JP2619829B2 - 感熱記録紙 - Google Patents

感熱記録紙

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、印刷適性、耐可塑剤性、耐油性、耐溶剤性
及び耐水性等が改善された感熱記録紙を提供するもので
ある。
[従来の技術] 熱を利用した感熱記録方法は、従来採用されてきた印
字記録方式などに必要な現像・定着といった工程や補給
物質を全く必要とせず、簡単に記録を得られるという大
きな利点を持つことから、益々その用途は広がりつつあ
る。特に、該方式の中でもクリスタルバイオレットラク
トン等の発色物質とフェノール化合物等の顕色剤を加
熱、反応させて発色させるという方式が評価が高く実用
化されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、前記発色性物質と顕色剤のバインダーとして
水溶性バインダー、例えばポリビニルアルコール(以下
PVAと略記する)が多用されているが加熱、記録を長期
間にわたって続けると、サーマルヘッドとの摩擦により
PVA等のかすがサーマルヘッドに付着したり、サーマル
ヘッド自体と感熱記録紙が高温時に付着するといういわ
ゆるスティッキングの問題が生じたり、更に印字した記
録紙が水や可塑剤などに触れるとその印字が消えたり、
記録紙がべとつくという問題が残っている。近時かかる
対策として、バインダーとしてアセトアセチル基を含有
するPVAを用いたり(特開昭58−181687号公報)、ある
いは前記記録紙上にカルボン酸変性PVAやアセトアセチ
ル基含有PVAよりなる保護層を設ける等の提案がなされ
ている(特開昭59−106995号公報)が、更に改善の余地
がある。
特に発色濃度の向上は予想されたよりも顕著でなく、
薄い印字の記録紙面しか得られなかったり、耐可塑剤
性、耐油性、耐溶剤性の点でも更に改善が必要で、記録
紙が多量の可塑剤を含有するプラスチックフィルム・シ
ート等の基材と接触しても印字が長期間にわたって消失
することがない様な方策が要請されているのである。
[問題点を解決するための手段] しかるに本発明者等は、かかる問題点を解決すべく鋭
意研究を重ねた結果、エステル単位が (ここでR1は水素、アルキル基、アリール基、R2及びR3
はアルキル基、アリール基を示す)で表されるエチレン
性不飽和ジカルボン酸モノエステルで変性されたポリビ
ニルアルコール(PVA)系樹脂を含有してなる感熱記録
層および/または保護層を有する感熱記録紙がかかる問
題を解決することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
本発明の変性PVAは、前述した如く、特定のエステル
基を有するエチレン性不飽和ジカルボン酸モノエステル
で変性されたものであり、更に具体的に説明すれば、エ
チレン性不飽和ジカルボン酸モノエステル単位(A)お
よびビニルアルコール単位(B)を必須単位として含
み、酢酸ビニル単位(C)を任意単位として含むPVA系
ポリマーであって、前記エチレン性不飽和ジカルボン酸
モノエステル単位(A)の2つのカルボキシル基のうち
の一方が (ただしR1は水素、アルキル基またはアリール基、R2
R3はアルキル基またはアリール基を表す)で示されるエ
ステルを形成し、他方が遊離のカルボキシル基またはそ
の塩を形成しているものである。
エチレン性不飽和ジカルボン酸モノエステル単位
(A)の2つのカルボキシル基のうちの一方は、上述の
ように、 式 で示されるエステルを形成している。R1は水素、アルキ
ル基またはアリール基、R2、R3はアルキル基またはアリ
ール基であるから、上式で示される基は2級または3級
となる。ここでアルキル基としては、炭素数が1〜10程
度のアルキル基(特に炭素数が1〜8のアルキル基)や
シクロアルキル基があげられ、アリール基としてはフェ
ニル基、置換フェニル基、ベンジル基があげられる。
ビニルアルコール単位(B)は、酢酸ビニル単位
(C)をポリマー中に導入してから、この酢酸ビニル単
位(C)をケン化することにより得られる。ケン化が完
全になされればポリマー中の酢酸ビニル単位(C)は消
失することになる。
上記ポリマーの各単位の割合は任意に設定できるが、
実用上からはその割合を次のように定めるのが好まし
い。
すなわち、ポリマー中のエチレン性不飽和ジカルボン
酸モノエステル単位(A)の割合が0.2〜20モル%であ
り、ポリマー中のビニルアルコール単位(B)と酢酸ビ
ニル単位(C)との合計の割合がその残余であってかつ
ビニルアルコール単位(B)と酢酸ビニル単位(C)と
の合計量に対するビニルアルコール単位(B)の割合が
60〜100モル%、好ましくは85〜95モル%であるように
各単位の割合を設定する。
上述のPVAは2つのカルボキシル基のうちの一方が (ただし、R1,R2,R3は前記と同じ)で示されるエステル
を形成し、他方が遊離のカルボキシル基またはその塩を
形成しているエチレン性不飽和ジカルボン酸モノエステ
ル(a)と酢酸ビニル(c)とを共重合した後、これを
