転ドラム1を乗載するドラム受台33と、回転ドラム1がその反転中にドラム受台33から脱落するのを防ぐ脱落防止装置5bと、回転ドラム1の反転角度を検出する反転角度検出装置5cと、回転ドラム1を乾燥する温風を発生する温風発生装置34(図2参照)と、温風を回転ドラム1に向けて吹き出す温風吹出装置35とを備えて構成されている。なお、乾燥装置5において、反転装置5aと、脱落防止装置5bと、反転角度検出装置5cについては、洗浄装置4と同一構造であるのでその説明を省略する。以下、前記ドラム受台33及び温風吹出装置35の構造について説明する。
【0036】
まず、前記ドラム受台33は、図9,10で示すように、反転台枠11の前後端(図10の左右方向)に、アングル鋼等をY字形に形成して立設されており、回転ドラム1を乗載して前記脱落防止装置5bの抱持アーム24との間で前記回転ドラム1を脱落不能に抱持するように構成されている。
【0037】
次に、図11,12により前記温風吹出装置35の構造について説明する。図11,12において、35aはアングル鋼等を枠組みして平面形状をコ字形となした取付枠体である。35bは前記取付枠体35a上に取付けた底浅で円形状の温風跳ね返し部で、図12で示すように、回転ドラム1の投入・排出口1aよりも径大に形成されており、その中央部には、回転ドラム1の投入・排出口1aよりも径小な中空円筒状の温風吹出部35cが、前記温風跳ね返し部35bを貫通して取付けられている。35dは一方端を前記温風発生装置34に接続した温風供給管で、図12で示すように、その他方端を前記温風吹出部35cの下端部に接続し、締付バンド35eにて取付枠体35aに固定されている。そして、前記温風発生装置34からの温風は、温風供給管35d→温風吹出部35cを経て回転ドラム1内に供給され、前記回転ドラム1内を乾燥させるとともに、回転ドラム1内から排出された温風は、温風跳ね返し部35bにて跳ね返されて投入・排出口1a付近を乾燥させる。
【0038】
次に、本発明の回転ドラム1の洗浄・乾燥装置Aにより回転ドラム1の洗浄・乾燥作業を行う場合について説明する。
【0039】
はじめに、図1,2で示すように、攪拌・混合を終えた粉末材料を排出し、内部を空の状態にした回転ドラム1を第1の搬送装置2aにより蓋体取外し装置3まで搬送する。つづいて、図13で示すように、蓋体着脱装置10の電動機10dを起動し、図示しない回転円板を介してシリンダ装置10aを回転させ、そのスクリュー軸10bに取付けたセンサS(図15参照)により、回転ドラム1の投入・排出口1aに取付けた蓋体1bの掛止具1cの位置検索を行う。そして、前記センサSが図15で示すように、該センサSから発信して蓋体1bの掛止具1cにて反射した音波を受信することによって前記掛止具1cを検出したら、前記シリンダ装置10aを駆動してそのスクリュー軸10bを例えば、反時計方向に90°回動させ、図15に2点鎖線で示すように、前記スクリュー軸10bの先端部に取付けた引掛金具10cの引掛片10eを蓋体1bの掛止具1cに係合させ、図13で示すように、前記蓋体1bを回転ドラム1の投入・排出口1aから取外す。
【0040】
前記回転ドラム1から取外した蓋体1bは、移動台車9を駆動して図14で示すように、蓋体搬送装置7まで搬送し、シリンダ装置10aを駆動することにより引掛金具10cの引掛片10eと蓋体1bの掛止具1cとの係合を解き、前記蓋体搬送装置7に乗載する。蓋体1bを前記蓋体搬送装置7上に乗載した蓋体着脱装置10は、移動台車9の駆動により図13で示すように、第1の搬送装置2a側に移動して、次の回転ドラム1が搬送されてくるまで待機する。
【0041】
