JP2616612B2 - パイプ用換気扇 - Google Patents

パイプ用換気扇

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JP2616612B2
JP2616612B2 JP3258856A JP25885691A JP2616612B2 JP 2616612 B2 JP2616612 B2 JP 2616612B2 JP 3258856 A JP3258856 A JP 3258856A JP 25885691 A JP25885691 A JP 25885691A JP 2616612 B2 JP2616612 B2 JP 2616612B2
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shutter
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ventilation fan
pipe
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成人 佐藤
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通風用パイプ内に挿
入取付されるパイプ用換気扇に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパイプ用換気扇としては
図13に示すように取付壁1内に装着されたパイプ2内
に羽根車3を装着した電動機4を内設した筒状フレーム
5と、このフレームの上記羽根車3側に吸込グリル6、
上記電動機4側にシャッタ7を装着したパイプ用換気扇
8が知られている(例えば、実開平2−38030号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のパ
イプ用換気扇では、取付壁1に装着されシャッタ7が開
いたときシャッタ7の大きさだけの寸法余裕が必要であ
り、そのため取付壁1の厚みを本体寸法より大きくしな
ければならなく、さらにシャッタ7が風圧式であるため
開閉動作の精度が悪いという課題があった。
【0004】本発明は上記した課題を解決するためにな
されたもので、グリルの意匠に影響をもたらすことな
く、薄い取付壁にも対応できるパイプ用換気扇を得るこ
と、シャッタの有無に拘らずに同一グリルで構成できる
パイプ用換気扇を得ること、シャッタの組立性の向上
や、その開閉動作の精度の向上を推進することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1にかかる発明は、取付壁に設けられたパイプ
内に装着され、羽根車を備えた電動機を内設した筒状の
フレームには、その室内側に取付壁の壁面に沿う枠体を
一体に設け、このフレームの枠体には嵌合部を設け、フ
レームの枠体を室内側において被冠し開閉動する複数の
シャッタ板を有する通風可能に構成したシャッタ部を嵌
合部により着脱可能に装着し、このシャッタ部にはフレ
ームの嵌合部と同じ形状の嵌合部を設け、シャッタ部を
室内側において被冠し通風可能に構成したグリルをシャ
ッタ部の嵌合部により着脱可能に装着するとともに、グ
リルはフレームの嵌合部によりフレームの室内側にシャ
ッタ部を介さずにも装着できるように構成したものであ
る。
【0006】また、シャッタ部をシャッタ枠と、このシ
ャッタ枠に回動用支点を軸として支承され、開閉用駆動
部を突設したシャッタ板と、このシャッタ板の開閉用駆
動軸を連結した連結棒とより形成し、この連結棒を作動
させ上記シャッタ板を開方向に付勢するソレノイドをフ
レームに設けたものである。
【0007】また、ソレノイドをフレームの電動機側に
装着したものである。
【0008】また、シャッタ板の回動用支点より下部の
板厚を上部より薄くしたものである。
【0009】
【作用】前記手段を採用することにより、取付壁の厚み
に関係なく取付けることができるとともに、室内側に設
けられるグリルの意匠をシャッタ部の有無に関係なく決
定することができる。
【0010】また、シャッタ部をシャッタ枠と、このシ
ャッタ枠に回動用支点を軸として支承され、開閉用駆動
部を突設したシャッタ板と、このシャッタ板の開閉用駆
動軸を連結した連結棒とより形成し、この連結棒を作動
させ上記シャッタ板を開方向に付勢するソレノイドをフ
レームに設けたことより、ソレノイドの可動によりシャ
ッタ板が開状態となる。
【0011】また、ソレノイドをフレームの電動機側に
装着したことより、フレームの電動機側すなわち背部よ
りソレノイドの着脱ができる。
【0012】また、シャッタ板の回動用支点より下部の
板厚を上部より薄くしたことより、回動用支点より上部
の自重が重くなる。
【0013】
【実施例】図1〜図12はこの発明の一実施例を示す図
であり、図において10は家屋11の壁12に設けられ
た開口部、13はこの開口部に装着されたパイプで、例
えば塩化ビニールパイプよりなる。14はパイプ用換気
