JPH0796878A - 自動二輪車のエンジン冷却装置 - Google Patents

自動二輪車のエンジン冷却装置

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JPH0796878A
JPH0796878A JP24297093A JP24297093A JPH0796878A JP H0796878 A JPH0796878 A JP H0796878A JP 24297093 A JP24297093 A JP 24297093A JP 24297093 A JP24297093 A JP 24297093A JP H0796878 A JPH0796878 A JP H0796878A
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JP
Japan
Prior art keywords
engine
motorcycle
power unit
body frame
cooling
Prior art date
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Pending
Application number
JP24297093A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikushi Sakota
育史 迫田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH0796878A publication Critical patent/JPH0796878A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パワーユニットが着座シートの下方に配置され
ている場合でも、走行風によってエンジンを効率良く冷
却できるようにし、コストアップの回避とエンジン整備
性の向上を図る。 【構成】ハンドルバー6と着座シート22との間が下方
へ低く湾入して平坦なフロアステップ23が形成され、
このフロアステップ23の中央部に前後方向へ延びるチ
ャンネル部24が設けられたアンダーボーン型の車体フ
レーム2を有し、上記着座シート22の下方にエンジン
12と動力伝達装置13が一体化されたパワーユニット
11が配置された自動二輪車1において、前端部が上記
ハンドルバー6より前方に開口し、後端部が上記チャン
ネル部24内に開口する冷却風ダクト34,35を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行時に前方から吹く
走行風によってエンジンを積極的に冷却できるようにし
た自動二輪車のエンジン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スクータ型の自動二輪車は、ハンドルバ
ーと着座シートとの間に下方へ低く湾入する平坦なフロ
アステップが形成されている。このため、他の自動二輪
車のように前輪の後方にエンジンを搭載することができ
ない。したがって、エンジンと動力伝達装置とが一体に
構成されたパワーユニットが着座シートの下方に配置さ
れ、このパワーユニットに後輪が直接軸支される車体レ
イアウトとなる。
【0003】このような車体レイアウトの場合、走行時
に前方から吹く走行風がエンジンに当たらないので、エ
ンジンを自然空冷させることができない。このため、エ
ンジンの周囲をファンシュラウドで覆い、このファンシ
ュラウド内にファンで外気を送風する強制空冷装置が設
けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな強制空冷装置が設けられることによってエンジンが
非常に複雑化し、多大なコストアップを余儀なくされる
とともに、ファンシュラウドによってエンジンがカバー
されていることから、エンジンの整備性が著しく低下す
るという問題が生じる。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、パワーユニットが着座シートの下方に配
置されている場合でも、走行風によってエンジンを効率
良く冷却でき、コストアップの回避とエンジン整備性の
向上を図ることのできる自動二輪車のエンジン冷却装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車のエンジン冷却装置は、ハ
ンドルバーと着座シートとの間が下方へ低く湾入して平
坦なフロアステップが形成され、このフロアステップの
中央部に前後方向へ延びるチャンネル部が設けられたア
ンダーボーン型の車体フレームを有し、上記着座シート
の下方にエンジンと動力伝達装置が一体化されたパワー
ユニットが配置された自動二輪車において、前端部が上
記ハンドルバーより前方に開口し、後端部が上記チャン
ネル部内に開口する冷却風ダクトを設けた。
【0007】
【作用】上記構成を持つ自動二輪車のエンジン冷却装置
によれば、走行時に前方から吹く走行風が上記冷却風ダ
クトの前端部から進入し、冷却風ダクトの後端部から車
体フレームのチャンネル部内に放出される。車体フレー
