JP2771212B2 - 自動二輪車の排気管遮熱装置 - Google Patents

自動二輪車の排気管遮熱装置

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、エンジンの排気管からシートや燃料タン
クに向う熱を遮熱するようにした自動二輪車の排気管遮
熱装置に関する。
(従来の技術) 自動二輪車には、従来、特願昭62−168812号明細書、
および図面で示されるものがある。
これによれば、自動二輪車の車体フレームがその前部
を構成するヘッドパイプから後方に向って延出する左右
一対の主フレームと、これら主フレームから後方に向っ
て延出する左右一対のシートレールとを有し、これらシ
ートレールにシートが支持させられている。上記主フレ
ームにエンジンが支持されると共に燃料タンクが支持さ
れ、上記エンジンから後方に向って延出して上記燃料タ
ンクとシートの各下方を順次後方に向って通過する排気
管が設けられている。
上記排気管をその各外側方から覆って前後方向に延び
る左右一対のサイドカバーが設けられ、かつ、上記排気
管をその後方から覆うと共に上記両サイドカバーの後端
同士を互いに連結させるリヤカバーが設けられ、このリ
ヤカバーに上記排気管の後端を貫通させる貫通孔が形成
されている。
また、上記排気管はその長手方向の中途部に膨張室を
有して径寸法が大きくされており、この膨張室を収納さ
せるために、上記各サイドカバーの前後方向の中途部が
それぞれ外側方に膨出させられている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記従来の技術では、上記排気管からの熱
で上記シートや燃料タンクが加熱されるおそれがある。
そこで、上記シートおよび燃料タンクと、上記排気管
との間を仕切ると共に上記左右シートレールの間の空間
を塞ぐ遮熱板を設け、上記シートおよび燃料タンクと、
上記遮熱板との間に空間を形成し、この空間を走行風の
流通路にさせ、上記排気管からシートや燃料タンクに向
おうとする熱を上記遮熱板で遮熱させると共に、上記流
通路を走行風を流通させることにより、上記排気管から
の熱を空冷させ、もって、上記シートや燃料タンクが排
気管からの熱で加熱されないようにすることが考えられ
る。
しかし、車体の各構成部品は互いにコンパクトに配設
されていると共に、上記流通路はその左右各外側方から
それぞれ上記サイドカバーで覆われていることから、上
記流通路の断面積を十分に大きくさせることは困難であ
って、走行風は上記流通路を十分には流通しないおそれ
がある。
このため、単に、上記した遮熱板を設けても、上記排
気管からの熱により上記シートおよび燃料タンクを加熱
させないようにすることは容易ではない。
また、特に、自動二輪車の低速走行時では、走行風の
勢いが弱いため、上記流通路における走行風の流通は更
に抑制されて、上記加熱の防止が更に困難になるおそれ
がある。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたも
ので、自動二輪車の走行状態がどのようなものであって
も、排気管からの熱でシートや燃料タンクが加熱されな
いようにすることを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするとこ
ろは、車体フレーム2がその前部を構成するヘッドパイ
プ3から後方に向って延出する左右一対の主フレーム4,
4と、これら主フレーム4,4から後方に向って延出する左
右一対のシートレール8,8とを有し、これらシートレー
ル8,8にシート10を支持させ、上記主フレーム4,4にエン
ジン18を支持させると共に燃料タンク27を支持させ、上
記エンジン18から後方に向って延出して上記燃料タンク
27とシート10の各下方を順次後方に向って通過する排気
管26を設け、この排気管26をその各外側方から覆って前
後方向に延びる左右一対のサイドカバー34,34を設け、
かつ、上記排気管26をその後方から覆うと共に上記両サ
イドカバー34,34の後端同士を互いに連結させるリヤカ
バー37を設け、このリヤカバー37に上記排気管26の後端
を貫通させる貫通孔38を形成し、上記各サイドカバー34
の前後方向の中途部をそれぞれ外側方に膨出させた自動
二輪車において、 (1)上記シート10および燃料タンク27と、上記排気
管26との間を仕切ると共に上記左右シートレール8,8の
間の空間を塞ぐ遮熱板42を設け、上記シート10および燃
