JP2646895B2 - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

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JP2646895B2
JP2646895B2 JP3177457A JP17745791A JP2646895B2 JP 2646895 B2 JP2646895 B2 JP 2646895B2 JP 3177457 A JP3177457 A JP 3177457A JP 17745791 A JP17745791 A JP 17745791A JP 2646895 B2 JP2646895 B2 JP 2646895B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/91Television signal processing therefor
    • H04N5/93Regeneration of the television signal or of selected parts thereof
    • H04N5/94Signal drop-out compensation
    • HELECTRICITY
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報再生装置に係り、特
に、S−VHS(登録商標)方式等のVTRにて記録し
た信号の再生時に発生する反転現象や、FM変調してビ
デオ信号を伝送する通信でのFM復調時に発生する反転
現象を検出して、良好な補償を行なうようにした情報再
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報再生装置の代表例である一般家庭用
のVTRにおいては、輝度信号処理回路のうち、記録側
にはFM変調器が用いられ、再生側にはFM復調器が用
いられている。ところで、VTRのFM復調を行なう場
合、考慮しなけばならない重要な事項の1つに反転現象
がある。ビデオ信号が高周波になるほど、又、記録電流
を増加するほど、或いはキャリア(搬送波)周波数が高
くなるほど、普通の信号伝送路には見られない特異な性
質を示し、そのため振幅周波数特性の劣化や反転現象等
が発生して、歪を生じる。
【0003】以前は放送用VTRの再生画でも、画面に
キラキラ光る部分がある場合など、その個所の縁の所が
破れたように見える現象が現われることが良くあり、こ
れを「反転現象」と呼んでいる。再生FM信号の上下側
帯波のアンバランスがあると、ビデオ信号の黒から白へ
の急激な立上りの部分のFM信号波形は、図3(C) に示
すように、その一部が零レベルに達しないで振動するよ
うに歪む。これをそのままリミッタにかけると、情報を
持ったゼロクロス点が欠落して、等価的に黒レベルに落
込んだ波形として復調されてしまうので、「反転現象」
と呼ばれるわけである。特にビデオエンファシスをかけ
た場合には、波形の立上り部分にスパイクを生ずるので
{図3(C) 参照}、この現象が生じ易くなる{図3(E)
参照}。
【0004】反転現象は周波数偏移量Δfやビデオエン
ファシス量を制限する要因となるので、最近の家庭用V
TRではエンファシス量を大きくしても、反転現象を起
こさないようにする対策が種々講じられている。例え
ば、再生FM信号の低域を抑えると共に高域を強調する
回路を通せば、キャリアレベルが下側帯波レベルより小
さくなることはないので、反転を防止できる。しかる
に、このようにすると比較的にSNの良い下側帯波成分
を抑えるので、復調後のSNが悪くなる。そこで、反転
を起すような条件になったときだけ、具体的にはキャリ
アの低下を検出して、低域抑圧回路を動作させる反転防
止回路も従来より採用されており、周知となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】反転を防止又は軽減す
るために、ダブルリミッタ回路,RFイコライザ回路や
ノンリニアエンファシス,ディエンファシス回路等のS
/N改善策が提案されているが、現在までのところ、反
転を完全に防止したり補償し得る技術は開発されていな
い。それは、上記従来の情報再生装置におけるキャリア
の低下検出方法では、ドロップアウト等によるFM信号
のレベル低下も検出してしまう。また、FM信号のレベ
ルが小さくなった場合でも必ずしも反転が発生するかど
うか不明なので、誤検出する可能性もあるからである。
また、反転が生じた場合にそれを補償することも充分で
