JP3918527B2 - ゴシックアーク溝の超仕上げ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば4点接触玉軸受の外輪軌道溝やボールねじナットのボールねじ溝に採用されるゴシックアーク溝の超仕上げ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば4点接触玉軸受の外輪軌道溝のゴシックアーク溝を精度よく加工するには溝面の左右のフランクを片側ずつ砥石によって超仕上げ加工していたが、この方法だと作業性が悪くコスト高になる。ボールねじに関しては、ゴシックアーク溝の左右のフランクを同時に超仕上げ加工する方法が特許第2881855号公報に開示されている。
【0003】
特許第2881855号公報では、ボールねじナットのボールねじ溝の超仕上げ方法が例として開示されており、この超仕上げ方法は、ゴシックアーク溝からなるボールねじ溝の溝直角断面に対してある角度傾斜させた溝断面形状を単一円弧にみなし、砥石を揺動させつつゴシックアーク溝の長手方向に相対移動させることにより左右のフランクを同時に超仕上げ加工するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許第2881855号公報に記載の方法では、ゴシックアーク溝の溝直角断面に対してある角度傾斜させた溝断面形状がボールの接触角近傍では単一円弧に精度よく近似するが、全体をカバーできていない。
また、砥石の揺動中心を溝面に対して大きく傾斜させているため、溝と砥石の干渉が生じて砥石のまたぎ幅寸法に制限が生じ、このため、ボールねじ溝面の真円度誤差を超仕上げ加工により除去しにくい場合がある。
【0005】
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、左右のフランクを同時に超仕上げ加工できるようにしてコスト低減を図ることができるのは勿論のこと、溝断面形状の精度向上を図ることができるゴシックアーク溝の超仕上げ方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、砥石を揺動させつつゴシックアーク溝の長手方向に相対移動させ、前記砥石の揺動中心から前記ゴシックアーク溝の溝面までの距離が最小になる点での前記ゴシックアーク溝との接触により成形された前記砥石で、該ゴシックアーク溝の左右のフランクを同時に超仕上げ加工する方法であって、
前記ゴシックアーク溝の長手方向に分布する該ゴシックアーク溝と前記砥石との接触加工点の集合が前記ゴシックアーク溝の溝肩から溝底又は溝底近傍までの間で連続した線接触加工線となるように、前記砥石の揺動中心から前記溝底までの距離および該砥石のまたぎ幅寸法を設定したことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記ゴシックアーク溝の幅方向の中央を通る平面上に砥石の揺動中心を設定し、該砥石の揺動中心と前記ゴシックアーク溝との距離が溝肩の一点で最小となるような高さを前記揺動中心から前記溝底までの距離の基準値としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、Ra をゴシックアーク溝底半径、ηt をワーク溝径中心と砥石の揺動中心との距離とした場合に、前記またぎ幅寸法を2√(Ra 2 −ηt 2 )の式に基づいて設定することを特徴とする。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記ゴシックアーク溝は軸受外輪の内径面に形成された外輪軌道溝であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記ゴシックアーク溝はボールねじナット内周面に形成されたボールねじ溝であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態であるゴシックアーク溝の超仕上げ方法を説明するための説明図、図2(a)は砥石の揺動角θにおける図1のA−A線断面図、図2(b)は砥石の揺動角θ0 における図1のA−A線断面図、図2(c)は砥石の揺動角θにおける図1のB−B線断面図、図3は図1のC−C線断面図、図4および図5は砥石とゴシックアーク溝との幾何学的関係を説明するための説明図、図6はゴシックアーク溝面における砥石のまたぎ方向距離と溝底からの距離との関係を芯高Ht 毎に表示したグラフ図、図7〜図10は本発明を玉軸受の外輪軌道溝に適用した例を説明するための図である。なお、第1の実施の形態では、玉軸受の外輪軌道溝にゴシックアーク溝を採用して本発明を適用した場合を例に採る。また、図2および図8においては、砥石と溝との接触状態を明確にするために、砥石の形状を誇張して描いている。
【0010】
