JP2634616B2 - ナットねじ溝の研削加工方法 - Google Patents

ナットねじ溝の研削加工方法

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JP2634616B2
JP2634616B2 JP63044642A JP4464288A JP2634616B2 JP 2634616 B2 JP2634616 B2 JP 2634616B2 JP 63044642 A JP63044642 A JP 63044642A JP 4464288 A JP4464288 A JP 4464288A JP 2634616 B2 JP2634616 B2 JP 2634616B2
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恵 宮武
克幸 中島
隆 北村
幸弘 西原
祐一 榊原
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ナットのねじ溝、例えばボールネジナット
のねじ溝を研削加工するねじ溝研削加工方法に関する。
(従来の技術) 従来、ナットのねじ溝、例えばボールネジナットXの
ねじ溝研削加工を行う場合、第2図示のようにナット回
転軸に対し単一軸径の砥石軸xをねじ溝のリード角αと
直交するように傾斜させ該ねじ溝に沿って研削する方法
がある。
この種の方法では、砥石車yの断面形状が該ねじ溝の
断面形状と一致するので研削加工が容易であるが、砥石
軸xがねじ溝中心線に対して傾斜しているので該ねじ溝
の加工長さが長くなると該砥石軸xがナットのねじ溝と
干渉して研削加工ができないことがある。
また、第3図示のように単一軸径の砥石軸xをナット
Xの内径部と平行とし該ねじ溝のリード角αに対しては
傾斜させる。そして、砥石車yの外周研削面の一部を該
ねじ溝に当接させナットXを回転させつつねじ溝を研削
する方法がある。
この種の方法では、砥石軸xをナットXのねじ溝内径
部と平行にしているので該砥石軸xとナットXのねじ溝
との干渉は生じない。しかし、砥石軸x即ち砥石車yを
ねじ溝のリード角αに対して傾斜させているので研削加
工上砥石車yの外径に制限があると共に、該砥石車yは
ナットXのねじ溝と係合してこれを研削するため該砥石
軸xの軸径を制限されるため、砥石軸の外径を大きくす
ることができない。従って、該ねじ溝の加工長さが長い
場合は砥石軸の剛性が小さくなるので砥石軸xが撓み且
つ、微振動を発生し高速研削を行うこと及び一回の研削
量が大きな重研削を行うことが出来ないので研削時間を
短縮して生産性を向上することが困難であるという問題
点がある。
(本発明が解決しようとする課題) 本発明は、かかる従来の不都合を解消し、ナットのね
じ溝と干渉しない剛性の大きな砥石軸を用いて高速研削
及び重研削加工を行いナットのねじ溝研削時間を短縮し
て生産性を向上することができるねじ溝研削加工方法を
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、かかる目的を達成するために、砥石軸の先
端でこれと直交して設けると共にナットのねじ溝のリー
ド角に対して傾斜させて設けた砥石車を用いてねじ溝の
内面研削加工を行う方法において、該砥石軸を、該砥石
車がねじ溝に当接した側からナットの回転中心線側に傾
斜させ、該砥石軸をテーパ形状としこの研削側外側線と
これに対向するナットねじ溝の内側線とを所定の間隔を
設けて平行とし、該砥石軸を先端側の砥石車取付部から
後端側に向かい漸次拡大しナット長さ位置において有効
最大径とし、該砥石軸先端に設けた砥石車を該ねじ溝に
当接させてナットを回転させながらねじ溝の内面研削加
工を行うことを特徴とする。
また、前記発明の加工方法において、前記ナットの一
方の側から研削加工を行い、この研削加工終了後、該ナ
ットを反転させて他方の側から再び研削加工を行うこと
を特徴とする。
(作 用) 本発明は、かかる工程によれば、前記砥石軸を、該砥
石車がねじ溝に当接した側からナットの回転中心線側に
傾斜させる。テーパ形状の砥石軸径の研削側外側線をこ
れと対向するナットの内側線に所定の間隔を保って平行
とする。そして、該砥石軸は先端側の砥石車取付部から
後端側に向けて軸径を漸次拡大し、該砥石軸のナット長
さ位置において有効最大径として剛性を増大する。該砥
石軸に設けた砥石車を前方に移動しつつ回転すると共
に、該砥石車の外周研削面の一部が相対的に該ねじ溝の
リード角に沿って所定のねじ溝を研削するように該砥石
車の移動に対応させて該ナットを回転させながらこのね
じ溝の高速研削及び重研削加工を行う。
また、前記研削加工において、ナットの一方の側から
研削加工を行うとき、該砥石軸と該ネジ溝とが相対的に
傾斜しているので該砥石車の砥石断面形状と該ねじ溝の
送り方向先端側との間に非接触部ができて研削できない
ことがある。この研削できない該ねじ溝の送り方向先端
側を研削するため、この一方からの研削加工終了後に、
ねじ溝の該非接触部を研削するため該ナットを反転させ
て他方の側から再び研削加工を行う。
(実施例) 本発明の一実施例を第1図の説明図を用いて以下詳細
に説明する。
