JP3654375B2 - 自動2輪車のオイルクーラー配置構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車体前部にフロントカウルを備えた自動2輪車におけるオイルクーラーの配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
実開昭57−53994号には、自動2輪車の車体前部を覆うフロントカウルの正面中央部にヘッドライトを設け、このヘッドライトを支持するヘッドライトステイの下部でオイルクーラーを吊り下げ支持することにより、オイルクーラーをヘッドライトの下方へ配設したものが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ヘッドライトとその下方のフロントフェンダ間の空間の大きさは、フロントサスペンションの十分なストロークを確保するために制約される。したがって、この空間内にオイルクーラーを配設すれば、それだけヘッドライトの取付位置が高くならざるを得ない。
【0004】
ヘッドライトの取付位置が高くなると、フロントカウル上面のスラント角が大きくなり、走行抵抗が大きくなり易い。
【0005】
そのうえ、ヘッドライト下方へオイルクーラーを配設した場合、オイルクーラーの後方にはエンジンや車体フレームが位置するので、空気の通り抜けをスムーズにして冷却効果を高めることが難しくなり、オイルクーラーの小型化が難しくなる。
【0006】
したがって、ヘッドライト下方の空間に自由度を持たせてヘッドライトの取付位置をできるだけ低くし、かつ、冷却効果を高め易い位置にオイルクーラーを配設することが望まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1の発明は、車体前部を覆うフロントカウルの内側にヘッドライトとオイルクーラーを配設した自動2輪車において、オイルクーラーを車体中心から車幅方向へオフセットさせるとともにヘッドライトの側方へ配設することによりヘッドライトの上下幅内に配置したことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、ヘッドライト支持部材の側面から突出するステーでオイルクーラーを支持したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1において、前記オイルクーラーを車体左側に配置したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は3において前記ヘッドライトを車体中央に配置したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて実施の形態を説明する。図1は本願発明が適用された自動2輪車の外観左側面図、図2は同左側斜視図、図3は同右側斜視図である。
【0010】
これらの図において、前輪1は上部のフロントフェンダ2と共に、フロントフォーク3の下部に支持されている。フロントフォーク3の上部にはハンドル4が取付けられるとともにフロントカウル5で覆われている。フロントカウル5の正面中央部にはヘッドライト6が配設され、ヘッドライト6とオイルクーラー7が左右方向へ並んでいる。
【0011】
ハンドル4は前後方向へ延びるメインフレーム8の前端部へ支持され、メインフレーム8の前部には1本のフロントピラー9が車体中心に沿って下方へ延出し、後部には、左右一対をなして下方へ延出するピボットフレーム10が設けられている。
【0012】
ピボットフレーム10にはリヤスイングアーム11の前端部が回動自在に支持され、リヤスイングアーム11の後端部には後輪12が支持されている。
【0013】
メインフレーム8上には燃料タンク13が支持され、その後方にはシート14が配設される。メインフレーム8の下方にはエンジン15が支持され、その前後はフロントピラー9とピボットフレーム10によっても支持されている。
【0014】
エンジン15のシリンダ部からは一対の排気管16が延出し、それぞれエンジン15の左右へ分かれて側面を通って後方へ延び、ピボットフレーム10とその外方で交差してマフラー17へ接続されている。
【0015】
エンジン15の下方にはリヤクッション18が車体中心に沿って前後方向へ長く横置され、その前端はフロントピラー9の下部へ連結され、後端はリンク19を介してリヤスイングアーム11へ連結されている。
【0016】
図4は正面図、図5は車体前部の上面視図、図6は同部の要部側面図、図7は同部の組立図、図8は同部における主要部の組立図である。
【0017】
これらの図、特に図6〜8において、フロントカウル5はカウルステー30を介してメインフレーム8前端に設けられたヘッドパイプ31へ支持されている(図6,7参照)。
【0018】
カウルステー30はボックス形状のライトボックス32、このライトボックス32から左右に対をなして斜め上りに後方へ延びるサイドアーム33、ライトボックス32の側面から側方へ突出するオイルクーラーステー34、ライトボックス32の背面から車体中心に沿って後方へ延出するセンターアーム35を備え、適当な樹脂により一対に形成されている。
【0019】
ライトボックス32の前面上部中央に形成された取付部32aは、フロントカウル5の正面中央部に形成された取付穴36に通されたボルト37が締結される(図7)。
【0020】
ライトボックス32は前方へ向って開放された収容部38を備え、この中に嵌合されたヘッドライト6がヘッドライト6の正面中央部に形成されたライト穴40へ臨んでいる。
【0021】
ライトボックス32の収容部38内にはハーネス39が配線され(図8)、このハーネス39は中空のセンターアーム35内を通ってその後端部へ達している。
【0022】