ケン化することにより製造される。
このようなエチレン性不飽和ジカルボン酸モノエステ
ル(a)としては、マレイン酸モノエステル、フマール
酸モノエステル、イタコン酸モノエステル、シトラコン
酸モノエステルなどがあげられ、これらは、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、無水イ
タコン酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸などのエチ
レン性不飽和ジカルボン酸またはその無水物あるいはこ
れらのハロゲン化物を、式 (ただし、R1,R2,R3は前記と同じ)で示されるアルコー
ルと無触媒(硫酸、塩酸、リン酸、p−トルエンスルホ
ン酸等のプロトン酸)の存在下に反応させることにより
取得される。
このようなアルコールとしはジメチルカルビノール、
ジエチルカルビノール、メチルエチルカルビノール、ジ
n−プロピルカルビノール、ジイソプロピルカルビノー
ル、メチルn−プロピルカルビノール、メチルイソプロ
ピルカルビノール、エチルイソプロピルカルビノール、
ジブチルカルビノール、ジアミルカルビノール、メチル
ヘキシルカルビノール、ジヘキシルカルビノール、ジオ
クチルカルビノール、ジシクロヘキシルカルビノール、
ジベンジルカルビノール、ジフェニルカルビノールなど
の2級アルコール、トリメチルカルビノール、トリエチ
ルカルビノール、メチルジエチルカルビノール、ジメチ
ルエチルカルビノールなどの3級アルコールが例示さ
れ、特に入手の容易さの点から2級アルコールが好まし
い。
なお、上記エチレン性不飽和ジカルボン酸モノエステ
ル(a)および酢酸ビニル(c)以外に、本発明の趣旨
を損なわない限りで、他の共重合可能なモノマー成分、
たとえば、エチレン性不飽和モノカルボン酸(アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸等)またはそのエステ
ル、エチレン性不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、フマ
ール酸、イタコン酸、シトラコン酸等)またはそのジエ
ステルや無水物、酢酸ビニル以外のビニルエステル(プ
ロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビ
ニル、バーサチック酸ビニル等)、アミド系モノマー
(アクリルアミド、メタクリルアミド等)、ニトリル系
モノマー(アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等)、α−オレフィン、ビニルエーテル、アリル化合物
(アリルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸カリ
ウム、ジアリルジメチルアンモニウムハライド等などを
少量共重合させてもよい。
本発明の変性PVAを感熱記録紙に適用するに当って
は、発色性物質、顕色剤、バインダーより構成された感
熱発色層の上に該PVAを保護層として被覆する方法、感
熱発色層のバインダー成分として用いる方法、および両
者を同時に行う方法がいずれも実施可能である。
まず前者の方法について具体的に説明する。
まず、感熱発色層を形成するためのコーティング液の
調製に当っては発色性物質の水分散液と顕色剤の水分散
液を各々別々に製造し、それらを充分攪拌して微粉砕し
た後、両液を混合攪拌するだけで均一な分散系のコーテ
ィング液が得られる。バインダー成分は発色性物質の水
分散液、及び顕色剤の水分散液の少なくとも一方に添加
される。バインダー成分は発色性物質、顕色剤の総量に
対して10〜200重量%が適当である。該コーティング液
の固形分濃度は作業性を考慮して10〜40重量%の範囲か
ら選ばれる。バインダーとして例えばPVA、カルボキシ
ル基含有PVA等の変性PVA、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、デンプン類、ラテックス類あるい
は本発明の保護層と同一の樹脂等を用いることができ
る。
発色性物質の例としては、3,3−ビス(P−ジメチル
アミノフェニル)−フタリド、3,3−ビス(P−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド[ク
リスタルバイオレットラクトン]、3,3−ビス(P−ジ
メチルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(P−ジメチルアミノフェニル)−6−
クロロフタリド、3−ジメチルアミノ−6−メトキシフ
ルオラン、7−アセトアミノ−3−ジエチルアミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、
3,6−ビス−β−メトキシエトキシフルオラン、3,6−ビ
ス−β−シアノエトキシフルオラン等のトリフェニルメ
タン系染料のロイコ体が挙げられる。
顕色剤としては前記発色性物質と加熱時反応して反応