まず、本発明の第1 の実施の形態であるゴシックアーク溝の超仕上げ方法において、本発明の理解を助けるために、本発明にいう「連続した線接触加工線(以下、連続的線接触加工線という)」について説明する。
図1〜図3を参照して、砥石1のまたぎ幅寸法Xk は単一R溝超仕上げ時よりも大きくされており、砥石1は揺動中心Oを支点として外輪2の軌道溝であるゴシックアーク溝3内で±θ0 の範囲で揺動する。
【0011】
図1のA−A線断面である図2(a)では砥石1は最大振れ角端±θ0 に達する途中の角度θに位置しており、この位置では砥石1とゴシックアーク溝3はPR ,PL で点接触している。この2点PR ,PL は、砥石1が±θ0 で揺動する間に常に接触する接触加工点とされている。なお、OR ,OL の2点はゴシックアーク溝3の左右のフランク10,11の溝R中心である。
図2(b)は砥石1が最大振れ角端±θ0 に達したときのゴシックアーク溝3と砥石1との接触状態を示しており、この位置ではPR から上方溝肩までとPL から下方角度+θ0 までで面接触する。
【0012】
図2(c)は図1のB−B線断面での砥石1とゴシックアーク溝3との接触状態を示しており、この位置では砥石1とゴシックアーク溝3とはPR ,PL より溝底側のQR ,QL で点接触している。この2点QR ,QL は砥石1が±θ0 揺動する間に常に接触する接触加工点とされている。
図3は図1のC−C線断面であり、図において符号4は砥石1が±θ0 揺動する間にまたぎ幅方向(溝の長手方向)で常に接触する接触加工点を連ねた連続的線接触加工線である。
【0013】
超仕上げ加工はこの連続的線接触の他に、砥石1の最大振れ角±θ0 のみに接触する断続的面接触(図2(b)参照)により行われるが、ここでは形状精度に支配的な連続的線接触を論じる。
連続的線接触加工線は以下のようにして計算される。
図4および図5において、X軸にワーク円周方向距離(溝の長手方向:砥石のまたぎ幅方向)、Y軸に半径方向距離、Z軸にワーク幅方向距離をとる。図5(a)は図4のX=0の断面図、図5(b)は図4のX=kの断面図であり、X=kでの溝直角断面の右半面(右フランク側)の方程式は次式(1)で表され、(1)式を変形すると次式(2)となる。
【0014】
【数1】
【0015】
【数2】
【0016】
但し、Re =Ra −√(re 2 −e2 ):ゴシックアーク溝R中心半径
Ra :ゴシックアーク溝底半径
re :ゴシックアーク溝R半径
e:ゴシックアーク溝Rの中心間距離×1/2
上式(2)は軸方向位置Zに対するゴシックアーク溝3の高さを表している。また、揺動中心Oから溝面までの距離Rは次式(3)および(4)で表され、式(3)に上式(2)を代入すると次式(5)となる。
【0017】
【数3】
【0018】
【数4】
【0019】
【数5】
【0020】
但し、Ht :砥石の揺動中心から溝底までの距離(芯高)
有芯式超仕上げ加工においては、砥石1が±θ0 の間で揺動するとき、揺動中心Oから溝面までの距離Rが最小になる点で、砥石1は溝と常に接触する。それは揺動中心Oからの最短接触半径で砥石1が規制、成形されるからである。
ゴシックアーク溝3の左半面(左フランク側)に対しても同様な計算を行い、各kに対し揺動中心Oから溝面までの距離Rが最小となるZとの関係をプロットすることにより、図3で示した連続的線接触加工線4が得られる。
【0021】
図6は横軸にワーク円周方向距離(砥石またぎ幅方向k)、縦軸にワーク幅方向距離Zをとって芯高Ht (砥石の揺動中心Oから溝底までの距離)を変化させた場合の連続的線接触加工線4を軌道面を展開して表示したものである。
但し、Ra =24.54mm、Re =23.43mm、re =3.11mm、e=0.0915mmとしている。
図6において、Ht =3.03mmではゴシックアーク溝の溝肩から溝底まで連続的線接触加工線が分布しているのが判る。
【0022】
一方、Ht =2.7mmでは溝肩まで連続的線接触加工線が分布しておらず、即ち、溝肩周辺は加工の取り代が少ないことを意味している。また、Ht =3.2mmでは溝肩での連続的線接触密度が多く、しかも、溝底から溝肩までの連続的線接触加工線が急激な変化をしており、これは該急激変化部分での取り代が少なく不安定なことを意味する。
連続的線接触加工線の分布が悪いと加工精度を悪くするため、Ht =3.03mmが適切な芯高といえる。
【0023】
このときの外輪2のゴシックアーク溝3と砥石1との接触状態を図7および図8に示す。
砥石1は揺動中心Oを支点として外輪2の軌道溝であるゴシックアーク溝3内で±θ0 の範囲で揺動する。
図7のA−A線断面図である図8(a)では砥石1が最大振れ角端±θ0 に達する途中の角度θに位置しており、この位置では砥石1とゴシックアーク溝3は溝肩SR ,SL で点接触している。この2点SR ,SL は、砥石1が±θ0 揺動する間に常に接触する接触加工点とされている。
