JPS62191607A - バルブシ−トインサ−ト及びそれを使用してなるシリンダ−ヘツド - Google Patents

バルブシ−トインサ−ト及びそれを使用してなるシリンダ−ヘツド

Info

Publication number
JPS62191607A
JPS62191607A JP3078486A JP3078486A JPS62191607A JP S62191607 A JPS62191607 A JP S62191607A JP 3078486 A JP3078486 A JP 3078486A JP 3078486 A JP3078486 A JP 3078486A JP S62191607 A JPS62191607 A JP S62191607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve seat
ceramic member
ceramic
seat insert
cylinder head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3078486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0621527B2 (ja
Inventor
Isao Oda
功 小田
Nobuo Tsuno
伸夫 津野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP3078486A priority Critical patent/JPH0621527B2/ja
Publication of JPS62191607A publication Critical patent/JPS62191607A/ja
Publication of JPH0621527B2 publication Critical patent/JPH0621527B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はピストン機関のシリンターヘットに使用するハ
ルツシー1〜インサート及びそれを使用してなるシリン
ターへウドに関する。更に詳しくは、セラミック部材と
金属部材から成るバルブシートインサートと、該バルブ
シートインサートを装着してなるピストン機関のシリン
ターヘットに関する。
[従来の技術] バルブシートインサートは、ピストン機関のシリンダー
ヘッドに装着、固定して使用するリング状の部材であり
、バルブと当接することによってシリンダー内の圧力を
保持する機能を有するものである。このようなバルブシ
ートインサートとして、耐摩耗性、耐熱性等に優れてい
るという観点からセラミック部材から成るものか特開昭
59−162345号公報及び実開昭60−12603
号公報において提案されている。
特開昭59−162345号公報には、部分安定化酸化
ジルコニウム(PSZ)からなる弁座(バルブシート)
か開示されており、一方、実開昭60−12603号公
報には、耐熱性に優れた燃焼室を実現するための構造の
一部として、セラミック製バルブシートの構造ならびに
該バルブシートとセラミラフ製バルブとの当接時の衝撃
荷重をを緩和するための機構が開示されている。
[発明か解決しようとする問題点] しかしながら、特開昭59−162345号公報に示さ
れているpSZは熱伝導率が小さいので断熱性は優れて
いるが、熱膨張係数が大きいので、pszてバルブシー
ト全体を構成し、温度勾配の存在する条件下で使用する
と、熱応力のためPSZか破損する欠点がある。さらに
また、セラミック部材のみから成るバルブシートのシリ
ンターヘラI〜への取付けは、セラミックスの靭性不足
のため、取扱いに細心の注意を必要とする欠点がある。
一方、実開昭60−12603号公報に開示の考案では
、バルブシート全体かセラミック材料で構成されている
上、衝撃荷重を緩和する機構を組み込むため、バルブシ
ートか複雑な形状となる。
セラミック材料は機械加工が困難な上、靭性に乏しいの
て、かかる複雑な形状をした構造のバルブシートは製造
か困難であるとともに使用中の信頼性に問題か生じる。
さらに、セラミック部材のみから成るバルブシートのシ
リンダーヘッドへの取付けは、セラミックスの靭性不足
のため、取扱いに細心の注意を必要とする上自動化が困
難である等の欠点がある。
また、シリンダーヘッドを構成する金属材料は、熱膨張
係数が該セラミック部材の熱膨張係数より大きいのが一
般的である。従って、セラミック部材のみからなるバル
ブシートがシリンターヘットへ取付けられた後、シリン
ダーヘッドの温度が上昇すると、シリンダーヘッドとバ
ルブシートの熱膨張差のため結合力か低下して固定か不
