JP2600776Y2 - フィラーキャップの防水構造 - Google Patents

フィラーキャップの防水構造

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JP2600776Y2
JP2600776Y2 JP1993045280U JP4528093U JP2600776Y2 JP 2600776 Y2 JP2600776 Y2 JP 2600776Y2 JP 1993045280 U JP1993045280 U JP 1993045280U JP 4528093 U JP4528093 U JP 4528093U JP 2600776 Y2 JP2600776 Y2 JP 2600776Y2
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cylinder
cap
filler cap
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gasoline
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重範 鹿熊
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は車両用のガソリン注入
口に設けるフィラーキャップの防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】フィラーキャップは車両用のガソリンタ
ンクに通じたガソリン注入口の蓋であり、一般的に次の
機能が要求される。 (1)フィラーキャップの盗難防止。 (2)ガソリンの減少によるガソリンタンク内の圧力の
低下を防ぐための外部との通気。 (3)フィラーキャップに雨水や洗車水がかかった場合
のガソリンタンク内部への浸水の防止。
【0003】そこで従来上記(1)に関してはフィラー
キャップにシリンダー錠を組み合わせ、所定のキーの操
作によってのみフィラーキャップが開けられるようにし
ていた。(2)に関してはガソリンの注入口とフィラー
キャップとの間に間隙を設けフィラーキャップをガソリ
ンの注入口に密着するように締め付けても通気が確保出
来るようにしていた。また(3)に関してはフィラーキ
ャップに設けられたシリンダー錠の周囲をシール付きの
カバーで覆うようにしていた。
【0004】次に図2を用いて従来例を詳細に説明す
る。図2(A)は、図2(B)のI−I断面図で、シリ
ンダーを除いたものを断面にしてある。図2(B)はフ
ィラーキャップを内側から見た図である。キャップ20
1は鉄製の蓋で片面の周囲に壁207を有しており、こ
の壁207が設けられている面の中央にシリンダー収納
部206が一体に設けられている。シリンダー収納部2
06は内部でシリンダー202が動かないように、一方
側に底部が形成された筒状をなしており他方側はシリン
ダー202の挿入口が開口している。シリンダー202
は通常のキーシリンダーで前記挿入口から挿入し挿入口
の周囲を内側にかしめることにより固定される。そして
シリンダー202にキーを挿入しないとシリンダー20
2の内部からタンブラーがとびだしシリンダー収納部2
06の内側に設けられた凹部に嵌合しシリンダー202
の回動が不能となり、キーを挿入することによりタンブ
ラーがシリンダー202の内部に収納されシリンダー収
納部206の内側の凹部との嵌合がはずれシリンダー2
02の回動が可能になるものである。
【0005】またシリンダー202の一方側の端部には
中心に対し偏芯させた突部214が設けられており、シ
リンダー202の回動により突部214も円運動を行
う。また前記突部214にはラッチ215の一端部が嵌
合しており、シリンダー202の回動によりラッチ21
5の他端部が直線運動し図3に示したガソリン注入口3
01に設けられた嵌合孔302に選択的に嵌合しフィラ
ーキャップの盗難防止を行っている。またシリンダー収
納部206の一方側の端部にはネジ孔が設けられており
後述するガイドケース203およびストッパプレート2
04等をネジ205で固定している。
【0006】ガイドケース203はキャップ201に設
けられた壁207の内側に第1パッキン216を介して
固定される鉄製のケースであり、前記ラッチ215が挿
通する孔が設けられている。前記ガイドケース203は
全周がキャップ201に当接しておらず1箇所通気を確
保するための凹部208が設けてあり、この位置に相当
する第1パッキン216にも切欠きが設けてある。これ
により、ガソリン注入口301に円環状の第2パッキン