料タンク27と、上記遮熱板42との間に空間を形成し、こ
の空間を走行風の流通路57とし、上記燃料タンク27の前
部下面を後下がり形状としてこの燃料タンク27の前部下
面の後下端よりも上記遮熱板42の前端を前方に突出さ
せ、かつ、上記左右主フレーム4,4を互いに連結させる
補強板25を設けて、この補強板25を上記燃料タンク27の
前部下面の前方近傍に配設すると共に前後方向にほぼ水
平に延びるようにし、 (2)上記リヤカバー37に排気口39を形成し、かつ、
上記サイドカバー34を膨出させた部分の後部に、上記流
通路57を上記サイドカバー34の外側方に連通させる排気
口35を形成した点にある。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第1図から第4図において、1は自動二輪車、2はそ
の車体フレームである。この車体フレーム2はその前部
にヘッドパイプ3を有し、このヘッドパイプ3から後下
方に向って左右一対の主フレーム4,4が延び、この各主
フレーム4の後端からそれぞれ下方に向ってリヤアーム
ブラケット6が延びている。また、これら左右リヤアー
ムブラケット6,6同士は上、下クロスメンバ7,7により互
いに強固に連結されている。
更に、上記主フレーム4の後端から後上方に向って左
右一対のシートレール8,8が延びている。この左右シー
トレール8,8を互いに強固に連結する前クロスメンバ8
a、中間クロスメンバ8b、および後クロスメンバ8cが設
けられ、更に、このシートレール8,8を補強するバック
ステー9が設けられる。そして、上記シートレール8が
前後に並ぶシート10とタンデムシート10aとを支持して
いる。また、この際、シート10は緩衝材10cを介してシ
ートレール8上に支持されている。
上記ヘッドパイプ3にはフロントフォーク11が操向自
在に支承される。このフロントフォーク11の下端には前
輪12が支承され、同上フロントフォーク11の上端にはハ
ンドル13が取り付けられている。一方、上記左右リヤア
ームブラケット6,6には枢支軸14によりリヤアーム15が
上下揺動自在に枢支され、このリヤアーム15の揺動端に
後輪16が支承されている。また、前記上クロスメンバ7
とリヤアーム15との間には緩衝器17が介設されている。
18は後輪16を駆動させるための2サイクル並列2気筒
のエンジンで、このエンジン18は前記主フレーム4や
上、下クロスメンバ7,7にボルト19により締結されてい
る。
上記の場合、特に、第3図と第3(a)図とを参照し
て、エンジン18が主フレーム4,4に締結された部分につ
き詳しく説明すると、各主フレーム4の前後中途部には
それぞれ下方に向ってブラケット4aが突設される。一
方、上記エンジン18はクランク軸を内有するクランクケ
ース20を有し、このクランクケース20にはその上面に左
右一対の支持片20a,20aが突設されている。そして、上
記各ブラケット4aに対して上記支持片20aが上記ボルト1
9によりねじ止めされている。
また、上記ブラケット4aとボルト19との間にはゴム製
の環状緩衝体19aが介在し、この緩衝体19aはエンジン18
から車体フレーム2に伝わろうとする振動を吸収する。
また、同上ブラケット4aが支持片20aに対面する面に
も、上記と同様の緩衝体19bが介在しており、この緩衝
体19bはブラケット4aと支持片20aとが衝突することを防
止している。
上記クランクケース20から前上方に向って左右一体の
シリンダ21,21が突設される。この各シリンダ21の前面
側にはそれぞれ気化器22が取り付けられ、これら両気化
器22にはサージタンク23aが取り付けられると共に、こ
のサージタンク23aから上方に向って吸気管23が延び、
この吸気管23の上端にエアクリーナ24が取り付けられて
いる。この場合、このエアクリーナ24は左右主フレーム
4,4を互いに連結させる補強板25上に支持され、この補
強板25は前後方向にほぼ水平に延びている。
一方、同士各シリンダ21の後面側から後方に向ってそ
れぞれ排気管26が突設される。この排気管26は上記シー
ト10の下方でクランクケース20の上方を後方に向って延
び、その際、前記左右リヤアームブラケット6,6の間を
通過している。また、この各排気間26はその後端にそれ
ぞれサイレンサ26aを有し、このサイレンサ26aは前記シ
ートレール8の後端にボルト26bによりねじ止めされて
いる。
上記気化器22に燃料を供給する燃料タンク27が設けら
れる。この燃料タンク27はヘッドパイプ3、主フレーム