【0024】
同様に、図7のB−B線断面図である図8(b)では砥石1が最大振れ角端±θ0 に達する途中の角度θで砥石1とゴシックアーク溝3がTR ,TL で点接触し、図7のC−C線断面図である図8(c)では砥石1が最大振れ角端±θ0 に達する途中の角度θで砥石1とゴシックアーク溝3が溝底Uで点接触しており、これらの点TR ,TL およびUは砥石1が±θ0 揺動する間に常に接触する接触加工点とされている。
【0025】
なお、図8(c)では、砥石またぎ幅寸法は図6のK1 〜K2 間の距離に決めてあり、砥石1の揺動中心Oが溝底高さにほぼ一致するため、溝底の点Uで砥石1が接触することがわかる。
図9は図7のD−D線断面図であり、砥石1が±θ0 揺動する間にまたぎ幅方向(溝の長手方向)で常に接触する接触加工点を連ねた連続的線接触加工線4を示している。
【0026】
図10に芯高Ht =3.03mmでの連続的線接触加工線4を立体的に示す。図10(a)は砥石1上の連続的線接触加工線4、図10(b)はゴシックアーク溝3面の連続的線接触加工線4である。
なお、芯高Ht の許容値は、揺動中心Oから溝面までの距離Rの寸法、レストアングル(ボール接触角)の許容値の公差により決まってくるが、芯高Ht =3.03mmに対して±3%の範囲が良好である。
【0027】
ところで、ゴシックアーク溝3を採用した軌道輪では、溝底に逃げ溝を持たないタイプのものがあり、このようなタイプのゴシックアーク溝においては、溝底近辺まで形状精度よく超仕上げ加工することが要求される。
この場合、図6の連続的線接触加工線により、ゴシックアーク溝3の溝底まで砥石1を当てるには砥石1のまたぎ幅寸法Xk はK1 〜K2 間の距離にすればよいことが判る。このまたぎ幅寸法Xk は、次のようにして計算される。
【0028】
上式(5)のゴシックアーク溝の右半面(右フランク側)の方程式から溝底に砥石が当たるとき、Z=0であるからRは次式(6)で表される。
【0029】
【数6】
【0030】
ここでkを次式(7)とするとR=0となる。
【0031】
【数7】
【0032】
即ち、kがこの値をとるX=k2 断面ではRは最小値0となり、砥石1が溝底に当たる。また、k=−√(Ra 2 −ηt 2 )であるX=k1 断面でもRは最小値0となる。従って、砥石のまたぎ幅寸法Xk は、上記(7)式の2倍の値となり次式(8)で表される。
【0033】
【数8】
【0034】
なお、式(8)の値を基準とした前後寸法のまたぎ幅寸法も本発明に含まれる。即ち、図6で連続的線接触加工線は溝肩から溝底近くまでは急激な変化をするが、溝底近辺ではなだらかに変化をする。
図6の例では、上式(8)によると、またぎ幅寸法は23.6mmとなるが14mmにした場合、溝底から0.125mmの位置まで連続的線接触加工線があり、溝底の加工精度が問題とならない場合はこれで良しとできる。また、またぎ幅寸法を10mmにしても溝底から0.4mmの位置まで連続的線接触加工線があるので許容可能な場合もでてくる。
【0035】
次に、図11を参照して、本発明の第2の実施の形態であるゴシックアーク溝の超仕上げ方法を説明する。なお、この実施の形態では、ボールねじ装置のボールナットの内周面に形成されたボールねじ溝をゴシックアーク溝として本発明を適用した場合を例にとる。
この実施の形態は、ボールナット20の近傍に配置された揺動スピンドル21の揺動軸22を該揺動軸22に揺動アーム23を介して取り付けられた砥石1の揺動中心Oに一致させ、且つ、砥石1の揺動中心O−Oの向きをボールナット20の内周面に形成されたゴシックアーク溝3の長手方向に一致させている。ボールナット20は軸線回りに回転し、これに同期してボールナット20の1回転につき1リード分だけ揺動スピンドル21が揺動アーム23および砥石1と一体となってボールナット20の軸線と平行に移動する。なお、砥石1は、揺動アーム23に設けられた図示しない砥石押付け機構により、ボールナット20のゴシックアーク溝3に押し付けられるようになっている。
【0036】
そして、ボールナット20が軸線回りに回転し、これに同期して揺動スピンドル21が揺動軸回りに揺動しつつ揺動アーム23および砥石1と一体となってボールナット20の軸線と平行に移動すると、砥石1が前記押付け機構によりボールナット20のゴシックアーク溝3に押し付けられながら、揺動中心Oを支点として揺動し、これにより、ゴシックアーク溝3の表面の左右のフランクが同時に超仕上げ加工される。
【0037】
ここで、この実施の形態では、ゴシックアーク溝3の溝直角断面と砥石1の揺動面が一致しており、即ち、ゴシックアーク溝3の長手方向(ボールねじ溝の螺旋方向)と砥石1の揺動中心Oの向きが一致しているため、砥石1のまたぎ幅寸法Xk を長くとることができ、この結果、超仕上げ加工後のボールねじ溝面の真円度の向上を図ることができる。
