JP2020073770A - 水栓装置 - Google Patents

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Yukito Tsuruta
幸人 鶴田
健司 城戸
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健司 城戸
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Taichi Kusano
太一 草野
和樹 黒田
Kazuki Kuroda
和樹 黒田
理紗 渡邉
Risa Watanabe
理紗 渡邉
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Abstract

【課題】壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置を高さ方向で薄くすることができると共にカウンターを高さ方向で薄くすることができる水栓装置を提供する。【解決手段】本発明は、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置1であって、給水源から水を供給する給水路6と、給湯源から湯を供給する給湯路8と、給水路と給湯路とに接続され、湯と水を混合できる温調機能部10と、温調機能部から流出する温調水を流す流出路14と、を備え、流出路14が、流出路14が交差するような高さに配置されている少なくとも給水路6又は給湯路8の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差する流路交差部40を形成することを特徴としている。【選択図】図4

Description

本発明は、水栓装置に係り、特に、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置に関する。
特許文献1に示すように、従来、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置が知られている。図11に示すように、このような水栓装置101は、水を供給する給水路である水供給管106と、湯を供給する給湯路である湯供給管108と、湯と水を混合できる機能を有する温調機能部110と、温調機能部110から延びる流出路114と、水の流量を調節する機能を有する流量調整部116と、カラン用タッチ操作部126と、シャワー用タッチ操作部128とを備えている。このように、従来においては、カウンター内部に配置される水栓装置において、水供給管106と、湯供給管108と、流出路114とが3次元的に高さ方向にずれるように配置され、それぞれの機能部間の流路を形成していた。
特開2017−31689号公報
近年、特許文献1に示すようなカウンター内部に配置される水栓装置101を高さ方向に薄く形成したいという要請がある。
しかしながら、特許文献1記載の水栓装置では、水栓装置101を薄型化しようとすると水供給管106と、湯供給管108と、流出路114とが高さ方向にずれて配置できず、互いに交差してしまうため、高さ方向に薄く形成することができないという問題があった。
さらに、温調機能部110には、水供給管106及び湯供給管108の両者を接続する必要があるため、水栓装置101を薄型化しようとするとき、温調機能部110の周囲において、温調機能部110で温調された水を流出させる流出路114と、水供給管106又は湯供給管108とが交差してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、従来技術の問題や課題を解決するためになされたものであり、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置を高さ方向で薄くすることができる水栓装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置であって、給水源から水を供給する給水路と、給湯源から湯を供給する給湯路と、上記給水路と上記給湯路とに接続され、湯と水を混合できる温調機能部と、上記温調機能部から流出する温調水を流す流出路と、を備え、上記流出路が、上記流出路が交差するような高さに配置されている少なくとも上記給水路又は上記給湯路の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差する流路交差部を形成することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置において、流出路が、流出路が交差するような高さに配置されている少なくとも給水路又は給湯路の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差することができる。これにより、流出路、給水路又は給湯路の何れかが高さを変えて互いに交差するために必要となる水栓装置内の高さ方向のスペースを削減することができる。従って、本発明によれば、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置を高さ方向で薄くすることができると共にカウンターを高さ方向で薄くすることができる。
