JPH04223870A - 連続式サンドブラスト設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ドラム缶状のブラスチ
ング槽を揺動してこれに収納された比較的小さい鋳物砂
付製品を撹拌してその鋳物砂を剥離するのに好適な設備
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、比較的小さい鋳物砂付製品をサン
ドブラストする設備としては、図５に示すように、ブラ
スト室を構成するキャビネット１内にエンドレスベルト
コンベヤ２を配設するとともに、キャビネット１の天井
にサンド噴射装置３を装着して、製品をエンドレスベル
トコンベヤ２で撹拌しながらサンド噴射装置３から噴射
材としてのサンドを製品に向けて噴射するようにしたも
のがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のサンドブラスト設備では、ほとんどのものがサンド
ブラスト工程中にキャビネット内に製品を投入したり、
キャビネットから製品を排出することができず、従って
、単位時間内にサンドブラストできる製品の量には限界
があった。本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもの
で、ドラム缶状のブラスチング槽を使用して連続的にサ
ンドブラストすることができる設備を提供することを目
的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のサンドブラスト設備においては、一側面を
開口した断面コ字状のキャビネットの内部における開口
寄り位置に、前記開口を開閉可能な回転扉装置を配設し
、さらにキャビネットにサンド噴射装置を装着し、前記
回転扉装置には揺動装置を介して２個以上のブラスチン
グ槽を揺動可能に装着し、このブラスチング槽の胴部・
底部に多数の貫通孔を設け、また前記キャビネットの開
口付近に切換えシュートを配設し、前記キャビネットに
回収装置を隣設し、回収装置には分離装置を連通装着し
さらに分離装置のサンド排出口にはホッパを臨ませ、ホ
ッパの排出口を前記サンド噴射装置に連通接続したこと
を特徴とするものである。

【０００５】

【作用】上記のように構成されたサンドブラスト設備の
作用について説明すると、キャビネットの外部に位置す
るブラスチング槽を上向きにしてそのブラスチング槽内
に鋳物砂付製品を投入し、続いて揺動装置を駆動してブ
ラスチング槽を揺動させ製品を撹拌し、製品に付着して
いる鋳物砂等を剥離しながら、回転扉装置を回転させて
製品収納のブラスチング槽等を短い時間の間隔をおいて
間欠的にキャビネット内に進入させる。

【０００６】キャビネット内に進入したブラスチング槽
等には、その揺動を続けながらその製品に向けてサンド
噴射装置からサンドを噴射し、製品をサンドブラストす
る。製品のサンドブラスト完了後、回転扉装置を回転し
てサンドブラストされた製品収納のブラスチング槽をキ
ャビネット内から外に移送し、続いて揺動装置の駆動に
より製品収納のブラスチング槽を下向きに傾動してブラ
スチング槽内の製品を切換シュートを介して搬出コンベ
ヤに排出させる。

【０００７】以上の工程の途中、ブラスチング槽がキャ
ビネット内に進入する前に製品から剥離されてブラスチ
ング槽の貫通孔を通って落下した鋳物砂は、切換シュー
トを介してキャビネット内に誘導される。また、サンド
噴射装置から噴射されたサンドと、製品から剥離された
鋳物砂は、回収装置によって回収されるとともに分離装
置によって粉塵、鋳ばり等を除去されたのちサンド噴射
装置に戻される。以上の作動が所要の時間をおいて間欠
的に行われ、この結果、比較的小さい鋳物砂付製品は連
続的にサンドブラストされることとなる。

【０００８】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
設備全体の正面図である図３およびその平面図である図
４に示すように、サンドブラスト設備は、ブラスト室を
構成するキャビネット１０と、後述するキャビネット１
０の開口１１を開閉する回転扉装置２０と、回転扉装置
２０に揺動装置３０を介して揺動可能に装着された２個
のブラスチング槽４０、４０と、前記キャビネット１０
に装着されかつブロア５１に連通接続されてキャビネッ
ト１０内に位置するブラスチング槽４０の製品に向けて
サンドを噴射するサンド噴射装置５０と、キャビネット
１０の開口１１付近に設置されブラスチング槽４０から
排出の鋳物砂と製品をキャビネット１０側と製品搬送コ
ンベヤ６０（図１参照）側とに択一的に誘導する切換シ
ュート６１（図１参照）と、前記キャビネット１０に隣
設され前記サンド噴射装置５０から噴射のサンドおよび
前記製品から剥離の鋳物砂・鋳ばり等を回収する回収装
置７０と、回収されたサンド等から鋳ばり、粉塵、砂だ
ま等を除去する分離装置８０とで構成されている。

