JPH11257801A - 冷媒分流器 - Google Patents
冷媒分流器Info
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- JPH11257801A JPH11257801A JP10065336A JP6533698A JPH11257801A JP H11257801 A JPH11257801 A JP H11257801A JP 10065336 A JP10065336 A JP 10065336A JP 6533698 A JP6533698 A JP 6533698A JP H11257801 A JPH11257801 A JP H11257801A
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- refrigerant flow
- flow
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷凍機用蒸発器などの熱交換器に対して冷媒
を分配する冷媒分流器において、その器体鉛直方向の設
置角精度を緩和するとともに分流性能を向上させ、かつ
コンパクト化を図る。 【解決手段】 1本の冷媒供給路1aと複数本の冷媒分
流路2b,2cとの間に、気液混合状態の冷媒流Rを収
束させることによって増速させる絞り部1bと該絞り部
1bの同一延長線上にあって当該絞り部1bを介して供
給される冷媒流Rを衝突させることによって均一に撹拌
混合した後、上記複数本の冷媒分流路2b,2c方向に
均等に分流させる凹球面状の冷媒流衝突部2aとを設け
た。
を分配する冷媒分流器において、その器体鉛直方向の設
置角精度を緩和するとともに分流性能を向上させ、かつ
コンパクト化を図る。 【解決手段】 1本の冷媒供給路1aと複数本の冷媒分
流路2b,2cとの間に、気液混合状態の冷媒流Rを収
束させることによって増速させる絞り部1bと該絞り部
1bの同一延長線上にあって当該絞り部1bを介して供
給される冷媒流Rを衝突させることによって均一に撹拌
混合した後、上記複数本の冷媒分流路2b,2c方向に
均等に分流させる凹球面状の冷媒流衝突部2aとを設け
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、例えば冷凍機用
の熱交換器等に使用される冷媒分流器に関するものであ
る。
の熱交換器等に使用される冷媒分流器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平2−275266号公報に
示されるように、冷凍機用蒸発器等の複数本の伝熱流路
を備えた熱交換器に対して熱交換媒体としての冷媒を供
給して循環させる場合、各伝熱流路に対して均等に冷媒
を分配する必要がある。
示されるように、冷凍機用蒸発器等の複数本の伝熱流路
を備えた熱交換器に対して熱交換媒体としての冷媒を供
給して循環させる場合、各伝熱流路に対して均等に冷媒
を分配する必要がある。
【0003】そして、そのための手段として1本の冷媒
供給路から複数本の冷媒分流路に対して均等に冷媒を分
流させる冷媒分流器が用いられている。
供給路から複数本の冷媒分流路に対して均等に冷媒を分
流させる冷媒分流器が用いられている。
【0004】このような従来の冷媒分流器30の構造の
一例を図8に示す。
一例を図8に示す。
【0005】すなわち、該冷媒分流器30は大径の筒体
状器体の内部に所定容積の冷媒分配空間30aを有し、
その底部側に冷媒供給路31を、また天井部側両端に第
1,第2の複数の冷媒分流路32a,32bを設けて構
成されており、上記底部側冷媒供給路31から上方に向
けて供給される気液混合冷媒を一旦筒体状器体内部の冷
媒分配空間30aに導入した後、上記天井部側第1,第
2の冷媒分流路32a,32bに均等に分流させるよう
になっている。
状器体の内部に所定容積の冷媒分配空間30aを有し、
その底部側に冷媒供給路31を、また天井部側両端に第
