JPH0439314Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、既存のシヤワーホルダーに取り付け
て使用するシヤワーヘツドの保持具に関するもの
であつて、簡単な構造でシヤワーの放水距離を自
在に変更することができるように改良したもので
ある。

【従来の技術】

従来より、実開昭61−169177号考案のように、
既存のシヤワーホルダーに差し込んで使用するシ
ヤワーヘツドの保持具や、実公昭55−10463号考
案のように、シヤワーヘツドの保持部材を回動可
能にしたシヤワーヘツドの保持具は提案されてい
る。

【考案が解決しようとする課題】 上記前者の従来例においては、シヤワーヘツド
を高い位置に保持することによつて、遠くへ放水
することができるようにするためのものであり、
通常それほど広くない浴室内においては、入浴者
の邪魔になつてしまうという問題や、放水距離を
変更することができないという問題がある。 また、後者の従来例においては、取付部材と受
部材を軸を貫通させてナツトで止めて回動可能に
組み立てて成るものであり、部品数が多く組立が
面倒であると共に、外観が不体裁になつてしまう
という問題がある。

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の課題を解決するために、シヤ
ワーホルダーに差し込まれる差込部と支持部を有
する取付部材と、該支持部に、回動可能に枢支さ
れる回動部とシヤワーヘツドを保持する保持部を
有する受部材とから成るシヤワーヘツドの保持具
において、支持部と回動部の一方には、挿入溝を
設けて挟持壁を形成し、該挟持壁の内面に凸又は
凹の枢支部を相対向して設け、支持部と回動部の
他方には、変形空間を設けて挿入板を形成し、該
挿入板の外面に凹又は凸の被枢支部を設け、挿入
板を変形させながら挿入溝に挿入し、挿入板の弾
性復元力により枢支部を被枢支部に嵌合・枢支さ
せて成るものである。

【作用】

本考案は、上記のように構成・組立され、これ
を使用するには、取付部材の差込部を既存のシヤ
ワーホルダーに差し込んで支持させ、シヤワーヘ
ツドの基部を受部材の保持部に保持させ、受部材
を回動すれば、シヤワーヘツドからの放水位置を
近い所から遠い所まで、自在に変更することがで
きる。

【実施例】

次に、本考案の一実施例を第１図〜第３図に基
づいて説明する。 本考案のシヤワーヘツドの保持具は、既存のシ
ヤワーホルダー１７に支持される取付部材１に、
シヤワーヘツド１８を保持する受部材８とから構
成されている。 取付部材１は、差込部２と支持部３を有し、差
込部２は、断面円形で上部から下部にかけて徐々
に外径が小さくなつており、下部には、ネジ７が
貫通・螺合し、支持部３は、該差込部２の略中央
から上方に挿入溝１５を設けて挟持壁４，４を形
成して成り、該挟持壁４，４のそれぞれ内面に
は、略中央に円柱突起状の枢支部５，５を相対向
して設けると共に、上部に半球突起状の係止部
６，６を同様に相対向して設けてある。 受部材８は、回動部９と保持部１０を有し、回
動部９は、間に変形空間１６を設けて挿入板１
１，１１を形成して成り、該挿入板１１，１１の
それぞれ外面には、略中央に貫通する円孔状の被
枢支部１２，１２を設けると共に、被枢支部１
２，１２から等距離離れた位置に複数の半球孔状
の係合部１３……１３を設け、さらに、先端に凹
欠部１４，１４を設け、保持部１０は、既存のシ
ヤワーホルダーと同様に、円弧状で上部から下部
にかけて徐々に内径が小さくなつている。 そして、取付部材１の支持部３である挟持壁
４，４の間の挿入溝１５に、受部材８の回動部９
である挿入板１１，１１を挿入すると、凹欠部１
４，１４が枢支部５，５に当接して、挿入板１
１，１１が変形空間１６側に撓むと共に、挟持壁
４，４が外側に撓み、それぞれの弾性により復元
して、枢支部５，５が被枢支部１２，１２に嵌合
し、係止部６，６がいずれか１つの係合部１３，
１３に係合する。 これを使用するには、差込部２を既存のシヤワ
ーホルダー１７に差し込んで支持させ、ネジ７を
回してその先端をシヤワーホルダー１７の内面に
当接させて突つ張り、シヤワーヘツド１８の基部
を保持部１０に保持させればよい。 第４図は、本考案の他の実施例を示すものであ
つて、取付部材１の支持部３は、変形空間１６を
設けて挿入板１１，１１を形成して成り、該挿入
板１１，１１のそれぞれ外面には、略中央に貫通
する円孔状の枢支部５，５を設けると共に、枢支
部５，５から等距離離れた位置に複数の半球孔状
の係止部６……６を設け、受部材８の回動部９
は、挿入溝１５を設けて挟持壁４，４を形成して
成り、該挟持壁４，４のそれぞれ内面には、略中
央に円柱突起状の被枢支部１２，１２を相対向し
て設けると共に、上部に半球突起状の係合部１
３，１３を同様に相対向して設けてある。 そして、受部材８の回動部９である挟持壁４，
４の間の挿入溝１５に、取付部材１の支持部３で
ある挿入板１１，１１を挿入して、組み立てれば
よい。

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、部品数が少なく
簡単に組み立てることができ、なおかつ外観が不
体裁にならないで、シヤワーの放水位置を近い所
から遠い所まで変更することができるという優れ
た効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例であつて、第１図は全体
斜視図、第２図は分解斜視図、第３図は使用状態
を示す側面図、第４図は分解斜視図である。 符号１は取付部材、２は差込部、３は支持部、
４は挟持壁、５は枢支部、８は受部材、９は回動
部、１０は保持部、１１は挿入板、１２は被枢支
部、１５は挿入溝、１６は変形空間である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヤワーホルダーに差し込まれる差込部と支持
   部を有する取付部材と、該支持部に、回動可能に
   枢支される回動部とシヤワーヘツドを保持する保
   持部を有する受部材とから成るシヤワーヘツドの
   保持具において、支持部と回動部の一方には、挿
   入溝を設けて挟持壁を形成し、該挟持壁の内面に
   凸又は凹の枢支部を相対向して設け、支持部と回
   動部の他方には、変形空間を設けて挿入板を形成
   し、該挿入板の外面に凹又は凸の被枢支部を設
   け、挿入板を変形させながら挿入溝に挿入し、挿
   入板の弾性復元力により枢支部を被枢支部に嵌
   合・枢支させることを特徴とするシヤワーヘツド
   の保持具。