4,4、およびシートレール8前部上に緩衝材28を介して
支持されている。上記排気管26は上記燃料タンク27とシ
ート10の各下方を順次後方に向って通過している。上記
燃料タンク27の前部下面には凹所29が形成され、この凹
所29内に前記エアクリーナ24が収納されている。
31はエンジン18冷却用のラジエータ、32は樹脂製のカ
ウリングで、このカウリング32は車体の前面を覆う前部
カウル32aと、この前部カウル32aの左右両側から後方に
向って延びる左右側部カウル32b,32bとで構成され、こ
のカウリング32は車体フレーム2側にボルト(図示せ
ず)により着脱自在に取り付けられている。そして、上
記各側部カウル32bは主フレーム4、エンジン18、吸気
管23、およびエアクリーナ24等を外側方から覆ってい
る。
前記左右排気管26,26の車幅方向各外側面をそれぞれ
の各外側方から覆って前後方向に長く延びる左右一対の
樹脂製のサイドカバー34が設けられている。この各サイ
ドカバー34の前後方向の中途部はそれぞれ外側方に膨出
させられて、その内部に上記各排気管26の膨張室が収納
されている。上記各サイドカバー34における上記膨出さ
せられた部分の後部に上下一対の排気口35,36が形成さ
れている。また、上記排気管26をその後方から覆うと共
に、上記左右サイドカバー34,34の後端同士を互いに連
結させる樹脂製のリヤカバー37が設けられる。このリヤ
カバー37には左右一対の貫通孔38,38が形成され、各サ
イレンサ26aのテールパイプはこの貫通孔38を貫通して
後方に突出している。また、同上リヤカバー37の上部に
は左右一対の排気口39,39が形成されている。
第1図と第2図、および第4図から第7図において、
前記シート10、タンデムシート10a、および燃料タンク2
7と、左右排気管26,26との間を仕切る樹脂製の遮熱板42
が設けられ、この遮熱板42は前板43と後板44とで構成さ
れている。
上記前板43の前部は左右主フレーム4,4間に位置して
排気管26の前端に対応する位置にまで延び、その前部は
正面視で偏平なU字形をなし、この両側片がボルト45に
より各主フレーム4にねじ止めされている。また、同上
前板43の前後方向の中途部は前記左右シートレール8,8
の間の空間を塞いで前クロスメンバ8a上に載せられてい
る。47は前板43に形成された開口で、この開口47は燃料
タンク27の後部を上記前クロスメンバ8a上に支持させる
ための部材に前板43が接触しないように形成されたもの
である。更に、同上前板43の後部は同上左右シートレー
ル8,8の間に位置して中間クロスメンバ8bにボルト48に
よりねじ止めされている。
上記の場合、左右シートレール8,8と、前板43の前後
部各両側縁との間には隙間が生じるが、この隙間を塞ぐ
ゴム製の弾性板49が設けられる。この弾性板49には係止
突起50が一体的に突設されており、この各係止突起50が
前板43に形成された係止孔51に弾性的に嵌入され、これ
により各弾性板49が前板43に取り付けられている。そし
て、各弾性板49の外端縁がこれに対応するシートレール
8に弾性的に圧接している。
一方、前記後板44も同上左右シートレール8,8の間に
位置し、その前縁は中間クロスメンバ8bに取り付けられ
た嵌入溝53に嵌脱自在に嵌入されると共に、ボルト54に
より右側シートレール8にねじ止めされ、また、同上後
板44の後端は前記後クロスメンバ8cにボルト55によりね
じ止めされている。
そして、上記遮熱板42は各排気管26からの輻射熱を遮
熱し、各シート10,10aや燃料タンク27が加熱されること
を防止する。
また、上記両シート10,10aおよび燃料タンク27の各下
面と、遮熱板42の上面との間には空間が形成され、この
空間は各排気管26から各シートシート10,10aや燃料タン
ク27に熱が伝わろうとする際の断熱層として機能する。
また、この空間は走行風の流通路57とされている。
第1図において、上記燃料タンク27の前部下面は後下
がり形状とされ、この燃料タンク27の前部下面の後下端
よりも上記遮熱板42の前端が前方に突出させられてい
る。また、前記補強板25は上記燃料タンク27の前部下面
の前方近傍に配設されている。また、前記各サイドカバ
ー34に形成された上下排気口35,36のうち、上側の排気
口35は上記流通路57の前後方向の中途部を上記サイドカ
バー34の外側方に連通させている。
第1図と第4図とで示すように、自動二輪車1が走行