1,第2の複数の冷媒分流路32a,32bを設けて構
成されており、上記底部側冷媒供給路31から上方に向
けて供給される気液混合冷媒を一旦筒体状器体内部の冷
媒分配空間30aに導入した後、上記天井部側第1,第
2の冷媒分流路32a,32bに均等に分流させるよう
になっている。
【0006】そして、該冷媒分流器30は、その第1,
第2の冷媒分流路32a,32bを、例えば図9に示す
ように冷凍機用蒸発器等のクロスフィン熱交換器20の
複数本の伝熱管20a,20a・・・への冷媒分配管7
a,7bに接続するとともに、冷媒供給路31を冷媒供
給管3に接続することにより、機能させる。
第2の冷媒分流路32a,32bを、例えば図9に示す
ように冷凍機用蒸発器等のクロスフィン熱交換器20の
複数本の伝熱管20a,20a・・・への冷媒分配管7
a,7bに接続するとともに、冷媒供給路31を冷媒供
給管3に接続することにより、機能させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の冷
媒分流器30は、図8から明らかなように、器体および
器体内部の冷媒分配空間30aが大きく、コンパクト化
できない欠点があるとともに、冷媒供給路31を介して
導入された環状流状態の気液混合冷媒が、通路径の拡大
により相当な圧損を生じるとともに、その液成分が冷媒
分配空間30aの管壁側に寄った流れとなって、重力の
作用で冷媒分配空間30aの下部に液留まりが生じるよ
うになる一方、中央部側にガス成分が集中するようにな
り、器体の鉛直方向の設置角精度を相当に高精度に保っ
た状態で設置しないと、上記第1,第2の各冷媒分流路
32a,32bに対して適切かつ均等な冷媒の分配供給
ができなくなる問題が生じる。
媒分流器30は、図8から明らかなように、器体および
器体内部の冷媒分配空間30aが大きく、コンパクト化
できない欠点があるとともに、冷媒供給路31を介して
導入された環状流状態の気液混合冷媒が、通路径の拡大
により相当な圧損を生じるとともに、その液成分が冷媒
分配空間30aの管壁側に寄った流れとなって、重力の
作用で冷媒分配空間30aの下部に液留まりが生じるよ
うになる一方、中央部側にガス成分が集中するようにな
り、器体の鉛直方向の設置角精度を相当に高精度に保っ
た状態で設置しないと、上記第1,第2の各冷媒分流路
32a,32bに対して適切かつ均等な冷媒の分配供給
ができなくなる問題が生じる。
【0008】さらに、器体そのものが大きいために例え
ば図9に示す伝熱管20a,20aの出口側ヘッダ(合
流管)12等の他の部品とも干渉しやすくなり、レイア
ウトや組付け作業に支障をきたす問題もある。
ば図9に示す伝熱管20a,20aの出口側ヘッダ(合
流管)12等の他の部品とも干渉しやすくなり、レイア
ウトや組付け作業に支障をきたす問題もある。
【0009】本願発明は、以上のような問題を解決する
ためになされたもので、冷媒供給路と冷媒分流路との間
に、気液混合状態の冷媒流を収束させることによって増
速させる絞り部と該絞り部の同一延長線上にあって当該
絞り部を介して供給される高速の冷媒流を衝突させるこ
とによって均一に撹拌混合した後、上記冷媒分流路方向
に均等に分流させる凹球面状の冷媒流衝突部とを設け、
冷媒分流器の器体設置角精度を緩和するとともに分流性
能を向上させ、かつ十分なコンパクト化を図り得るよう
にした低圧損の冷媒分流器を提供することを目的とする
ものである。
ためになされたもので、冷媒供給路と冷媒分流路との間
に、気液混合状態の冷媒流を収束させることによって増
速させる絞り部と該絞り部の同一延長線上にあって当該
絞り部を介して供給される高速の冷媒流を衝突させるこ
とによって均一に撹拌混合した後、上記冷媒分流路方向
に均等に分流させる凹球面状の冷媒流衝突部とを設け、
冷媒分流器の器体設置角精度を緩和するとともに分流性
能を向上させ、かつ十分なコンパクト化を図り得るよう
にした低圧損の冷媒分流器を提供することを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、例えば図1〜図7に示す次のような
