JP2870996B2 - フェライト研磨粉の再生方法 - Google Patents
フェライト研磨粉の再生方法Info
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- JP2870996B2 JP2870996B2 JP15723190A JP15723190A JP2870996B2 JP 2870996 B2 JP2870996 B2 JP 2870996B2 JP 15723190 A JP15723190 A JP 15723190A JP 15723190 A JP15723190 A JP 15723190A JP 2870996 B2 JP2870996 B2 JP 2870996B2
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- ferrite
- polishing
- powder
- polishing powder
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フェライト焼結コアの研磨により生ずるフ
ェライト研磨粉の再生方法に関するものである。
ェライト研磨粉の再生方法に関するものである。
本発明は、フェライト焼結コアを研磨することにより
生じたフェライト研磨粉を脱水，乾燥した後、組成の略
等しいフェライト仮焼粉と混合し焼成することで、再度
使用可能とするものである。
生じたフェライト研磨粉を脱水，乾燥した後、組成の略
等しいフェライト仮焼粉と混合し焼成することで、再度
使用可能とするものである。
〔従来の技術〕 フェライト焼結コアは、原料酸化物を所定の割合で混
合した後、仮焼，粉砕，成形，本焼成等の工程を経て作
製されるが、焼成により収縮することから精度の高い成
形は難しい。したがって、焼成した後にフェライトを研
磨することによって寸法精度を確保することが広く行わ
れている。
合した後、仮焼，粉砕，成形，本焼成等の工程を経て作
製されるが、焼成により収縮することから精度の高い成
形は難しい。したがって、焼成した後にフェライトを研
磨することによって寸法精度を確保することが広く行わ
れている。
例えば、ロータリートランスのコアには厳しい寸法精
度が要求され、これを満足せしめるためにある程度厚め
に焼成した円板状のフェライト焼結コアを研磨してい
る。
度が要求され、これを満足せしめるためにある程度厚め
に焼成した円板状のフェライト焼結コアを研磨してい
る。
このとき、フェライト焼結コアの研磨量は非常に多
く、場合によっては製品重量と同量、あるいはそれ以上
の研磨粉が生ずる。
く、場合によっては製品重量と同量、あるいはそれ以上
の研磨粉が生ずる。
ところで、これまでフェライト焼結コアの研磨によっ
て生じた研磨粉は、廃棄物としてそのまま捨てられてい
るのが実情である。
て生じた研磨粉は、廃棄物としてそのまま捨てられてい
るのが実情である。
しかしながら、前述のロータリートランスのコアの例
に見られるように、あまり研磨量が多い場合には、これ
をそのまま捨てることは経済的観点から好ましいことと
は言えない。
に見られるように、あまり研磨量が多い場合には、これ
をそのまま捨てることは経済的観点から好ましいことと
は言えない。
そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑みて提案され
たものであって、フェライト焼結コアの研磨によって生
ずるフェライト研磨粉を特性を損なうことなく再生する
ことができ、これまで廃棄されてきたフェライト研磨粉
を再利用可能とする再生方法を提供することを目的とす
る。
たものであって、フェライト焼結コアの研磨によって生
ずるフェライト研磨粉を特性を損なうことなく再生する
ことができ、これまで廃棄されてきたフェライト研磨粉
を再利用可能とする再生方法を提供することを目的とす
る。
上述の目的を達成するために、本発明は、フェライト
焼結コアを研磨することにより生じたフェライト研磨粉
を脱水処理した後、組成の略等しいフェライト仮焼粉と
混合し、本焼成することを特徴とするものである。
焼結コアを研磨することにより生じたフェライト研磨粉
を脱水処理した後、組成の略等しいフェライト仮焼粉と
混合し、本焼成することを特徴とするものである。
ここでフェライト研磨粉の脱水処理の手法としては、
通常の乾燥手段がいずれも採用でき、例えは天日による
乾燥等によればよい。
通常の乾燥手段がいずれも採用でき、例えは天日による
乾燥等によればよい。
また、フェライト研磨粉と混合するフェライト仮焼粉
は、フェライト焼結コアを製造する際に用いた原料酸化
物をフェライト焼結コアを製造する場合と同様の割合で
混合し、仮焼，粉砕したものを用いればよい。
は、フェライト焼結コアを製造する際に用いた原料酸化
物をフェライト焼結コアを製造する場合と同様の割合で
混合し、仮焼，粉砕したものを用いればよい。
フェライト研磨粉とフェライト仮焼粉の混合に際して
は、フェライト研磨粉の割合を50重量％以下とすること
が好ましく、フェライト研磨粉の割合があまり多くなり
過ぎると良好な特性を確保することが難しくなる。
は、フェライト研磨粉の割合を50重量％以下とすること
が好ましく、フェライト研磨粉の割合があまり多くなり
過ぎると良好な特性を確保することが難しくなる。
本焼成は、通常のフェライトの本焼成と同様の条件で
行えばよく、例えば焼成温度等も通常の範囲で設定すれ
ばよい。
行えばよく、例えば焼成温度等も通常の範囲で設定すれ
ばよい。
フェライト焼結コアを研磨することによって生じたフ