せしめるもので常温以上好ましくは70℃以上で液化もし
くは気化するもの、例えばフェノール、P−メチルフェ
ノール、P−ターシャリーブチルフェノール、P−フェ
ニルフェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、4,
4′−イソプロピリデンジフェノール[ビスフェノール
A]、4,4′−セカンダリーブチリデンジフェノー
ル、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、4,4′−
イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブチルフェノ
ール)、4,4′−(1−メチル−n−ヘキシリデン)ジ
フェノール、4,4′−イソプロピリデンジカテコール、
4,4′−ペンジリデンジフェノール、4,4−イソプロピリ
デンビス(2−クロロフェノール)、フェニル−4−ヒ
ドロキシベンゾエート、サリチル酸、3−フェニルサリ
チル酸、5−メチルサリチル酸、3,5−ジ−ターシャリ
ーブチルサリチル酸、1−オキシ−2−ナフトエ酸、m
−オキシ安息香酸、4−オキシフタル酸、没食子酸など
が挙げられるが、発色性物質、顕色剤ともにこれらに限
定されるわけではない。
該コーティング液を塗被する紙としては特に制限はな
く、任意の紙を使用できる。
又塗被するに当っては、ロールコーター法、エヤード
クター法、ブレードコーター法等公知の任意の方法が採
用される。しかして該コーティング液の塗布量は、1〜
20g/m2なかんずく3〜10g/m2程度なるようにするのが適
当である。
かくして得られた感熱記録層上に本発明の変性PVAを
保護層として被覆する。
被覆は任意の手段で実施出来る。被覆液の濃度は塗工
性等を考慮すると1〜10重量%が適当である。被覆量は
0.5〜5g/m2程度が好ましい。被覆後は風乾あるいは軽度
の加熱処理を行なうことによって目的とする保護層が形
成される。
塗被はロールコーター法、エヤードクター法、ブレー
ドコーター法等任意の手段で実施可能である。
保護層には各種の公知の助剤を混合したり、あるいは
該PVAの塗工前後にかかる助剤を被覆する等、任意の補
助的操作が可能である。グリオキザール、メチロールメ
ラミン、ポリアミド−エピハロヒドリン系樹脂、過硫酸
カリ、過硫酸アンモニウム、過硫酸ソーダや、塩化第二
鉄、塩化マグネシウムなどの金属塩、塩化アンモニウ
ム、ホルマリン、グリシン、グリシジルエステル、グリ
シジルエーテル、ジメチロール尿素、ケテンダイマー、
硼酸、硼砂等のPVAの耐水化剤として公知の化合物を使
用したものはスティッキング防止性能、かす付着防止性
能を落さずにしかも耐可塑剤性や耐水性が著しく向上す
る。
更に高級脂肪酸アミドなどの熱可塑性物質や炭酸カル
シウム、二酸化チタンなどの填料、分散剤等公知の添加
剤を使用することも任意である。
次に本発明の変性PVAを感熱記録紙用の感熱記録層に
おけるバインダー成分として使用する場合について説明
するが、技術的には前記保護層の形成法についての説明
における感熱記録層の形成工程の内容のほとんど同一で
ある。重複するが再度詳述する。
上記バインダーを用いて塗被用組成物を調製するに当
っては、発色性物質の水分散液と顕色剤の水分散液を各
々別々に製造し、それらを充分攪拌して微粉砕した後、
両液を混合攪拌するだけで均一な分散系コーティング液
が得られる。本発明のPVAは発色性物質の水分散液、及
び顕色剤の水分散液の少なくとも一方に添加される。
該PVAは、発色性物質、顕色剤の総量に対して10〜200
重量%が適当である。該コーティング液の固形分濃度は
作業性を考慮して10〜40重量%の範囲から選ばれる。
又、該コーティング液にグリオキザール、メチロール
メラミン、ポリアミド−エピハロヒドリン系樹脂、過硫
酸カリ、過硫酸アンモニウム、過硫酸ソーダや、塩化第
二鉄、塩化マグネシウムなどの金属塩、塩化アンモニウ
ム等のPVAの耐水化剤として公知の化合物、更に高級脂
肪酸アミドなどの熱可塑性物質や炭酸カルシウム、二酸
化チタンなどの填料、分散剤等公知の添加剤を添加する
ことも任意である。更にバインダーとして本発明のPVA
以外のバインダー、例えば未変性PVA、カルボキシル基
含有PVA、アセトアセチル基含有PVA等の変性PVA、メチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン
類、ラテックス類等を混合して用いることもできる。
該コーティング液を塗被する紙としては特に制限はな
く、任意の紙を使用できる。
又塗被するに当っては、ロールコーター法、エヤード
クター法、ブレードコーター法等公知の任意の方法が採
用される。しかして該コーティング液の塗布量は、1〜
20g/m2なかんずく3〜10g/m2程度になるようにするのが
適当である。
[作用] 本発明の特定のエステル基をもつエチレン性不飽和ジ
カルボン酸モノエステルで変性されたPVAを感熱記録層
および/または保護層に用いることにより、印字濃度、
