JP2627637B2 - 酸化物磁性材料 - Google Patents

酸化物磁性材料

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JP2627637B2 JP63087368A JP8736888A JP2627637B2 JP 2627637 B2 JP2627637 B2 JP 2627637B2 JP 63087368 A JP63087368 A JP 63087368A JP 8736888 A JP8736888 A JP 8736888A JP 2627637 B2 JP2627637 B2 JP 2627637B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高密度でかつ高耐摩耗性を有する、磁気ヘ
ッド材料に適した酸化物磁性材料に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、OA(オフィスオートメーション)およびHA(ホ
ームオートメーション)化の推進に伴い、オフィスコン
ピュータおよびパーソナルコンピュータの普及はめざま
しいものがある。これらのコンピュータの外部記憶装置
として必要不可欠なものにフロッピーディスク装置(FD
D)及びハードディスク装置(HDD)がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
これらの装置に使用される磁気ヘッド用フェライトと
して、超精密な加工を施すために、できるだけ欠陥のな
い、かつ小粒径のものであること、また、ヘッドとして
長時間媒体と接触するために、できるだけ摩耗しにくい
材料であることが要求される。
本発明の技術的課題は、ヘッド材料として要求される
これらの条件を満足するよう、高密度でかつ高耐摩耗性
を有する酸化物磁性材料を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、酸化マンガン(MnO)20〜40モル
%、酸化亜鉛(ZnO)6〜30%、残部が実質的に酸化第
二鉄(Fe2O3)よりなる主成分と、副成分として酸化マ
グネシウム(MgO)を0.01〜0.2重量%、酸化カルシウム
(CaO)を0〜0.2重量%含有し、高密度で高耐摩耗性を
有することを特徴とする酸化物磁性材料が得られる。
すなわち、本発明においては、主成分として酸化鉄原
料Fe2O3、酸化マンガンMnO、酸化亜鉛ZnOを使用し、こ
れに副成分として酸化マグネシウムMgO及び酸化カルシ
ウムCaOを添加し、これらの原料を通常のフェライトの
製造工程と同様にボールミルにて混合し、仮焼、微粉
砕、造粒してプレス用の粉末を得る。このようにして得
られた粉末をブロック形状に成形し、これをN2雰囲気中
で焼成する。この焼結体をさらにArガス中で熱間静水圧
プレス(HIP)処理を行ない、後熱処理を施して、得ら
れるものである。その結果、製造された磁性材料はラッ
プマスターにて1μmダイヤペーストを使用し一定時間
研摩し、摩耗量を判定した結果、従来の高密度フェライ
トに比較し、かなり改善されていることが認められた。
また、本発明において、添加量MgOに関しては0.01〜
0.2重量%、CaOに関しては0〜0.2重量%と限定したの
は、その量を変えると急激に透磁率の値が劣化するため
である。
また、本発明の酸化物磁性材料の製造上はHIP処理の
圧力は800〜1600kg/cm2で製造されることが好ましい。
というのは、800kg/cm2以下の圧力では十分なHIP効果が
得られず、気孔が残存しやすく、高密度が得られないた
めであり、また、1600kg/cm2を越えると、HIP時の歪が
大きくなりすぎて、磁性材料が劣化するからである。
〔実施例〕
本発明の実施例について説明する。
第1図は、本発明の実施例1〜3に係る酸化物磁性材
料の研摩量と時間との関係を示す。
この図において、曲線11は、実施例1に係る酸化物磁
性材料、曲線12は実施例2に係る酸化物磁性材料、曲線
13は実施例3に係る酸化物磁性材料、曲線51は比較の為
に、実施例1と同じ材料で添加物を含有しない材料を実
施例1の方法により製造された酸化物磁性材料(比較例
1)についての研摩量と時間との関係をそれぞれ示して