本発明において、好ましくは、上記流路交差部は、上記流出路を形成する第1部材に、自身の外側と区画された内側の流路を形成する第2部材を挿入することにより形成される。
このように構成された本発明においては、流出路の流路交差部は、流出路を形成する第1部材に、自身の外側と区画された内側の流路を形成する第2部材を挿入することにより形成される。よって、流出路の流路交差部を、鋳物で成形することにより厚みが増大することを防ぎ、樹脂で成形することにより厚みを薄く形成することができる。従って、本発明によれば、カウンター内部に配置される水栓装置を高さ方向で薄くすることができる。また、流出路の流路交差部を樹脂により比較的簡単に形成することができる。
本発明において、好ましくは、上記流路交差部は、上記第1部材と上記第2部材との接触部をシールする第1シールと第2シールとの間において上記第1部材と上記第2部材とにより上記流出路を区画し、上記第2部材内の流路と区別する。
このように構成された本発明においては、流路交差部は、第1部材と第2部材との接触部をシールする第1シールと第2シールとの間において第1部材と第2部材とにより流出路を区画し、第2部材内の流路と区別する。これにより、流路交差部を第1部材と第2部材との組合せにより比較的簡単に形成し、流路交差部において流出路が、流出路が交差するような高さに配置されている少なくとも給水路又は給湯路の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差することができる。
本発明において、好ましくは、上記第2部材は、少なくとも上記流出路を外側に区画する部分において円管状に形成される。
このように構成された本発明においては、第2部材は、少なくとも流出路を外側に区画する部分において円管状に形成される。これにより、第2部材内を通水する湯又は水と、流出路内の温調水との温度差により、第2部材に応力がかかる場合においても、第2部材に比較的均等に応力がかかり、第2部材が破損することを抑制することができる。このように、第2部材を円管状に形成することにより、仮に第2部材が角を有する異形配管に形成される場合にこの角に応力が集中して第2部材が破損するという事象が生じることを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記第2部材は、上記第1部材に先に挿入される先端側において上記第1シールを支持する第1シール支持部と、上記第1シール支持部よりも後に挿入される後端側において上記第2シールを支持する第2シール支持部とを備え、上記第1シール支持部は、上記第2シール支持部よりも外径が小さくなるように形成される。
このように構成された本発明においては、第2部材の先に挿入される先端側の第1シール支持部は、後端側の第2シール支持部よりも外径が小さくなるように形成されているので、第1シール及び第2シールを伴った状態で第2部材を挿入する組立時の組立性を向上することができる。また、第1シールを支持する第1シール支持部は、第2シール支持部よりも外径が小さくなるように形成される。これにより、第1シール支持部により支持される第1シールが第1部材内に挿入される際に、第1シールが第1部材と破損やねじれを生じるような意図しない接触をして、第1シールが破損やねじれを生じ、第1シールが適切な状態で設置されなくなることを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記第2部材は、樹脂により形成される。
このように構成された本発明においては、第2部材が、金属より熱伝導率が低い樹脂により形成されるので、第2部材内を通水する湯又は水と、流出路内の温調水との熱交換を抑制することができる。また、第2部材が、樹脂により形成されることにより、水栓装置をより安価に製造することができる。さらに、水栓装置の重量をより軽くすることができ、施工性を向上させ、輸送費を削減させることができる。
本発明において、好ましくは、さらに、上記温調機能部の下流側において温調水の流量を調整する流量調整機能部をさらに備え、上記流路交差部は、上記流量調整機能部よりも上流側に設けられる。
このように構成された本発明においては、流路交差部が流量調整機能部よりも上流側の温調機能部の近傍領域に設けられる。これにより、流出路と他の流路とが交差しやすい領域において、流出路が、流出路が交差するような高さに配置されている少なくとも給水路又は給湯路の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差することができ、流路の配置効率を向上できる。これにより、流出路、給水路又は給湯路の何れかが高さを変えて互いに交差するために必要となる水栓装置内の高さ方向のスペースをより効率的に削減することができる。従って、本発明によれば、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置を高さ方向でより薄くすることができると共にカウンターを高さ方向でより薄くすることができる。
