JPH0513274Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、壁面を構成するタオル等の壁面構成
材にタオル掛けバーを取付ける構造の改良に関す
るものである。

［従来の技術］ 室内の装飾効果を高める等の理由から、特に洗
面室、浴室等の壁面に陶磁器とか合成樹脂等から
なるタイルを貼り付けることが多い。このような
壁面構造にあつては、該壁面にタオル掛けバーを
取付ける場合、タオル掛けバーの両端側に配した
２個の支持具を、前記タイルの上にネジ等の固定
手段で取付けることが行なわれている。また、吸
着パツドを介してタオル掛けバーを壁面に取付け
ることもある。

［考案が解決しようとする課題］ ２個の支持具をネジ等の固定手段で取付ける構
造にあつては、取付けるのに非常に手間がかかる
と共に見栄えが悪い問題点があつた。

また、タイル上に吸着パツドを介してタオル掛
けバーを吸着固定する構造にあつては、耐久性に
欠ける問題点があつた。

本考案は、上記問題点に鑑みなされてたもの
で、壁面構成材に対してタオル掛けバーを簡単且
つ強固に取付けることができ、しかも美麗に仕上
げることが可能なタオル掛けバーの取付け構造の
提供を目的とする。

［課題を解決するための手段］ 課題を解決する本考案の要旨は、壁面構成材に
タオル掛けバーを取付ける構造において、壁面構
成材は平板部と、平板部から前方へ突出するバー
支持部とが一体に形成され、タオル掛けバーは、
その一端部が壁面構成材のバー支持部に接合され
ると共に、その他端部が壁面構成材の平板部に接
合されていることである。

［作 用］ 壁面構成材のバー支持部は、平板部と一体に形
成されているため支持強度が大きくなる。タオル
掛けバーは、この支持強度の大きなバー支持部に
一端部が接合されると共に壁面構成材の平板部に
他端部が接合されるので、簡単な接合手段にて強
固に取付けられる。

［実施例］ 以下、本考案に係るタオル掛けバーの取付け構
造（以下、「本案構造」という）を図面に示す実
施例に基づいて説明する。

第１図は本案構造が施工された状態を示す中間
省略した正面図、第２図は同状態における一部破
断平面図、第３図は同状態における右側側面であ
る。

壁面構成材１は陶磁器あるいは合成樹脂等の適
宜素材で作製され、躯体面Ａに平板部１ａが貼り
付けられている。この壁面構成材１には、前方へ
突出形成したバー支持部２が平板部１ａと一体に
形成されている。該バー支持部２は、第３図に示
す如く側面視形状が三角形を呈する中空突状に形
成されており、その正面向つて右側面部２ａには
凹部２ｂ（第２図参照）が設けられている。該凹
部２ｂの底壁２ｃには開口２ｄが穿設されてお
り、該開口２ｄにはナツト３の先端部が挿入可能
とされている。該ナツト３のネジ部３ａには連結
部材４の一端側に突設されたネジ部４ａが螺合し
ており、該連結部材４はその本体部４ｂが前記バ
ー支持部２の右側面部２ａより外方側へ突出した
構造となつている。

該連結部材４の本体部４ｂにはパイプ状に形成
されたタオル掛けバー５の一端部５ａが嵌め込ま
れていると共に、該タオル掛けバー５の一端部５
ａの外周面は前記バー支持部２の凹部２ｂの内側
壁２ｅに嵌合保持されている。これによつて、タ
オル掛けバー５の一端部５ａは、該バー支持部２
の右側面部２ａに連結された構造となつている。
なお、該タオル掛けバー５は、第２図に示す如
く、壁面構成材１の平板部１ａと平行なタオル掛
け部５ｄと、全体が平板状の壁面構成材２０に向
う腕部５ａとが連続形成され、平面視形状が緩曲
したＬ字状となつている。

前記タオル掛けバー５の他端部５ｂは、壁面構
成材２０の表面近くまで延設されている。そし
て、該タオル掛けバー５の他端部５ｂが取付けら
れる壁面構成材２０には、第４図に示す如く、ブ
ロツク６がネジ７を介して固定されており、該ブ
ロツク６には前記タオル掛けバー５の他端部５ｂ
の内面に固着されたブロツク８がネジ９により固
定されている。即ち、前記ブロツク６の基端部６
ａには該ブロツク固定用のネジ７を螺入する孔６
ｂが穿設されていると共に、その先端部６ｃには
タオル掛けバー取付け用のネジ９を螺入する孔６
ｄが穿設されている。