209を介してフィラーキャップを密着するように締付
けても通気が確保出来る。またガイドケース203の外
側には円環状で直径方向外側に一対の係合部212を有
するクリップ210がかしめ固定されており、さらにこ
の係合部212に対向する位置にストッパー部213を
備えたストッパープレート204が前記ネジ205でガ
イドケース203に固定されている。
【0007】一方キャップ201のキー挿入面側は円環
状のラバーシール217でシールしたカバー218がシ
リンダー収納部206の外周をバネ(図示せず)により
開閉自在に圧接しておりシリンダー202のキー孔から
の雨水や洗車水の浸水を防いでいる。
【0008】このように構成されたフィラーキャップの
作用を述べる。このフィラーキャップをガソリン注入口
301に取り付けるには、まずフィラーキャップ側のラ
ッチ215を予めキーを用いて引っ込ませておき、そし
てガソリン注入口301の係止孔303に係止部202
を合わせて嵌合し、その状態で時計方向に回転させる。
ここで係止孔303はL字形をしており、係合部212
を嵌合し所定角度回転出来るようになっている。この状
態でキーを回転させて抜き取るとラッチ215が飛び出
してガソリン注入口に設けられた嵌合孔302に嵌合す
る。ここでストッパー部213は、係合部212に外力
が作用してたわんでもストッパー部213が当接するこ
とによりそれ以上たわまないようにするものである。
【0009】従って上述のようにフィラーキャップは回
動不可能になり、また無理やりこじあけようとしても開
かない構造になっており、前記のようにフィラーキャッ
プの盗難やガソリンタンクへの異物の混入などのいたず
らを未然に防止している。また前記のようにガソリンの
消費によるガソリンタンク内の圧力の低下を防ぐ必要が
あるが、キャップ201に設けられた凹部208と第1
パッキンに切欠きを設けておりガソリンが少なくなって
もこの通気路からシリンダ収納部206を通りガソリン
タンク内部に空気が導入され、常圧が維持される。また
前述のごとくキャップ201に対してカバー218が防
水構造に成っているので雨水や洗車水の浸水をガソリン
タンク内はもちろんシリンダー錠内にも妨げることがで
きる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この構造で
あると、キャップ201に設けられた凹部と第1パッキ
ンの切欠きを通してキャップ201の周囲にたまった水
がガソリンタンク内部に吸水されてしまう、といった問
題があった。そこで、本願考案はフィラーキャップ内部
への浸水を効果的に防ぎ、かつガソリンタンク内部が負
圧になると外気を導入して圧力を一定に保つことができ
るフィラーキャップの防水構造を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本願考案ではこの
課題に鑑み、タンクに形成された液体注入口に着脱自在
に密着固定されるキャップと、前記キャップに形成され
たシリンダ収納部に取付けられキーの操作により選択的
に前記キャップを取外し可能あるいは取外し不能とする
シリンダ錠と、前記シリンダ収納部の周囲に密着するシ
ール部材を有しキャップ内外の唯一の通気手段を構成す
る通気路を前記シリンダ収納部と重なる位置に形成した
カバーとで構成され、前記通気路を覆いタンク内の圧力
の低下に応じてシリンダ錠側が負圧になった時のみ開く
弁をシール部材の中央部側に一体に設けた。
【0012】
【作用】上記のごとく構成することにより液体注入口内
部の気圧が下がると弁とシリンダ収納部を通じて外気が
液体注入口内部に導入される。しかし、外部から液体が
かかった場合は前記弁は通常は閉じているため容易に浸
水することはない。また、本フィラーキャップにはシリ
ンダ錠が設けられているので取外しが不能になってい
る。
【0013】
【実施例】以下、図1を参照しながら実施例を説明す
る。図1(A)はカバー110を内側から見た図であ
り、図1(B)はフィラーキャップのシリンダー以外の
部分の断面図である。なお、従来例と重複するところは
同じ番号を付して説明を省略する。本実施例は、キャッ
プ101に対してガイドケース102が第1パッキン1
03を介して全周にわたり密着した構造になっている。
また、カバー110にはカバー110が閉じた状態でフ
ィラーキャップ内外の唯一の通気手段を構成する通気路
が形成される構造になっている。即ち、カバー110の
内側に中央部から外部に通じる通気路111を設け、こ
の通気路111の外部への解放端はここに直接かかる水
の勢いを弱めるために櫛形の迷路構造114となってい