きないせいでもある。そして、互換再生や長時間モード
等で反転が生じると、画質が大きく劣化するという欠点
があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下の1)及び2)記載の手段より成
る。 すなわち、 1)映像信号等の情報をFM変調して記録した磁気テー
プ等の記録媒体より、前記記録された情報をFM復調し
て再生するFM復調器及びディエンファシス回路を有
し、FM復調された情報信号中に白黒反転が生じた場
合、それを検出して検出信号を出力する反転検出回路
と、前記検出信号に応じて白黒反転が生じた信号の期間
を略ホワイトクリップに相当する信号の電圧又はディジ
タル値に切換えて補償する反転補償回路と、を前記ディ
エンファシス回路の前段に設けた情報再生装置におい
て、 前記反転検出回路は、映像信号をエンファシスし、
所定のクリップレベルでクリップした後FM変調し、記
録媒体に記録された信号を再生してFM復調する場合
に、前記FM復調器出力の電圧又はディジタル値を、略
ダーククリップのキャリア周波数に相当する周波数を復
調した際のFM復調器出力の電圧又はディジタル値と比
較する第1の比較器と、 前記FM復調器出力の電圧又は
ディジタル値を、略ホワイトクリップのキャリア周波数
(に相当する周波数)を復調した際のFM復調器出力の
電圧又はディジタル値と比較する第2の比較器と、 前記
FM復調器出力の電圧又はディジタル値を、所定時間遅
延させる遅延回路と、 ほぼ黒レベルに相当する周波数を
復調した際のFM復調器出力の電圧又はディジタル値と
前記遅延回路の出力とを比較する第3の比較器と、 前記
第1の比較器の出力と前記第2の比較器の出力との論理
和を演算し、前記FM復調器出力の電圧又はディジタル
値が前記ダーククリップとホワイトクリップとの間に相
当する周波数のFM波がFM復調される範囲内にあると
きは“反転無し”、該範囲の外にあるときは“反転有
り”の検出信号を出力する論理和演算回路と、 前記第3
の比較器より所定時間前のFM復調器出力がほぼ黒レベ
ル以下であることを示す信号と、前記論理和演算回路よ
り“反転有り”の検出信号とが供給された場合に、前記
FM復調された情報信号中に白黒反転が生じていること
を示す検出信号を出力する論理積演算回路と、より成る
ことを特徴とする情報再生装置。 2)請求項1記載の情報再生装置において、前記第3の
比較器から所定時間前のFM復調器出力が黒レベルより
高いことを示す信号と、前記論理和演算回路より“反転
有り”の検出信号とが得られた場合に、前記FM復調さ
れた情報信号中にドロップアウトが生じていることを示
す検出信号を出力する第2の論理積演算回路をさらに付
加したことを特徴とする情報再生装置。
【0007】
【実施例】VTRのFM復調をディジタル信号処理する
に当って、最も良いとされているtan-1型FM復調を行
なう場合、FM信号のサンプリング周波数をF、同信号
のキャリア周波数をfとすると、1サンプリングクロッ
ク周期当りの位相差θには、 θ=2πf/F ……………………(1) なる関係がある。この関係を用いて、実際のVTRのF
Mアロケーションとサンプリング周波数F,及び位相差
θの関係を図4に示す。この図はF=27MHz とした時の
S−VHS(登録商標)規格のVTRの図である。白ク
リップのキャリア周波数をfWCLP、ダーククリップのキ
ャリア周波数をfDCLPとすると、反転を生じていない場
合の位相差θ0 は、次の不等式を満足する。
【0008】 2πfDCLP/F≦θ0 ≦2πfWCLP/F………(2) しかるに、通常よく見かける黒反転{ビデオ信号の黒か
ら白へ急激に立上る部分に発生する黒いスジ状の反転}
の場合には2πfDCLP/Fを下回り、逆に白反転{ビデ
オ信号の白から黒へ急激に立上る部分に発生する白いス
ジ状の反転}の場合には2πfWCLP/Fを上回ることに
なる。これは、FM信号が図3(C) の如くゼロクロスし
なくなるために、リミッタを用いるアナログのFM復調
器にとっては低い周波数の信号が入力した場合と同じに
なるためである。また、ディジタル信号処理の場合は、
FM信号波形が歪んでいるために、ヒルベルトフィルタ
の出力信号位相が局所的に90°ではなくなり、演算誤差
が大きくなる。また、白反転はRFイコライザの位相歪
や波形歪により発生するものである。従って、FM復調
器の出力が、第2式を満足しているか否かを、例えばマ
グニチュードコンパレータにて2πfDCLP/F及び2π
WCLP/Fと比較すれば、反転現象を検出することがで