課題解決手段を備えて構成されている。
を達成するために、例えば図1〜図7に示す次のような
課題解決手段を備えて構成されている。
【0011】すなわち、本願発明の冷媒分流器10は、
冷媒供給路1aと冷媒分流路2b,2cとの間に、気液
混合状態の冷媒流Rを収束させることによって増速させ
る絞り部1bと該絞り部1bの同一延長線上にあって当
該絞り部1bを介して供給される冷媒流Rを衝突させる
ことによって均一に撹拌混合した後、上記冷媒分流路2
b,2c方向に均等に分流させる凹球面状の冷媒流衝突
部2aとを設けている。
冷媒供給路1aと冷媒分流路2b,2cとの間に、気液
混合状態の冷媒流Rを収束させることによって増速させ
る絞り部1bと該絞り部1bの同一延長線上にあって当
該絞り部1bを介して供給される冷媒流Rを衝突させる
ことによって均一に撹拌混合した後、上記冷媒分流路2
b,2c方向に均等に分流させる凹球面状の冷媒流衝突
部2aとを設けている。
【0012】この冷媒分流器10では、上記冷媒供給路
1aに導入された気液混合状態の冷媒流Rは、先ず上記
絞り部1b部分で次第に流路径を絞られることにより増
速され、重力の影響を受けにくくなる。
1aに導入された気液混合状態の冷媒流Rは、先ず上記
絞り部1b部分で次第に流路径を絞られることにより増
速され、重力の影響を受けにくくなる。
【0013】したがって、従来の冷媒分流器で問題にな
っていた鉛直方向の設置角精度如何によって分流性能が
変わる欠点を解決することができる。
っていた鉛直方向の設置角精度如何によって分流性能が
変わる欠点を解決することができる。
【0014】そして、上記絞り部1bを通って増速され
た高速の冷媒流Rは、やがて噴霧流となって上記同一延
長線上にある凹球面状の冷媒流衝突部2aに正突状態で
ぶつかり、該正突状態において、冷媒中の気液が均一に
撹拌混合されるとともに、その凹球面による方向転換作
用によって流速エネルギーを大きく低下させることなく
滑らかに分流方向に流出し、均等に振り分けられて各分
流路2b,2cに供給される。
た高速の冷媒流Rは、やがて噴霧流となって上記同一延
長線上にある凹球面状の冷媒流衝突部2aに正突状態で
ぶつかり、該正突状態において、冷媒中の気液が均一に
撹拌混合されるとともに、その凹球面による方向転換作
用によって流速エネルギーを大きく低下させることなく
滑らかに分流方向に流出し、均等に振り分けられて各分
流路2b,2cに供給される。
【0015】したがって、この冷媒分流器10による
と、従来のように、器体およびその内部空間を大きく形
成する必要もなく、液留りや圧損も生じない。その結
果、コンパクトで分流性能の高い冷媒分流器を提供する
ことができるようになる。
と、従来のように、器体およびその内部空間を大きく形
成する必要もなく、液留りや圧損も生じない。その結
果、コンパクトで分流性能の高い冷媒分流器を提供する
ことができるようになる。
【0016】また、コンパクトになる結果、例えば冷凍
機用熱交換器20の伝熱管出口側ヘッダ部12等他の部
品との干渉も生じなくなる。そのため、レイアウト、配
管接続作業も容易になる。
機用熱交換器20の伝熱管出口側ヘッダ部12等他の部
品との干渉も生じなくなる。そのため、レイアウト、配
管接続作業も容易になる。
【0017】そして、同構成における上記絞り部1bか
ら上記凹球面状の冷媒流衝突部2aへの冷媒流の噴霧角
2θは、上記絞り部1bの絞り径φDおよびその長さL
と所定の関係をもって設定される。
ら上記凹球面状の冷媒流衝突部2aへの冷媒流の噴霧角
2θは、上記絞り部1bの絞り径φDおよびその長さL
と所定の関係をもって設定される。
【0018】上記絞り部1bの絞り径φDに対する該φ
Dの長さLの比L/Dと同絞り部1bから上記冷媒流衝
突部2aへの冷媒流噴霧角2θとの間には、所定の関係
があり、上記絞り部1bの径φDとその長さLによって
上述の冷媒流衝突部2aに対する適切な噴霧角2θが決
定される。
