JP2603669B2 - 水冷エンジンの冷却水循環装置 - Google Patents

水冷エンジンの冷却水循環装置

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JP2603669B2
JP2603669B2 JP63001006A JP100688A JP2603669B2 JP 2603669 B2 JP2603669 B2 JP 2603669B2 JP 63001006 A JP63001006 A JP 63001006A JP 100688 A JP100688 A JP 100688A JP 2603669 B2 JP2603669 B2 JP 2603669B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えば自動二輪車の水冷エンジンに好適の冷
却水循環装置に関し、特に車幅方向一側に冷却水ポンプ
を、他側にラジエータを配設した場合の、両者を接続す
る冷却水通路の組み立て性の改善に関する。
〔従来の技術〕
従来、水冷エンジンを搭載した自動二輪車では、クラ
ンク軸で駆動される冷却水ポンプによって、冷却水をエ
ンジンとラジエータとの間で循環させるようにしてい
る。このようなエンジンの冷却水循環装置では、エンジ
ンのウォータジャケット,ラジエータ間及びラジエー
タ,冷却水ポンプ間を可撓性ホースで接続して冷却水通
路を構成している(例えば特開昭58−56916号公報参
照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで上述のような水冷エンジンを搭載した車両で
は、設計の都合等によって、ラジエータを冷却水ポンプ
と車幅方向反対側に配置する場合がある。このような車
両の組み立て作業においては、上記ラジエータと冷却水
ポンプとが組み立てラインの反対側に位置することか
ら、両者の可撓性ホースでの接続作業がやりにくいとい
う問題がある。また、上記可撓性ホースは比較的大径で
あることからその配管ルートに制約を受け、場合によっ
ては大きく迂回する必要が生じる。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、冷却水ポンプとラ
ジエータとの接続作業が容易で、かつ配管ルートの自由
度の高い水冷エンジンの冷却水循環装置を提供すること
を目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は車幅方向一側に冷却水ポンプを、他側にラジ
エータをそれぞれ配置した水冷エンジンの冷却水循環装
置において、ダウンチューブの後方にて車幅方向に横断
する冷却水循環パイプをエンジンに固定し、該パイプの
一端を冷却水ポンプに接続するとともに、ラジエータ側
に導出された他端をラジエータに可撓性ホースで接続し
たことを特徴としている。
ここで本発明の循環パイプは、従来の可撓性ホースよ
り外径を小さくでき、かつある程度の耐熱性のあるもの
であればよく、例えば金属製パイプ,プラスチックパイ
プ等が採用できる。
〔作用〕
本発明に係る冷却水循環装置によれば、エンジン組み
立て時において、循環パイプを該エンジンに固定すると
ともに、該パイプの一端を冷却水ポンプに接続しておく
ことができ、このようにした場合は、該エンジンを車体
フレームに搭載した状態では、上記循環パイプの他端が
ラジエータ側に位置しているので、組み立てラインの一
側において容易に該循環パイプとラジエータとを接続で
き、接続作業性を大幅に向上できる。
また、本発明の循環パイプは可撓性ホースに比較して
小径であるから、ダウンチューブとエンジン前壁という
狭い隙間部分を通るように配管でき、即ち配管ルートの
自由度を大幅に拡大できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第4図は本発明の第1実施例による冷却
水循環装置を説明するための図である。
図において、1は本実施例が適用された自動二輪車で
あり、これの車体フレーム2は、以下の構成になるいわ
ゆるセミダブルクレードル型の鋼管フレームである。即
ち、操向軸筒2aに上,下のメインパイプ2b,2cを接続
し、上メインパイプ2bの後端部に、下方に延びる左,右
一対のシートピラー2d、後方に延びるシートレール2eを
それぞれ接続し、このシートレール2e,シートピラー2d
間をシートバック2fで接続し、さらに下メインパイプ2c
の後端に接続された左,右一対のダウンチューブ2gの後
端を上記シートピラー2dの下端に接続して構成されてい
る。
上記操向軸筒2aには下端で前輪3を軸支する前フォー
ク4が左右に揺動自在に枢支され、シートピラー2dの下
部には後端で後輪5を回転自在に支持する後アーム6が
上下に揺動自在に枢支されている。また、上記上メイン
パイプ2b上には燃料タンク7が、シートレール2e上には
シート8がそれぞれ搭載され、さらにシートレール2eの
後端部には後輪5の上方を覆う後フェンダ9が装着され
ている。
また、上記車体フレーム2の略中央には水冷式2サイ
クルエンジン10が搭載されている。該エンジン10の排気
管11は、上記左,右のダウンチューブ2g間から右側(車
両前方から見て、以下同じ)のダウンチューブ2gの前側
に出てここで下方に屈曲し、この屈曲部11aから左側に
戻り、ここで立ち上がった後、この立ち上がり部11bか
ら後方斜め上方に延びている。
そして上記排気管11の屈曲部11aの上方、つまりエン
ジン10の右側上方には、該エンジン10の冷却水を所定温
度に維持するためのラジエータ15が配設されている。こ
のラジエータ15の上端に形成された流入管15aには、上
記エンジン10のシリンダヘッド10aに形成された排水口1
0bが、ゴムホース13aで接続されている。
また、上記エンジン10の左側部にはクランク軸で回転
駆動されている冷却水ポンプ12が設けられている。図示
していないが、このポンプ12の吐出口はクランクケース
内に形成された冷却水通路を通ってエンジン10のウォー
タジャケットに接続されている。また吸い込み口12bに
は金属製の循環パイプ14の一端14aが挿入されている。
この循環パイプ14の大径部14dと、上記吸い込口12bの開