本発明の水栓装置によれば、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置を高さ方向で薄くすることができると共にカウンターを高さ方向でより薄くすることができる。
本発明の一実施形態による水栓装置の斜視図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の水栓装置本体の正面図である。 図2のIII−III線に沿って見た水栓装置の断面図である。 図2のIII−III線に沿って見た水栓装置の温調機能部の部分を拡大して示す部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の流路交差部の分解斜視図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の流路交差部の上面図である。 図6のVII−VII線に沿って見た流路交差部の断面図である。 図6のVIII−VIII線に沿って見た流路交差部の断面図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の流路交差部の第2部材の斜視図である。 本発明の一実施形態による水栓装置の流路交差部の構成の変形例を示す図である。 従来の水栓装置の水供給管、湯供給管及び流出路の配置を示す斜視図である。
まず、図1乃至図3を用いて、本発明の一実施形態による水栓装置を説明する。図1は本発明の一実施形態による水栓装置の斜視図であり、図2は本発明の一実施形態による水栓装置の水栓装置本体の正面図であり、図3は図2のIII−III線に沿って見た水栓装置の断面図である。
水栓装置1は、水回り設備、例えば浴室、キッチン、洗面台等の壁面Wに沿って設けられるカウンター内部に配置されるカウンター一体型の水栓装置である。壁面Wには、カウンターを構成するカバー2が取付けられ、この上面2aは、平坦に形成され、物を置くことができるカウンターとして使用することができる。カバー2は、水栓装置1の外側を覆うように配置され、水栓装置本体4を内蔵している。カバー2は、箱形に形成されている。
図2及び図3に示すように、水栓装置1の水栓装置本体4は、水道等の給水源から水を供給する給水路である水供給管6と、給湯源から湯を供給する給湯路である湯供給管8と、水供給管6と湯供給管8とに接続され、湯と水を混合できる機能を有する温調機能部10と、温調機能部10による温度調節操作を行う温調ハンドル12と、温調機能部10から流出する温調水である温度調節後の水を流す流出路14と、流出路14から供給される温度調節後の水の流量を調節する機能を有する流量調整機能部である流量調整部16と、流量調整部16による流量調節操作を行う流調ハンドル18と、を備えている。
なお、本実施形態においては、用語「水」は、給水源から供給された状態の水、湯と水を混合した湯水、給湯源から供給された状態の湯等を含む意味で用いられている。
湯供給管8は、壁面Wから水栓装置本体4の背面に延び、水栓装置本体4の背面から内部まで延びている。水供給管6は、壁面Wから水栓装置本体4の背面に延び、水栓装置本体4の背面から内部まで延びている。
温調ハンドル12は、温調ハンドル12を回動操作することにより温調機能部10の機能により流出路14から流出する温度調節後の水の温度を調整することができる構造を有している。なお、用語「温度調節後の水」には、温調機能部10で湯と水を混合して得られた水の他、温調機能部10で温度調節されていない水供給管6から供給された水、及び温調機能部10で温度調節されていない湯供給管8から供給された湯も含まれる。
流調ハンドル18は、流調ハンドル18を回動操作することにより流量調整部16の機能により吐水流量を調整することができる構造を有している。
流量調整部16は、使用者が流調ハンドル18を回転操作することにより、回転弁20が回転され、温度調節後の水の流量を調節し、下流側のカラン22及び/又はシャワーヘッド24から吐水される水の流量を調節する機能を有する。流量調整部16は、温調機能部10の下流側に配置され、流出路14が接続されている。流量調整部16の下流側には、さらに、流量調整後の水が流れる流出路14が延びている。
水栓装置本体4は、さらに、下方に向けて開口するカラン22と、シャワーホース24aを介して接続されるシャワーヘッド24と、カラン22からの吐水の開始及び終了を操作するカラン用タッチ操作部26と、シャワーヘッド24からの吐水の開始及び終了を操作するシャワー用タッチ操作部28と、オーバーヘッドシャワー(図示せず)からの吐水の開始及び終了を操作するオーバーヘッドシャワー切替操作部30と、を備えている。
