JP3211429B2 - 自動二輪車の冷却水配管構造 - Google Patents

自動二輪車の冷却水配管構造

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水冷エンジン搭載の
自動二輪車の冷却水配管構造に係り、特に配管をコンパ
クトに収める自動二輪車の冷却水配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】水冷エンジンを搭載した自動二輪車に
は、冷風が当たりやすい車体前部にラジエータが設けら
れ、このラジエータとエンジンとの間に設けた冷却水循
環系に、エンジン側部に設けられたウォーターポンプに
よって冷却水が強制循環されるようになっている。
【0003】このような冷却水循環系において、図3お
よび図4に示すようにエンジン1の冷却水出口パイプ2
からラジエータ3のコンダクション部4に至る冷却水パ
イプ5は、ゴム製のホースが用いられており、フレーム
6とカウリング7との間に収められるように配管されて
いるものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷却水
パイプにゴム製のホースを用いる場合、冷却水は高圧,
高温のためホースは相応の耐久性を必要とし、そのため
ゴムの肉厚を厚くすることで耐圧性や耐熱性の向上を図
っているが、ホースの肉厚を厚くするとホースの外径は
太くなってしまい、近接する外装部品を干渉することが
ある。
【0005】また、ゴム製のホースは、そのゴムという
材質上、リジッドに形状を決めることが困難であり、ま
た、走行に伴い発生するホースの振動を考慮すると、ホ
ースに近接させてカウリング等を設けることができず、
カウリング等の、外装部品の設計の自由度が減ってしま
う。
【0006】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、自動二輪車の冷却水循環系の、冷却水パイプの
配管をコンパクトに収め、カウリング等の外装部品の設
計自由度を増すと共に、冷却性能の向上を図った自動二
輪車の冷却水配管構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動二輪車
の冷却水配管構造は、上述した課題を解決するために、
請求項1に記載したように、上下方向に幅広に形成さ
れ、ヘッドパイプ後部から左右に拡開して後下方に延び
る左右一対の車体フレームと、この左右一対の車体フレ
ーム間に搭載された水冷多気筒エンジンと、上記ヘッド
パイプ下方で上記エンジンの前方に設けられたラジエー
タと、上記エンジンとこのエンジンの側部に設けられた
ウォーターポンプと上記ラジエータとを連結して冷却水
を循環させる冷却水循環系とを備え、上記エンジンと、
上記車体フレームの少なくとも一部と、上記冷却水循環
系の少なくとも一部とをカウリングによって車体の外側
部から覆った自動二輪車において、上記エンジンの後部
に冷却水出口パイプを車体の幅方向に配設し、この冷却
水出口パイプの上記カウリングの内面に近接した一方の
端部にゴム製の接続パイプを接続すると共に、上記ラジ
エータの、上記冷却水出口パイプの接続パイプが接続さ
れた側の上部にコンダクション部を上記ラジエータと一
体に形成し、このコンダクション部にゴム製の接続パイ
プを接続する一方、上記両接続パイプ間を上記カウリン
グ内側の上記車体フレーム外側面に沿って前後方向に延
設される金属製の冷却水パイプによって連結接続したも
のである。
【0008】また、上述する課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記冷却水パイプを上記車体
フレームまたは上記カウリングの少なくとも一方に固定
したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0010】図1は、本発明を適用した自動二輪車の左
側面図であり、図2は、車体中央部分の平面図である。
図1および図2に示すように、この自動二輪車10はそ
の前頭部に配置されたヘッドパイプ11a後部から左右
に拡開して後下方に延びる左右一対の車体フレーム11
を備える。この車体フレーム11は、上下方向に幅広に
形成されると共に、この左右一対の車体フレーム11間
の下部に水冷多気筒エンジン12が搭載される。
【0011】車体前部のヘッドパイプ11a下方、エン
ジン12の前方には、エンジン12の冷却水を冷却する