蓋体1bを取外した回転ドラム1は、第1の搬送装置2aにより図17で示すように、洗浄装置4のところまで搬送される。回転ドラム1が洗浄装置4まで搬送されると、洗浄装置4の抱持アーム24が抱持用シリンダ23の起動により駆動して、前記回転ドラム1を摩擦車18a,18bとの間で抱持する。回転ドラム1の抱持作業が終了すると、反転装置4aの反転用電動機16が起動して回転ドラム1を起立した状態からその投入・排出口1aが所定の角度で下向きになるように、図17において時計方向に徐々に反転させる。前記回転ドラム1の反転動作は反転角度検出装置4dのロータリーエンコーダRE(図3参照)により監視されており、前記ロータリーエンコーダREからの出力パルス数に対応して、図18で示すように、回転ドラム1が所定の角度(例えば、45°〜80°の範囲)で傾斜したことを検出すると、前記反転装置4aの反転用電動機16が停止して回転ドラム1の反転動作を終了する。
【0042】
回転ドラム1の反転動作が終了したら、アーム駆動用シリンダ30を起動してアーム29の先端部に取付けた洗浄ノズル4eの第1のノズル31aを、図19,20で示すように、回転ドラム1の投入・排出口1aからその内部に挿入する。また、これと同時に、図20で示すように、洗浄ノズル4eの第2のノズル31bを投入・排出口1aの外周面と対応する位置に、第3のノズル31cを回転ドラム1の截頭円錐部1dと対応する位置にそれぞれセッティングする。つづいて、図示しない給水源から給水管32a→洗浄ノズル4eのジョイント部32を経て洗浄水を前記各ノズル31a〜31cに供給するとともに、回転装置4bの回転用電動機20を起動することにより摩擦車18a,18bを介して回転ドラム1を例えば、時計方向に回転させて、前記回転ドラム1の洗浄を行う。
【0043】
前記第1のノズル31aに供給された洗浄水は、図8,21で示すように、その先端部に設けた噴出孔aから回転ドラム1の底面に向かって噴射されるとともに、側面に設けた噴射孔bから回転ドラム1の截頭円錐部1d内周面に向かって噴射される。この時、前記回転ドラム1は、回転用電動機20の起動により摩擦車18a,18bを介して回転しているので、前記第1のノズル31aから噴射される洗浄水は、回転ドラム1の内周面に沿って回転しながら投入・排出口1a側に流下し、その内周面に付着した粉末材料を洗い流すとともに、前記回転ドラム1内に形成した粉末材料掻上げ用の掻上板1eに衝突して、前記掻上板1eに付着している粉末材料を洗い流す。
【0044】
また、ジョイント部32にて分流した一部の洗浄水は、図20で示すように、第2のノズル31bから回転ドラム1の投入・排出口1a外周面に向かって噴射され、前記投入・排出口1a外周面に付着した粉末材料を洗い流すとともに、第3のノズル31cから回転ドラム1の截頭円錐部1dに向かって噴射されて、蓋体1bの取外し時に前記截頭円錐部1dに付着した粉末材料を洗い流す。前記回転ドラム1内を洗浄した洗浄水は順次投入・排出口1aから排出され、前記投入・排出口1a付近を洗浄した洗浄水とともに床面に設けた排水溝H(図1,2参照)を通って排水される。
【0045】
そして、前記回転ドラム1の洗浄開始から所定の時間が経過したら、前記回転装置4bの回転用電動機20を最初とは逆方向に回転させて回転ドラム1を例えば、反時計方向に回転させる。この後、更に所定の時間が経過したら、回転装置4bの回転用電動機20を再度最初と同じ方向に回転させて回転ドラム1を例えば、時計方向に回転させる。このように、回転ドラム1を一定時間毎に回転方向を切換えて回転させながら洗浄を行うことにより、回転ドラム1内に形成した掻上板1eの両面に付着した粉末材料を良好に洗い流すことができる。
【0046】
以後、あらかじめ設定した洗浄時間が経過するまで、前記のように回転装置4bの回転用電動機20の回転方向を切換えて、回転ドラム1を時計方向及び反時計方向に交互に回転させながら、前記回転ドラム1の洗浄作業を行う。
【0047】
前記のようにして回転ドラム1の洗浄作業を行う場合、前記回転ドラム1は、図19で示すように、所定の角度で傾斜させた状態で回転させるものの、摩擦車18a,18bと抱持アーム24,24との間で抱持されているため、前記摩擦車18a,18b上から脱落することは全くなく、円滑・良好に洗浄作業を行うことができる。
【0048】