第1図は、ねじ溝谷径D0,ねじ内径D,リード角α及
び、ピッチpでねじ山数nを有するボールネジのナット
Xねじ溝3を研削加工する場合を示す。
砥石軸1は砥石車2の取付け及び研削加工が支障なく
行えるように先端側を軸径D1とし、テーパ角βを有し先
端側から後端側に漸次拡大してナット長さ位置における
軸径D2とするテーパ形状とする。該砥石軸1はナットX
の回転中心線と傾斜角θを有して非研削側に傾斜させて
おり、該砥石軸1の先端部にこれと直交させて砥石車2
を設ける。砥石車2はナットXのねじ溝3の断面形状と
略研削側で当接する円弧状の断面形状を備えており、砥
石車2の研削側をねじ溝3に当接させ回転すると共に、
研削方向に送り出す。このとき、砥石車2の研削方向へ
の送り出しに対応させてナットXを所定回転数で回転さ
せ所定のねじ溝形状となるように研削する。上記のよう
に、一方からの研削加工を行い、これが終了した後に、
ナットXを反転させて反対側から研削加工を行ってねじ
溝送り方向先端側の非接触部即ち反転後の後端側の研削
加工を行う。
テーパ角βは砥石軸1の剛性を大きくするため後端側
に向かってその軸径を大きくしている。このとき、砥石
軸1の剛性を有効に増大するための傾斜角θを求める。
ここで、第1図示のように研削断面において、成形限度
の砥石車2で所定研削代を研削加工した後の位置関係を
示し、ナットXの右側後端と砥石軸1の中心線との交点
を原点Oとし、原点Oを通りナットXの回転中心線と平
行にx軸、同じくこれと直交方向をy軸とする座標を設
け、原点Oから研削終了位置における砥石車2の円弧の
中心までの水平距離即ちナットXの長さl、研削代a、
砥石車2の成形による砥石径の減少量即ち成形代b、砥
石軸1の研削側外側線とこれに対向するナットねじ溝3
との間隔c及び、砥石車2の研削部径dとする。これよ
り、砥石軸1の中心線の式及び、研削終了位置における
砥石車2の研削部円弧の式はx,yを前記座標の点とする
と次式で表される。
砥石軸1の中心線の式は、 y=(tan θ)・x 砥石車2の研削部円弧の式は、 (x+l)+{y+(D0−a−b)/2}=(d/2)
と表すことができこの2式を連立させて傾斜角θ求め
る。
θ=tan-1〔[−2l(D0−a−b) ±d{(D0−a−b)−d2 −4l21/2]/(d2−4l2)〕 このとき、砥石軸1の傾斜角をθとし、砥石軸1のテ
ーパ角β=2θとすることによって砥石軸1の研削側外
側線がナットXのねじ溝3の内側線と平行となる。その
間隔cを与えたときに前記座標におけるx軸上で砥石軸
1の被研削側外側線とナットXのねじ溝3の内側線との
間隔もcとなり、砥石軸1の先端からのナット長さ位置
における軸径D2はD2=D−a−b−2cで表され前記間隔
cを所定量与えることにより有効量大径が求められる。
これによって、剛性が最大となる砥石軸1の先端側の軸
径D1を容易に設定することができる。
(効 果) 本発明は、前記の説明から明らかなように、砥石軸を
研削側外側線がナット内側線と所定の間隔を保って平行
となるように傾斜させるときに、砥石軸をテーパ形状と
してナットのねじ溝内における軸径を有効最大径とし砥
石軸の剛性を増大することによってナットのねじ溝を高
速研削及び重研削加工することが可能となりねじ溝研削
加工の生産効率の向上を図ることができる。
また、ナットを反転させて両側から研削加工を行うこ
とによってナット体のねじ溝の加工精度を向上すること
ができるねじ溝研削加工方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す説明図、第2図及び第
3図は従来例の説明図を示す。 1……砥石軸、2……砥石車 3……ねじ溝 X……ナット α……ねじ溝のリード角 θ……砥石軸の傾斜角 D1……砥石軸後端側軸径 D2……砥石軸先端側軸径
フロントページの続き (72)発明者 西原 幸弘 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 榊原 祐一 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−28508(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥石軸の先端でこれと直交して設けると共
    にナットのねじ溝のリード角に対して傾斜させて設けた
    砥石車を用いてねじ溝の内面研削加工を行う方法におい
    て、該砥石軸を、該砥石車がねじ溝に当接した側からナ
    ットの回転中心線側に傾斜させ、該砥石軸をテーパ形状
    としこのテーパ形状とした砥石軸の研削側外側線とこれ
    に対向するナットねじ溝の内側線とを所定の間隔を設け
    て平行とし、該砥石軸を先端側の砥石車取付部から後端
    側に向かい漸次拡大しナット長さ位置において有効最大
    径とし、該砥石軸先端に設けた砥石車を該ねじ溝に当接
    させてナットを回転させながらねじ溝の内面研削加工を
    行うことを特徴とするねじ溝の研削加工方法。
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