る。そしてカバー110を閉じたときにシリンダ収納部
206の挿入口の周囲をシールするようにラバーシール
112が設けられており、このラバーシール112の中
央部側に内側から通気路111を覆うように弁部113
が一体に設けられている。そして、上記カバー110は
キャップ101に設けられた支持台104に回動自在に
閉じる方向に付勢して支持されている。
【0014】
【作用】本実施例は上記のような構成にすることによ
り、カバー110の外部から水がかかっても通気路11
1の外部の解放端の櫛形構造114で水の勢いが弱めら
れ、また水が通気路111に入ってきても弁部113で
せき止められるためフィラーキャップの内側まで浸水す
ることはない。またキャップ101とガソリン注入口3
01の間は全周にわたってシールされているため、キャ
ップの周囲にたまった水がガソリンタンク内部に吸水さ
れることもない。また、ガソリンの使用によりガソリン
タンク内部のガソリン量が減少するが、弁部113が内
側に開いて外気を導入するためガソリンタンク内部の圧
力が低下することはないとともに、この弁部113はラ
バーシール112の中央部側に設けているので、シリン
ダ収納部206を通じて外気を導入することができ、別
個の場所に外気を導入する通路を設ける必要がなく構造
が簡単で小型化できる。また、弁部113はラバーシー
ル112に一体に設けられており、それだけ部品点数が
少ないものである。
【0015】
【考案の効果】以上のように構成したことにより、フィ
ラーキャップを液体注入口に装着した際のタンク内への
浸水を効果的に防ぐことができ、タンク内が負圧の場合
は弁が開きシリンダ収納部を通じて外気を導入し圧力を
一定に保つことができる。また、シリンダ錠自身の防水
を行うことができるとともに、弁をラバーシールの中央
部側に設けることにより、シリンダ収納部を外気を導入
する通路とすることができ、別個の場所に外気を導入す
る通路を形成する必要がなく構造が簡単で小型化するこ
とができる。また、弁はラバーシールに一体に設けられ
ており、それだけ部品点数が少ないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本願考案の実施例を示し、カバーを内側
から見た図である。 (B)本願考案の実施例を示し、フィラーキャップのシ
リンダー以外の部分の断面図である。
【図2】(A)本願考案の従来例を示し、(B)におけ
るシリンダー以外の部分のI−I断面図である。 (B)本願考案の従来例を示し、フィラーキャップを内
側から見た図である。
【図3】ガソリン注入口の斜視図
【符号の説明】
110…カバー 111…通気路 113…弁部 201…キャップ 202…シリンダー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクに形成された液体注入口に着脱自
    在に密着固定されるキャップと、前記キャップに形成さ
    れたシリンダ収納部に取付けられキーの操作により選択
    的に前記キャップを取外し可能あるいは取外し不能とす
    るシリンダ錠と、前記シリンダ収納部の周囲に密着する
    シール部材を有しキャップ内外の唯一の通気手段を構成
    する通気路を前記シリンダ収納部と重なる位置に形成し
    たカバーとで構成され、前記通気路を覆いタンク内の圧
    力の低下に応じてシリンダ錠側が負圧になった時のみ開
    く弁をシール部材の中央部側に一体に設けたことを特徴
    とするフィラーキャップの防水構造。
JP1993045280U 1993-06-29 1993-06-29 フィラーキャップの防水構造 Expired - Lifetime JP2600776Y2 (ja)

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JPH0726226U JPH0726226U (ja) 1995-05-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS604455U (ja) * 1983-06-22 1985-01-12 株式会社東海理化電機製作所 燃料タンクのキヤツプ

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DE102017107017A1 (de) 2016-04-05 2017-10-05 U-Shin Ltd. Tankdeckel

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