また、蓋体取外し装置3において回転ドラム1の投入・排出口1aから取外した蓋体1bは、前記回転ドラム1の洗浄作業と並行して、前記蓋体搬送装置7の駆動により搬送され、図1,2で示すように、その搬送途中に設けた蓋体洗浄・乾燥装置7bにより、その内,外周面を順次洗浄・乾燥した状態で蓋体取付け装置6まで搬送される。なお、蓋体1bは、必要に応じて蓋体取外し装置3から取出して作業者が洗浄し、洗浄した蓋体1bを蓋体搬送装置7により蓋体取付け装置6まで搬送するようにしてもよい。
【0049】
次に、あらかじめ設定した回転ドラム1の洗浄時間が経過したら、図示しない給水源から洗浄ノズル4eへの洗浄水の供給を停止するとともに、回転装置4bの回転用電動機20を停止して回転ドラム1の回転を停止させる。つづいて、アーム駆動用シリンダ30を起動して洗浄ノズル4eを図18で示すように、原位置に復帰させる。即ち、第1のノズル31aを回転ドラム1の内部から引き抜くとともに、第2,第3のノズル31b,31cを回転ドラム1から引き離す。これにより、回転ドラム1の洗浄作業を終了する。
【0050】
つづいて、反転装置4aの反転用電動機16を起動して、図22で示すように、回転ドラム1をその投入・排出口1aが真下に向くように更に時計方向に反転させる。前記反転台枠11の反転動作は、反転角度検出装置4dのロータリーエンコーダRE(図3参照)により監視されており、前記ロータリーエンコーダREからの出力パルス数が所定のパルス数に達して、回転ドラム1が図22で示すように、その投入・排出口1aを真下に向けた状態になったことを検出すると、反転装置4aの反転用電動機16を停止して回転ドラム1の反転動作を終了する(即ち、回転ドラム1をその投入・排出口1aを真下に向けた状態で第2の搬送装置2bに乗載する)。回転ドラム1の反転動作が終了したら、抱持アーム24,24を抱持用シリンダ23の起動により駆動して、回転ドラム1の抱持状態を解除する。
【0051】
回転ドラム1の抱持状態を解除したら、図1,2で示すように、第2の搬送装置2bを駆動して、回転ドラム1を洗浄装置4側から乾燥装置5側にその投入・排出口1aを真下に向けた状態で搬送する。また、これと同時に、洗浄装置4の反転台枠11を反転装置4aの反転用電動機16を起動することにより図17で示すように、反時計方向に180°反転させ、次の回転ドラム1が搬送されてくるまで待機する。
【0052】
前記のように、第2の搬送装置2bにて回転ドラム1をその投入・排出口1aを真下に向けた状態で搬送することにより、回転ドラム1内に洗浄時に付着した水分は、その搬送途中において投入・排出口1aから良好に外部に排出することが可能となり、この結果、ある程度水切りを終了した状態で乾燥装置5まで搬送することができる。
【0053】
次に、図23で示すように、回転ドラム1が第2の搬送装置2bにより乾燥装置5まで搬送されると、乾燥装置5に設けた脱落防止装置5bの抱持アーム24,24が抱持用シリンダ23の起動により駆動する。そして、前記抱持アーム24,24により第2の搬送装置2b上の回転ドラム1を乾燥装置5側に引き寄せて、前記回転ドラム1を反転台枠11の前後端に立設したY字形のドラム受台33との間で抱持する。これにより、回転ドラム1の投入・排出口1aと温風吹出装置35との位置合わせを行うことができる。
【0054】
前記のように、回転ドラム1を抱持アーム24,24により抱持したら、つづいて、温風発生装置34を運転して温風を温風供給管35dを介して温風吹出装置35に供給し、図24で示すように、前記温風吹出装置35の温風吹出部35cから回転ドラム1内に温風を吹き込む。回転ドラム1内に吹き込まれた温風は回転ドラム1内を上昇しながら順次その内周面を乾燥させる。また、前記のように、回転ドラム1の内周面を乾燥させながら上昇して該回転ドラム1の底面に衝突した温風は、順次投入・排出口1a側に流下して回転ドラム1の外に排出される。回転ドラム1内から排出された温風は、図24で示すように、前記回転ドラム1の投入・排出口1aと対向して配置した温風吹出装置35の温風跳ね返し部35bにより再び上向きに方向変換され、投入・排出口1aの外周面及び回転ドラム1の截頭円錐部1dを乾燥させる。