口部との間にはシール部材17が挿入されており、また該
パイプ14に固定された押圧板16が該ポンプ12に固定ボル
ト16aで固定されている。これにより循環パイプ14の一
端14aは上記吸い込口12bに上記シール部材17によってシ
ールされた状態で接続されている。この循環パイプ14は
平面から見て略L字状のもので、エンジン10のクランク
ケース10dと上記左,右のダウンチューブ2gとの間を該
クランクケース10dの前壁に沿って車幅方向右側に延
び、その他端である先端部14bは該エンジン10の右側部
に位置している。また、この循環パイプ14の先端部14b
には支持ブラケット14cが溶接固定され、該ブラケット1
4cは左,右割りのクランクケース10dを固定する締結ボ
ルト10eで該クランクケース10dに共締め固定されてい
る。そしてこの循環パイプ14の先端部14bはゴムホース1
3cで上記ラジエータ15の流出管15bに接続されている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例の自動二輪車1の組み立てにおいては、別ラ
インで組み立てられたエンジン10を車体フレーム2に搭
載し、該フレーム2にラジエータ15を取り付け、しかる
後ラジエータ15,エンジン10間をゴムホース13a,13cで接
続することとなる。そして上記エンジン10の組み立てに
おいては、予め該エンジン10に循環パイプ14が固定され
るとともに、その一端14aは冷却水ポンプ12の吸込み口1
2bに接続される。従って、上記車体フレーム2にエンジ
ン10を搭載した状態では、循環パイプ14の先端部14bが
ラジエータ15側に位置しており、該先端部14bとラジエ
ータ15の流出管15bとをゴムホース13cで接続するのは非
常に容易である。
また、上記循環パイプ14は可撓性は不要であるから、
可撓性をもたすためのゴムホースに比較して非常に小径
で済み、従って本実施例のようにエンジン10の前壁とダ
ウンチューブ2gとの間のように非常に狭い空間でも配管
ルートにあまり制約を受けることなく比較的自由に配管
でき、従って最短距離を通って配管できるから、上記従
来構造の場合のような迂回の問題を回避できる。
さらにまた、本実施例では循環パイプ14を排気管11の
近くに配管したが、この循環パイプ14は金属製であるか
ら耐熱性が高く、排気管11の熱による問題が生じること
もない。
第5図及び第6図は本発明の第2実施例を示し、本実
施例はラジエータを左,右側部に2組設けた例である。
図において、第1図ないし第4図と同一符号は同一又
は相当部分を示し、25は車両の前から見て左側に配置さ
れたラジエータである。このラジエータ25の流入管25a
にはゴムホース13aが3方継手23a,ゴムホース23bを介し
て接続されている。なお、右側のラジエータ15の流入管
15aには、ゴムホース13aが3方継手23a,ゴムホース23c
を介して接続されている。また、23dは、ラジエータ15
内に溜まった空気をラジエータ25側に導き、これの給水
口25cから排出するための空気抜きホースである。この
ホース23dを設けたのは、本実施例では、右側のラジエ
ータ15には給水口は設けられていないことから、給水時
に空気が溜まる恐れがあり、これを防止するためであ
る。
また、上記ラジエータ25の流出管25bには、ゴム継手2
4aを介して金属製循環パイプ24が接続されており、該パ
イプ24は同じくゴム継手24aを介して循環パイプ14の分
岐管14eに接続されている。この循環パイプ24は、排気
管11の立ち上がり部11bと、エンジンとの間の狭い空間
を通って配管されている。
本第2実施例においても、上記第1実施例と同様の効
果が得られ、さらにラジエータ容量を増加させるために
左,右にラジエータを配設する場合でも、配管ルートの
制約があまりなく、配管の自由度を向上できる効果があ
る。
なお、上記第1,第2実施例では循環パイプ14,24を金
属製としたが、これらは必ずしも金属製でなくてもよ
く、ある程度の強度と、耐熱性を有し、従来の可撓性ホ
ースより小径にできる管材であればよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明にかかる水冷エンジンの冷却水循
環装置によれば、循環パイプをエンジンに固定し、該循
環パイプのラジエータ側に位置する他端を該ラジエータ
に可撓性ホースを介して接続するようにしたので、循環
パイプを予めエンジンに固定しておくことができ、その
結果冷却水ポンプとラジエータとの接続作業性を大幅に
向上できる効果があり、また循環パイプが小径で済むの
で、配管ルートの自由度が高く、最短距離を通って配管
できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の第1実施例による水冷エ
ンジンの冷却水循環装置を説明するための図であり、第
1図はその正面図、第2図はその側面図、第3図は循環
パイプの冷却水ポンプ接続部を示す一部断面側面図、第
4図は該実施例装置が適用された自動二輪車の側面図、
第5図は本発明の第2実施例の正面図、第6図はその側
面図である。 図において、1は自動二輪車、2は車体フレーム、2gは
ダウンチューブ、10はエンジン、12は冷却水ポンプ、13
cはゴムホース、14は循環パイプ、14a,14bは循環パイプ
の一端,他端、15はラジエータである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水冷エンジンの車幅方向一側に冷却水ポン
    プを配設するとともに、車体の他側にラジエータを配設
    し、冷却水をエンジンとラジエータとの間で循環させる
    ようにした水冷エンジンの冷却水循環装置において、車
    体フレームのダウンチューブの後方において車幅方向に
    横断する循環パイプをエンジンに固定し、上記循環パイ
    プの一端を上記冷却水ポンプに接続するとともに、上記
    ラジエータ側に導出された上記循環パイプの他端を上記
    ラジエータに可撓性ホースで接続したことを特徴とする
    水冷エンジンの冷却水循環装置。
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