JP2600685Y2 - 物品掛吊り装置 - Google Patents

物品掛吊り装置

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JP2600685Y2
JP2600685Y2 JP1993034264U JP3426493U JP2600685Y2 JP 2600685 Y2 JP2600685 Y2 JP 2600685Y2 JP 1993034264 U JP1993034264 U JP 1993034264U JP 3426493 U JP3426493 U JP 3426493U JP 2600685 Y2 JP2600685 Y2 JP 2600685Y2
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hole
hanging
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holes
gravity
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JP1993034264U
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彰夫 中村
隆志 松井
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Zojirushi Corp
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Zojirushi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は各種の物品を壁等に掛
吊りする際に用いられる物品掛吊り装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】上記のごとき物品は、壁等に設けた釘、
フック等の突起に、該物品の背面に設けた穴を挿入し、
釘等の頭に係合させて掛吊るすことが行なわれる。ま
た、物品の姿勢の安定を図るために、壁等に2本の突起
を設け、その突起に物品の2つの穴をそれぞれ係合する
ことも行なわれる。その具体的な一例を図6に示す。
【0003】この図は電動式歯ブラシの背面を示すもの
であり、図において1は充電スタンド、2はその一側辺
にジョイント3により連結された歯ブラシケースであ
る。この歯ブラシケース2は、取付け場所の状況と使用
の便宜に応じて充電スタンド1の他側辺に連結されるこ
ともある。
【0004】上記の電動式歯ブラシは、洗面所の壁面等
に掛けて使用される。その掛け吊りのために、充電スタ
ンド1の背面に左右2つの穴4、4’を設けており、そ
の穴4、4’の下半部は丸穴5、上半部がその丸穴5に
通じた長穴6となっている。
【0005】一方、壁面等の垂直面には2本のビスが突
設され、各ビスの頭部7は上記の丸穴5に挿入され、挿
入後穴の位置を下げることにより、ビスの脚部8を長穴
6に嵌める。これにより、充電スタンド1は、各ビスの
頭部7により前方への抜け出しが阻止されると共に、そ
の脚部8により水平方向への移動が阻止される。また、
全体の荷重は、各ビスの脚部8により支持される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記の電動式歯ブラシ
は、歯ブラシケース2を取付け場所の状況や使用の便宜
に応じて充電スタンド1のいずれか一方の側辺にジョイ
ント3を介して取付けられることから、歯ブラシケース
2に掛吊り用の穴を設けることができないので、掛吊り
用の穴4、4’は、充電スタンド1の背面にのみ設けら
れる。
【0007】このため、電動式歯ブラシ全体の重心P
は、前記の2つの穴4、4’の外側に位置することにな
る。
【0008】一方、各穴4、4’の長穴6の上下方向の
長さは、水平方向のずれ動きを防止するだけの機能を果
すことが目的であることから、比較的短かく形成され、
重心Pに近い方の穴4の脚部8を中心とし、両方の脚部
8、8相互間の距離を半径とする円弧Sを描くと、他方
の穴4’の長穴6はその全長にわたり円弧S上に存在す
る。
【0009】このため、重心Pに作用する荷重Wによ
り、図7に示すように、重心Pに近い方の穴4の脚部8
を支点とする回転モーメントが生じ(図7の矢印a参
照)、他方の穴4’の長穴6からビスの脚部8が抜け出
し、全体が傾いてしまうという不都合が生じる。
【0010】そこで、この考案は、電動式歯ブラシに限
らず、掛吊り物品一般において、2つの穴を2本の突起
に係合して掛吊るす際に、物品全体の重心が2つの穴の
外側に位置する物品について、上記のごとき不都合がな
く、安定して掛け吊るすことができる物品掛吊り装置を
提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案に係る物品掛吊り装置は、掛吊り対象物
に設けた2本の突起に係合される2つの穴を掛吊り物品