【0055】
なお、蓋体1bが洗浄・乾燥を終えて蓋体取付け装置6まで搬送されると、蓋体着脱装置10は、前記蓋体1bの取外し時と同様に掛止具1cの位置検索を行い、図15で示すように、センサSが掛止具1cを検出した時点でシリンダ装置10aを起動して引掛金具10cの引掛片10eと掛止具1cとを係合させ、図14で示すように、蓋体1bを蓋体搬送装置7から持ち上げる。この後、前記蓋体1bを持ち上げた蓋体着脱装置10は、移動台車9を駆動することにより図13で示すように、第3の搬送装置2c側に搬送され、回転ドラム1が蓋体取付け装置6まで搬送されてくるまで待機する。
【0056】
そして、あらかじめ設定した回転ドラム1の乾燥時間が経過したら、温風発生装置34の運転を停止して、回転ドラム1内への温風の供給を停止し、回転ドラム1の乾燥作業を終了する。回転ドラム1の乾燥作業が終了したら、回転ドラム1を抱持アーム24,24により抱持したままの状態で反転装置5aの反転用電動機16を起動して、図25で示すように、回転ドラム1をその投入・排出口1aが上向き(即ち、起立した状態)になるように図25において時計方向に徐々に反転させる。
【0057】
前記反転台枠11の反転動作は反転角度検出装置5cのロータリーエンコーダRE(図9参照)により監視されており、前記ロータリーエンコーダREからの出力パルス数が所定のパルス数に達して、図25で示すように、回転ドラム1が起立した状態になったことを検出すると、反転装置5aの反転用電動機16が停止して、回転ドラム1の反転動作を終了する(即ち、回転ドラム1を第3の搬送装置2c上に起立した状態で乗載する)。回転ドラム1の反転動作が終了したら、抱持用シリンダ23を起動して抱持アーム24,24を駆動し、前記回転ドラム1の抱持状態を解除する。
【0058】
つづいて、回転ドラム1の抱持アーム24,24による抱持状態が解除されたら、第3の搬送装置2cを駆動して、前記回転ドラム1を蓋体取付け装置6まで搬送する。また、これと同時に、乾燥装置5の反転台枠11を反転装置5aの反転用電動機16を起動することにより図23で示すように、反時計方向に180°反転させ、次の回転ドラム1が搬送されてくるまで待機する。
【0059】
回転ドラム1が蓋体取付け装置6まで搬送されたら、図13で示すように、第3の搬送装置2c側で待機している蓋体着脱装置10のシリンダ装置10aを駆動して、引掛金具10cの引掛片10eに掛止具1cを係合した蓋体1bを回転ドラム1の投入・排出口1aに取付ける。蓋体1bを回転ドラム1に取付けた蓋体着脱装置10は、移動台車9の駆動により図14で示すように、蓋体搬送装置7側に移動して、次の蓋体1bが搬送されてくるまで待機する。
【0060】
前記のように、蓋体取付け装置6において蓋体1bを取付けた回転ドラム1は、第3の搬送装置2cにより次工程に搬送する。以後、回転ドラム1の洗浄・乾燥作業を行う場合は、前記の動作を繰り返せばよい。
【0061】
なお、本発明においては、乾燥装置5において回転ドラム1を乾燥させる場合、回転ドラム1の投入・排出口1aを真下に向け、固定した状態で乾燥させる例により説明したが、これに限定することなく、乾燥装置5に洗浄装置4と同じように回転装置を設け、回転ドラム1を洗浄時と同程度傾斜(例えば、45°〜80°の範囲)させた状態で回転させながら内部に温風を吹き込み、乾燥を行うようにしてもよいことはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】
本発明は、前記のように、回転ドラムを搬送する第1〜第3の搬送装置と、回転ドラムに取付けた蓋体を取外す蓋体取外し装置と、回転ドラムの洗浄を行う洗浄装置と、回転ドラムの乾燥を行う乾燥装置と、回転ドラムに蓋体を取付ける蓋体取付け装置と、蓋体を搬送する蓋体搬送装置とを備えて回転ドラムの洗浄・乾燥装置を構成したので、回転ドラムの洗浄・乾燥作業は人手に頼ることなく自動化して行うことが可能となり、複数本の回転ドラムを使用して粉末材料の攪拌・混合を行う場合でも、前記回転ドラムの洗浄・乾燥作業を迅速・容易に行うことができる。