扇15の外筐を形成するフレームで、例えば合成樹脂に
て筒状よりなり一方16に3等分された位置より突設さ
れた複数本の電動機取付足17を、他方18に方形より
り取付壁の室内側壁面に沿う枠体19を設けてなる。
この枠体の内壁にはオリフィス20が設けられている。
21はこのフレームの枠体19外壁に周設された嵌合部
で、一方16側を立上り部22とするとともに、当り面
とする略L形にて、この立上り部に一段高い段差状の凸
部嵌合部23を設けている。24は電動機で、回転軸2
5を突設し周設されたフランジ26にて上記電動機取付
足17にねじ27にて固定されている。28は羽根車
で、例えばプロペラファン29よりなり上記回転軸25
に装着され上記オリフィス20内に位置する。30は
レームの枠体を室内側において被冠するシャッタ部で、
内部に開口31を有するシャッタ枠32と、このシャッ
タ枠に回動用支点33を両端に設け回動自在に支承され
た複数のシャッタ板34と、このシャッタ板の端部に突
設された開閉用駆動軸35と、この開閉用駆動軸を連結
した連結棒36とより構成される。上記シャッタ板34
は図10および図11に示すように上記回動用支点33
を中心として下部37が上部38より薄肉となってい
る。39は上記連結棒36より突設されたアーム、40
はこのアームの下方に突設された弾性部材係止部、41
は上記シャッタ枠32に周設されたグリル嵌合部で、上
記フレーム14の嵌合部21と同形状、同寸法からな
り、合成樹脂からなる材質より伸縮性を有する。42は
このグリル嵌合部離面側に突設された凸部で、段差状に
延設された端部の裏側に突設されている。43はシャッ
タ部30を室内側において被冠するグリルで、パイプ用
換気扇の室内側の意匠を決定する作動機構を含まない構
成であり、正面に複数の通気口44を有し周設された側
壁45にて上記嵌合部21又はグリル嵌合部41のいず
れにも着脱可能に嵌合できる形状となっている。46は
ソレノイドで、後述される回路と連動され上下に駆動さ
れるソレノイド鉄心47よりなる。48はこのソレノイ
ド鉄心に巻装されたコイルばね、49はソレノイドカバ
ーで、合成樹脂よりなり上記フレーム14の枠体19の
背面に上記電動機24側から上記ソレノイド46を装着
し、ねじ27にてソレノイド46を覆い固定される。5
0はこのソレノイドカバー49に一体に形成され、リブ
状からなるソレノイド固定部で、ソレノイド46の位置
決めおよび保持をなす。51はソレノイド鉄心抜け止め
板で、上記ソレノイドカハー49に連設され、L形状に
て上記ソレノイド鉄心47が当接される。52は一端が
上記連結棒36、他端が上記ソレノイド鉄心47に連
接された連結棒駆動金具、53は回路基板で、上記ソレ
ノイド46と同様に枠体19の背面に装着され、上記ソ
レノイド46を制御する。54は回路カバーで、例えば
合成樹脂よりなり、図12に示すようにねじ穴55を有
するカバーボス部56を突設している。57はフレーム
14の背面に穿設されたボス部で、ねじ溝を穿設してお
り、上記回路基板53をこのボス部に図示されない回路
基板53の挿入穴を介して挿入し、上方より回路カバー
54のカバーボス部56をボス部57に嵌合し、ねじ2
7をボス部57に螺合させることにて回路カバー54が
フレーム14に固定されるものである。58はシャッタ
ばねで、図3に示すように例えばコイルばねよりなり一
端を上記弾性部材係止部40、他端を後される逆流防
止板に係止され、ソレノイド46の停止時にシャッタ板
34を閉方向に付勢するよう連結棒36を元の状態へ戻
す。59は逆流防止板で、上記シャッタ部30のシャッ
タ枠32の開口31底部に内側へ突設され、開口31を
通過する気流のガイドをなし下方への乱流を防止するも
のである。60は上記フレーム15の電動機取付足17
に装着された弾性部材で、上記パイプ13との間でフレ
ーム14を保持固定する。61はウェザーカバーで、
壁12面の屋外62側へ装着されている。63は家屋で
ある。
【0014】上記のように構成されたパイプ用換気扇に
おいては、壁12の開口部10に装着されたパイプ13
内にパイプ用換気扇15をセットする。そして、電動機
24、回路基板53およびソレノイド46に通電される
ことにて羽根車28が回転しソレノイド鉄心47が上
昇、これに伴い連結棒駆動金具52、連結棒36が上方
へ移動、シャッタ板34が回転用支点33を軸として開
かれる。これにより室内空気はグリル43の通気口4
4、シャッタ枠32の開口31、フレーム14を通り室
外へ排気される。一方、運転が停止されるとソレノイド
鉄心47はソレノイド46から開放され、シャッタ板3
4は自重およびシャッタばね58の付勢力により閉状態
となる。なお、運転停止中に外気が逆流して侵入した場
合はシャッタ部30により室内への侵入が阻止される。
【0015】シャッタ部30は室内側にあり、壁12の
厚みには関係なく取付けることができ、しかも図8およ
び図9に示すようにフレーム14に対してシャッタ部3