きる。
【0009】本発明の情報再生装置の一実施例につい
て、図1等を参照し乍ら説明する。図1は本発明の情報
再生装置1のブロック系統図である。なお、記録側の構
成、即ちLPF(低域濾波器)2,AGC(自動利得制
御回路)3,プリエンファシス回路4,クリップ回路
5,クランプ回路6,FM変調器7,HPF(高域濾波
器)8,記録アンプ(増幅器)9も図示しているが、こ
れは通常のVTRに適用するために便宜上描いたもので
ある。実際には、再生側の構成、即ち、再生プリアンプ
(前置増幅器)11,12及びスイッチャ13,HPF
14,リミッタ15,FM復調器16,反転検出回路1
7,反転補償回路18,ディエンファシス回路19,L
PF21,出力アンプ22等で構成される。なお、磁気
テープTが添接される回転ドラムDに設けられた一対の
ビデオヘッドH1,2 は録再兼用であり、ロータリート
ランスRTも録再両用となっている。再生系を構成する反
転検出回路17及び反転補償回路18は、従来装置には
無かった新規なものである。
【0010】ここで、反転検出回路17及び反転補償回
路18の具体的構成例について説明する。まず、反転検
出回路について説明するに、図2に示す反転検出回路17
aは、アナログ信号処理用の実施例である。即ち、FM
復調器16はアナログFM信号を扱うよう構成されてお
り、図中、31,32は比較器(コンパレータ)、37
はOR回路である。抵抗器R1 〜R3 の抵抗値を適当に選
定して電圧Vccを分圧することにより、比較器31の負
(反転)入力端子には2πfWCLP/Fに相当する電圧を
印加し、比較器32の正入力端子には2πfDCLP/Fに
相当する電圧を供給している。これにより、FM復調器
16の出力レベルが、上記両電圧間の範囲以外のレベル
になった際に、OR回路37から検出信号が確実に出力さ
れるわけである。
【0011】次に、図5以降に示す反転検出回路は、デ
ィジタル信号処理用の実施例である。図5に示すよう
に、FM復調器16はヒルベルトフィルタ24,tan-1(Y
/X)演算器25,1クロック遅延回路57,減算器27
等を備えており、 tan-1型FM復調を行なうよう構成さ
れている。また、反転検出回路17bは比較器28,29
及びOR回路36を備えており、原理的には上記アナログ
信号用の反転検出回路17aと同じような比較検出動作を
行なう。FM復調器16の tan-1出力が、0〜2πを1
2bit(000HからFFFH)で出力されるとすれば、図4の構
成例では、2πfDC LP/Fは271H、2πfWCLP/Fは54
EHとなる。実際には、ノイズによる影響を考慮し、“反
転無し”と判定する範囲を多少広くした方が良い。
【0012】反転はビデオ信号の、黒から白へ急激に立
上る部分に発生することが多い。即ち、反転検出回路17
bにより検出された時刻の直前の復調ビデオ信号は、黒
レベルに近いはずである。そこで、反転が検出された直
前のビデオ信号のレベルを、比較器30により黒レベル
と比較すれば、反転検出の精度を高めることができる。
かかる機能を有するディジタル信号用反転検出回路の第
3実施例17cを図6に示す。この図において、33はタ
イミング合せ用の遅延線、30は比較器、43は AND回
路であり、その他前記図5と同一構成部分には同一符号
を付してその詳細な説明を省略する。この比較器のB入
力端子に印加される2πfBLCK/Fは、ほぼ黒レベルを
復調した場合のFM復調器16の出力に設定されてい
る。
【0013】ところで、反転検出回路17cにより反転
が検出された場合でも、直前のビデオ信号が黒レベルよ
り高いこともある。その時は反転ではなくドロップアウ
トである可能性が高い。そこで、このような場合にドロ
ップアウト検出信号をも出力できるよう構成すると一層
便利である。図7に示す第4実施例回路17dはこれら
両方を検出できるよう構成したものであり、第3実施例
回路17cに比べて、比較器30の出力を反転するイン
バータ49と、このインバータ49の出力とOR回路3
の出力論理積演算を行なうAND回路44を追加す
ることにより実現している。なお、この図においても上
記図5,図6と同一構成部分には同一符号を付してい
る。
【0014】上記図6,図7の第3,第4実施例回路17
c,17dにおいては、遅延線33によりFM復調器16
の出力を遅延させて、直前のビデオ信号レベルを比較し
たが、ビデオ信号レベルの比較結果の方を遅延させても
同じ結果を得ることができる。これを実現したのが、図
8,図9の構成例である。即ち、比較器30の接続位置
