JP2597453Y2 - 交叉管継手 - Google Patents

交叉管継手

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JP2597453Y2
JP2597453Y2 JP1993018854U JP1885493U JP2597453Y2 JP 2597453 Y2 JP2597453 Y2 JP 2597453Y2 JP 1993018854 U JP1993018854 U JP 1993018854U JP 1885493 U JP1885493 U JP 1885493U JP 2597453 Y2 JP2597453 Y2 JP 2597453Y2
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則男 清野
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は交叉管継手に関し、同
一平面内や複数の交差する平面内で交叉させ.複数の流
体の異なる配管を流体を混合させること無く簡単に接続
できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】各種機械やプラント等では、種々の流体
を所定場所に導くため多くの配管がなされており、平行
に配置されるものだけでなく、一平面内や直交する複数
の平面内で互いに直交する方向や交差する方向に配置さ
れるものも多い。
【0003】このような配管同志が同一平面内(たとえ
ば直交座標のX−Y平面)で直交したり、交叉する場合
には、それぞれの配管を異なる平行な平面にずらして配
置し、配管同志が干渉しないようにしたり、それぞれの
配管の大部分を一平面内に配管し、交叉部分だけ円弧状
の配管として迂回させて干渉を防止するようにしてい
る。
【0004】また、配管同志が交差する複数の平面内
(たとえば直交座標のX−Y平面とY−Z平面の直交す
る2平面)で直交したり、交叉する場合には、それぞれ
の配管を異なる複数の平面と平行な平面にずらして配置
し、配管同志が干渉しないようにしたり、交叉部分だけ
円弧状の配管として迂回させて干渉を防止するようにし
ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
一平面内や複数の交差する平面内で直交したり、交叉す
る配管を異なる平行な平面に配置したり、円弧状の配管
でその部分だけ迂回させるようにするため、配管スペー
スを広く必要とし、特に狭い限られた場所における配管
の設計や製作に苦心しなければならないという問題があ
る。
【0006】また、一平面内や複数の交差する平面内で
配管同志が直交したり、交叉する場合には、配管の取替
えなどのメンテナンスを考慮する必要があり、それぞれ
の配管に複数の管継手を介装して交叉する部分であって
も取り外すことができるようにしなければならないなど
接続が一層複雑になるという問題がある。
【0007】この考案は、かかる従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、直交したり、交叉する配管であって
も同一平面内で流体を混合すること無く簡単に配管する
ことができる交叉管継手を提供しようとするものであ
る。
【0008】また、この考案は、2つの配管が直交した
り、交叉する配管であっても流体を混合すること無く
なくとも3つ端部を同一平面内に配置して簡単に配管し
たり、簡単に合流や分流ができる交叉管継手を提供しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この考案の請求項1記載の交叉管継手は、鋳型成形した
一体構造の交叉管継手において、継手本体内に複数の流
体の混合を防止する流路を湾曲させて立体的に交叉させ
て形成するとともに、これら複数の流路の全ての端部を
配管と接続可能に同一平面上に配置したことを特徴とす
るものである。
【0010】また、この考案の請求項2記載の交叉管継
手は、鋳型成形した一体構造の交叉管継手において、
手本体内に2つの流体の混合を防止する流路を湾曲させ
