JP4213246B2 - オイルミスト用分岐継手 - Google Patents
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L41/00—Branching pipes; Joining pipes to walls
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種工作機械等で行われるオイルミスト潤滑のための配管に使用されるオイルミスト用分岐継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、工作機械は潤滑を必要とする箇所を複数箇所に有しているから、オイルミスト潤滑においては、一つのオイルミスト潤滑供給源よりオイルミストを各潤滑箇所に分配供給する必要がある。このオイルミストの分配供給には、一般に、一つの入口ポートと二つの出口ポートとを有するT字形等の配管用分岐継手が使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ミスト状の潤滑オイルとエアーとの気液混合流体であるオイルミストをオイルミスト潤滑供給源より潤滑箇所に供給する上で、重要なことは、オイルミストの性状(ミスト粒径、ミスト分布均一度など)が変化せずに、良好な性状のオイルミストのまま各潤滑箇所に供給されることと、各潤滑箇所に必要量のオイルミストが確実に分配供給されることである。
【0004】
このことに対して、従来の配管用分岐継手、特にT字形の配管用分岐継手では、分岐継手内通路において、オイルミストの流れ方向が直角に大きく変化するため、分岐継手内通路で渦流が通路内壁面の状態の少しの違いによっても不規則に発生し、この渦流によってオイルミストの性状が変化し、また渦流によって分岐継手内通路が閉塞された状態になって分岐継手内通路の有効通路断面積が変動する。このため、複数個の出口ポートにおけるオイルミストの分配比が安定せず、各潤滑箇所に必要量のオイルミストを分配供給することができない。
【0005】
また、従来の配管用分岐継手では、通常、複数個の出口ポートの通路断面積が互いに等しいから、上述のような渦流が発生しなけば、理論的には等量分配になるが、複数個の潤滑箇所におけるオイルミスト必要量が互いに異なる場合に必要とされる不等量分配を行うことはできず、この場合には、別途、絞り要素等の計量部材を設ける必要が生じる。
【0006】
また、従来の配管用分岐継手では、入口ポートと出口ポートの通路断面積が個々に等しいから、一つの入口ポートと二つの出口ポートによる配管用分岐継手では、二つの出口ポートの合計の通路断面積は一つの入口ポートの通路断面積の2倍になり、オイルミストの流速が低下する。この流速低下はミスト粒径の拡大等、オイルミストの性状を悪化する原因になる。
【0007】
また、入口ポートと出口ポートの通路断面積が個々に等しいと、入力ポートに接続されるオイルミスト導管の管径と出力ポートに接続されるオイルミスト導管の管径とが等しく、ミスト潤滑供給源より潤滑箇所までオイルミスト導管の管径が太いままとなり、潤滑箇所側では太いオイルミスト導管が多く存在するようになって配管スペースに問題を生じることがある。
【0008】
この発明は、上述の如き問題点に着目してなされたものであり、オイルミストの性状を変化せずに、良好な性状のオイルミストのまま各潤滑箇所に供給でき、しかも各潤滑箇所に必要量のオイルミストを確実に分配供給することができるオイルミスト用分岐継手を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の発明によるオイルミスト用分岐継手は、水平に配置された、一つの入口ポートとこの一つの入口ポートの先端に形成された分岐継手内通路を介して連結された二つの出口ポートとを有して互いに拡がり角度を30度程度に設定したY字形をなし、前記二つの出口ポートの合計の通路断面積と前記入口ポートの通路断面積とが同一であり、前記二つの出口ポートの通路断面積が互いに異なっており、前記入口ポートと前記出口ポートに対するオイルミスト導管の接続はリップルにより行われるよう構成され、前記リップルにより各ポートの実効通路断面積が確定されることを特徴としている。
【0010】
この発明によるオイルミスト用分岐継手によれば、Y字形であることにより分岐継手内通路においてオイルミストの流れ方向が大きく変化せず、分岐継手内通路において渦流が生じ難い。また、二つの出口ポートの合計の通路断面積と入口ポートの通路断面積とが同一であるから、オイルミストの流速が分岐継手において低下(変化)せず、しかも分岐継手においてオイルミスト導管の管径を自然に変更することができる。
【0012】
この発明によるオイルミスト用分岐継手によれば、二つの出口ポートの通路断面積が互いに異なっていることにより、不均等計量分配が具現されて各潤滑箇所に必要量のオイルミストを供給できる。
【0014】
この発明によるオイルミスト用分岐継によれば、リップルによって各潤滑箇所に供給するオイルミストの分配比を設定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0016】
図1はこの発明によるオイルミスト用分岐継手の一つの実施の形態を示している。オイルミスト用分岐継手1は、一つの入口ポート3と二つの出口ポート5、7とを有してY字形をなしている。出口ポート5、7の合計の通路断面積と入口ポート3の通路断面積とが同一になっている。
【0017】
入口ポート3、出口ポート5、7に対するオイルミスト導管11の接続は各々リップル9により行われる。
【0018】
オイルミスト用分岐継手1はY字形であることにより、分岐継手内通路13においてオイルミストの流れ方向が大きく変化せず、分岐継手内通路13において渦流が生じ難い。これにより、渦流によってオイルミストの性状が変化したり、渦流によって分岐継手内通路13が閉塞された状態になって分岐継手内通路13の有効通路断面積が変動したりすることがない。この結果、出口ポート5、7におけるオイルミストの分配比が安定し、各潤滑箇所に必要量のオイルミストを分配供給することが可能になる。
【0019】
オイルミスト用分岐継手1は水平配置が原則であり、これにより重力の影響を受けてオイルミストの分配特性が変動することがない。
【0020】
なお、出口ポート5、7の拡がり角度θは、導管接続を行える範囲で、できるだけ小さいことが好ましく、この拡がり角度θは30度程度に設定することが可能である。