が異っており、これら第5,第6実施例回路17e,17f
は夫々第3,第4実施例回路17c,17dに対応して、ド
ロップアウトの検出機能の無いもの及び有るものとなっ
ている。
【0015】図3(C) に見られる如く、反転の場合のF
M波がゼロクロスしなくなるのは、通常1〜2波程度で
あり、何波も続くことは無い。従って、1〜2波の期間
よりも長く検出された場合は、ドロップアウトである可
能性が高い。そこで、図10に示すようにタイマー回路
50を更に設け、 AND回路43より一定時間以上反転検
出信号が出力されると、ドロップアウトを生じたものと
判断して、反転検出信号の代りに、ドロップアウト検出
信号を出力するよう構成すると一層優れたもの(第7実
施例回路17g)となる。このタイマー回路50は、例え
ば図11に示すように、遅延線34,モノマルチ(バイ
ブレータ)55,フリップフロップ回路51, AND回路
47,48及びOR回路38を使用し、これらを図示の如
く接続することにより実現できる。
【0016】このタイマー回路50の動作原理を、図1
2のタイミングチャートを併せ参照して説明する。いま
AND回路43より図12(A)に示すような信号aが
出力されたものとする。反転検出信号である矩形波a1
及びa3に比べて矩形波a2はタイマー回路50に予め
定められた時間より長い期間を有している。モノマルチ
55は反転検出信号aの立上りエッジのタイミングでH
(High)となり、所定時間{例えば矩形波a1,a
3の期間経過後にL(Low)となるよう構成されてい
る{図12(B)参照}。また、遅延線34はこのモノ
マルチ55がHとなる期間と同じ時間だけ、AND回路
43の出力を遅延となるよう構成されている{同図
(E)参照}。更に、フリップフロップ回路51はモノ
マルチ55の立下りエッジのタイミングで各出力レベル
を反転するよう構成されており、H,Lの設定はその入
力端子Dに供給される反転検出信号a有無(H,L)に
よる{同図(C),(D)参照}。従って、フリップフ
ロップ回路51の反転,非反転各出力と、遅延線34の
出力との論理積演算を夫々AND回路47及び48で行
なうことにより、AND回路47及び48からは、夫々
図12(F),(G)に示すように、反転検出信号とド
ロップアウト検出信号が分離して出力されるわけであ
る。なお、OR回路38はこのAND回路48の信号ラ
インに前記AND回路44の信号ラインを合流させるた
めのものである。
【0017】ところで、反転が生ずる際にはFM波の信
号レベルが小さくなっていることが多く、FM復調器1
6における演算が不正確になるため、実際には反転を検
出すべき場合であっても、検出信号が出力されない事態
も起こり得る。そこで、反転が一度検出されてから一定
時間内に再度検出された場合には、これら両検出信号の
間を補間するほうが望ましい。図13はかかる補間を行
なえる補間回路60を、前記反転検出回路17bの出力段
に設けたもの(第8実施例回路17h)である。この補間
回路60は、例えば図14に示すように、3つのフリッ
プフロップ回路52〜54,AND回路45,46及びOR回
路39,40を使用し、これらを図示の如く接続するこ
とにより実現できる。
【0018】図15(A) 〜(F) のタイミングチャートに
おける各信号a〜hは、図14の補間回路60に記入し
た各部分における同一符号の信号波形を示している。こ
れら図14と図15(A) 〜(F) を見比べると、この補間
回路60の動作原理は自ずと明らかになるので、その詳
細な説明は省略する。即ち、フリップフロップ回路52
〜54は検出信号を1クロック分遅延させる働きを持
ち、補間回路60に、間に2クロック分の検出信号の抜
けがあっても間を補間できる機能を持たせた構成例であ
る。
【0019】次に、本発明の情報再生装置1を構成する
反転補償回路18の具体的構成例及びその動作につい
て、図16以降を参照しながら説明する。前記した如
く、反転はFM波がゼロクロスしなくなるために発生す
るが、ゼロクロスしなくなるのは、通常1〜2波程度で
あり、ごく短時間発生するだけである。この短時間発生
した反転が画面上では右側に長く尾を引いたように見え
るのは、後段のディエンファシス回路19の影響であ
る。従って、前記反転検出回路17(17a〜17h)によ
り反転が検出された場合には、ホワイトクリップレベル
又はこれと同程度の信号が復調されたはずであるから、
FM復調器16の出力を、ホワイトクリップレベルと同
レベルの電圧,又はこれをA/D変換した値に切換えた
後にディエンファシスすれば、反転は殆ど目立たなくな