Dの長さLの比L/Dと同絞り部1bから上記冷媒流衝
突部2aへの冷媒流噴霧角2θとの間には、所定の関係
があり、上記絞り部1bの径φDとその長さLによって
上述の冷媒流衝突部2aに対する適切な噴霧角2θが決
定される。
【0019】したがって、この絞り径φDとその長さL
の関係を各々所望の値に選択し、適切に冷媒流衝突部2
aの大きさを設計するようにすれば、上記冷媒分流器1
0の内部空間および器体外径を可及的に小さなものに形
成することができる。
の関係を各々所望の値に選択し、適切に冷媒流衝突部2
aの大きさを設計するようにすれば、上記冷媒分流器1
0の内部空間および器体外径を可及的に小さなものに形
成することができる。
【0020】また、上記構成における絞り部1bと冷媒
流衝突部2aとは、それぞれ別体の分割器体1,2に加
工して形成される。
流衝突部2aとは、それぞれ別体の分割器体1,2に加
工して形成される。
【0021】このような構成にすると、上記絞り部1
b、冷媒流衝突部2aの各々を各器体1,2に加工形成
した後、両者を接合一体化すれば良いから、加工、製作
が容易になるとともに加工精度も高くなる。
b、冷媒流衝突部2aの各々を各器体1,2に加工形成
した後、両者を接合一体化すれば良いから、加工、製作
が容易になるとともに加工精度も高くなる。
【0022】そして、該構成を採用した場合において、
さらに上記絞り部1b側分割器体1と冷媒流衝突部2a
側分割器体2とが略等径に形成されていると、両者を一
体化した時にコンパクトで取り扱い易いものとなり、熱
交換器等に組み付け易くなる。
さらに上記絞り部1b側分割器体1と冷媒流衝突部2a
側分割器体2とが略等径に形成されていると、両者を一
体化した時にコンパクトで取り扱い易いものとなり、熱
交換器等に組み付け易くなる。
【0023】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の冷媒分流器によ
ると、次のような効果を得ることができる。
ると、次のような効果を得ることができる。
【0024】 冷媒供給路から冷媒分流路に到る流路
を略等径に形成できるので、従来の冷媒分流器のような
容積拡大による冷媒分流器部分での圧損が大きく低減さ
れる。
を略等径に形成できるので、従来の冷媒分流器のような
容積拡大による冷媒分流器部分での圧損が大きく低減さ
れる。
【0025】 各分流路への分流精度が向上する。
【0026】 分流される冷媒の気液混合状態が均一
になる。
になる。
【0027】 大容積の器体がいらなくなり、外径が
縮小されてコンパクトになる。
縮小されてコンパクトになる。
【0028】 分割器体の各々に加工を施せば良いの
で、加工が容易で、加工精度も向上する。
で、加工が容易で、加工精度も向上する。
【0029】
【発明の実施の形態】図1〜図7は、本願発明の実施の
形態に係る冷媒分流器の構造および作用を示している。
形態に係る冷媒分流器の構造および作用を示している。
【0030】先ず図1〜図4は、該冷媒分流器10の構
造を示している。
造を示している。
【0031】該冷媒分流器10は、例えば図3および図
4に示すような、相互に略等径な冷媒供給路1aおよび
絞り部1bを加工形成した第1の器体1と冷媒流衝突部
2aおよび第1,第2の分流路2b,2cを加工形成し
た第2の器体2とを、例えば図1および図2に示すよう
に、相互に嵌合させて接合一体化することによって単一
の器体に構成されるようになっている。
4に示すような、相互に略等径な冷媒供給路1aおよび
絞り部1bを加工形成した第1の器体1と冷媒流衝突部
2aおよび第1,第2の分流路2b,2cを加工形成し
た第2の器体2とを、例えば図1および図2に示すよう
に、相互に嵌合させて接合一体化することによって単一
の器体に構成されるようになっている。
【0032】上記第1の器体1の冷媒供給路1aは、冷
媒流上流側端部に冷媒供給管3との接続口部4が形成さ
れているとともに冷媒流下流側端部の流路径をテーパ面
を介して所定の長さ縮小することによって流路径φD、