ェライト研磨粉をフェライト仮焼粉と混合して焼成する
ことで、再びフェライト焼結コアとされる。
ェライト研磨粉をフェライト仮焼粉と混合して焼成する
ことで、再びフェライト焼結コアとされる。
このとき、焼成による収縮率が小さいことから得られ
るフェライト焼結コアの寸法精度が向上し、またフェラ
イト研磨粉の割合を選ぶことで収縮率がコントロールさ
れる。
るフェライト焼結コアの寸法精度が向上し、またフェラ
イト研磨粉の割合を選ぶことで収縮率がコントロールさ
れる。
以下、本発明を具体的な実験結果に基づいて説明す
る。
る。
本実施例では、フェライト研磨粉として、ロータリー
トランスのコアの加工で生じた研磨スラジを使用した。
トランスのコアの加工で生じた研磨スラジを使用した。
先ず、研磨スラジとフェライト仮焼粉を第１表に示す
ような割合で秤取し、３分間混合した後、ポリビニルア
ルコールを添加して顆粒とした。
ような割合で秤取し、３分間混合した後、ポリビニルア
ルコールを添加して顆粒とした。
上述の顆粒をリング状に成形し、本焼成してロータリ
ートランスのコアを得た。なお、本焼成に際しては、昇
温速度を200℃／時間、到達温度970℃、到達温度での保
持時間４時間とした。
ートランスのコアを得た。なお、本焼成に際しては、昇
温速度を200℃／時間、到達温度970℃、到達温度での保
持時間４時間とした。
得られたコアの特性を第２表に示す。測定した特性
は、伝送損D0、透磁率μ並びにＱである。
は、伝送損D0、透磁率μ並びにＱである。
特性的に見た時には、研磨スラジが少ない方が良くな
る傾向にあるが、研磨スラジの割合が50重量％のときに
透磁率μが800以上あり、ロータリートランスのコアと
して使用できる範囲である。
る傾向にあるが、研磨スラジの割合が50重量％のときに
透磁率μが800以上あり、ロータリートランスのコアと
して使用できる範囲である。
また、周波数特性を調べたところ、研磨スラジを混入
した場合には特異な特性を示し、ロータリートランスと
した場合に特に高周波で良好な特性が期待できることが
わかった。
した場合には特異な特性を示し、ロータリートランスと
した場合に特に高周波で良好な特性が期待できることが
わかった。
〔発明の効果〕 以上の説明からも明らかなように、本発明によれば、
これまで廃棄されていたフェライト研磨粉を再利用する
ことが可能となり、製造コストの点で非常に有利であ
る。
これまで廃棄されていたフェライト研磨粉を再利用する
ことが可能となり、製造コストの点で非常に有利であ
る。
また、フェライト研磨粉を混入することにより焼結コ
アの収縮率が低くなるので、寸法精度が確保し易くな
り、フェライト研磨粉の割合で収縮率をコントロールで
きる等、製造上のメリットも大きい。
アの収縮率が低くなるので、寸法精度が確保し易くな
り、フェライト研磨粉の割合で収縮率をコントロールで
きる等、製造上のメリットも大きい。
Claims (1)
- 【請求項１】フェライト焼結コアを研磨することにより
生じたフェライト研磨粉を脱水処理した後、組成の略等
しいフェライト仮焼粉と混合し、本焼成することを特徴
とするフェライト研磨粉の再生方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15723190A JP2870996B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | フェライト研磨粉の再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15723190A JP2870996B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | フェライト研磨粉の再生方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0448705A JPH0448705A (ja) | 1992-02-18 |
| JP2870996B2 true JP2870996B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=15645103
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15723190A Expired - Fee Related JP2870996B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | フェライト研磨粉の再生方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2870996B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4599752B2 (ja) * | 2001-05-15 | 2010-12-15 | Ｔｄｋ株式会社 | フェライト焼結磁石の製造方法 |
-
1990
- 1990-06-15 JP JP15723190A patent/JP2870996B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0448705A (ja) | 1992-02-18 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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