JP2591872B2 - 窒化珪素鋳ぐるみピストン - Google Patents

窒化珪素鋳ぐるみピストン

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JP2591872B2
JP2591872B2 JP3238692A JP23869291A JP2591872B2 JP 2591872 B2 JP2591872 B2 JP 2591872B2 JP 3238692 A JP3238692 A JP 3238692A JP 23869291 A JP23869291 A JP 23869291A JP 2591872 B2 JP2591872 B2 JP 2591872B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窒化珪素と金属の鋳ぐ
るみ複合体構造からなる内燃機関用の窒化珪素鋳ぐるみ
ピストンに係り、さらに詳しくは、製造工程が単純で低
コストであり、低温において窒化珪素に発生する応力が
低く、高温においても窒化珪素部材と金属本体との結合
強度および強度信頼性が高く、かつ製造時に窒化珪素部
材の破壊が起こらない窒化珪素と金属の鋳ぐるみ複合体
構造からなる内燃機関用の窒化珪素鋳ぐるみピストンに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、窒化珪素の有する優れた耐熱性、
耐摩耗性、断熱性等を利用した機械構造部品の研究開発
が盛んに行われている。窒化珪素は金属に比較して脆い
ため窒化珪素単独で機械構造部品として用いることは困
難な場合が多く、従って一般的には金属との複合体の形
で用いられることが知られている。窒化珪素と金属を結
合する方法としては、焼ばめ、圧入、ろう付等による接
合が知られているが、いづれの方法も窒化珪素焼結体を
ダイヤモンド砥石等を用いて研削加工し表面を精度良く
仕上げる必要があり、高コストであるという問題があっ
た。
【0003】その対策として、従来、窒化珪素外周の研
削加工が不要な鋳ぐるみによる結合が提案されている
が、通常のピストン材料であるアルミニウム合金による
鋳ぐるみの場合には、窒化珪素の熱膨張率に比較してア
ルミニウム合金の熱膨張率が高いため高温での使用時に
窒化珪素と金属との間にガタや隙間が発生するという問
題があった。これを解消するための対策として、アルミ
ニウム合金よりも熱膨張率が低い鉄を主成分とする金属
材料による鋳ぐるみが提案されたが、鉄系材料はアルミ
ニウム合金に比較して融点が高く、従って鋳ぐるみ時の
注湯温度が高くなることから鋳ぐるみ時に窒化珪素に発
生する熱応力が過大になり、窒化珪素が破壊するという
問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題を解決して、窒化珪素の金属との結合部分の
機械加工を行なわずに作製可能で、製造工程が少なく低
コストであり、しかも鋳ぐるみ時に窒化珪素の破壊が生
じにくい窒化珪素と金属の鋳ぐるみ複合体構造からなる
内燃機関用の窒化珪素鋳ぐるみピストンを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そしてその目的は、本発
明によれば、ピストン上部に鋳ぐるまれた窒化珪素部材
に燃焼室が設けられてなる内燃機関用の窒化珪素鋳ぐる
みピストンにおいて、(イ)ピストン本体を構成する金
属は鉄を主成分とし、(ロ)窒化珪素材料、窒化珪素部
材の形状、窒化珪素の高温強度、鉄系金属材料の融点お
よび鋳ぐるみ条件が下記式及び式を満足することを
特徴とする窒化珪素鋳ぐるみピストン、により達成する