ムのチャンネル部後方にはパワーユニットのエンジンが
位置しているため、チャンネル部内に放出された走行風
が直接エンジンに当たり、エンジンを冷却する。
【0008】ここで、冷却風ダクトの前端部がハンドル
バーより前方に開口していることから、走行風が他の部
材に妨害されることなくスムーズに冷却風ダクト内に進
入でき、効率の良い冷却がなされる。
【0009】したがって、エンジンに強制空冷装置を設
ける必要がなくなり、大幅なコストダウンとエンジン整
備性の向上を図ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図1は、本発明が適用された自動二輪車の
左側面図であり、図2はこの自動二輪車1の車体フレー
ム2の分解斜視図である。また、図3,図4は、それぞ
れ図1のIII-III 線、IV-IV 線に沿う断面図である。
【0012】この自動二輪車1は、車体フレーム2の前
頭部に固定されたヘッドパイプ3にフロントフォーク4
が左右回動自在に枢着され、このフロントフォーク4に
前輪5が軸支されるとともにハンドルバー6や前照灯7
等が取付けられる。
【0013】また、車体フレーム2の下部中央に設けら
れた左右一対のステー8には車幅方向に延びるピボット
軸9が架設され、このピボット軸9にパワーユニット1
1の前端部が回動自在に枢支されている。上記パワーユ
ニット11は、エンジン12と動力伝達装置13が一体
に構成されたもので、上記動力伝達装置13の後部に後
輪14が軸支される。また、動力伝達装置13の後部と
車体フレーム2との間には伸縮可能なショックアブソー
バ15が連結され、パワーユニット11ならびに後輪1
4の上下揺動が緩衝、復元されるようになっている。
【0014】パワーユニット11の上部にはキャブレタ
16,エアクリーナ17,リヤフェンダ18等が設けら
れている。また、車体フレーム2の後部には尾灯19が
設けられる。なお、21はパワーユニット11から延び
る排気マフラである。
【0015】車体フレーム2はアンダーボーン型のもの
で、例えば鋼板プレス製の前半部分Aと後半部分Bとを
溶接等の接合手段によって接合させた構成となってい
る。
【0016】上記前半部分Aは、前記ハンドルバー6と
着座シート22との間で下方に低く湾入し、平坦なフロ
アステップ23を形成している。上記フロアステップ2
3の中央部には、上方に向って膨出し、前後方向に延び
るチャンネル部24が設けられており、車体フレーム2
の剛性を大きく向上させている。
【0017】車体フレーム2の後半部分Bは、例えば左
右の外板25,26を中央部で接合して形成したもの
で、その内部空間はヘルメット27等を収納可能な物品
収納室28とされ、この物品収納室28の上部開口部上
に前記着座シート22がヒンジ29等で開閉自在に載置
される。なお、物品収納室28内には図示しない燃料タ
ンクやオイルタンク、ならびにバッテリ等の補機類も併
せて収納される。
【0018】物品収納室28の下部には前記パワーユニ
ット11が位置しており、パワーユニット11のエンジ
ン12が上記チャンネル部24の後方に位置するように
なっている。
【0019】車体フレーム2の前部にはフロントカバー
31が固定される。このフロントカバー31には、前方
に延びて前輪5の上方を覆う幅広のフロントフェンダ3
2が一体形成されており、上記フロントフェンダ32の
上面に荷物等を積載可能となっている。
【0020】さて、自動二輪車1にはパワーユニット1
1のエンジン12を冷却させるエンジン冷却装置33が
設けられている。このエンジン冷却装置33は、例えば
柔軟なパイプ材で形成された左右一対の冷却風ダクト3
4,35によって構成される。図1および図2に示すよ
うに、上記冷却風ダクト34,35の前端部は上記フロ
ントフェンダ32の前部に開口するようにフロントカバ
ー31に取付けられ、ここから後方に延びてヘッドパイ
プ3の左右を通り抜け、車体フレーム前半部分Aの前部
を貫通し、さらにチャンネル部24の左右面を貫通して
チャンネル部24内に挿通されている。チャンネル部2
4内に挿通された冷却風ダクト34,35の後端部は後
方に延びてチャンネル部24内のほぼ最後部で開口して
いる(図3,4も参照)。
【0021】上述の如く冷却風ダクト34,35の前端
部はフロントフェンダ32の前部に固定されているの
で、冷却風ダクト34,35の前端部はハンドルバー6
より前方に開口している。
【0022】このようにした場合、自動二輪車1が走行
すると、前方から吹く走行風が冷却風ダクト34,35
の前端部から進入し、冷却風ダクト34,35の後端部
から車体フレーム2のチャンネル部24内に放出され
る。チャンネル部24の後方にはパワーユニット11の
エンジン12が位置しているため、チャンネル部24内
に放出された走行風は直接エンジン12に当たり、エン
ジン12を冷却する。
【0023】冷却風ダクト34,35の前端部はハンド
ルバー6よりも前方に開口しているため、走行風は他の
部材に妨害されることなくスムーズに冷却風ダクト3
4,35内に進入し、効率の良い冷却がなされる。
【0024】したがって、エンジン12に強制空冷装置
を設ける必要がなくなり、大幅なコストダウンとエンジ