なお、芯高Ht の設定方法は上記第1の実施の形態と同様であるが、またぎ幅寸法Xk については、ボールナット20のボールねじ溝では溝底ににげ溝を持つものが多いため上記(8)式に制限されることはなく、該にげ溝に連続的線接触加工線が交叉する点までの距離をまたぎ幅寸法Xk とすればよい。
【0038】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明によれば、左右のフランクを同時に超仕上げ加工できるのでコスト低減を図ることができると共に、砥石のまたぎ幅寸法が制限されず、ゴシックアーク溝の略全面に砥石を接触させることができるので溝断面形状の精度向上を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるゴシックアーク溝の超仕上げ方法を説明するための説明図である。
【図2】(a)は砥石の揺動角θにおける図1のA−A線断面図、(b)は砥石の揺動角θ0 における図1のA−A線断面図、(c)は砥石の揺動角θにおける図1のB−B線断面図である。
【図3】図1のC−C線断面図で、連続的線接触加工線を示した図である。
【図4】砥石とゴシックアーク溝との幾何学的関係を説明するための説明図である。
【図5】(a)は図4のX=0の断面図、(b)は図4のX=kの断面図である。
【図6】ゴシックアーク溝面における砥石のまたぎ方向距離と溝底からの距離との関係を芯高Ht 毎に表示したグラフ図である。
【図7】本発明を玉軸受の外輪軌道溝に適用した例を説明するための説明図である。
【図8】(a)は砥石の揺動角θ0 における図7のA−A線断面図、(b)は砥石の揺動角θ0 における図7のB−B線断面図、(c)は砥石の揺動角θ0 における図7のC−C線断面図である。
【図9】図7のD−D線断面図で、連続的線接触加工線を示した図である。
【図10】(a)は砥石上に連続的線接触加工線を示した斜視図、(b)はゴシックアーク溝面に連続的線接触加工線を示した斜視図ある。
【図11】本発明の第2の実施の形態であるゴシックアーク溝の超仕上げ方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1…砥石
2…外輪
3…ゴシックアーク溝
4…連続的線接触加工線
10…左フランク
11…右フランク
20…ボールナット
21…揺動スピンドル
22…揺動軸
23…揺動アーム
O…砥石の揺動中心
PR ,PL …接触加工点
QR ,QL …接触加工点
SR ,SL …接触加工点
TR ,TL …接触加工点
U…接触加工点
Re …ゴシックアーク溝Rの中心半径
re …ゴシックアーク溝Rの半径
e…ゴシックアーク溝Rの中心間距離×1/2
ηt …ゴシックアーク溝底半径Ra −砥石の揺動中心から溝底までの距離Ht
Ra …ゴシックアーク溝底半径
Ht …砥石の揺動中心から溝底までの距離(芯高)
Xk …またぎ幅寸法
Claims (5)
- 砥石を揺動させつつゴシックアーク溝の長手方向に相対移動させ、前記砥石の揺動中心から前記ゴシックアーク溝の溝面までの距離が最小になる点での前記ゴシックアーク溝との接触により成形された前記砥石で、該ゴシックアーク溝の左右のフランクを同時に超仕上げ加工する方法であって、
前記ゴシックアーク溝の長手方向に分布する該ゴシックアーク溝と前記砥石との接触加工点の集合が前記ゴシックアーク溝の溝肩から溝底又は溝底近傍までの間で連続した線接触加工線となるように、前記砥石の揺動中心から前記溝底までの距離および該砥石のまたぎ幅寸法を設定したことを特徴とするゴシックアーク溝の超仕上げ方法。 - 前記ゴシックアーク溝の幅方向の中央を通る平面上に砥石の揺動中心を設定し、該砥石の揺動中心と前記ゴシックアーク溝との距離が溝肩の一点で最小となるような高さを前記揺動中心から前記溝底までの距離の基準値としたことを特徴とする請求項1記載のゴシックアーク溝の超仕上げ方法。
- Ra をゴシックアーク溝底半径、ηt をワーク溝径中心と砥石の揺動中心との距離とした場合に、前記またぎ幅寸法を2√(Ra 2 −ηt 2 )の式に基づいて設定することを特徴とする請求項1又は2記載のゴシックアーク溝の超仕上げ方法。
- 前記ゴシックアーク溝は軸受外輪の内径面に形成された外輪軌道溝であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のゴシックアーク溝の超仕上げ方法。
- 前記ゴシックアーク溝はボールねじナット内周面に形成されたボールねじ溝であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のゴシックアーク溝の超仕上げ方法。
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