流量調整部16の下流側の流量調整後の水が流れる流出路14にカラン用タッチ操作部26とシャワー用タッチ操作部28とが接続され、流量調整部16から供給される水がカラン22及び/又はシャワーヘッド24から吐水されるようになっている。
オーバーヘッドシャワー切替操作部30には、流出路14が接続されている。
水栓装置本体4は、さらに、温調機能部10、流量調整部16、カラン用タッチ操作部26及びシャワー用タッチ操作部28の上方側で水平に延びる上部プレート32と、温調機能部10、流量調整部16、カラン用タッチ操作部26及びシャワー用タッチ操作部28の上方側で水平に延びる下部プレート34とを備える。上部プレート32及び下部プレート34は金属板により形成されている。
水栓装置本体4は、温調機能部10、流量調整部16、カラン用タッチ操作部26及びシャワー用タッチ操作部28をそれぞれ箱状に形成し、それぞれの機能を奏する機能ユニットとしてモジュール化している。これらのモジュール化された各機能部は、水栓装置本体4の薄型化及び美観向上のため、カウンター状の水栓装置1において横並びに配列される。
水栓装置本体4は、これらのモジュール化された各機能部を、上部プレート32と下部プレート34との間で挟み込むように固定しているが、これらの各機能部の配置を、機能部ごとに入れ替えたり変更したりすることができる。水栓装置本体4は、上部プレート32と下部プレート34との間で各機能部、水供給管6、湯供給管8及び流出路14を配置するので、水供給管6、湯供給管8及び流出路14の高さ方向の流路の変化を抑制することにより、上部プレート32と下部プレート34との間の間隔D(図2参照)を低減し、水栓装置本体4の厚み(水栓装置本体4のすぐ外側を覆うカバー2(カウンター)の上面2aと下面との間の厚み)T(図1参照)を高さ方向で薄くすることができる。
次に、図3及び図4を参照して、温調機能部10について説明する。
図4は図2のIII−III線に沿って見た水栓装置の温調機能部の近傍領域を拡大して示す部分拡大断面図である。
図3及び図4に示すように、温調機能部10は、湯と水を混合する機能を有する温調機能部本体36と、温調機能部本体36の前部側且つ一方側の側面に形成される湯側流入口36aと、温調機能部本体36の前部側且つ他方側の側面に形成される水側流入口36bと、温調機能部本体36の後部側に形成され且つ温調機能部本体36から温度調節後の水を流出させる流出口36cと、を備えている。
温調機能部本体36は、水栓装置本体4の後方から前方に向かってほぼ水平に配置され、その前端に温調ハンドル12が取付けられている。温調機能部本体36は、使用者が温調ハンドル12を操作することにより、内部に配置された円筒状の温調主弁体38が軸線方向に摺動され、湯と水との混合割合を調整する機能を有している。
湯側流入口36aは、湯供給管8と接続される。矢印A1(図3及び図7参照)に示すように、湯が、湯供給管8から湯側流入口36aを通って温調機能部本体36に供給される。水側流入口36bは、水供給管6と接続される。矢印A2(図3及び図7参照)に示すように、水が、水供給管6から水側流入口36bを通って温調機能部本体36に供給される。湯供給管8と水供給管6とは温調機能部本体36に対しほぼ同一平面上に配置され且つ接続される。流出口36cは、温調機能部本体36の両方側の側面に形成され、それぞれ横方向に延びる流出路14と接続されている。なお、流出口36cは、温調機能部本体36の両方側の側面に形成されているが、一方側の側面にのみ形成されていてもよい。
次に、図4乃至図10を参照して、流路交差部を説明する。
図5は本発明の一実施形態による水栓装置の流路交差部の分解斜視図であり、図6は本発明の一実施形態による水栓装置の流路交差部の上面図であり、図7は図6のVII−VII線に沿って見た流路交差部の断面図であり、図8は図6のVIII−VIII線に沿って見た流路交差部の断面図であり、図9は本発明の一実施形態による水栓装置の流路交差部の第2部材の斜視図であり、図10は本発明の一実施形態による水栓装置の流路交差部の構成の変形例を示す図である。
流出路14は、流出路14が交差するような高さに配置されている少なくとも水供給管6又は湯供給管8の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差する流路交差部40を形成する。水供給管6、湯供給管8及び流出路14は、上部プレート32と下部プレート34との間において、ほぼ同じような高さに配置されているので、互いに交差するような高さに配置されている。水供給管6、湯供給管8及び流出路14は、同一平面上に配置されているが、それぞれの中心軸は交差せず且つ端部が交差する程度に高さ方向にずれて配置されていてもよい。矢印A3(図3及び図7参照)に示すように、流出口36cから流出した水が流出路14を流れる。