立体的に交叉させて形成、これら2つの流路の4つ
の端部のうち3つを配管と接続可能に同一平面上に配置
するとともに、残りの1つを前記平面と交する平面上
に配置したことを特徴とするものである。
【0011】さらに、この考案の請求項3記載の交叉管
継手は、鋳型成形した一体構造の交叉管継手において、
継手本体内に2つの流体の混合を防止する流路を湾曲さ
せて立体的に交叉させて形成し、これら2つの流路の4
つの端部を配管と接続可能に同一平面上に配置するとと
もに、前記2つの流路のうち少なくとも1つの流路に、
合流可能、あるいは分流可能にする流路を追加形成して
その端部を配管と接続可能に前記平面と交叉する平面上
に配置したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】この考案の請求項1の交叉管継手によれば、
型成形した一体構造の交叉管継手において、継手本体内
に複数の流体が混合しないように流路を湾曲させて立体
的に交叉させて形成し、その流路の全ての端部を同一平
面内に配置して配管と接続できるようにしており、継手
本体内に形成した互いを迂回する流路によって流体の混
合を防止しつつ、配管を継手本体の端部に接続すること
で、同一平面内で交叉する配管ができるようにしてい
る。
【0013】これにより、配管スペースを小さくできる
とともに、配管設計や製作が容易となり、配管の美観を
良くすることもできる。
【0014】さらに、この考案の請求項2の交叉管継手
によれば、鋳型成形した一体構造の交叉管継手におい
て、継手本体内に流体が混合しないように2つの流路を
湾曲させて立体的に交叉させて形成し、2つの流路の
つの端部のうち3つを配管と接続可能に同一平面上に配
置するとともに、残りの1つをこの平面と交叉する平面
上に配置して配管と接続できるようにしており、継手本
体内に形成した互いを迂回する流路によって流体の混合
を防止しつつ、配管を継手本体の端部に接続すること
で、3本の配管を同一平面に配置し、残りの1本を交叉
する平面内に配管ができるようにしている。
【0015】これにより、3次元の配管スペースを小さ
くできるとともに、配管設計や製作が容易となり、配管
の美観を良くすることもできる。
【0016】さらに、この考案の請求項3の交叉管継手
によれば、鋳型成形した一体構造の交叉管継手におい
て、継手本体内に2つの流体の混合を防止する流路を湾
曲させて立体的に交叉させて形成し、これら2つの流路
の4つの端部を配管と接続可能に同一平面上に配置する
とともに、前記2つの流路のうち少なくとも1つの流路
に、合流可能、あるいは分流可能にする流路を追加形成
してその端部を配管と接続可能に前記平面と交叉する平
面上に配置するようにしており、一層3次元の複雑な配
管を交叉する複数の平面内で交叉させたり、直角に配管
することができるようになる。
【0017】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1および図2はこの考案の請求項1記載
の交叉管継手の一実施例にかかり、図1(a)は外観斜
視図、図1(b)は中央断面図、図2は配管に使用した
状態の外観斜視図である。
【0018】この交叉管継手10は、たとえば2つの同
一径の配管同志を一平面内で直交した状態で接続する場
合に使用するものを図1に示すように、中央部が大きく
形成されてほぼ十字状の継手本体11を備えている。
【0019】この継手本体11内に2つの流体A,Bが
混合しないように湾曲させた2つの流路12,13が形
成され、たとえば一方の流路12が下に凸状に湾曲さ
れ、もう一方の直交する流路13が上に凸状に湾曲され
て形成され、各流路12,13の端部の中心が直線上に
配置されるとともに、同一平面内に位置するように各十
字部分に形成してある。そして、この交叉管継手10の
継手本体11の2つの流路12,13の同一平面内に位
置する4つの端部には、配管を接続できるようにねじ式
や溶接式、フランジ式や差込式などの接続部14が形成
してある。
【0020】このように構成した交叉管継手10を用い
て行う配管は、たとえば平行に流れる2つの流体A,C