いる。実施例1〜3の材料から切り出したたて5mm、よ
こ5mm、高さ3mmの試片を1μmのダイヤにて研磨し各時
間ごとの摩耗量を測定したものである。
このことから、本発明の実施例1〜3に係る酸化物磁
性材料は、既存フェライト材に比較して耐摩耗性に優れ
ていることがわかった。
第2図は、本発明の実施例4に係る酸化物磁性材料の
研磨量と時間との関係を示す。
この図において、曲線21は、実施例4に係る酸化物磁
性材料についての測定結果である。
比較例として、実施例4と同じ組成の材料(比較例
2)で、添加物については含有しない酸化物磁性材料の
測定結果を併記した。
この図から、本発明の実施例4に係る酸化物磁性材料
は、上記実施例1〜3に係る酸化物磁性材料と同様に耐
摩耗性にすぐれていることがわかった。
本発明の実施例に係る磁性材料の製造方法について述
べる。
実施例1 本発明の実施例1に係る磁性材料は次のように製造さ
れた。
Fe2O3 53モル%とMnO 30モル%とZnO 17モル%と
を主成分とし、この原料に添加物としてMgO 0.02wt%
を含有する様に秤量した原料を、ボールミルにて40Hr混
合し、濾過、乾燥した粉末を850℃大気中で2Hr仮焼し
た。続いてこの粉末をボールミルにて20Hrさらに微粉砕
を行ない、バインダーとしてポリビニルアルコール(PV
A)を1%混合して成形用粉末を得た。この成形用粉末
をたて32mm、よこ32mm、高さが10mmのブロックに成形し
た。N2雰囲気中で1250℃、3Hr焼成(一次焼成)し、焼
結体を得た。さらにこの焼結体をArガス中で1200℃,100
0kg/cm2,4HrHIP処理し、得られた圧粉体を後熱処理工程
として800℃で1Hr,N2ガス中で処理し酸化物磁性材料の
ブロックを得た。
実施例2 本発明の実施例2に係る酸化物磁性材料は次のように
製造された。
実施例1と同じ組成を主成分とする原料粉末に、MgO
を0.1wt%添加し、実施例1と同様に混合粉砕、濾過、
乾燥、仮焼、微粉砕して粉末製造し、一次焼成、HIP、
後熱処理を行ない、酸化物磁性材料のブロックを得た。
実施例3 本発明の実施例3に係る酸化物磁性材料は次のように
製造された。
実施例1と同じ組成を主成分とする原料粉末に、MgO
を0.03wt%,CaOを0.04wt%添加し、実施例1と同様の工
程にてブロックを得た。
実施例4 本発明の実施例4に係る酸化物磁性材料は次のように
製造された。
Fe2O3を52.5モル%,MnOを27モル%,ZnOを20.5モル%
の組成を主成分とし、この原料に添加物としてMgOを0.0
5wt%,CaOを0.02wt%添加し、実施例1と同様に混合粉
砕、濾過、乾燥、仮焼、微粉砕して粉末を作成し、プレ
スして成形体を得た。この成形体を1300℃ににて0.5%
のO2を含むN2雰囲気中で3Hr焼成し、得られた焼結体を1
250℃,1000kg/cm2,4Hr,Arガス中でHIP処理し、さらに75
0℃で1Hr N2ガス中で後熱処理を行なって酸化物磁性材
料のブロックを得た。
〔発明の効果〕
以上のべたとおり、本発明の酸化物磁性材料は、既存
のフェライト系酸化物磁性材料に比較して耐摩耗性に優
れているため、磁気ヘッド材として用いるのに適してい
ることがわかる。また、磁気ヘッド材として充分な磁気
特性を有しているため、OA機器に限らず、家庭用及び業
務用のVTRヘッドその他広汎に使用することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例1〜3および比較例1に係る酸
化物磁性材料の耐摩耗試験結果を示す図、第2図は本発
明の実施例4及び比較例2に係る酸化物磁性材料の耐摩
耗試験結果を示す図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化マンガン(MnO)20〜40モル%、酸化
    亜鉛(ZnO)6〜30%、残部が実質的に酸化第二鉄(Fe2
    O3)よりなる主成分と、 副成分として酸化マグネシウム(MgO)を0.01〜0.2重量
    %、酸化カルシウム(CaO)を0〜0.2重量%含有し、 高密度で高耐摩耗性を有することを特徴とする酸化物磁
    性材料。
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