タオル掛けバー５に固着されたブロツク８の基
端部８ａは、前記ブロツク６の先端部６ｃに当接
されると共に、ブロツク８の先端部８ｂは前記ブ
ロツク６の基端部６ａに当接して係合されるよう
になつている。そして、該先端部８ｂに設けたネ
ジ孔８ｃに、前記ブロツク６の先端部６ｃに設け
た孔６ｄから挿入されたネジ９が螺合することに
よつて、ブロツク６，８同志の接合つまりタオル
掛けバー５の他端部５ｂと壁構成材２０との接合
がなされる。

また、第５図に示す如く、前記タオル掛けバー
５のタオル掛け部５ｄの上面には一定間隔おきに
複数個の小開口５ｃが穿設されており、該小開口
５ｃには、ゴム，軟質プラスチツク等によりなる
滑り止め用ボタン１０が嵌め込まれて固定されて
いる。なお、図示の如く、壁面構成材１は、平板
部が周囲のタイル等の壁面構成材の表面と面一に
なるように施工されるものであり、壁面の一体感
が高い構成とされている。また、壁面構成材１
は、タオル掛けバー５の他端部５ｂが接合する壁
面構成材２０と一体に形成することも勿論可能で
ある。

以上のような実施例にあつては、タオル掛けバ
ー５はその一端部５ａを、バー支持部２の側面部
２ａに取付けた連結部材４の本体部４ｂに嵌め込
むと同時に、凹部２ｂの内側面２ｅに嵌合させる
ことによつてバー支持部２に保持させる。この
後、壁面構成材１側に固定されたブロツク６に、
該他端部５ｂに内装固定されたブロツク８をネジ
９を介して結合させれば、これによつてタオル掛
けバー５の壁面構成材１，２０に対する取付け作
業は完了する。

なお、タオル掛けバー５は、上述した実施例に
おいては、中空状となつているが、別にこれに限
定するものではなく、中実状のものであつてもよ
いことは勿論である。この場合、タオル掛けバー
５の一端部５ａの保持は、バー支持部２の凹部２
ｂへの差し込みによつて行なう。

また、タオル掛けバー５の数は別に１本に限定
されるものではなく、例えば第６図乃至第８図に
示す如く２本であつてもよい。２本のタオル掛け
バー５，５は、上下方向に一定の距離をおくと共
に水平方向にも一定の距離をおいて配置されてい
る。なお、バー支持部２及び壁面構成材２０に対
するこれらタオル掛けバー５の一端部５ａ及び他
端部５ｂの接合構造は上述した第１の実施例と同
じであるので、その説明は省略する。本実施例に
あつては、タオルを多数枚掛けることができると
いう利点を有する。

［考案の効果］ 以上詳述した如く、本案構造は、支持強度の大
きなバー支持部にタオル掛け部の一端部が接合さ
れると共に壁面構成材の平板部にタオル掛けバー
の腕部の他端部が接合されるので、簡単な接合手
段にて強固に取付けられるので、次の如き実用的
効果を有する。

本案構造は、従来の如き２個の支持具をネジ
等の固定手段で取付ける構造に比べ、タオル掛
けバーの取付けが非常に容易に行なえ、しかも
見栄えが非常によい。

本案構造は、従来の如きタイル上に吸着パツ
ドを介してタオル掛けバーを吸着固定する構造
に比べ、耐久性に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案構造の一実施例を示す中間省略し
た正面図、第２図は同上の一部破断平面図、第３
図は同上の右側面図、第４図は第２図の−線
断面図、第５図は第２図の−線断面図、第６
図は本案構造の他の実施例を示す中間省略した正
面図、第７図は同上の一部破断平面図、第８図は
同上の右側面図である。 １……壁面構成材、２……バー支持部、２ａ…
…側面部、５……タオル掛けバー、５ａ……一端
部、５ｂ……他端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁面構成材にタオル掛けカバーを取付ける構造
   において、壁面構成材は平板部と、平板部から前
   方へ突出するバー支持部とが一体に形成され、タ
   オル掛けバーは、その一端部が壁面構成材のバー
   支持部に接合されると共に、その他端部が壁面構
   成材の平板部に接合されていることを特徴とする
   タオル掛けバーの取付け構造。