と平行に流れるもう2つの流体B,Dをそれぞれ直交さ
せる場合を図2に示すように、流体Aと流体Bおよび流
体Dとのそれぞれの交叉部分、流体Cと流体Bおよび流
体Dとのそれぞれの交叉部分に合計4個の同一仕様の交
叉管継手10(10AB,10AD,10CB,10CD )が使用される。
【0021】また、各流体A,B,C,Dが流れる配管
15,16,17,18がそれぞれ少なくとも3つの配
管15a,15b,15c,……,18a,18b,1
8cで構成される。
【0022】そして、流体Aが流れる3つの配管15
a,15b,15cが交叉管継手10(10AB,10AD )の
流路12の端部の接続部14にそれぞれ接続され、これ
と直交する流体Bが流れる3つの配管16a,16b,
16cが交叉管継手10(10AB,10CB )の流路13の端
部の接続部14にそれぞれ接続される。同様に、流体C
が流れる3つの配管17a,17b,17cが交叉管継
手10(10CB,10CD )の流路12の端部の接続部14に
それぞれ接続され、これと直交する流体Dが流れる3つ
の配管18a,18b,18cが交叉管継手10(10A
D,10CD )の流路13の端部の接続部14にそれぞれ接
続される。
【0023】このように交叉管継手10を用いて配管1
5,16,17,18を接続することで全てを一平面内
に配管することができ、これまで配管15,17は同一
平面内に配管することができるが、これと直交する配管
16,18は上下いずれかにずらした別な平面内に配管
しなければならず、少なくとも二平面の配管となるのに
対し、配管スペースを大幅に削減することができる。
【0024】また、配管を計画設計する場合にも交叉す
る配管部分にこの交叉管継手10を配置することで同一
平面内に配管することができ、管同志の干渉などを考慮
して別平面となるように計画設計する必要もなく、短時
間に極めて簡単に計画設計することができる。
【0025】次に、この考案の請求項2に記載の交叉管
継手の一実施例について図3および図4により説明す
る。
【0026】図3および図4はこの考案の請求項2記載
の交叉管継手の一実施例にかかり、図3(a)は外観斜
視図、図3(b)は中央横断面図、図3(c)は中央平
断面図、図4は請求項1記載の考案の交叉管継手ととも
に配管に使用した状態の外観斜視図である。
【0027】この交叉管継手30は、たとえば2つの同
一径の配管同志を直交した2つの平面内でそれぞれ接続
する場合に使用するものを図5に示すように、平面状態
ではほぼT字状とされ、その中央部にL字状の部分が一
体に形成された継手本体31を備えている(図3(a)
参照)。
【0028】この継手本体31内に2つの流体A,Bが
混合しないように湾曲させた2つの流路32,33が形
成され、たとえば一方の流路32が、図3(b)に示す
ように垂直平面内にL字状に湾曲して形成され、もう一
方の流路33が直交する水平面内で流路32と干渉しな
いように湾曲させて形成してある。
【0029】そして、垂直平面上に形成される流路32
の両端部は直角方向に配置される一方、水平平面上に形
成される流路33の両端部は一直線上に配置されてお
り、これら4つの端部には、配管を接続できるようにね
じ式や溶接式、フランジ式や差込式などの接続部34が
形成してある。
【0030】このように構成した交叉管継手30を用い
て行う配管は、たとえば2つの垂直平面上を平行に流れ
る2つの流体A,Bと1つの水平平面上を平行に流れる
もう2つの流体C,Dをそれぞれ交叉させる場合を図4
に示すように、流体Aと流体Dとの交叉部分および流体
Bと流体Cとの交叉部分にそれぞれ交叉管継手30(30
AD,30BC )が使用され、流体Bと流体Dの交叉部分に交
叉管継手10(10BD)が使用される。
【0031】また、各流体A,B,C,Dが流れる配管
35,36,37,38がそれぞれ少なくとも2つ乃至
3つの配管35a,35b,(35c),……,38
a,38b,38cで構成される。
【0032】そして、垂直平面内を流れる流体Aの2つ
の配管35a,35bが交叉管継手30(30AD)の流路
32の端部の接続部34にそれぞれ接続され、これと直