0もグリル43もそれぞれ装着することができ、シャッ
タ部30が有るパイプ用換気扇でもシャッタ部30が無
いパイプ用換気扇でもグリル43を共通の部品として使
うことができ、室内側に設けられるグリルの意匠をシャ
ッタ部により関係なく決定することができる。
【0016】
【発明の効果】以上実施例による説明でも明らかなよう
に、本発明によれば取付壁の厚みに関係なく取付けるこ
とができ、しかも、フレームに対してシャッタ部もグリ
ルもそれぞれ装着することができるので、シャッタ部が
有るパイプ用換気扇でもシャッタ部が無いパイプ用換気
扇でもグリルを共通の部品として使うことができ、室内
側に設けられるグリルの意匠をシャッタ部により関係な
く決定することができる。
【0017】また、シャッタ部をシャッタ枠と、このシ
ャッタ枠に回動用支点を軸として支承され、開閉用駆動
軸を突設したシャッタ板と、このシャッタ板の開閉用駆
動軸を連結した連結棒とより形成し、この連結棒を作動
させ上記シャッタ板を開方向に付勢するソレノイドをフ
レームに設けたことより、パイプ用換気扇運転時に確実
にシャッタ板の開閉ができ、より製品性能が向上され
る。
【0018】また、ソレノイドをフレームの電動機側に
装着したことより、グリル、シャッタ部に関係なく一方
向からソレノイドの取り付けが可能となり、より作業性
が向上される。
【0019】また、シャッタ板の回動用支点より下部の
板厚を上部をより薄くしたことより、シャッタ板の開へ
の動作が簡単になりソレノイドの小型化が図れ、温度上
昇の小さい安全なソレノイドが利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す取付断面図である。
【図2】この発明の一実施例を示す分解傾視図である。
【図3】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図4】この発明の一実施例を示しす背面図である。
【図5】この発明の一実施例を示すフレームの断面図で
ある。
【図6】この発明の一実施例を示すシャッタ部の断面図
である。
【図7】この発明の一実施例を示すシャッタ部とグリル
との組立断面図である。
【図8】この発明の一実施例を示すフレームへのシャッ
タ部およびグリル取付断面図である。
【図9】この発明の一実施例を示すフレームへのグリル
のみの取付断面図である。
【図10】この発明の一実施例を示すシャッタ板の斜視
図である。
【図11】この発明の一実施例を示し、図10の断面A
−Aを示す断面図である。
【図12】この発明の一実施例を示す回路カバーの取付
断面図である。
【図13】従来のパイプ用換気扇を示す取付断面図であ
る。
【符号の説明】
10 開口部 12 壁 13 パイプ 14 フレーム 24 電動機 28 羽根車 30 シャッタ部 32 シャッタ枠 33 回動用支点 34 シャッタ板 35 開閉用駆動軸 36 接続部 37 下部 38 上部 43 グリル 46 ソレノイド 60 弾性部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付壁に設けられたパイプ内に装着さ
    れ、羽根車を備えた電動機を内設した筒状のフレームに
    は、その室内側に上記取付壁の壁面に沿う枠体を一体に
    設け、このフレームの上記枠体には嵌合部を設け、上記
    フレームの枠体を室内側において被冠し開閉動する複数
    のシャッタ板を有する通風可能に構成したシャッタ部を
    上記嵌合部により着脱可能に装着し、このシャッタ部に
    は上記フレームの嵌合部と同じ形状の嵌合部を設け、上
    記シャッタ部を室内側において被冠し通風可能に構成し
    たグリルを上記シャッタ部の嵌合部により着脱可能に装
    着するとともに、上記グリルは上記フレームの嵌合部に
    より上記フレームの室内側に上記シャッタ部を介さずに
    も装着できるように構成したことを特徴とするパイプ用
    換気扇。
  2. 【請求項2】 シャッタ部をシャッタ枠と、このシャッ
    タ枠に回動用支点を軸として支承され、開閉用駆動軸を
    突設したシャッタ板と、このシャッタ板の開閉用駆動軸
    を連結した連結棒とより形成し、この連結棒を作動させ
    上記シャッタ板を開方向に付勢するソレノイドをフレー
    ムに設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のパイプ用換気扇。
  3. 【請求項3】 ソレノイドをフレームの電動機側に装着
    したことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載のパイ
    プ用換気扇。
  4. 【請求項4】 シャッタ板の回動用支点より下部の板厚
    を上部より薄くしたことを特徴とする請求項3に記載の
    パイプ用換気扇。
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