ことができる。 k1・ΔT・(1/R1−1/R2)+k2・l2・ΔT<0.5σc ・・ Tc=Tm−0.413・l・ΔT ・・・ (但し、上記式において、k1=0.25、k2=0.0
5であり、σc(MPa):温度Tc(℃)における窒化珪
素の4点曲げ強度、Tm(℃):ピストン本体の鉄系金
属の融点、ΔT(℃):鋳ぐるみ時の窒化珪素部材の予
加熱温度とピストン本体の鉄系金属の融点Tm(℃)と
の差、R1,R2 :燃焼室中心軸とピストン中心軸を含
む平面で窒化珪素部材を切断した断面において、燃焼室
中心軸が窒化珪素外形線および燃焼室形状線とそれぞれ
交わる点を結んだ線分TOによって分割された面積の小
の断面部分に関し、燃焼室中心軸に平行な直線が燃焼室
形状線および窒化珪素外形線とそれぞれ交わる点を結ん
だ線分の長さが最小になる位置における線分PQによっ
て上記面積の小の断面部分の分割をした場合において、
線分PQに対して燃焼室中心軸と反対側にある部分の断
面積をS1、線分PQと線分TOによって挟まれた部分
の断面積をS2としたとき、窒化珪素外形線と窒化珪素
上面が交わる点Sから窒化珪素外形線に沿って点Qまで
の曲線SQの長さで上記断面積S1を除した値がR1、そ
して点Qから窒化珪素外形線に沿って点Tまでの曲線Q
Tの長さで上記断面積S2を除した値がR2、l:線分P
Qの長さ)
【0006】また、本発明においては、窒化珪素材料、
窒化珪素部材の形状、窒化珪素の高温強度および鉄系金
属材料の融点が下記式及び式を満足するように構成
されたことを特徴とする窒化珪素鋳ぐるみピストンが提
供される。 k1・Tm・(1/R1−1/R2)+k2・l2・Tm<0.5σc ・・ Tc=Tm−0.413・l・Tm ・・・ (但し、上記式において、k1=0.25、k2=0.0
5であり、σc(MPa):温度Tc(℃)における窒化珪
素の4点曲げ強度、Tm(℃):ピストン本体の鉄系金
属の融点、R1,R2 :燃焼室中心軸とピストン中心軸
を含む平面で窒化珪素部材を切断した断面において、燃
焼室中心軸が窒化珪素外形線および燃焼室形状線とそれ
ぞれ交わる点を結んだ線分TOによって分割された面積
の小の断面部分に関し、燃焼室中心軸に平行な直線が燃
焼室形状線および窒化珪素外形線とそれぞれ交わる点を
結んだ線分の長さが最小になる位置における線分PQに
よって上記面積の小の断面部分の分割をした場合におい
て、線分PQに対して燃焼室中心軸と反対側にある部分
の断面積をS1、線分PQと線分TOによって挟まれた
部分の断面積をS2としたとき、窒化珪素外形線と窒化
珪素上面が交わる点Sから窒化珪素外形線に沿って点Q
までの曲線SQの長さで上記断面積S1を除した値が
1、そして点Qから窒化珪素外形線に沿って点Tまで
の曲線QTの長さで上記断面積S2を除した値がR2
l:線分PQの長さ)
【0007】以下、本発明を詳しく説明する。本発明の
窒化珪素鋳ぐるみピストンでは、鋳ぐるみ金属材料とし
て、室温〜400℃の熱膨張係数が3.5×10-6
9.0×10-6/℃の範囲にある鉄系合金を用いること
が好ましい。これは、熱膨張係数が窒化珪素にできる限
り近いことが、使用時の窒化珪素と金属間のガタや隙間
の発生防止の観点から好ましいためである。
【0008】このような熱膨張係数を有する鉄系金属と
しては、例えば重量比でC 0.3〜2.0%,Ni 2
5〜32%,Co 12〜20%,Si 0.3〜2.0
%,Nb 0.2〜0.8%,Mg又はCa0.01〜
0.2%,Mn 1.0%以下,残部は不純物を含むF
eの組成を有し、室温〜400℃の熱膨張係数が3.5
×10-6〜5.5×10-6/℃である合金、あるいは、
重量比でC 0.8〜3.0%,Ni 30〜34%,C
o 4.0〜6.0%,Si 1.0〜3.0%,Mn