ン整備性の向上を図ることができる。
【0025】なお、本実施例では車体フレーム2が鋼板
プレス製である場合について述べたが、例えばパイプ製
の車体フレームに合成樹脂製のカバー類が装着された車
体構成の場合でも、同様なエンジン冷却装置を設置する
ことができる。
【0026】また、本実施例では柔軟なパイプ材で形成
された左右一対の冷却風ダクト34,35によってエン
ジン冷却装置33を構成しているが、本発明は上記構成
に限定されることはない。例えば車体フレーム2にトン
ネル状の冷却風ダクトを直接設け、この冷却風ダクトの
前端部をハンドルバーの前方に開口させるとともに後端
部をパワーユニットのエンジン前方に開口させる等して
エンジン冷却装置を構成してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車のエンジン冷却装置は、ハンドルバーと着座シー
トとの間が下方へ低く湾入して平坦なフロアステップが
形成され、このフロアステップの中央部に前後方向へ延
びるチャンネル部が設けられたアンダーボーン型の車体
フレームを有し、上記着座シートの下方にエンジンと動
力伝達装置が一体化されたパワーユニットが配置された
自動二輪車において、前端部が上記ハンドルバーより前
方に開口し、後端部が上記チャンネル部内に開口する冷
却風ダクトを設けたものである。
【0028】このようにすれば、走行時に前方から吹く
走行風が上記冷却風ダクトの前端部から進入し、冷却風
ダクトの後端部から車体フレームのチャンネル部内に放
出される。車体フレームのチャンネル部後方にはパワー
ユニットのエンジンが位置しているため、チャンネル部
内に放出された走行風が直接エンジンに当たり、エンジ
ンを効率良く冷却する。
【0029】したがって、エンジンに強制空冷装置を設
ける必要がなくなり、大幅なコストダウンとエンジン整
備性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す自動二輪車の左側面
図。
【図2】車体フレームの分解斜視図。
【図3】図1のIII-III 線に沿う断面図。
【図4】図1のIV-IV 線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 車体フレーム 6 ハンドルバー 11 パワーユニット 12 エンジン 13 動力伝達装置 22 着座シート 23 フロアステップ 24 チャンネル部 32 フロントフェンダ 33 エンジン冷却装置 34,35 冷却風ダクト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルバーと着座シートとの間が下方
    へ低く湾入して平坦なフロアステップが形成され、この
    フロアステップの中央部に前後方向へ延びるチャンネル
    部が設けられたアンダーボーン型の車体フレームを有
    し、上記着座シートの下方にエンジンと動力伝達装置が
    一体化されたパワーユニットが配置された自動二輪車に
    おいて、前端部が上記ハンドルバーより前方に開口し、
    後端部が上記チャンネル部内に開口する冷却風ダクトを
    設けたことを特徴とする自動二輪車のエンジン冷却装
    置。
JP24297093A 1993-09-29 1993-09-29 自動二輪車のエンジン冷却装置 Pending JPH0796878A (ja)

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JP24297093A JPH0796878A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 自動二輪車のエンジン冷却装置

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0953501A3 (en) * 1998-04-27 2000-09-13 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Engine cooling stricture for scooter type vehicle
CN1086653C (zh) * 1996-06-27 2002-06-26 本田技研工业株式会社 小型摩托车发动机冷却结构
CN1297436C (zh) * 2001-10-01 2007-01-31 雅马哈发动机株式会社 踏板型两轮摩托车
WO2013111155A1 (en) * 2011-12-28 2013-08-01 Tvs Motor Company Ltd Scooter type vehicle
TWI406785B (zh) * 2009-09-15 2013-09-01 Honda Motor Co Ltd 電動二輪或三輪機車
EP1864900B1 (en) * 2006-06-09 2018-03-28 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Motorcycle

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