に設け、上記掛吊り物品の重心は上記2つの穴の外側に
位置し、その重心に近い方の穴の上端内周面に、該穴に
係合される突起と接触する支持部を設けて掛吊り物品の
荷重の一部又は全部を支持せしめ、上記2つの穴に上記
各突起の水平方向の直径の一端と接触する阻止部を設け
て水平方向への移動を阻止するようにした物品掛吊り装
置において、掛吊り物品の重心から遠い方の穴に、該穴
に係合される突起の水平方向の直径より下方の外周面の
一部と接触する規制部を設けて上記物品の回止めを図っ
た構成としたものである。上記2つの穴を、上記突起の
頭部より大径の丸穴と、その丸穴の上半部に連通した長
穴とにより構成し、上記長穴の全体又は上半部を一定角
度傾斜せしめ、該長穴の上端部に前記の支持部、阻止部
及び規制部を設けた構成とすることができる。また、上
記2つの穴を、上記突起の頭部より大径の丸穴と、その
丸穴に連通した長穴とにより構成し、前記重心側の穴は
その丸穴の上部に当該長穴が形成され、他方の穴はその
丸穴の下部に当該長穴が形成され、上記の各長穴を一定
角度傾斜せしめ、各長穴の端部に前記の支持部、阻止
部及び規制部を設けた構成とすることができる。
【0012】
【作用】上記構成の物品掛吊り装置において、重心に作
用する荷重により、重心に近い方の突起を支点とした回
転モーメントが生じても、他方の突起がそれが挿入され
た他方の穴の内壁面の規制部において係合するため、回
転が規制され、物品を水平状態に保持する。
【0013】
【実施例】図1及び図2に示した実施例は電動式歯ブラ
シであり、この電動式歯ブラシは、充電スタンド11
と、その一側辺にジョイント12を介して連結された歯
ブラシケース13とから成る。充電スタンド11はその
前面に設けられた嵌合突起14に歯ブラシ本体15を着
脱自在に載せるようになっている。歯ブラシケース13
の前面には、棚16が設けられ、その棚16に前方に開
放された複数のスリット17が形成され、そのスリット
17に歯ブラシ18を掛けるようになっている。
【0014】上記充電スタンド11の背面上部には、図
2に示すように、左右2つの穴19、19’が設けられ
ている。
【0015】各穴19、19’は下半部が丸穴21とな
っており、その上半部がその丸穴21に通じた長穴22
となっている。この長穴22はその中程で重心P側へ斜
めに屈曲し、その屈曲部分から上半部分が傾斜長穴23
となっている。また、その傾斜長穴23の上端は後述す
るビスの脚25と摺動可能な円弧面になっている。
【0016】上記の丸穴21は、ビスの頭部24の径よ
り大径であり、また長穴22の幅はビスの脚部25がス
ムーズに移動できる程度の大きさである。
【0017】実施例の電動式歯ブラシは以上のごときも
のであり、2本のビスにより壁面等に掛吊るして使用に
供される。全体の荷重は、重心P側に設けられた穴19
の傾斜長穴23の上端上部の支持部36(図2(b)参
照)においてビスの脚部25により支持される。また、
各脚部25の水平方向の直径の一端と傾斜長穴23の内
面とが接触する阻止部37において、全体の左右方向へ
の移動が阻止される。
【0018】一方、重心Pに近い方のビスの脚部25を
中心とした荷重Wに基づく回転モーメントに対しては、
他方のビスの脚部25の水平方向の直径より下方の外周
面の一部が、穴19’の傾斜長穴23の内面の規制部2
6に係合することで受止められ、全体の回転が規制され
る。歯ブラシケース13が充電スタンド11の他側辺に
取付けられた場合でも同様のことがいえる。
【0019】なお、上記の穴19、19’の傾斜穴23
の屈曲の向きは、いずれも重心P側に平行に屈曲したも
のを示しているが、その向きは両方とも重心Pと反対方
向に向いたものであってもよい。また、各穴19、19
の長穴22を省略し、丸穴21に直接傾斜穴23を連成
してもよい。
【0020】次に、図3及び図4に示した実施例は前記
と同様の電動式歯ブラシにおいて、掛吊りのための穴2
7、27’の形状が前記の場合と異っている。
【0021】即ち、この場合の重心Pに近い方の穴27
は従来とほぼ同様に、丸穴28の上部に長穴29を連成
したものであるが、他方の穴27’は、丸穴28が上部
にあり、長穴29がその下部に連成されており、前記の
ものと上下逆の形状をなしている。両者の長穴29は垂
線に対し、同一回転方向に若干の角度θだけ傾いてい
る。長穴29の先端は後述するビスの脚部25と摺動可
能な円弧面になっている。
【0022】この電動式歯ブラシを2本のビスに取付け
るには、図4に示すように、全体を斜めに傾けて、両方
の穴27、27’の丸穴28にビスの頭部24を挿入し
たのち、全体を矢印で示すように、回転させて水平状態
に戻し、ビスの脚部25をそれぞれ長穴29の先端に位
置せしめる。両方の丸穴28の中心間の距離(図4参
照)と、両方の長穴29の先端相互の距離(図3参照)
を一致させるために、各長穴29は上記のように角度θ
だけ傾斜している。
【0023】この実施例の場合は、重心Pに近い方の穴
27においては、ビスの脚部25の上半部が長穴29の