長さLの絞り部1bを形成している。
媒流上流側端部に冷媒供給管3との接続口部4が形成さ
れているとともに冷媒流下流側端部の流路径をテーパ面
を介して所定の長さ縮小することによって流路径φD、
長さLの絞り部1bを形成している。
【0033】また、上記第2の器体2の冷媒流衝突部2
aは、上記第1の器体1の冷媒供給路1aの流路中心軸
O−O′の延長線上に中心を有する半球状の凹球面構造
に形成され、その上流側の所定径、所定長さの左右両方
向への振り分け流路6を介して上記第1の器体1側の絞
り部1bに対し、その開口面側を対向させた状態で設け
られている。上記左右両方向への振り分け流路6は、上
記第1の器体1の突き合わせ端面と第2の器体2の突き
合わせ端面の各々に相互に対向する半円形状の凹溝面を
形成し、それらを突き合わせることによって左右方向に
延びた断面円形の流路に形成されている。
aは、上記第1の器体1の冷媒供給路1aの流路中心軸
O−O′の延長線上に中心を有する半球状の凹球面構造
に形成され、その上流側の所定径、所定長さの左右両方
向への振り分け流路6を介して上記第1の器体1側の絞
り部1bに対し、その開口面側を対向させた状態で設け
られている。上記左右両方向への振り分け流路6は、上
記第1の器体1の突き合わせ端面と第2の器体2の突き
合わせ端面の各々に相互に対向する半円形状の凹溝面を
形成し、それらを突き合わせることによって左右方向に
延びた断面円形の流路に形成されている。
【0034】そして、その左右両端側の第1,第2の分
流路2b,2c方向に直角に曲がるコーナ部は、それぞ
れアール面状に曲成されて、それぞれ上述の対応する第
1,第2の分流路2b,2cの冷媒流上流端に連通せし
められている。この第1,第2の分流路2b,2cの冷
媒流下流端には、例えば図7に示すクロスフィン熱交換
器20の各伝熱管20a,20a・・・への冷媒分配管
7a,7bを接続するための接続口部8a,8bが形成
されている。
流路2b,2c方向に直角に曲がるコーナ部は、それぞ
れアール面状に曲成されて、それぞれ上述の対応する第
1,第2の分流路2b,2cの冷媒流上流端に連通せし
められている。この第1,第2の分流路2b,2cの冷
媒流下流端には、例えば図7に示すクロスフィン熱交換
器20の各伝熱管20a,20a・・・への冷媒分配管
7a,7bを接続するための接続口部8a,8bが形成
されている。
【0035】以上の構成の冷媒分流器20では、例えば
図5に示すように、下方側冷媒供給管3から上方側冷媒
供給路1aに導入された気液混合状態の冷媒流Rは、先
ず上記絞り部1b部分でテーパ面を介して次第に流路径
を絞られることにより増速され、重力の影響を受けにく
くなる。
図5に示すように、下方側冷媒供給管3から上方側冷媒
供給路1aに導入された気液混合状態の冷媒流Rは、先
ず上記絞り部1b部分でテーパ面を介して次第に流路径
を絞られることにより増速され、重力の影響を受けにく
くなる。
【0036】したがって、従来の冷媒分流器で問題にな
っていた鉛直方向の設置角精度如何によって分流性能が
変わる欠点を解決することができる。
っていた鉛直方向の設置角精度如何によって分流性能が
変わる欠点を解決することができる。
【0037】そして、上記絞り部1bを通って増速され
た高速の冷媒流Rは、やがて噴霧流となって同一延長線
上にある凹球面状の冷媒流衝突部2aに正突状態でぶつ
かり、該正突状態において、冷媒中の気液が均一に撹拌
混合されるとともに、その凹球面による方向転換作用に
よって流速エネルギーを大きく低下させることなく滑ら
かに左右方向に流出し、上記振り分け路6を介して左右
方向に均等に振り分けられて、上述の第1,第2の分流
路2b,2cに供給される。
た高速の冷媒流Rは、やがて噴霧流となって同一延長線
上にある凹球面状の冷媒流衝突部2aに正突状態でぶつ
かり、該正突状態において、冷媒中の気液が均一に撹拌
混合されるとともに、その凹球面による方向転換作用に
よって流速エネルギーを大きく低下させることなく滑ら