交する水平面内を流れる流体Dの3つの配管38a,3
8b,38cが交叉管継手30(30AD )の流路33の端
部の接続部34および交叉管継手10(10BD )の流路1
3の端部の接続部14にそれぞれ接続される。同様に、
垂直平面内を流れる流体Bの3つの配管36a,36
b,36cが交叉管継手10(10BD)の流路12の端部
の接続部14および交叉管継手30(30BC )の流路32
の端部の接続部34にそれぞれ接続され、これと直交す
る水平面内を流れる流体Cの2つの配管37a,37b
が交叉管継手30(30BC)の流路33の端部の接続部3
4にそれぞれ接続される。
【0033】このように2つの交叉管継手30および1
つの交叉管継手10を用いて配管35,36,37,3
8を接続することで全てを2つの垂直面内と1つの水平
平面内に交叉させて配管することができ、これまでの各
配管ごとに一平面を必要としたものに比べて少なくで
き、配管スペースを大幅に削減することができる。
【0034】また、配管を計画設計する場合にも交叉す
る配管部分にこれらの交叉管継手30および交叉管継手
10を配置することで支障なく配管することができ、管
同志の干渉などを考慮して別平面となるように計画設計
する必要もなく、短時間に極めて簡単に計画設計するこ
とができる。
【0035】なお、この実施例では、2つの流体A,D
が垂直な平面と水平な2つの直交する平面上に配管する
場合に用いる交叉管継手で説明したが、2つの平面が直
交する場合に限らず交叉する角度が異なる場合にも継手
本体内に形成する流路の形状と端部の配置を変えること
で適用することができる。
【0036】また、この実施例では、2つの流体が流れ
る交叉部分の管継手として説明したが、3つの流体など
さらに複数の流体が交叉する場合にも、各流路を混合し
ないように配置するとともに、各端部を交叉する各平面
上に配置することで、対応することができる。
【0037】さらに、この実施例では、交叉管継手に接
続される前後の配管の径が同一の場合で説明したが、入
口と出口で異なる配管を接続する場合の交叉管継手とす
ることもでき、内部の流路の径を変えるとともに、接続
される端部の径を変えて対応することもできる次に、
この考案の請求項2記載の交叉管継手の一実施例につい
て、図5および図6により説明する。
【0038】図5および図6はこの考案の請求項4記載
の交叉管継手の一実施例にかかり、図5(a)は外観斜
視図、図5(b)は中央横断面図、図5(c)は中央平
断面図、図6は請求項1記載の考案の交叉管継手ととも
に配管に使用した状態の外観斜視図である。
【0039】この交叉管継手40は、既に説明した交叉
管継手30と流路の形状が異なるものであり、たとえば
2つの同一径の配管同志を直交した2つの平面内でそれ
ぞれを直角方向に接続する場合に使用するものを図5に
示すように、平面状態ではほぼT字状とされ、その中央
部にL字状の部分が一体に形成された継手本体41を備
えている(図5(a)参照)。
【0040】この継手本体41内に2つの流体A,Bが
混合しないように湾曲させた2つの流路42,43が形
成され、たとえば一方の流路42が、図5(b),
(c)に示すように水平平面内でL字状に湾曲して形成
され、もう一方の流路43が直交する垂直平面内で流路
42と干渉しないようにL字状に湾曲させて形成してあ
る。 そして、水平平面上に形成される流路42の両端
部は直角方向に配置される一方、垂直平面上に形成され
る流路43の両端部も直角方向にに配置されており、こ
れら4つの端部には、配管を接続できるようにねじ式や
溶接式、フランジ式や差込式などの接続部44が形成し
てある。
【0041】このように構成した交叉管継手40を用い
て行う配管は、たとえば1つの水平平面上を平行でL字
状に曲がって流れる2つの流体A,Bと2つの垂直平面
上を平行でL字状に曲がって流れるもう2つの流体C,
Dをそれぞれ交叉させる場合を図6に示すように、流体
Aと流体Dとの交叉部分および流体Bと流体Cとの交叉
部分にそれぞれ交叉管継手40(40AD,40BC )が使用さ
れ、流体Bと流体Dの交叉部分に交叉管継手10(10B