ラジエータ13が設けられる。さらに、エンジン12の
クランクケース14側部には、冷却水を循環させるウォ
ーターポンプ15が設けられる。
【0012】このエンジン12には冷却水循環系16が
備えられる。この冷却水循環系16は、ラジエータ13
と、ウォーターポンプ15と、エンジン12内の冷却ジ
ャケット(図示せず)と、冷却水出口パイプ17と、冷
却水循環系16に外部から冷却水を注入(補充)するた
めのコンダクション部18と、複数本の冷却水パイプ1
9a,19b,19cと、複数本の接続パイプ20a,
20b,20cとから構成される。
【0013】冷却水循環系16を構成する冷却水パイプ
19a,19b,19cは金属で製造されており、接続
パイプ20a,20b,20cは、ゴムで製造される。
【0014】そして、エンジン12と、車体フレーム1
1の少なくとも一部と、冷却水循環系16の少なくとも
一部はカウリング21によって車体の外側部から覆われ
る。
【0015】ラジエータ13の出口とウォーターポンプ
15の入口との間は金属製の冷却水パイプ19aによっ
て接続される。また、ウォーターポンプ15の出口とエ
ンジン12内の図示しない冷却ジャケットの入口との間
はゴム製の接続パイプ20aを介して金属製の冷却水パ
イプ19bによって接続される。
【0016】さらに、エンジン12の後部には冷却水出
口パイプ17が車体の幅方向に配設され、冷却水出口パ
イプ17は冷却ジャケットの出口に接続される。そし
て、車体の幅方向に配設された冷却水出口パイプ17の
一方の端部、本実施形態においては車体の進行方向に向
かって右側の、上記カウリング21の内面に近接した端
部にはゴム製の接続パイプ20bが接続される。
【0017】一方、ラジエータ13の、冷却水出口パイ
プ17の接続パイプ20bが接続された側(車体の進行
方向に向かって右側)の上部にはコンダクション部18
がラジエータ13と一体に形成され、このコンダクショ
ン部18にゴム製の接続パイプ20cが接続される。そ
して、冷却水出口パイプ17に接続された接続パイプ2
0bとラジエータ13のコンダクション部18に接続さ
れた接続パイプ20cとの間がカウリング12内側の上
記車体フレーム11外側面に沿って前後方向に延設され
る金属製の冷却水パイプ19cによって連結接続され、
以上によりエンジン12を冷却するための冷却水循環系
16が構成される。なお、冷却水は、ウォーターポンプ
15によって矢印で示す方向に強制循環させられる。
【0018】さらに、冷却水出口パイプ17とラジエー
タ13とを接続するこの冷却水パイプ19cは、近傍の
車体フレーム11やカウリング21の形状に合わせて設
計,加工され、直接車体フレーム11にボルト22等に
て固定する。
【0019】また、詳細には図示しないがこの冷却水パ
イプ19cはカウリング21に固定してもよく、さら
に、冷却水パイプ19cを車体フレーム11とカウリン
グ21との両方に固定してもよい。
【0020】次に、本実施例の作用について説明する。
【0021】金属製の冷却水パイプ19a,19b,1
9cを冷却水循環系16の主な配管部材に用い、各冷却
水パイプ19a,19b,19c同士の接続および冷却
水パイプ19cとラジエータ13との接続にゴム製の接
続パイプ20a,20b,20cを用いたことにより、
冷却水循環系16の配管の肉厚を厚くすることなく耐圧
製および耐熱性を向上させることができる。その結果、
近接する外装部品との干渉が防止できる。
【0022】また、冷却水パイプ19a,19b,19
cを金属製とすることにより、冷却水循環系16の配管
を強固(リジッド)にできる。
【0023】さらに、冷却水出口パイプ17とラジエー
タ13とを接続する冷却水パイプ19cをカウリング1
2内側の車体フレーム11外側面に沿って延設したこと
により、車体フレーム11がエンジン12の輻射熱を遮
蔽し、冷却水パイプ19cが受ける熱を低減させる。そ
の結果、エンジン12の冷却性能が向上する。
【0024】さらにまた、冷却水出口パイプ17とラジ
エータ13とを接続する冷却水パイプ19cを直接車体
フレーム11やカウリング21に固定したことにより、
この冷却水パイプ19cに近接してカウリング21を配
置可能になる。その結果、カウリング21等の外装部品
の設計自由度が増す。
【0025】なお、上記実施例では本発明を自動二輪車
に適用したが、他の水冷エンジンを備える車両で、冷却
水循環パイプの配管にスペース上の制限を受ける状況に