【０００９】そして、キャビネット１０は図１に示すよ
うに、右側壁にブラスチング槽４０および揺動装置３０
の入出可能な開口１１を備えていて断面コ形状を成して
いる。また、回転扉装置２０は、図１に示すように、キ
ャビネット１０内における開口１１寄り位置に軸受２１
、２２を介して回転自在に装着されキャビネット１０の
天井部を貫通して上下方向に延びる回転軸２３と、キャ
ビネット１０の天井上に設置された回転力発生機構２４
と、回転力発生機構２４の回転力を回転軸２３に伝動す
る一対の笠歯車２５と、回転軸２３にこれと同心して装
着された扉本体２６と、扉本体２６の上端に設けられた
凹凸部材２７とキャビネット１０の下面に垂設されたゴ
ムのれん２８とで成るシール機構２９とで構成されてい
る。

【００１０】また、揺動装置３０は、図１および図２に
示すようには、ブラケット３１、３１と軸受３２、３２
を介してブラスチング槽４０を枢支させた支持軸３３と
、フレーム３４を介して前記扉本体２６に装着された減
速機付モータ３５と、支持軸３３の先端に嵌着された鎖
歯車３６と、減速機付モータ３５の出力軸に嵌着された
鎖歯車３７と、鎖歯車３６、３７間に掛け回された無端
ローラチェン３８とで構成されている。また、ブラスチ
ング槽４０は、図１に示すように、扉本体２６の表裏両
面に装着されており、しかもドラム缶状を成しかつ胴部
と底部にサンドの通過可能な貫通孔４１、４１を多数有
している。

【００１１】また、前記回収装置７０は、図３および図
４に示すように、キャビネット１０の下部に装着したス
クリュコンベヤ７１と、スクリュコンベヤ７１の搬出側
に配置したバケットコンベヤ７２と、バケットコンベヤ
７２の搬出側に装着したスクリュコンベヤ７３とで構成
されており、回収装置７０のスクリュコンベヤ７３の先
端には、スクリュコンベヤ７３と連通するロータリース
クリーン８１を内装して成る風選式分離装置８０が装着
されている。また分離装置８０のサンド排出口は、サン
ドを一時貯蔵するホッパ８２、ホッパ８２の排出口を開
閉する開閉機構８３および導管８４を介して前記サンド
噴射装置５０に連通接続されている。

【００１２】次にこのように構成された設備の作用につ
いて説明する。図１に示すように、キャビネット１０の
開口１１側に位置するブラスチング槽４０に、製品搬送
装置Ｃにより、比較的小さい鋳物砂付製品を投入し、続
いて揺動装置３０の減速機付モータ３５を正逆駆動して
ブラスチング槽４０を揺動させ、これにより製品を撹拌
して製品に付着の鋳物砂を剥離する。剥離された鋳物砂
はブラスチング槽４０の貫通孔４１、４１から排出され
たのち切換シュート６１を介してキャビネット１０に誘
導される。こうして撹拌による鋳物砂の剥離を完了した
のち、回転扉装置２０の回転力発生機構２４を駆動して
回転軸２３を介し扉本体２６を１８０度水平回転させ、
これにより開口１１側のブラスチング槽４０を揺動させ
ながら、キャビネット１０内におけるサンド噴射装置５
０、５０の直下方位置に位置したブラスチング槽４０を
、開口１１側に移送する。