耐可塑剤性、耐水性等のすぐれた感熱記録紙が得られ
る。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
「%」、「部」は特にことわりのない限り重量基準で
ある。
実例1 変性PVAとして、マレイン酸モノ(ジイソプロピルメ
チル)エチル による変性量3モル%、酢酸ビニル部分のケン化度93モ
ル%、4%水溶液粘度(20℃)、17cpsのものを調製し
た。
感熱記録紙の製造 A液 クリスタルバイオレットラクトン 10部 変性PVA5%水溶液 10部 水 15部 B液 ビスフエノールA 50部 A液と同一の変性PVA5%水溶液 50部 水 75部 A液、B液を別々にサンドグラインダーで平均粒子径
2μ程度になるまで粉砕し、その後A液、B液、炭酸カ
ルシウム50部、各液で使ったものと同一の変性PVAの15
%水溶液250部を混合して、コーティング液を得た。該
コーティング液を坪量50g/m2の基紙の上に乾燥後の塗布
量が8.0g/m2になる様にして塗布し、乾燥させて感熱記
録層を形成させた。
該記録紙の印字発色濃度、耐可塑剤性及びサーマルヘ
ッドの汚れを次の方法で評価した。
(1) 印字発色濃度 熱傾斜試験機(東洋精機社製)によって120℃、2Kg/c
m2、10秒の条件下に印字発色させ、印字発色濃度をマク
ベス濃度計(マクベス社製、RD−100R型、アンバーフィ
ルター使用)にて測定 (2) 耐可塑剤性 印刷された記録紙を軟質塩ビシートにはさみ300g/cm2
の加重を加え40℃で2時間放置し、その後、バーコード
スキヤナー(POSラベル読み取り機)での読み取り率を
測定した。
(3) サーマルヘッドの汚れ ファクシミリで連続100m格子模様を印字させて、ステ
ィッキングの発生の様子、サーマルヘッドのかす付着の
程度を観察し、◎〜×の4段階評価した。
結果を第1表に示す。
対照例1 実例1で使用した変性PVAに代えて、ケン化度99.0モ
ル%、4%水溶液粘度(20℃)14cpsのPVAを用いた以外
は同例と同じ実験を行った。
この結果も第1表に示す。
実例2〜3 第1表に示す如き変性PVAを用いて実施例1に準じて
感熱記録紙を製造した。結果を第1表に示す。
実例4 A液 クリスタルバイオレットラクトン 10部 PVA(ケン化度99.0モル%、4%水溶液粘度 (20℃)14cps)5%水溶液 10部 水 15部 B液 ビスフェノールA 50部 A液と同一のPVA5%水溶液 50部 水 75部 A液、B液を別々にサンドグラインダーで平均粒子径
2μ程度になるまで粉砕し、その後A液、B液、各液で
使ったものと同一のPVAの15%水溶液500部を混合して、
コーティング液を得た。該コーティング液を坪量50g/m2
の基紙上に乾燥後の塗布量が7.5g/m2になる様にして塗
布し、乾燥させた。
更にこの上に実例1と同一の変性PVA10%水溶液100部
及び炭酸カルシウム5部からなる水溶液をディクソンコ
ーターを用いて5g/m2(ネット)の割合にオーバーコー
トし、風乾して保護層を形成せしめて感熱記録紙を得
た。
得られた記録紙の評価結果を第2表に示す。
対照例2 実例4において変性PVAに代えてカルボキシル基含有P
VA(カルボキシル基含量2モル%、ケン化度93モル%、
4%水溶液粘度(20℃)30cpsを用いた以外は同例と同
じ実験を行った。
結果を第2表に示す。
実例5〜6 第2表に示す如き変性PVAを用いて実例4に準じて感
熱記録紙を製造した。
結果を第2表に示す。
[効果] 本発明においては、特定のジカルボン酸モノエステル
変性PVAを含有してなる感熱記録層および/または保護
層を有することにより、印字発色、耐可塑剤性等のすぐ
れた感熱記録紙が得られる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エステル単位が (ここで、R1は水素,アルキル基,アリール基、R2及び
    R3はアルキル基,アリール基を示す) で表されるエチレン性不飽和ジカルボン酸モノエステル
    で変性されたポリビニルアルコール系樹脂を含有してな
    る感熱記録層および/または保護層を有することを特徴
    とする感熱記録紙。
  2. 【請求項2】感熱記録層が発色性物質、該発色性物質を
    熱時に発色させる顕色剤及び上記エチレン性不飽和ジカ
    ルボン酸モノエステルで変性されたポリビニルアルコー
    ル系樹脂のバインダーを含有してなることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の感熱記録紙。
  3. 【請求項3】発色性物質、該発色性物質を熱時に発色さ
    せる顕色剤、バインダーを含有してなる感熱記録層上に
    保護層が設けられたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の感熱記録紙。
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