D)が使用される。
【0042】また、各流体A,B,C,Dが流れる配管
45,46,47,48がそれぞれ少なくとも2つ乃至
3つの配管45a,45b,(45c),……,48
a,48b,48cで構成される。
【0043】そして、水平平面内を流れる流体Aの2つ
の配管45a,45bが交叉管継手40(40AD)の流路
42の端部の接続部44にそれぞれ接続され、これと直
交する垂直平面内を流れる流体Dの3つの配管48a,
48b,48cが交叉管継手40(40AD )の流路43の
端部の接続部44および交叉管継手10(10BD )の流路
13の端部の接続部14にそれぞれ接続される。同様
に、水平平面内を流れる流体Bの3つの配管46a,4
6b,46cが交叉管継手10(10BD)の流路12の端
部の接続部14および交叉管継手40(40BC )の流路4
2の端部の接続部44にそれぞれ接続され、これと直交
する垂直平面内を流れる流体Cの2つの配管47a,4
7bが交叉管継手40(40BC)の流路43の端部の接続
部44にそれぞれ接続される。
【0044】このように2つの交叉管継手40および1
つの交叉管継手10を用いて配管45,46,47,4
8を接続することで全てを2つの垂直面内と1つの水平
平面内に交叉させて配管することができ、これまでの各
配管ごとに一平面を必要としたものに比べて配管すべき
平面を少なくでき、配管スペースを大幅に削減すること
ができる。
【0045】また、配管を計画設計する場合にも交叉す
る配管部分にこれらの交叉管継手40および交叉管継手
10を配置することで支障なく配管することができ、管
同志の干渉などを考慮して別平面となるように計画設計
する必要もなく、短時間に極めて簡単に計画設計するこ
とができる。
【0046】なお、この実施例では、2つの流体A,D
が水平な平面と垂直な2つの直交する平面上に配管する
場合に用いる交叉管継手で説明したが、2つの平面が直
交する場合に限らず交叉する角度が異なる場合にも継手
本体内に形成する流路の形状と端部の配置を変えること
で適用することができる。
【0047】さらに、この実施例では、交叉管継手に接
続される前後の配管の径が同一の場合で説明したが、入
口と出口で異なる配管を接続する場合の交叉管継手とす
ることもでき、内部の流路の径を変えるとともに、接続
される端部の径を変えて対応することもできる。
【0048】次に、この考案の請求項3記載の交叉管継
手の一実施例について、図7および図8により説明す
る。図7および図8はこの考案の請求項3記載の交叉管
継手の一実施例にかかり、図7(a)は外観斜視図、図
7(b)は中央横断面図、図7(c)は中央縦断面図、
図8は請求項1記載の考案の交叉管継手とともに配管に
使用した状態の外観斜視図である。
【0049】この交叉管継手50は、既に説明した交叉
管継手30に分流または合流させることができる流路を
設けた点が異なるものである。
【0050】この交叉管継手50は、たとえば2つの同
一径の配管同志を直交した2つの平面内でそれぞれ接続
する場合に使用するものを図7に示すように、平面状態
ではほぼ十字状とされ、その中央部に上方に突き出した
部分が一体に形成された継手本体51を備えている(図
7(a)参照)。
【0051】この継手本体51内に2つの流体A,Bが
混合しないように湾曲させた2つの流路52,53が形
成され、たとえば一方の流路52が、図7(b),
(c)に示すように垂直平面内に逆T字状に形成され、
もう一方の流路53が直交する水平面内で流路52と干
渉しないように湾曲させて形成してある。
【0052】そして、垂直平面上に形成される流路52
の3つの端部は逆T字状に配置される一方、水平平面上
に形成される流路53の両端部は一直線上に配置されて
おり、これら5つの端部には、配管を接続できるように
ねじ式や溶接式、フランジ式や差込式などの接続部54
が形成してある。
【0053】このように構成した交叉管継手50を用い
て行う配管は、たとえば2つの垂直平面上を平行で、逆
T字状に分流または合流しながら流れる2つの流体A,
Bと1つの水平平面上を平行に流れるもう2つの流体
C,Dをそれぞれ交叉させる場合を図8に示すように、