上端部の支持部36と接触する。また、重心Pから遠い
方の穴27’においては、ビスの脚部25の下半部が規
制部26となる。
【0024】従って、全体の荷重は、重心Pに近い方の
穴27おいて、支持部36がビスの脚部25により支
持される。また、全体の水平方向の移動は各脚部25の
水平方向の直径の一端と各長穴29の内面とが接触する
阻止部37において阻止される。また、重心Pに近い方
のビスの脚部25を支点とする回転モーメントは、他方
の穴27’の長穴29先端の規制部26と係合すること
で受止められ、全体の回転が規制される。
【0025】なお、図5に示すように、歯ブラシ18は
スリット17に植毛31を横に向けて掛けられる場合
((A)図)と、植毛31を正面に向けて掛けられる場
合((B)図)とがあるが、いずれの場合も植毛31が
棚16に接触しないように毛台32とハンドル33の間
に突起34((A)図参照)が設けられ、また毛台32
とハンドル33の間の両側面にくびれ部35((B)図
参照)が設けられている。歯ブラシ18の中央部分の植
毛31は、前後の部分の毛よりも剛性が低い材料で構成
されている。
【0026】
【考案の効果】以上のように、この考案は掛吊り用の2
つの穴の外側に重心が位置する物品を掛吊るす場合に、
重心に近い方の突起を支点とした回転モーメントを、他
方の突起が他方の穴の内周面に係合して受止めるため、
掛吊り物品の回転が阻止される。従って、物品を安定し
た状態で掛吊るすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の斜視図
【図2】(a) 同上の一部省略背面図(b) (a)図の一部拡大断面図
【図3】(a) 他の実施例の一部省略背面図(b) (a)図の一部拡大断面図
【図4】同上の取付け時の一部省略背面図
【図5】 (A)歯ブラシ部分の拡大側面図 (B)歯ブラシ部分の拡大正面図
【図6】従来例の背面図
【図7】同上の取付け時の一部省略背面図
【符号の説明】
11 充電スタンド 12 ジョイント 13 歯ブラシケース 14 嵌合突起 15 歯ブラシ本体 16 棚 17 スリット 18 歯ブラシ 19、19’ 穴 21 丸穴 22 長穴 23 傾斜長穴 24 頭部 25 脚部 26 規制部 27、27’ 穴 28 丸穴 29 長穴 31、31’ 植毛 32 毛台 33 ハンドル 34 突起 35 くびれ部36 支持部 37 阻止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61C 17/22 A46B 13/02 A47G 29/00 A47K 1/09 F16B 5/10

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掛吊り対象物に設けた2本の突起に係合
    される2つの穴を掛吊り物品に設け、上記掛吊り物品の
    重心は上記2つの穴の外側に位置し、その重心に近い方
    の穴の上端内周面に、該穴に係合される突起と接触する
    支持部を設けて掛吊り物品の荷重の一部又は全部を支持
    せしめ、上記2つの穴に上記各突起の水平方向の直径の
    一端と接触する阻止部を設けて水平方向への移動を阻止
    するようにした物品掛吊り装置において、掛吊り物品の
    重心から遠い方の穴に、該穴に係合される突起の水平方
    向の直径より下方の外周面の一部と接触する規制部を設
    けて上記物品の回止めを図ったことを特徴とする物品掛
    吊り装置。
  2. 【請求項2】 上記2つの穴を、上記突起の頭部より大
    径の丸穴と、その丸穴の上半部に連通した長穴とにより
    構成し、上記長穴の全体又は上半部を一定角度傾斜せし
    め、該長穴の上端部に前記の支持部、阻止部及び規制部
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の物品掛吊り
    装置。
  3. 【請求項3】 上記2つの穴を、上記突起の頭部より大
    径の丸穴と、その丸穴に連通した長穴とにより構成し、
    前記重心側の穴はその丸穴の上部に当該長穴が形成さ
    れ、他方の穴はその丸穴の下部に当該長穴が形成され、
    上記の各長穴を一定角度傾斜せしめ、各長穴の端部に
    前記の支持部、阻止部及び規制部を設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の物品掛吊り装置。
JP1993034264U 1993-06-24 1993-06-24 物品掛吊り装置 Expired - Lifetime JP2600685Y2 (ja)

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JPH073358U JPH073358U (ja) 1995-01-20
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