流路交差部40は、温調機能部10よりも下流側且つ流量調整部16よりも上流側に設けられる。流路交差部40が流量調整部16よりも上流側の温調機能部10の近傍領域に設けられることにより、流出路14、水供給管6及び/又は湯供給管8を迂回させずに効率的に配置することができ、流路の配置効率をより向上できる。なお、流路交差部40は、流量調整部16よりも下流側に設けられていても流路の配置効率を向上できる。流路交差部40は、流出路14と、水供給管6及び湯供給管8以外の流路とにより形成されてもよい。
流路交差部40は、流出路14を形成する第1部材42に、自身の外側と区画された内側の流路を形成する第2部材44を挿入することにより形成される。流路交差部40は、第1部材42と第2部材44との接触部をシールする第1シール46と第2シール48との間において第1部材42と第2部材44とにより流出路14を区画し、第2部材44内の流路と区別する。第2部材44内の流路は、例えば、水供給管6又は湯供給管8の一部を形成する流路である。
第1部材42は、内部に温調機能部本体36の後部を配置し、さらに内部に円柱状の流出路14を形成すると共に、第2部材44を挿入可能な円柱状の内部空間42aを、流出路14と交差するように形成している。第1部材42は、樹脂により形成される。なお、第1部材42は、鋳物により成形されてもよい。
第2部材44は、円筒状の部材である。第2部材44は、少なくとも流出路14を外側に区画する中間部44aにおいて円管状に形成される。第2部材44は、第1部材42に先に挿入される先端側において第1シール46を支持する第1シール支持部50と、第1シール支持部50よりも後に挿入される後端側において第2シール48を支持する第2シール支持部52とを備え、第1シール支持部50の外径D1は、第2シール支持部52の外径D2よりも小さくなるように形成される。第2部材44は、第1シール支持部50の外径D1よりも小さな外径を有するように内側に凹んでいる中間部44a(図9参照)を形成している。なお、第1部材42の内部空間42aも、第1シール46と当接する先端側部分42bの内径が、第2シール48と当接する後端側部分42cの内径よりも小さくなるように形成されている。第2部材44は、樹脂により形成される。第2部材44は、鋳物により成形されてもよい。
次に、図5及び図8を参照して、流路交差部40を形成する方法を説明する。
先ず、第1部材42、第2部材44、第1シール46及び第2シール48を準備する。
次に、第2部材44の第1シール支持部50に第1シール46を取り付けた状態とする。さらに、第2部材44の第2シール支持部52に第2シール48を取り付けた状態とする。
次に、第2部材44を第1部材42の内部空間42aに挿入する。このとき、第2部材44の第1シール支持部50側(先端部側)を先に挿入する。第1部材42の内部空間42aの後端側部分42cの内径は先端側部分42bの内径よりも大きいので、第1シール46が後端側部分42cと破損やねじれを生じるような意図しない接触をして、第1シール46が破損やねじれを生じにくくなっている。さらに、第1シール支持部50の外径D1は、第2シール支持部52の外径D2よりも小さいので、第1シール46が先端側部分42bと破損やねじれを生じるような意図しない接触をして、第1シール46が破損やねじれを生じにくくなっている。
次に、第2部材44の第2シール支持部52側(後端部側)を挿入する。内部空間42aの後端側部分42cの内径は先端側部分42bの内径よりも大きいので、第2シール48についても後端側部分42cと破損やねじれを生じるような意図しない接触をして、第2シール48が破損やねじれを生じにくくなっている。
このように、第2部材44を第1部材42に挿入することにより、比較的簡単な方法で且つ確実に2つの流路が交差する流路交差部40を形成することができる。また、流路交差部40を樹脂により形成する場合には、鋳物で成形することにより厚みが増大することを防ぎ、流路交差部40の厚みを薄く形成することができる。
本実施形態においては、図7に示すように、流路交差部40は、流出路14を形成する第1部材42の内部の中央に、内側の流路を形成する第2部材44を配置することにより形成されている。変形例として、図10に示すように、流路交差部40は、流出路14を形成する第1部材42の内側の上部に、第2部材44を配置することにより形成されている。すなわち、流出路14と第2部材44内の流路とが交差するような位置関係にあるが、第1部材42の内側の中央に第2部材44を配置していない。このように、流路交差部40は、第1部材42と第2部材44とが凹形状のように一部交差するような配置も含む。例えば、流路交差部40の上部に第2部材44の内側の流路が形成され、流路交差部40の下部に第1部材42内の流出路14が形成される。第2部材44の内側の流路は、図10においては水供給管6により例示する。逆に、例えば、流路交差部40の下部に第2部材44の内側の流路が形成され、流路交差部40の上部に第1部材42内の流出路14が形成されていてもよい。