流体Aと流体Dとの交叉部分および流体Bと流体Cとの
交叉部分にそれぞれ交叉管継手50(50AD,50BC )が使
用され、流体Bと流体Dの交叉部分および流体Aと流体
Cの交叉部分にそれぞれ交叉管継手10(10BD,10AC )
が使用される。
【0054】また、各流体A,B,C,Dが流れる配管
55,56,57,58がそれぞれ少なくとも3つ乃至
4つの配管55a,55b,55c,55d,……,5
8a,58b,58cで構成される。
【0055】そして、垂直平面内を合流状態で流れる流
体Aの4つの配管55a,55b,55c,55dが交
叉管継手50(50AD)の流路52の3つの端部の接続部
54および交叉管継手10(10AC)の流路12の端部の
接続部14にそれぞれ接続され、これと直交する水平面
内を流れる流体Dの3つの配管58a,58b,58c
が交叉管継手50(50AD )の流路53の端部の接続部5
4および交叉管継手10(10BD )の流路13の端部の接
続部14にそれぞれ接続される。同様に、垂直平面内を
分流状態で流れる流体Bの4つの配管56a,56b,
56c,56dが交叉管継手50(50BC )の流路52の
3つの端部の接続部54および交叉管継手10(10BD)
の流路12の端部の接続部14にそれぞれ接続され、こ
れと直交する水平面内を流れる流体Cの3つの配管57
a,57b,57cが交叉管継手50(50BC)の流路5
3の端部の接続部54および交叉管継手10(10AC)の
流路13の端部の接続部14にそれぞれ接続される。
【0056】このように2つの交叉管継手50および2
つの交叉管継手10を用いて配管55,56,57,5
8を接続することで全てを2つの垂直面内と1つの水平
平面内に交叉させて分流または合流状態で配管すること
ができ、これまでの各配管ごとに一平面を必要としたも
のに比べて配管すべき平面を少なくでき、配管スペース
を大幅に削減することができる。
【0057】また、配管を計画設計する場合にも交叉す
る配管部分にこれらの交叉管継手50および交叉管継手
10を配置することで支障なく配管することができ、管
同志の干渉などを考慮して別平面となるように計画設計
する必要もなく、短時間に極めて簡単に計画設計するこ
とができる。
【0058】なお、この実施例では、2つの流体A,D
が垂直な平面と水平な2つの直交する平面上に配管する
場合に用いる交叉管継手で説明したが、2つの平面が直
交する場合に限らず交叉する角度が異なる場合にも継手
本体内に形成する流路の形状と端部の配置を変えること
で適用することができる。
【0059】さらに、この実施例では、交叉管継手に接
続される前後の配管の径が同一の場合で説明したが、入
口と出口で異なる配管を接続する場合の交叉管継手とす
ることもでき、内部の流路の径を変えるとともに、接続
される端部の径を変えて対応することもできる。
【0060】また、上記各実施例の構成に限らず、この
考案の要旨を逸脱しない範囲で各構成要素を変更しても
良いことは言うまでもない。
【0061】
【考案の効果】以上、実施例とともに具体的に説明した
ようにこの考案の請求項1記載の交叉管継手によれば、
鋳型成形した一体構造の交叉管継手において、継手本体
内に複数の流体が混合しないように流路を湾曲させて
体的に交叉させて形成し、その流路の全ての端部を同一
平面内に配置して配管と接続できるようにしたので、継
手本体内に形成した互いを迂回する流路によって流体の
混合を防止しつつ、配管を継手本体の端部に接続するこ
とで、同一平面内で交叉する配管がすることができる。
【0062】これにより、配管スペースを小さくできる
とともに、配管設計や製作が容易となり、配管の美観を
良くすることもできる。
【0063】また、この考案の請求項2の交叉管継手に
よれば、鋳型成形した一体構造の交叉管継手において、
継手本体内に流体が混合しないように2つの流路を湾曲
させて立体的に交叉させて形成し、2つの流路の4つの
端部のうち3つを配管と接続可能に同一平面上に配置す
とともに、残りの1つをこの平面と交叉する平面上に
配置して配管と接続できるようにしたので、継手本体内