するとき、ラジエータ31の上面と補強板25の下面との間
を通り抜けてきた走行風(図中矢印A)は、燃料タンク
27の下面と遮熱板42前端の上面との間から上記流通路57
に入り込む(図中矢印B)。そして、この走行風は上記
流通路57を通って後方に流れ(図中矢印C)、前記貫通
孔38や排気口39を通って車体後方に排出される(図中矢
印D)。
なお、自動二輪車1の走行が低速であるときには、上
記流通路57を流れる走行風の勢いは弱くなるため、その
多くは上記流通路57の中途部から前記排気口35を通って
排出される(図中矢印E)。そして、上記流通路57を流
れる走行風によって。上記排気管26から各シートシート
10,10aや燃料タンク27に向おうとする熱が空冷されるこ
ととなる。
一方、上記ラジエータ31を貫通し、もしくはこのラジ
エータ31の下方を通った走行風(図中矢印F)は、各排
気管26に沿って流れることによりこれを冷却する。な
お、前記遮熱板42の前端は排気管26の前端に対応する位
置にまで延びているため、各排気管26を冷却した走行風
が流通路57の前端からこの流通路57に流入することは防
止される。また、走行風のうち左右サイドカバー34,34
間を後方に向って流れてきたものは排気口36を通って排
出され(図中矢印G)、もしくは、サイドカバー34の下
縁を下方をくぐって排出される(図中矢印H)。
なお、上記の場合、遮熱板42はリヤフェンダに兼用さ
れている。
(発明の効果) この発明によれば、車体フレームがその前部を構成す
るヘッドパイプから後方に向って延出する左右一対の主
フレームと、これら主フレームから後方に向って延出す
る左右一対のシートレールとを有し、これらシートレー
ルにシートを支持させ、上記主フレームにエンジンを支
持させると共に燃料タンクを支持させ、上記エンジンか
ら後方に向って延出して上記燃料タンクとシートの各下
方を順次後方に向って通過する排気管を設け、この排気
管をその各外側方から覆って前後方向に延びる左右一対
のサイドカバーを設け、かつ、上記排気管をその後方か
ら覆うと共に上記両サイドカバーの後端同士を互いに連
結させるリヤカバーを設け、このリヤカバーに上記排気
管の後端を貫通させる貫通孔を形成し、上記各サイドカ
バーの前後方向の中途部をそれぞれ外側方に膨出させた
自動二輪車において、 (1)上記シートおよび燃料タンクと、上記排気管と
の間を仕切ると共に上記左右シートレールの間の空間を
塞ぐ遮熱板を設け、上記シートおよび燃料タンクと、上
記遮熱板との間に空間を形成し、この空間を走行風の流
通路とし、上記燃料タンクの前部下面を後下がり形状と
してこの燃料タンクの前部下面の後下端よりも上記遮熱
板の前端を前方に突出させ、かつ、上記左右主フレーム
を互いに連結させる補強板を設けて、この補強板を上記
燃料タンクの前部下面の前方近傍に配設すると共に前後
方向にほぼ水平に延びうようにしてある。
このため、上記排気管からシートや燃料タンクに向お
うとする熱は上記遮熱板で遮熱される。
しかも、上記した後下がり形状の燃料タンクの前部下
面、この燃料タンクの前部下面の後下端よりも前方に突
出した上記遮熱板の前端、および上記燃料タンクの前部
下面の前方近傍に配設されて前後方向にほぼ水平に延び
る補強板とにより、走行風が上記流通路内に向うよう案
内されて、この流通路を勢いよく流通し、これにより、
上記排気管からシートや燃料タンクに向おうとする熱
が、より確実に空冷される。
よって、上記排気管からの熱で上記シートや燃料タン
クが加熱されるということがより確実に防止される。
また、上記の場合、主フレームを互いに結合させよう
として設けた補強板が、上記加熱防止のために利用され
たことから、その分、この加熱防止が簡単な構成で達成
される。
また、(2)上記リヤカバーに排気口を形成し、か
つ、上記サイドカバーを膨出させた部分の後部に、上記
流通路を上記サイドカバーの外側方に連通させる排気口
を形成してあり、次の効果が生じる。
即ち、上記流通路は、その左右各外側方からそれぞれ
サイドカバーで覆われると共に、これらサイドカバーの
後端同士がリヤカバーで互いに連結されていて狭くて閉
塞された空間になりがちである。このため、上記流通路
を後方に向って流通する走行風は、その途中でよどみが
ちになるおそれがある。
そこで、上記したように、リヤカバーに排気口を形成
したのであり、このため、上記流通路を後方に向って流
通する走行風は上記排気口を通り車体の後方に向って円
滑に排出されることとなる。