2.0%以下,硫黄 1.0%以下,リン 1.5%以
下,Mg 1.0%以下,残部は不純物を含むFeの組
成を有し、室温〜400℃の熱膨張係数が約9×10-6
/℃以下、室温〜200℃の熱膨張係数が約2×10-6
〜3×10-6/℃である合金が望ましい。
【0009】上記鉄系金属の使用が好ましい理由は、こ
れらの合金では凝固時に黒鉛(密度約2g/cm3)が液体
金属(密度約8g/cm3)から析出して凝固収縮が低減
し、温度低下により常温に至るまでの全収縮がインバー
合金やコバールなどの低膨張合金より小さいこと、ま
た、上記組成の鉄系合金以外の鉄系金属の場合には、通
常の鉄系材料より熱膨張係数が窒化珪素に近く、かつ鋳
ぐるみが可能であるという好適な特性を有さないからで
ある。
【0010】鉄系金属の融点は通常1500℃前後であ
るため、これにより窒化珪素部材を鋳ぐるむ場合には、
注湯時に高温の溶湯と接触することにより窒化珪素には
過渡的な熱応力が発生する。上記した本発明の式は、
この熱応力により窒化珪素部材が破壊しない窒化珪素形
状、窒化珪素材料、鉄系金属材料、窒化珪素予加熱温度
の条件を示している。すなわち、式左辺の第1項は窒
化珪素部材の中央部と外周部の平均的温度差により燃焼
室内面下部に発生する熱応力に対応し、第2項は窒化珪
素部材の厚さ方向の温度勾配により燃焼室内面に発生す
る熱応力に対応する。そして、式において、係数
1,k2は窒化珪素材料の熱膨張係数、ヤング率、比
熱、密度、溶湯と窒化珪素部材との間の熱伝達係数の関
数となるが、通常考えれる窒化珪素の物性および鉄系金
属注湯時の熱伝達係数の範囲では、k1=0.25、k2
=0.05と一定値となることを実験により確認した。
【0011】一方、式から明らかなように、窒化珪素
部材の熱応力割れを防止する観点からは、鋳ぐるみを行
う際、注湯の前に予め窒化珪素部材を加熱しておく予加
熱を行う方が有利であるが、製造工程数が増加する点で
好ましくない。さらに本発明では、予加熱を実施せずに
窒化珪素割れの無い鋳ぐるみ体を得るために、鉄系金属
の融点Tm(℃)を用いて式で表される温度Tc(℃)
における窒化珪素の4点曲げ強度σcと、R1,R2
l,およびTmとの関係が式を満たすことがより好ま
しい。
【0012】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるもので
はない。 (実施例1)図1は窒化珪素鋳ぐるみピストンの上部を
示す断面説明図である。すなわち、燃焼室3を設けた窒
化珪素部材2を、金属1(ピストン本体を構成する)に
より鋳ぐるむことにより、ピストンを構成している。図
1のピストンにおいて、燃焼室中心軸5とピストン中心
軸4を含む平面で窒化珪素部材を切断した場合の断面で
あって、窒化珪素外形線6および燃焼室形状線7と交わ
る点Tおよび点Oを結んだ線分TOによって窒化珪素部
材2の断面を2分割し、右側に位置する断面について検
討した。
【0013】ここで、線分TOに平行な直線が燃焼室形
状線7および窒化珪素外形線6と交わる点を結んだ線分
の長さが最小になる位置における線分が線分PQであ
り、その長さがlである。また、線分PQ、燃焼室形状
線7、窒化珪素上面8および窒化珪素外形線6により形
成される面積がS1であり、線分PQ、燃焼室形状線
7、線分TOおよび窒化珪素外形線6により形成される
面積がS2である。さらに、窒化珪素上面8と窒化珪素
外形線6との交点Sから窒化珪素外形線6に沿って点Q
までの曲線SQの長さで前記S1を除した値がR1であ
り、点Qから窒化珪素外形線6に沿って点Tまでの曲線
QTの長さで前記S2を除した値がR2である。
【0014】以上において、燃焼室形状、金属組成、窒
化珪素材料および/あるいは窒化珪素予加熱温度を変え