に形成した互いを迂回する流路によって流体の混合を防
止しつつ、配管を継手本体の端部に接続することで、
本の配管を同一平面に配置し、残りの1本を交叉する
面内に配管することができる。
【0064】これにより、3次元の配管スペースを小さ
くできるとともに、配管設計や製作が容易となり、配管
の美観を良くすることもできる。
【0065】さらに、この考案の請求項3の交叉管継手
によれば、鋳型成形した一体構造の交叉管継手におい
て、継手本体内に2つの流体の混合を防止する流路を湾
曲させて立体的に交叉させて形成し、これら2つの流路
の4つの端部を配管と接続可能に同一平面上に配置する
とともに、前記2つの流路のうち少なくとも1つの流路
に、合流可能、あるいは分流可能にする流路を追加形成
してその端部を配管と接続可能に前記平面と交叉する平
面上に配置するようにしたので、一層3次元の複雑な配
管を交叉する複数の平面内で交叉させたり、直角に配管
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の請求項1記載の交叉管継手の一実施
例にかかる外観斜視図および中央断面図である。
【図2】この考案の請求項1記載の交叉管継手の一実施
例にかかる配管に使用した状態の外観斜視図である。
【図3】この考案の請求項2記載の交叉管継手の一実施
例にかかり、図3(a)は外観斜視図、図3(b)は中
央横断面図、図3(c)は中央平断面図である。
【図4】この考案の請求項2記載の交叉管継手の一実施
例にかかり、請求項1記載の考案の交叉管継手とともに
配管に使用した状態の外観斜視図である。
【図5】この考案の請求項2記載の交叉管継手の一実施
例にかかり、図5(a)は外観斜視図、図5(b)は中
央横断面図、図5(c)は中央平断面図である。
【図6】この考案の請求項2記載の交叉管継手の一実施
例にかかり、請求項1記載の考案の交叉管継手とともに
配管に使用した状態の外観斜視図である。
【図7】この考案の請求項3記載の交叉管継手の一実施
例にかかり、図7(a)は外観斜視図、図7(b)は中
央横断面図、図7(c)は中央縦断面図である。
【図8】この考案の請求項3記載の交叉管継手の一実施
例にかかり、請求項1記載の考案の交叉管継手とともに
配管に使用した状態の外観斜視図である。
【符号の説明】
10,30,40,50 交叉管継手 11,31,41,51 継手本体 12,32,42,52 流路 13,33,43,53 流路 14,34,44,54 接続部 15,35,45,55 配管 16,36,46,56 配管 17,37,47,57 配管 18,38,48,58 配管 A,B,C,D 流体

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型成形した一体構造の交叉管継手にお
    いて、継手本体内に複数の流体の混合を防止する流路を
    湾曲させて立体的に交叉させて形成するとともに、これ
    ら複数の流路の全ての端部を配管と接続可能に同一平面
    上に配置したことを特徴とする交叉管継手。
  2. 【請求項2】 鋳型成形した一体構造の交叉管継手にお
    いて、継手本体内に2つの流体の混合を防止する流路を
    湾曲させて立体的に交叉させて形成、これら2つの流
    路の4つの端部のうち3つを配管と接続可能に同一平面
    上に配置するとともに、残りの1つを前記平面と交
    る平面上に配置したことを特徴とする交叉管継手。
  3. 【請求項3】 鋳型成形した一体構造の交叉管継手にお
    いて、継手本体内に2つの流体の混合を防止する流路を
    湾曲させて立体的に交叉させて形成し、これら2つの流
    路の4つの端部を配管と接続可能に同一平面上に配置す
    るとともに、前記2つの流路のうち少なくとも1つの流
    路に、合流可能、あるいは分流可能にする流路を追加形
    成してその端部を配管と接続可能に前記平面と交叉する
    平面上に配置したことを特徴とする交叉管継手。
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