オイルクーラーステー34には取付穴34aが設けられ、これに通したボルト7bをオイルクーラー7の上部に形成されたブラケット7aへ締結することにより(図8)、オイルクーラーステー34を介してオイルクーラー7がカウルステー30の側方へ取付けられる。
【0023】
このオイルクーラー7は、フロントカウル5のライト穴40の横に並んで形成されたオイルクーラーインテーク41へ臨み、このオイルクーラーインテーク41からオイルクーラー7へ走行風を導くようになっている。
【0024】
図5に示すように、オイルクーラー7は配管ホース42、43を介して燃料タンク13の内側に設けられたオイルタンク44と接続されている。
【0025】
再び図7,8において、左右のサイドアーム33の各後端部には、取付部45が設けられ、フロントカウル5の左右上部に設けられた取付座46の内側へ重ねた状態でバックミラー20のネジ部47により共締めされている。
【0026】
センターアーム35の後端には取付部48が設けられ、ここでヘッドパイプ31のステー49へ取付けなおライトボックス32の上部にはスピードメータ50が取付けられる。
【0027】
次に、本形態における作用を説明する。図6に明らかなように、側面視でオイルクーラー7はヘッドライト6の側方に重なっており、ヘッドライト6とフロントフェンダ2との間にはフロントフォーク3のストロークに必要十分な空間(距離a)が設けられる。
【0028】
したがって、ヘッドライト6の下方における空間の自由度が高くなり、ヘッドライト6の取付位置を低くできる。
【0029】
その結果、フロントカウル5の上面に形成されるスラント角θを小さくでき、走行抵抗を減少させることができる。
【0030】
しかも、図5にも明らかなように、オイルクーラー7の後方には空気の通り抜けの障害になる物が少ないので、オイルクーラーインテーク41から導入された走行風がスムーズに後方へ抜ける。
【0031】
このため、オイルクーラー7の冷却効率が上がり、オイルクーラー7を小型化することができる。
【0032】
また、オイルクーラー7はヘッドライト6の支持部材であるカウルステー30から側方へ一体に突出するオイルクーラーステー34で支持されるので、位置決め並びに取付が簡単になり、そのうえオイルクーラーステー34の形成が簡単になる。
【0033】
なお、本願発明は、上記の例に限定されず種々変形可能であり、例えば、オイルクーラーステー34はカウルステー30と別体でもよく、さらにオイルクーラー7をカウルステー30以外の部材に支持させることができる。また、ヘッドライト6の支持部材として、カウルステー30以外の公知構造を採用することもできる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明は、オイルクーラーを車体中心から車幅方向へオフセットさせるとともにヘッドライトの側方に配設したので、ヘッドライトの取付位置を低くできる。そのため、フロントカウル上面のスラント角を小さくでき、走行抵抗を低減できる。
【0035】
そのうえ、オイルクーラーの後方への空気の通り抜けをスムーズにして冷却効果を高めることができ、オイルクーラーの小型化が可能になる。
【0036】
請求項2の発明は、請求項1において、ヘッドライト支持部材の側面から突出するステーでオイルクーラーを支持したので、オイルクーラーの位置決め並びに取付が簡単になり、そのうえステーを容易に形成できる。
また、オイルクーラーは、請求項3のように車体左側にオフセット配置することもでき、請求項4のように、ヘッドライトを車体中央に配置することにより、その側方へオフセット配置することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の適用された自動2輪車の外観側面図
【図2】 同上左側斜視図
【図3】 同上右側斜視図
【図4】 同上正面図
【図5】 車体前部の上面視図
【図6】 同部における要部の側面図
【図7】 同部の組立図
【図8】 同部における要部の組立図
【符号の説明】
1:前輪、2:フロントフェンダ、5:フロントカウル、
6:ヘッドライト、7:オイルクーラー、30:カウルステー、34:オイルクーラーステー
Claims (4)
- 車体前部を覆うフロントカウルの内側にヘッドライトとオイルクーラーを配設した自動2輪車において、オイルクーラーを車体中心から車幅方向へオフセットさせるとともにヘッドライトの側方へ配設することによりヘッドライトの上下幅内に配置したことを特徴とする自動2輪車のオイルクーラー配置構造。
- ヘッドライト支持部材の側面から突出するステーでオイルクーラーを支持したことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車のオイルクーラー配置構造。
- 前記オイルクーラーを車体左側に配置したことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車のオイルクーラー配置構造。
- 前記ヘッドライトを車体中央に配置したことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載した自動2輪車のオイルクーラー配置構造。
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1995
- 1995-09-30 JP JP27696395A patent/JP3654375B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0995275A (ja) | 1997-04-08 |
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