かに左右方向に流出し、上記振り分け路6を介して左右
方向に均等に振り分けられて、上述の第1,第2の分流
路2b,2cに供給される。
【0038】したがって、本実施の形態の冷媒分流器1
0によると、従来のように、分流器の内部空間を大きく
形成する必要はなく、流路径を冷媒供給路1aから第
1,第2の分流路2b,2cに到るまで略等径に形成す
ることができるので、液留りや圧損も生じない。その結
果、鉛直方向の設置角精度も自由になり、コンパクトで
分流性能の高い冷媒分流器を提供することができるよう
になる。
0によると、従来のように、分流器の内部空間を大きく
形成する必要はなく、流路径を冷媒供給路1aから第
1,第2の分流路2b,2cに到るまで略等径に形成す
ることができるので、液留りや圧損も生じない。その結
果、鉛直方向の設置角精度も自由になり、コンパクトで
分流性能の高い冷媒分流器を提供することができるよう
になる。
【0039】また、コンパクトになる結果、例えば図7
から明らかなように、蒸発器等のクロスフィン熱交換器
20に適用した時に伝熱管20a,20a出口側のヘッ
ダ部12等他の部品との干渉も生じなくなる。そのた
め、レイアウト、配管接続作業も容易になる。
から明らかなように、蒸発器等のクロスフィン熱交換器
20に適用した時に伝熱管20a,20a出口側のヘッ
ダ部12等他の部品との干渉も生じなくなる。そのた
め、レイアウト、配管接続作業も容易になる。
【0040】ところで、上述の絞り部1bの絞り径φD
に対する該絞り径φD部分の長さLの比L/Dと同絞り
部1bから上記冷媒流衝突部2aへの冷媒流の噴霧角2
θとの間には、例えば図6に示すような所定の関係があ
り、上記絞り部1bの絞り径φDとその長さLによって
上述の衝突部2aに対する適切な冷媒流の噴霧角2θが
決定される。
に対する該絞り径φD部分の長さLの比L/Dと同絞り
部1bから上記冷媒流衝突部2aへの冷媒流の噴霧角2
θとの間には、例えば図6に示すような所定の関係があ
り、上記絞り部1bの絞り径φDとその長さLによって
上述の衝突部2aに対する適切な冷媒流の噴霧角2θが
決定される。
【0041】したがって、この絞り径φDとその長さL
の関係を各々所望の値に選択し、上記振り分け流路6の
径を考慮して適切に冷媒流衝突部2aの大きさを設計す
るようにすれば、上記冷媒分流器10の器体内部空間お
よび外径を可及的に小さなものにすることができる。
の関係を各々所望の値に選択し、上記振り分け流路6の
径を考慮して適切に冷媒流衝突部2aの大きさを設計す
るようにすれば、上記冷媒分流器10の器体内部空間お
よび外径を可及的に小さなものにすることができる。
【0042】以上の結果、本実施の形態の冷媒分流器1
0によると、次のような効果を得ることができる。
0によると、次のような効果を得ることができる。
【0043】 冷媒供給路1aから冷媒分流路2b,
2cに到る流路を略等径に形成できるので、従来のよう
な容積拡大による冷媒分流器部分での圧損が大きく低減
される。
2cに到る流路を略等径に形成できるので、従来のよう
な容積拡大による冷媒分流器部分での圧損が大きく低減
される。
【0044】 各分流路2b,2cへの分流精度が向
上する。
上する。
【0045】 分流される冷媒の気液混合状態が均一
になる。
になる。
【0046】 大容積の器体がいらなくなり、外径が
縮小されてコンパクトになる。
縮小されてコンパクトになる。
【0047】 第1,第2の分割器体1,2の各々に
加工を施せば良いので、加工が容易で、加工精度も向上
する。
加工を施せば良いので、加工が容易で、加工精度も向上
する。
【図1】本願発明の実施の形態に係る冷媒分流器の構成
を示す左右方向(幅方向)の断面図である。
を示す左右方向(幅方向)の断面図である。
【図2】同冷媒分流器の前後方向(厚さ方向)の断面図
である。
である。
【図3】同冷媒分流器の第1の器体と第2の器体とを一
体化する前の分割状態の左右方向(幅方向)の断面図で
ある。