て鋳ぐるみ実験を行った。結果を表1に示す。また、図
4は表1より窒化珪素部材を予加熱しない場合のみ取り
出してグラフ化したものであり、図5は表1の結果をす
べてグラフ化したものである。表1および図4、図5、
において、×印は鋳ぐるみ時に熱応力により窒化珪素に
割れが発生したことを示し、○印は窒化珪素の熱応力割
れが発生しなかったことを示す。表1および図4、図5
から明らかな通り、窒化珪素の熱応力割れを防ぐために
は式又は式を満たす条件を選択することが必要であ
ることがわかる。
【0015】
【表1】
【0016】(実施例2)図2は本発明の窒化珪素鋳ぐ
るみピストンの一実施例を示す断面説明図であり、ピス
トン燃焼室3を1100℃における4点曲げ強度が80
0MPaの窒化珪素部材2で形成し、Fe,Niを主成分
とする鉄系合金23によって鋳ぐるんだ構造のディーゼ
ルエンジン用2分割ピストンの例である。本実施例では
2分割ピストンのクラウン部のみを窒化珪素部材2と鉄
系合金23の鋳ぐるみ構造としている。これはピストン
燃焼室3のキャビティーを重量当たりの伝熱抵抗がアル
ミニウム合金や鉄系材料に比較して大きい窒化珪素部材
で構成し、これをピストン本体を構成する鉄系材料23
で鋳ぐるむことにより、燃焼室内の燃焼ガスから燃焼室
壁面への伝熱損失を低減し、また、燃焼室開口部の耐熱
性を向上させて、金属製のピストンで問題になる開口部
の焼損、亀裂発生のトラブルを防止することを目的とし
た利用例である。この利用例は、本発明の式及び式
を満足する条件を選択することにより作製可能となった
ものである。
【0017】図3は、図2に示した実施例の鋳ぐるみ方
法の例を示す。図中、32は鋳型、33は低膨張鋳鉄、
そして34は吸引装置である。外周面が焼成面のままで
研削加工を施していない窒化珪素部材2を鋳型32の中
にセットした後、重量比でC 1.2%,Si 1.2
%,Mn 0.3%以下,Ni 28%,Co 14%,
Mg 0.03%,Nb 0.3%の化学組成の低膨張鋳
鉄33の1450℃の溶湯を吸引装置34によって減圧
しながら鋳型32に注湯した。次いで常温まで徐冷後、
鋳型32より離型して窒化珪素−金属複合体を得、次に
金属外周を機械加工した。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に示す各種
条件を満足するように構成された窒化珪素鋳ぐるみピス
トンによれば、窒化珪素の金属との結合部分の機械加工
を行わずにすむため、製造工程が単純で低コストであ
り、低温において窒化珪素に発生する応力が低く、高温
においても金属本体との結合強度および強度信頼性が高
く、鋳ぐるみ時に窒化珪素部材の破壊が生じにくい窒化
珪素と金属の鋳ぐるみ複合体構造からなる内燃機関用の
窒化珪素鋳ぐるみピストンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】窒化珪素鋳ぐるみピストンの上部を示す断面説
明図である。
【図2】本発明の窒化珪素鋳ぐるみピストンの一実施例
を示す断面説明図である。
【図3】図2に示した実施例の鋳ぐるみ方法を示す断面
説明図である。
【図4】実施例1の結果のうち、窒化珪素部材を予加熱
しない場合を示すグラフである。
【図5】実施例1の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 金属(ピストン本体) 2 窒化珪素部材 3 燃焼室 4 ピストン中心軸 5 燃焼室中心軸 6 窒化珪素外形線 7 燃焼室形状線 8 窒化珪素上面 23 鉄系材料 32 鋳型 33 低膨張鋳鉄 34 吸引装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン上部に鋳ぐるまれた窒化珪素部