るはずである。
【0020】図16はかかる反転補償回路の具体的構成
例(第1実施例18a)を示す回路図であり、58は1ク
ロック遅延回路、41はOR回路、Sw1は切換えスイッチ
である。切換えスイッチSw1の端子x側に印加される入
力端子In2 の固定値は、ホワイトクリップレベルの信号
が復調された時の値又はこれと同程度の値に設定されて
いる。切換えスイッチSw1の端子y側には、FM復調器
16からの復調されたビデオ信号が供給されている。ま
た、入力端子In3 からの反転検出信号は、例えば前記図
5,図6,図8,図13に夫々示した反転検出回路17
b,17c,17e又は17hの、出力端子Out2から供給され
るものである。
【0021】なお、反転検出回路17cを用いる場合に
は、FM復調器16とスイッチSw1の端子yとの間に遅
延線33が挿入される。FM復調器16では、前述の如
く tan-1(Y/X)の出力の1クロック差分を取っているの
で、1クロック期間だけ反転が検出されても、2クロッ
ク期間データを補償するために1クロック遅延回路58
及びOR回路41を使用しており、OR回路41の出力がH
の期間には、切換えスイッチSw1は端子x側に接続する
よう構成されている。
【0022】最後に、反転補償回路の第2実施例18bの
構成及びその動作について、図17を参照して説明す
る。この図において、35は1H(1水平走査期間)遅
延用の遅延線であり、その他上記図16と同一構成部分
には同一符号を付してその説明を省略する。入力端子In
3 からの反転検出信号及び入力端子In4 からのドロップ
アウト検出信号は、例えば前記図7,図9,図10に夫
々示した反転検出回路17d又は17f,17gの、出力端子
Out2及びOut3から夫々供給されるものである。なお、反
転検出回路17dを用いた場合には、FM復調器16とス
イッチSw1の端子yとの間に遅延線33が挿入される。
また、1クロック遅延回路59及びOR回路42の機能も
上記1クロック遅延回路58及びOR回路41と略同様で
あり、ドロップアウトが検出された際には、1H前の信
号が出力されるべく、切換えスイッチSw2は端子z側に
接続するよう、OR回路42から制御信号が供給される。
【0023】以上の説明においては、専ら映像信号等の
情報を扱うものとしたが、FM変調,復調を行なうもの
であれば、音声信号等でも構わない。また、反転検出回
路17及び反転補償回路18を、情報再生装置に使用す
るものとしたが、これに限らず、伝送線路により伝送さ
れる映像信号処理回路等に適用することも可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の情報再生装置は以上のように構
成したので、次のような種々の優れた特長がある。 FM復調器の出力信号中の反転の発生を確実に検知で
き、しかもその反転発生個所に適切な補償を施して、反
転を目立たなくすることができる。 適切な補償が行なえるので、互換再生や長時間モード
での互換性が増す。 オートトラッキング機能におけるトラッキング位置の
良否判定や、FM復調器前段のRFイコライザの自動調
整の良否判定にも応用できる。従って、トラッキング精
度が悪くても画質劣化が減少し、使い勝手が向上する。 反転検出回路や反転補償回路は、比較的簡単な回路で
安価に実現できるので、IC化も容易である。特に、請求項2に記載の発明にあっては、FM復調器
の出力信号中の反転の発生とドロップアウトの発生とを
識別して、その期間の適切な補償が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報再生装置の一実施例を示すブロッ
ク系統図である。
【図2】本発明装置を構成する反転検出回路の第1実施
例の回路ブロック図である。
【図3】本発明装置を構成するFM復調器における反転
現象の発生原理を説明するための信号波形図である。
【図4】FMアロケーションと瞬時位相回転量の関係を
示す特性図である。
【図5】本発明装置を構成する反転検出回路の第2実施
例の回路ブロック図である。
【図6】本発明装置を構成する反転検出回路の第3実施
例の回路ブロック図である。
【図7】本発明装置を構成する反転検出回路の第4実施
例の回路ブロック図である。
【図8】本発明装置を構成する反転検出回路の第5実施
例の回路ブロック図である。
【図9】本発明装置を構成する反転検出回路の第6実施
例の回路ブロック図である。
【図10】本発明装置を構成する反転検出回路の第7実
施例の回路ブロック図である。
【図11】反転検出回路の第7実施例を構成するタイマ