さらに、変形例として、流路交差部40は、円柱状の内部空間42aを一部外側に拡張するように形成された第1部材42と、円柱状に形成された第2部材44とにより形成されていてもよい。この場合、第1部材42の一部外側に拡張するように形成された空間内に流出路14が形成される。第2部材44内には、第2部材44の内側の流路が形成される。
上述した本発明の一実施形態の水栓装置1によれば、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置1において、流出路14が、流出路14が交差するような高さに配置されている少なくとも水供給管6又は湯供給管8の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差することができる。これにより、流出路14、水供給管6又は湯供給管8の何れかが高さを変えて互いに交差するために必要となる水栓装置1内の高さ方向のスペースを削減することができる。従って、本発明によれば、壁面Wに沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置1を高さ方向で薄くすることができると共にカウンターを高さ方向で薄くすることができる。
また、本発明の一実施形態の水栓装置1によれば、流出路14の流路交差部40は、流出路14を形成する第1部材に、自身の外側と区画された内側の流路を形成する第2部材を挿入することにより形成される。よって、流出路14の流路交差部40を、鋳物で成形することにより厚みが増大することを防ぎ、樹脂で成形することにより厚みを薄く形成することができる。従って、本発明によれば、カウンター内部に配置される水栓装置1を高さ方向で薄くすることができる。また、流出路14の流路交差部40を樹脂により比較的簡単に形成することができる。
さらに、本発明の一実施形態の水栓装置1によれば、流路交差部40は、第1部材42と第2部材44との接触部をシールする第1シール46と第2シール48との間において第1部材42と第2部材44とにより流出路14を区画し、第2部材44内の流路と区別する。これにより、流路交差部40を第1部材42と第2部材44との組合せにより比較的簡単に形成し、流路交差部40において流出路14が、流出路14が交差するような高さに配置されている少なくとも水供給管6又は湯供給管8の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差することができる。
さらに、本発明の一実施形態の水栓装置1によれば、第2部材44は、少なくとも流出路14を外側に区画する部分において円管状に形成される。これにより、第2部材44内を通水する湯又は水と、流出路14内の温度調節後の水との温度差により、第2部材44に応力がかかる場合においても、第2部材44に比較的均等に応力がかかり、第2部材44が破損することを抑制することができる。このように、第2部材44を円管状に形成することにより、仮に第2部材44が角を有する異形配管に形成される場合にこの角に応力が集中して第2部材44が破損するという事象が生じることを防ぐことができる。
さらに、本発明の一実施形態の水栓装置1によれば、第2部材44の先に挿入される先端側の第1シール支持部50は、後端側の第2シール支持部52よりも外径が小さくなるように形成されているので、第1シール46及び第2シール48を伴った状態で第2部材44を挿入する組立時の組立性を向上することができる。
また、第1シール46を支持する第1シール支持部50は、第2シール支持部52よりも外径が小さくなるように形成される。これにより、第1シール支持部50により支持される第1シール46が第1部材42内に挿入される際に、第1シール46が第1部材42と破損やねじれを生じるような意図しない接触をして、第1シール46が破損やねじれを生じ、第1シール46が適切な状態で設置されなくなることを抑制することができる。
さらに、本発明の一実施形態の水栓装置1によれば、第2部材44が、金属より熱伝導率が低い樹脂により形成されるので、第2部材44内を通水する湯又は水と、流出路14内の温度調節後の水との熱交換を抑制することができる。また、第2部材44が、樹脂により形成されることにより、水栓装置をより安価に製造することができる。さらに、水栓装置の重量をより軽くすることができ、施工性を向上させ、輸送費を削減させることができる。
さらに、本発明の一実施形態の水栓装置1によれば、流路交差部40が流量調整部16よりも上流側の温調機能部10の近傍領域に設けられる。これにより、流出路14と他の流路とが交差しやすい領域において、流出路14が、流出路14が交差するような高さに配置されている少なくとも水供給管6又は湯供給管8の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差することができ、流路の配置効率を向上できる。これにより、流出路14、水供給管6又は湯供給管8の何れかが高さを変えて互いに交差するために必要となる水栓装置1内の高さ方向のスペースをより効率的に削減することができる。従って、本発明によれば、壁面Wに沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置1を高さ方向でより薄くすることができると共にカウンターを高さ方向で薄くすることができる。