【0063】
また、前記洗浄装置は、反転装置と、洗浄ノズルと、回転装置と、脱落防止装置とを備えて構成したので、回転ドラムの洗浄作業は、前記回転ドラムを前記脱落防止装置にて抱持した状態で反転装置により所定の洗浄位置まで反転させるとともに、前記回転ドラムを回転装置により回転させながら洗浄ノズルから洗浄水を噴射させることにより行うことができるので、人手により洗浄作業を行う場合に比べてその作業効率を著しく向上させることができる。
【0064】
更に、前記洗浄ノズルは、回転ドラム内に挿入される先端部及び側面に複数の噴射孔を形成した第1のノズルと、投入・排出口の外周面と対向する第2のノズルと、回転ドラムの截頭円錐部と対向する第3のノズルとを備えて構成したので、前記回転ドラムはその内部及び投入・排出口周辺を同時に洗浄することが可能となり、前記回転ドラム内及び投入・排出口周辺に付着した粉末材料を良好に洗い流すことができる。
【0065】
また、前記洗浄装置は、回転ドラムを所定の角度で傾斜させた状態で保持し、一定時間毎に前記回転ドラムの回転方向を切換えて洗浄を行うように構成したので、回転ドラム内に噴射された洗浄水は、一気に投入・排出口から排出されることなく、前記回転ドラムの内周面に沿って回転しながら徐々に排出されるため、前記回転ドラム内及び回転ドラム内に形成した粉末材料の掻上板の両側に付着した粉末材料を良好に洗い流すことができる。
【0066】
更に、前記乾燥装置は、反転装置と、温風発生装置と、温風吹出装置と、脱落防止装置とを備えて構成したので、回転ドラムの乾燥作業は、前記温風発生装置から供給される温風を温風吹出装置から回転ドラム内に吹き込むことにより、人手に頼ることなく迅速・確実に行えるとともに、投入・排出口を真下に向けた状態の回転ドラムを起立させた状態に反転させる作業は、前記反転装置により自動化して行うことができる。しかも、前記回転ドラムは脱落防止装置により抱持されているので、その反転時にドラム受台から脱落することは全くなく、安全に回転ドラムの反転作業を行うことができる。
【0067】
また、前記温風吹出装置は、回転ドラムの投入・排出口と対応する位置に設けられて前記回転ドラム内に温風を吹き込む温風吹出部と、回転ドラム内から排出される温風を前記投入・排出口の外周面側に跳ね返す温風跳ね返し部とを備えて構成したので、前記回転ドラムはその内部だけでなく、前記回転ドラム内から排出されて前記温風跳ね返し部にて跳ね返った温風を利用して、投入・排出口周辺も良好に乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ドラムの洗浄・乾燥装置を示す平面図である。
【図2】本発明の回転ドラムの洗浄・乾燥装置を示す側面図である。
【図3】回転ドラムの洗浄装置を示す正面図である。
【図4】回転ドラムの洗浄装置を示す側面図である。
【図5】洗浄ノズルの側面図である。
【図6】洗浄ノズルのジョイント部の縦断面図である。
【図7】第1のノズルの平面図である。
【図8】第1のノズルの縦断面図である。
【図9】回転ドラムの乾燥装置を示す正面図である。
【図10】回転ドラムの乾燥装置を示す側面図である。
【図11】温風吹出装置の平面図である。
【図12】温風吹出装置の縦断面図である。
【図13】蓋体取外し装置の正面図である。
【図14】蓋体取付け装置の正面図である。
【図15】センサにより蓋体の掛止具を検出した状態を示す平面図である。
【図16】蓋体と投入・排出口との係合状態を示す要部拡大図である。
【図17】回転ドラムを洗浄装置まで搬送した状態を示す側面図である。
【図18】回転ドラムを洗浄位置まで反転させた状態を示す側面図である。
【図19】洗浄ノズルを洗浄位置にセットした状態を示す側面図である。
【図20】洗浄ノズルを洗浄位置にセットした状態を示す正面図である。
【図21】回転ドラムの洗浄状態を示す縦断面図である。
【図22】回転ドラムを第2の搬送装置に乗載した状態を示す側面図である。