よって、上記流通路を走行風が勢いよく流通すること
から、この走行風によって、上記遮熱がより確実に達成
される。
一方、自動二輪車が低速走行する場合、これに伴い、
上記流通路を流通する走行風の勢いは弱くなって、この
走行風は、上記各サイドカバーを膨張させた部分の内部
でよどみがちになるおそれがある。
そこで、上記したように、上記サイドカバーを膨出さ
せた部分の後部に、上記流通路を上記サイドカバーの外
側方に連通させる排気口を形成したのであり、このた
め、上記流通路を流通して上記サイドカバーを膨出させ
た部分の内部に達した走行風は、上記排気口を通り車体
の外側方に向って排出され、上記走行風がよどむことが
防止される。
しかも、上記排気口は、上記のように膨出させた部分
の後分に形成したたため、上記流通路を後方に向って流
通し、その勢いで上記サイドカバーを膨出させた部分の
後部に達した走行風は、ここでよどむことなく、円滑に
上記排気口を通り排出される。
よって、自動二輪車が低速走行しているときでも、上
記流通路においてその前端側から上記膨出させた部分の
排気口に至る部分では、走行風が勢いよく流通し、これ
は、上記排気管のうち特に温度が高いエンジン側の前部
から、上記シートや燃料タンクの向おうとする熱を空冷
させることとなる。
即ち、自動二輪車の走行状態がどのようなものであっ
ても、排気管からの熱で上記シートや燃料タンクが加熱
されるということは、より確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図は第2図の部分拡
大図、第2図は自動二輪車の側面一部断面図、第3図は
第1図のIII−III線矢視断面図、第3(a)図は第3図
の部分拡大断面図、第4図は平面一部破断図、第5図は
第4図の一部拡大図、第6図は第5図のVI−VI線矢視断
面図、第7図は同上第5図のVII−VII線矢視断面図であ
る。 1……自動二輪車、2……車体フレーム、3……ヘッド
パイプ、4……主フレーム、8……シートレール、10…
…シート、18……エンジン、25……補強板、26……排気
管、27……燃料タンク、34……サイドカバー、35……排
気口、37……リヤカバー、38……貫通高、42……遮熱
板、57……流通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62J 23/00 B62J 39/00 B62M 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームがその前部を構成するヘッド
    パイプから後方に向って延出する左右一対の主フレーム
    と、これら主フレームから後方に向って延出する左右一
    対のシートレールとを有し、これらシートレールにシー
    トを支持させ、上記主フレームにエンジンを支持させる
    と共に燃料タンクを支持させ、上記エンジンから後方に
    向って延出して上記燃料タンクとシートの各下方を順次
    後方に向って通過する排気管を設け、この排気管をその
    各外側方から覆って前後方向に延びる左右一対のサイド
    カバーを設け、かつ、上記排気管をその後方から覆うと
    共に上記両サイドカバーの後端同士を互いに連結させる
    リヤカバーを設け、このリヤカバーに上記排気管の後端
    を貫通させる貫通孔を形成し、上記各サイドカバーの前
    後方向の中途部をそれぞれ外側方に膨出させた自動二輪
    車において、 (1)上記シートおよび燃料タンクと、上記排気管との
    間を仕切ると共に上記左右シートレールの間の空間を塞
    ぐ遮熱板を設け、上記シートおよび燃料タンクと、上記
    遮熱板との間に空間を形成し、この空間を走行風の流通
    路とし、上記燃料タンクの前部下面を後下がり形状とし
    てこの燃料タンクの前部下面の後下端よりも上記遮熱板
    の前端を前方に突出させ、かつ、上記左右主フレームを
    互いに連結させる補強板を設けて、この補強板を上記燃
    料タンクの前部下面の前方近傍に配設すると共に前後方
    向にほぼ水平に延びるようにし、 (2)上記リヤカバーに排気口を形成し、かつ、上記サ
    イドカバーを膨出させた部分の後部に、上記流通路を上
    記サイドカバーの外側方に連通させる排気口を形成した
    自動二輪車の排気管遮熱装置。
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