【００１３】次いで、サンド噴射装置５０、５０の直下
方位置に移送されたブラスチング槽４０の揺動をそのま
ま続けて製品を撹拌させながら開閉機構８３を開いてホ
ッパ８２内のサンドをサンド噴射装置５０に供給し、製
品をサンドブラストする。なお、噴射されたサンドは、
回転扉装置２０により外への飛出しを防止されかつ、一
部がブラスチング槽４０に一旦入ったのち貫通孔４１、
４１から流出し、あるいはそのままキャビネット１０の
底に落下する。こうして鋳物砂付製品をサンドブラスト
している間、同様にしてサンドブラストされた製品を収
納して開口１１側に移送された他方のブラスチング槽４
０を所要時間揺動を繰り返して製品内のサンドを除去し
、その後、切換シュート６１を製品搬送コンベヤ６０側
に切り換え、減速機付モータ３５の正転駆動によりブラ
スチング槽４０を下向きに傾動させ、製品を切換シュー
ト６１を介して製品搬送コンベヤ６０上に排出させる。 製品の排出完了後、減速機付モータ３５の逆転駆動によ
りブラスチング槽４０は復帰される。

【００１４】一方、切換シュート６１を介してキャビネ
ット１０内に誘導された鋳物砂、サンド噴射装置５０か
ら噴射されたのちキャビネット１０の底に落下したサン
ド、製品から分離された鋳ばり等は、回収装置７０によ
って回収されたのち分離装置８０に送り込まれて鋳ばり
、粉塵、砂だま等を除去される。鋳ばり等を除去された
鋳物砂・サンド等はホッパ８２に回収され余剰砂はオー
バーフローにより除去されて再び噴射材としてサンド噴
射装置５０に送り込まれる。以上の操作を所要の短い時
間をおいて間欠的に行うことにより、鋳物砂付製品を連
続的にサンドブラストすることができる。なお、上記の
実施例では、ブラスチング槽４０は２個づつ設けてある
が、回転扉装置２０の扉本体２６を３個以上設け、各扉
本体２６の表面にブラスチング槽４０を設けるようにし
てもよい。

【００１５】

【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
によれば、２個以上のブラスチング槽を用いて比較的小
さい鋳物砂付製品の鋳物砂の剥離を連続的に行うことが
でき、従って従来のこの種の設備と比較して単位時間内
における製品の処理能力を大巾に向上させることが可能
になる。しかも、製品から剥離された鋳物砂を噴射材と
して利用することができ、ランニングコストが安くなる
など産業界にもたらす利は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す主要部の一部断面側面
図である。

【図２】本発明の一実施例を示す主要部の一部断面正面
図である。

【図３】本発明の一実施例を示す全体の正面図である。

【図４】一部を断面した図３の平面図である。

【図５】従来のサンドブラスト装置を示す概略正面図で
ある。

【符号の説明】

１０　　キャビネット １１　　開口 ２０　　回転扉装置 ３０　　揺動装置 ４０　　ブラスチング槽 ４１　　貫通孔 ５０　　サンド噴射装置 ５１　　ブロア ６０　　製品搬送コンベヤ ６１　　切換シュート ７０　　回収装置 ８０　　分離装置 ８２　　ホッパ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　一側面を開口１１した断面コ字形状の
   キャビネット１０と；このキャビネット１０内の開口１
   １寄り位置に水平回転可能に配設され開口１１を開閉可
   能な回転扉装置２０と；この回転扉装置２０に揺動装置
   ３０を介して揺動可能に装着されその一端を開放すると
   ともに胴部・底部に多数の貫通孔４１、４１を設けた２
   個以上のブラスチング槽４０、４０と；前記キャビネッ
   ト１０に装着されキャビネット１０内に位置するブラス
   チング槽４０の製品に向けてサンドを噴射しかつブロア
   ５１と連通するサンド噴射装置５０、５０と；前記キャ
   ビネット１０の開口１１付近に設置され前記ブラスチン
   グ槽４０から排出のサンドと製品とを前記キャビネット
   １０側と製品搬送コンベヤ６０側とに択一的に誘導する
   切換えシュート６１と、前記キャビネット１０に隣設さ
   れ前記サンド噴射装置５０から剥離の鋳物砂・鋳ばり等
   を回収する回収装置７０と、この回収装置７０に連通装
   着されて回収サンドから鋳ばり・粉塵等を除去する分離
   装置８０と、この分離装置８０から排出されるサンドを
   一時貯蔵しかつ排出口を前記サンド噴射装置５０に接続
   させたホッパ８２とを備えたことを特徴とする連続式サ
   ンドブラスト設備。