【図23】回転ドラムを乾燥装置まで搬送した状態を示す側面図である。
【図24】回転ドラムの乾燥状態を示す縦断面図である。
【図25】回転ドラムを第3の搬送装置に乗載した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
A 洗浄・乾燥装置
1 回転ドラム
1a 投入・排出口
1b 蓋体
2a〜2c 第1〜第3の搬送装置
3 蓋体取外し装置
4 洗浄装置
4a 反転装置
4b 回転装置
4c 脱落防止装置
4e 洗浄ノズル
5 乾燥装置
5a 反転装置
5b 脱落防止装置
6 蓋体取付け装置
7 蓋体搬送装置
33 ドラム受台
34 温風発生装置
35 温風吹出装置

Claims (6)

  1. 回転ドラムを起立した状態で搬送する第1の搬送装置と、前記第1の搬送装置にて搬送される回転ドラムの投入・排出口に取付けられている蓋体を取外す蓋体取外し装置と、蓋体を取外した回転ドラムをその投入・排出口側が下向きになるように反転させ、前記回転ドラムの洗浄を行う洗浄装置と、洗浄洗浄が終了した回転ドラムを下向きの状態で搬送する第2の搬送装置と、下向きの状態で搬送した回転ドラム内に温風を送り込んで乾燥させるとともに、前記回転ドラムを下向きの状態から起立した状態に反転させる乾燥装置と、乾燥作業の終了した回転ドラムを起立した状態で搬送する第3の搬送装置と、回転ドラムの投入・排出口に蓋体を取付ける蓋体取付け装置と、蓋体取外し装置にて回転ドラムから取外した蓋体を蓋体取付け装置まで搬送する蓋体搬送装置とを備えて構成したことを特徴とする回転ドラムの洗浄・乾燥装置。
  2. 前記洗浄装置は、第1の搬送装置により起立した状態で搬送される回転ドラムをその投入・排出口側が下向きになるよう反転させる反転装置と、前記下向きに反転させた回転ドラムを洗浄する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルをセットした状態で回転ドラムを回転させる回転装置と、前記回転ドラムがその洗浄時及び反転時に前記回転装置から脱落するのを防ぐ脱落防止装置とを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の回転ドラムの洗浄・乾燥装置。
  3. 前記洗浄ノズルは、前記回転ドラム内に挿入される先端部及び側面に複数の噴出孔を設けた第1のノズルと、回転ドラムの投入・排出口外周面と対向する第2のノズルと、回転ドラムの截頭円錐部と対向する第3のノズルと、給水源からの洗浄水を分流して前記各ノズルに供給するジョイント部と、前記各洗浄ノズルを回転ドラムの洗浄位置にセットするシリンダとを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の回転ドラムの洗浄・乾燥装置。
  4. 前記洗浄装置は、回転ドラムを所定の角度傾斜させた状態で保持し、一定時間毎に前記回転ドラムの回転方向を切換えて洗浄を行うように構成したことを特徴とする請求項1及び2記載の回転ドラムの洗浄・乾燥装置。
  5. 前記乾燥装置は、第2の搬送装置により下向きの状態で搬送された回転ドラム内に向けて乾燥用の温風を吹き込む温風吹出装置と、前記温風吹出装置に温風を供給する温風発生装置と、前記回転ドラムの乾燥作業終了後、前記回転ドラムを下向きの状態から起立した状態に反転させる反転装置と、前記回転ドラムがその反転時にドラム受台から脱落するのを防ぐ脱落防止装置とを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の回転ドラムの洗浄・乾燥装置。
  6. 前記温風吹出装置は、前記回転ドラムの投入・排出口と対応する位置に設けた前記投入・排出口より径小な温風吹出部と、回転ドラム内から吹き出る温風を前記投入・排出口の外周面側に跳ね返す前記投入・排出口より径大な温風跳ね返し部とを備えて構成したことを特徴とする請求項記載の回転ドラムの洗浄・乾燥装置。
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