    材に燃焼室が設けられてなる内燃機関用の窒化珪素鋳ぐ
    るみピストンにおいて、(イ)ピストン本体を構成する
    金属は鉄を主成分とし、(ロ)窒化珪素材料、窒化珪素
    部材の形状、窒化珪素の高温強度、鉄系金属材料の融点
    および鋳ぐるみ条件が下記式及び式を満足すること
    を特徴とする窒化珪素鋳ぐるみピストン。 k1・ΔT・(1/R1−1/R2)+k2・l2・ΔT<0.5σc ・・ Tc=Tm−0.413・l・ΔT ・・・ (但し、上記式において、k1=0.25、k2=0.0
    5であり、σc(MPa):温度Tc(℃)における窒化珪
    素の4点曲げ強度、Tm(℃):ピストン本体の鉄系金
    属の融点、ΔT(℃):鋳ぐるみ時の窒化珪素部材の予
    加熱温度とピストン本体の鉄系金属の融点Tm(℃)と
    の差、R1,R2 :燃焼室中心軸とピストン中心軸を含
    む平面で窒化珪素部材を切断した断面において、燃焼室
    中心軸が窒化珪素外形線および燃焼室形状線とそれぞれ
    交わる点を結んだ線分TOによって分割された面積の小
    の断面部分に関し、燃焼室中心軸に平行な直線が燃焼室
    形状線および窒化珪素外形線とそれぞれ交わる点を結ん
    だ線分の長さが最小になる位置における線分PQによっ
    て上記面積の小の断面部分の分割をした場合において、
    線分PQに対して燃焼室中心軸と反対側にある部分の断
    面積をS1、線分PQと線分TOによって挟まれた部分
    の断面積をS2としたとき、窒化珪素外形線と窒化珪素
    上面が交わる点Sから窒化珪素外形線に沿って点Qまで
    の曲線SQの長さで上記断面積S1を除した値がR1、そ
    して点Qから窒化珪素外形線に沿って点Tまでの曲線Q
    Tの長さで上記断面積S2を除した値がR2、l:線分P
    Qの長さ)
  2. 【請求項2】 窒化珪素材料、窒化珪素部材の形状、窒
    化珪素の高温強度および鉄系金属材料の融点が下記式
    及び式を満足するように構成されたことを特徴とする
    窒化珪素鋳ぐるみピストン。 k1・Tm・(1/R1−1/R2)+k2・l2・Tm<0.5σc ・・ Tc=Tm−0.413・l・Tm ・・・ (但し、上記式において、k1=0.25、k2=0.0
    5であり、σc(MPa):温度Tc(℃)における窒化珪
    素の4点曲げ強度、Tm(℃):ピストン本体の鉄系金
    属の融点、R1,R2 :燃焼室中心軸とピストン中心軸
    を含む平面で窒化珪素部材を切断した断面において、燃
    焼室中心軸が窒化珪素外形線および燃焼室形状線とそれ
    ぞれ交わる点を結んだ線分TOによって分割された面積
    の小の断面部分に関し、燃焼室中心軸に平行な直線が燃
    焼室形状線および窒化珪素外形線とそれぞれ交わる点を
    結んだ線分の長さが最小になる位置における線分PQに
    よって上記面積の小の断面部分の分割をした場合におい
    て、線分PQに対して燃焼室中心軸と反対側にある部分
    の断面積をS1、線分PQと線分TOによって挟まれた
    部分の断面積をS2としたとき、窒化珪素外形線と窒化
    珪素上面が交わる点Sから窒化珪素外形線に沿って点Q
    までの曲線SQの長さで上記断面積S1を除した値が
    1、そして点Qから窒化珪素外形線に沿って点Tまで
    の曲線QTの長さで上記断面積S2を除した値がR2
    l:線分PQの長さ)
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