体化する前の分割状態の左右方向(幅方向)の断面図で
ある。
【図4】同冷媒分流器の図3の状態における前後方向
(厚さ方向)の断面図である。
(厚さ方向)の断面図である。
【図5】同冷媒分流器の作用を示す概略断面図である。
【図6】同冷媒分流器の絞り部の長さLと絞り部の径φ
D間の寸法比率と絞り部からの冷媒流噴霧角2θとの関
係を示すグラフである。
D間の寸法比率と絞り部からの冷媒流噴霧角2θとの関
係を示すグラフである。
【図7】同冷媒分流器を適用して構成したクロスフィン
熱交換器の構成を示す正面図である。
熱交換器の構成を示す正面図である。
【図8】従来の冷媒分流器の構成を示す断面図である。
【図9】同従来の冷媒分流器を適用して構成したクロス
フィン熱交換器の構成を示す正面図である。
フィン熱交換器の構成を示す正面図である。
1は第1の器体、1aは冷媒供給路、1bは絞り部、2
は第2の器体、2aは衝突部、2bは第1の分流路、2
cは第2の分流路である。
は第2の器体、2aは衝突部、2bは第1の分流路、2
cは第2の分流路である。
Claims (4)
- 【請求項1】 冷媒供給路(1a)と冷媒分流路(2
b),(2c)との間に、気液混合状態の冷媒流(R)
を収束させることによって増速させる絞り部(1b)と
該絞り部(1b)の同一延長線上にあって当該絞り部
(1b)を介して供給される高速の冷媒流(R)を衝突
させることによって均一に撹拌混合した後、上記冷媒分
流路(2b),(2c)方向に均等に分流させる凹球面
状の冷媒流衝突部(2a)とを設けたことを特徴とする
冷媒分流器。 - 【請求項2】 絞り部(1b)から凹球面状の冷媒流衝
突部(2a)への冷媒流噴霧角(2θ)は、絞り部(1
b)の絞り径(φD)および長さ(L)と所定の関係を
もって設定されていることを特徴とする請求項1記載の
冷媒分流器。 - 【請求項3】 絞り部(1b)と冷媒流衝突部(2a)
とは、それぞれ別体の分割器体(1),(2)に加工し
て形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載
の冷媒分流器。 - 【請求項4】 絞り部(1b)側分割器体(1)と冷媒
流衝突部(2a)側分割器体(2)とは、略等径に形成
され、相互に接合して一体化されていることを特徴とす
る請求項3記載の冷媒分流器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10065336A JPH11257801A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 冷媒分流器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10065336A JPH11257801A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 冷媒分流器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11257801A true JPH11257801A (ja) | 1999-09-24 |
Family
ID=13283996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10065336A Pending JPH11257801A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 冷媒分流器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11257801A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-03-16 JP JP10065336A patent/JPH11257801A/ja active Pending
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