ー回路の具体的構成図である。
【図12】タイマー回路の動作説明用タイミングチャー
トである。
【図13】本発明装置を構成する反転検出回路の第8実
施例の回路ブロック図である。
【図14】反転検出回路の第8実施例を構成する補間回
路の具体的構成図である。
【図15】補間回路の動作説明用タイミングチャートで
ある。
【図16】本発明装置を構成する反転補償回路の第1実
施例の回路構成図である。
【図17】本発明装置を構成する反転補償回路の第2実
施例の回路構成図である。
【符号の説明】
1…情報再生装置、2,21…LPF(低域濾波器)、
8,14…HPF(高域濾波器)、11,12…再生プ
リアンプ(前置増幅器)、13…スイッチャ、15…リ
ミッタ、16…FM復調器、17(17a〜17h)…反転
検出回路、18(18a,18b)…反転補償回路、19…
ディエンファシス回路、20…補間回路、22…出力ア
ンプ(増幅器)、24…ヒルベルトフィルタ、25… t
an-1(Y/X)演算器、27…減算器、28〜32…比較器
(コンパレータ)、33〜35…遅延線、36〜42…
OR回路、43〜48… AND回路、49…インバータ、5
0…タイマー回路、51〜54…フリップフロップ回
路、55…モノマルチ(バイブレータ)、57〜59…
1クロック遅延回路、60…補間回路、D…回転ドラ
ム、H1,2 …ビデオヘッド、RT…回転(ロータリ)ト
ランス、Sw1,Sw2…切換えスイッチ、T…磁気テー
プ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号等の情報をFM変調して記録した
    磁気テープ等の記録媒体より、前記記録された情報をF
    M復調して再生するFM復調器及びディエンファシス回
    路を有し、FM復調された情報信号中に白黒反転が生じ
    た場合、それを検出して検出信号を出力する反転検出回
    路と、前記検出信号に応じて白黒反転が生じた信号の期
    間を略ホワイトクリップに相当する信号の電圧又はディ
    ジタル値に切換えて補償する反転補償回路と、を前記デ
    ィエンファシス回路の前段に設けた情報再生装置におい
    て、 前記反転検出回路は、映像信号をエンファシスし、所定
    のクリップレベルでクリップした後FM変調し、記録媒
    体に記録された信号を再生してFM復調する場合に、前
    記FM復調器出力の電圧又はディジタル値を、略ダーク
    クリップのキャリア周波数に相当する周波数を復調した
    際のFM復調器出力の電圧又はディジタル値と比較する
    第1の比較器と、 前記FM復調器出力の電圧又はディジタル値を、略ホワ
    イトクリップのキャリア周波数(に相当する周波数)を
    復調した際のFM復調器出力の電圧又はディジタル値と
    比較する第2の比較器と、 前記FM復調器出力の電圧又はディジタル値を、所定時
    間遅延させる遅延回路と、 ほぼ黒レベルに相当する周波数を復調した際のFM復調
    器出力の電圧又はディジタル値と前記遅延回路の出力と
    を比較する第3の比較器と、 前記第1の比較器の出力と前記第2の比較器の出力との
    論理和を演算し、前記FM復調器出力の電圧又はディジ
    タル値が前記ダーククリップとホワイトクリップとの間
    に相当する周波数のFM波がFM復調される範囲内にあ
    るときは“反転無し”、該範囲の外にあるときは“反転
    有り”の検出信号を出力する論理和演算回路と、 前記第3の比較器より所定時間前のFM復調器出力がほ
    ぼ黒レベル以下であることを示す信号と、前記論理和演
    算回路より“反転有り”の検出信号とが供給された場合
    に、前記FM復調された情報信号中に白黒反転が生じて
    いることを示す 検出信号を出力する論理積演算回路と、 より成ることを特徴とする 情報再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の情報再生装置において、前
    記第3の比較器から所定時間前のFM復調器出力が黒レ
    ベルより高いことを示す信号と、前記論理和演算回路よ
    り“反転有り”の検出信号とが得られた場合に、前記F
    M復調された情報信号中にドロップアウトが生じている
    ことを示す検出信号を出力する第2の論理積演算回路を
    さらに付加したことを特徴とする情報再生装置。
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