1 水栓装置
2 カバー
2a 上面
4 水栓装置本体
6 水供給管
8 湯供給管
10 温調機能部
12 温調ハンドル
14 流出路
16 流量調整部
18 流調ハンドル
20 回転弁
22 カラン
24 シャワーヘッド
24a シャワーホース
26 カラン用タッチ操作部
28 シャワー用タッチ操作部
30 オーバーヘッドシャワー切替操作部
32 上部プレート
34 下部プレート
36 温調機能部本体
36a 湯側流入口
36b 水側流入口
36c 流出口
38 温調主弁体
40 流路交差部
42 第1部材
42a 内部空間
42b 先端側部分
42c 後端側部分
44 第2部材
44a 中間部
46 第1シール
48 第2シール
50 第1シール支持部
52 第2シール支持部
101 水栓装置
106 水供給管
108 湯供給管
110 温調機能部
114 流出路
116 流量調整部
126 カラン用タッチ操作部
128 シャワー用タッチ操作部
D 間隔
D1 外径
D2 外径
T 厚み
W 壁面
上記の目的を達成するために、本発明は、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置であって、給水源から水を供給する給水路と、給湯源から湯を供給する給湯路と、上記給水路と上記給湯路とに接続され、湯と水を混合できる温調機能部と、上記温調機能部から流出する温調水を流す流出路と、を備え、上記流出路が、上記流出路が交差するような高さに配置されている少なくとも上記給水路又は上記給湯路の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差する流路交差部を形成し、上記流路交差部は、上記流出路を形成する第1部材と、上記第1部材と別体に形成されると共に上記流出路が交差するような高さ関係に配置されている少なくとも上記給水路又は上記給湯路の何れかを形成する第2部材とを係合することにより形成されることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置において、流出路が、流出路が交差するような高さに配置されている少なくとも給水路又は給湯路の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差することができる。これにより、流出路、給水路又は給湯路の何れかが高さを変えて互いに交差するために必要となる水栓装置内の高さ方向のスペースを削減することができる。従って、本発明によれば、壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置を高さ方向で薄くすることができると共にカウンターを高さ方向で薄くすることができる。

Claims (7)

  1. 壁面に沿って設けられるカウンター内部に配置される水栓装置であって、
    給水源から水を供給する給水路と
    給湯源から湯を供給する給湯路と、
    上記給水路と上記給湯路とに接続され、湯と水を混合できる温調機能部と、
    上記温調機能部から流出する温調水を流す流出路と、を備え、
    上記流出路は、上記流出路が交差するような高さに配置されている少なくとも上記給水路又は上記給湯路の何れかと、互いの内部流路を区別したまま交差する流路交差部を形成することを特徴とする水栓装置。
  2. 上記流路交差部は、上記流出路を形成する第1部材に、自身の外側と区画された内側の流路を形成する第2部材を挿入することにより形成される、請求項1に記載の水栓装置。
  3. 上記流路交差部は、上記第1部材と上記第2部材との接触部をシールする第1シールと第2シールとの間において上記第1部材と上記第2部材とにより上記流出路を区画し、上記第2部材内の流路と区別する、請求項2に記載の水栓装置。
  4. 上記第2部材は、少なくとも上記流出路を外側に区画する部分において円管状に形成される、請求項3に記載の水栓装置。
  5. 上記第2部材は、上記第1部材に先に挿入される先端側において上記第1シールを支持する第1シール支持部と、上記第1シール支持部よりも後に挿入される後端側において上記第2シールを支持する第2シール支持部とを備え、上記第1シール支持部は、上記第2シール支持部よりも外径が小さくなるように形成される、請求項4に記載の水栓装置。
  6. 上記第2部材は、樹脂により形成される、請求項2乃至5の何れか1項に記載の水栓装置。
  7. さらに、上記温調機能部の下流側において温調水の流量を調整する流量調整機能部をさらに備え、上記流路交差部は、上記流量調整機能部よりも上流側に設けられる、請求項1乃至6の何れか1項に記載の水栓装置。
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