おいても本発明を適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車の冷却水配管構造によれば、上下方向に幅広に形
成され、ヘッドパイプ後部から左右に拡開して後下方に
延びる左右一対の車体フレームと、この左右一対の車体
フレーム間に搭載された水冷多気筒エンジンと、上記ヘ
ッドパイプ下方で上記エンジンの前方に設けられたラジ
エータと、上記エンジンとこのエンジンの側部に設けら
れたウォーターポンプと上記ラジエータとを連結して冷
却水を循環させる冷却水循環系とを備え、上記エンジン
と、上記車体フレームの少なくとも一部と、上記冷却水
循環系の少なくとも一部とをカウリングによって車体の
外側部から覆った自動二輪車において、上記エンジンの
後部に冷却水出口パイプを車体の幅方向に配設し、この
冷却水出口パイプの上記カウリングの内面に近接した一
方の端部にゴム製の接続パイプを接続すると共に、上記
ラジエータの、上記冷却水出口パイプの接続パイプが接
続された側の上部にコンダクション部を上記ラジエータ
と一体に形成し、このコンダクション部にゴム製の接続
パイプを接続する一方、上記両接続パイプ間を上記カウ
リング内側の上記車体フレーム外側面に沿って前後方向
に延設される金属製の冷却水パイプによって連結接続し
たため、冷却水パイプがエンジンから受ける熱を低減で
き、エンジンの冷却性能が向上する一方、冷却水パイプ
を細径化してその配管スペースを小さくすることができ
ると共に、冷却水パイプを金属パイプとすることでリジ
ッドに固定できる。
【0027】また、上記冷却水パイプを上記車体フレー
ムまたは上記カウリングの少なくとも一方に固定したた
め、冷却水パイプに近接させてカウリング等を配置で
き、カウリング等の外装部品の設計自由度を増すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の冷却水配管構造の一
実施形態を示す自動二輪車の左側面図。
【図2】図1に示す自動二輪車の車体中央部分の平面
図。
【図3】自動二輪車の冷却水配管構造の従来例を示す側
面図。
【図4】上記従来例のエンジンの冷却水出口とラジエー
タとの間の配管を示す平面図。
【符号の説明】
10 自動二輪車 11 車体フレーム 11a ヘッドパイプ 12 エンジン 13 ラジエータ 15 ウォーターポンプ 16 冷却水循環系 17 冷却水出口パイプ 18 コンダクション部 19a,19b,19c 冷却水パイプ 20a,20b,20c 接続パイプ 21 カウリング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に幅広に形成され、ヘッドパイ
    プ後部から左右に拡開して後下方に延びる左右一対の車
    体フレームと、この左右一対の車体フレーム間に搭載さ
    れた水冷多気筒エンジンと、上記ヘッドパイプ下方で上
    記エンジンの前方に設けられたラジエータと、上記エン
    ジンとこのエンジンの側部に設けられたウォーターポン
    プと上記ラジエータとを連結して冷却水を循環させる冷
    却水循環系とを備え、上記エンジンと、上記車体フレー
    ムの少なくとも一部と、上記冷却水循環系の少なくとも
    一部とをカウリングによって車体の外側部から覆った自
    動二輪車において、上記エンジン12の後部に冷却水出
    口パイプ17を車体の幅方向に配設し、この冷却水出口
    パイプ17の上記カウリング12の内面に近接した一方
    の端部にゴム製の接続パイプ20bを接続すると共に、
    上記ラジエータ13の、上記冷却水出口パイプ17の接
    続パイプ20bが接続された側の上部にコンダクション
    部18を上記ラジエータ13と一体に形成し、このコン
    ダクション部18にゴム製の接続パイプ20cを接続す
    る一方、上記両接続パイプ20b,20c間を上記カウ
    リング12内側の上記車体フレーム11外側面に沿って
    前後方向に延設される金属製の冷却水パイプ19cによ
    って連結接続したことを特徴とする自動二輪車の冷却水
    配管構造。
  2. 【請求項2】 上記冷却水パイプ19cを上記車体フレ
    ーム11または上記カウリング12の少なくとも一方に
    固定した請求項1記載の自動二輪車の冷却水配管構造。
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