【0021】
また、二つの出口ポート5、7の合計の通路断面積と入口ポート3の通路断面積とが同一であるから、オイルミストの流速が分岐継手において変化せず、流速低下によるミスト粒径の拡大等、オイルミストの性状を悪化することがない。また、分岐継手においてオイルミスト導管11の管径を自然に変更することができ、ミスト潤滑供給源より潤滑箇所へ近づくに従って各分岐部でオイルミスト導管11の管径が合理的に細くなり、配管スペースに問題を生じることがない。
【0022】
図1に示されている実施の形態では、入口ポート3の通路断面積を1とすると、出口ポート5、7の通路断面積は各々1/2であり、等分配が行われる。
【0023】
出口ポート5、7の通路断面積は、その合計が入口ポート3の通路断面積に等しいと云う範囲内において、図2に示されるいるように、互いに異なっていてもよい。この場合には、別途、絞り要素等の計量部材を設けることなく不均等計量分配が具現されて各潤滑箇所に必要量のオイルミストを供給できる。
【0024】
また、入口ポート3と出口ポート5、7の実効通路断面積は、これらポートに接続されるリップル9により行うこともでき、リップル9により計量分配特性を変更、補正することができる。
【0025】
以上に於ては、この発明を特定の実施の形態について詳細に説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実施の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、請求項1に記載の発明によるオイルミスト用分岐継手によれば、Y字形であることにより分岐継手内通路においてオイルミストの流れ方向が大きく変化せず、分岐継手内通路において渦流が生じ難いから、渦流によってオイルミストの性状が変化したり、渦流によって分岐継手内通路が閉塞された状態になって分岐継手内通路の有効通路断面積が変動したりすることがなく、二つの出口ポートにおけるオイルミストの分配比が安定し、各潤滑箇所に必要量のオイルミストを分配供給することが可能になる。前記入口ポートと出口ポートは水平配置されているので、重力の影響を受けて、オイルミストの分配特性が変動することがない。また、出口ポートの拡がり角度は30度程度に設定するのがよい。
【0027】
また、二つの出口ポートの合計の通路断面積と入口ポートの通路断面積とが同一であるから、オイルミストの流速が分岐継手において低下しないことによってもオイルミストの性状が悪化することがない。また、分岐継手においてオイルミスト導管の管径を自然に変更することができ、ミスト潤滑供給源より潤滑箇所へ近づくに従って各分岐部でオイルミスト導管の管径が合理的に細くなり、配管スペースに問題を生じることがない。
【0028】
また、二つの出口ポートの通路断面積が互いに異なっていることにより、不均等計量分配が具現され、別途、絞り要素等の計量部材を設けることなく各潤滑箇所に必要量のオイルミストを供給することができる。
【0029】
さらに、各ポート接続されるリップルによって各ポートの実効通路断面積が確定されるから、リップルにより計量分配特性を変更、補正することができ、各潤滑箇所に供給するオイルミストの分配比を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるオイルミスト用分岐継手の一つの実施の形態を示す断面図である。
【図2】この発明によるオイルミスト用分岐継手の他の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 オイルミスト用分岐継手
3 入口ポート
5、7 出口ポート
9 リップル
11 オイルミスト導管
13 分岐継手内通路
Claims (1)
- 水平に配置された、一つの入口ポート(3)とこの一つの入口ポート(3)の先端に形成された分岐継手内通路(13)を介して連結された二つの出口ポート(5、7)とを有して互いに拡がり角度(θ)を30度程度に設定したY字形をなし、前記二つの出口ポート(5、7)の合計の通路断面積と前記入口ポート(3)の通路断面積とが同一であり、前記二つの出口ポート(5、7)の通路断面積が互いに異なっており、前記入口ポート(3)と前記出口ポート(5、7)に対するオイルミスト導管(11)の接続はリップル(9)により行われるよう構成され、前記リップル(9)により各ポートの実効通路断面積が確定されることを特徴とするオイルミスト用分岐継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02599398A JP4213246B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | オイルミスト用分岐継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02599398A JP4213246B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | オイルミスト用分岐継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11223289A JPH11223289A (ja) | 1999-08-17 |
JP4213246B2 true JP4213246B2 (ja) | 2009-01-21 |
Family
ID=12181251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02599398A Expired - Lifetime JP4213246B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | オイルミスト用分岐継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4213246B2 (ja) |
-
1998
- 1998-02-06 JP JP02599398A patent/JP4213246B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11223289A (ja) | 1999-08-17 |
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