十分となり、バルブシートか抜けたり、がたついたりす
る。
以上のとおり、セラミック部材のみからなるバルブシー
トは実用的なものではない。
[問題点を解決するだめの手段] 従って、本発明は上記従来のバルブシ一トインサートの
欠点に鑑みなされたものて、耐摩耗性、耐熱衝撃性、耐
熱性に優れているばかりてなく、製造か容易て信頼性か
大きく、取扱い並びにシリンターヘットへの取付けか容
易なハルツシートインサートとそれを装着して成るシリ
ンダーヘラI〜を提供することを目的とする。そして、
この目的は、本発明によれば、 (a)セラミック部材、 (b)該セラミック部材の外周上に一体的に形成されて
いる金属部材、 とから構成されるとともに、前記ピストン機関の弁との
当接面かセラミック部材から成り、前記金属部材がオー
ステナイトと球状黒鉛からなる金属組織を有し、その熱
膨張係数か前記セラミック部材の熱膨張係数と同等以上
で且つ前記シリンターヘットを構成する材料の熱膨張係
数より小である鋳鉄から成るハルツシートインサートと
それを装着したシリンダーヘッドを提供することにより
達成される。
本発明のバルブシートインサートを構成するセラミック
材料としては、酸化物系セラミックス、非酸化物系セラ
ミックスかともに使用できる。しかし、高温強度、耐摩
耗性および耐熱衝悠性か優れていることから非酸化物セ
ラミックスか好ましく、窒化珪素、炭化珪素及びサイア
ロンよりなる群から選ばれた少なくとも一種のセラミッ
ク材料か特に好ましい。
上記非酸化物セラミックスの熱膨張係数は下記表に示す
如く、3〜5 x l O−67℃の範囲にある1単位
: 10−’/ ’C 次にシリンターヘットを構成する材料としては、一般に
、アルミニウム合金、鋳鉄、低合金鋼等か使用されてお
り、これらの材料の熱膨張係数はいずれもl Ox 1
0−67”C以上である。
一方、バルブシートインサートを構成する金属部材とし
ては、オーステナイト球状黒鉛鋳鉄であって、その熱膨
張係数か上記セラミック材料の熱膨張係数と同等以上で
、しかもシリンダーヘッドを構成する材料の熱膨張係数
より小である鋳鉄であることが必要である。
金属部材を鋳鉄、しかもオーステナイト球状黒鉛鋳鉄と
するのは、本発明のバルブシートインサー1〜を構成す
るリンク状の金属部材の如く、同一形状の金属部材を大
量にしかも安価に製造てきる方法は鋳造による方法だか
らである。そして、鋳造用金属材料の中で本発明のバル
ブシートインサートの構成部材としては鋳鉄か最適であ
る。鋳鉄以外の鉄系材料は、vJ造湿温度高い上、材料
価格が高く、しかも鋳造性か鋳鉄より劣るので好ましく
ない。
又、鋳鉄なオーステナイト鋳鉄とするのは、オーステナ
イト鋳鉄は高温から室温までの温度範囲において同一の
結晶構造を有し、加熱や冷却の途中で格子変態による体
積の膨張や収縮か起こらないため、バルブシートインサ
ートのように加熱冷却の温度変化を繰返し受ける用途に
使用しても、性質や寸法の変化か生じないからである。
鋳鉄のオーステティ1〜化は主として鋳鉄中のNiとM
nの添加量の調節て行う。又Ni量の調節により鋳鉄の
熱膨張係数の調節も同時に行う。
鋳鉄を球状黒鉛鋳鉄とするのは、鋳鉄中に存在する黒鉛
の形状な片状から球状に変化させて鋳鉄の機械的強度を
増加させるためである。
更に、鋳鉄中の黒鉛粒子を球状として不連続に分散させ
て、本発明のバルブシートインサートのように高温にさ
らされる用途においても黒鉛の酸化による寸法の変化を
起させないためである。
黒鉛形状の球状化は溶融鋳鉄にアルカリ金属、アルカリ
土類金属及び希土類金属よりなる群から選ばれた少なく
とも一種の金属を単体あるいは合金として添加すること
で行う。
上記した金属部材は、アルカリ金属、アルカリ土類金属
及び希土類金属よりなる群から選ばれた少なくとも一種
の金属・0.02〜0.5wt%、Si:1.0〜7.
0wt%、C:t、0〜3.0wt%、Mn : O6
3〜6.0wt%。
Ni:8〜36 w t% 及びFeを含むことが好ま
しい。
Siは鋳鉄の黒鉛化促進、耐酸化性並びに耐成長性の向
上を図るために添加するもので、添加量としては1.0
〜7.0wt%か好ましく、1.2〜5.0wt%が特
に好ましい。Siの添加量が1.0wt%未満では耐醸
化性か不十分となる上、基地の機械的強度も低下するの
で好ましくない。また、Siの添加量か7.0wt%を
超えるとオーステナイト相が不安定となる上、靭性と機
械的強度の低下が生ずるのて好ましくない。
Cは鋳鉄の黒鉛形成元素として添加するものて、添加量
としては1.0〜3.0wt%か好ましく、1.2〜2
.5wt%が特に好ましい。Cの添加量か1.0wt%
未満ではフェライトが形成されるので好ましくない。ま
た、Cの添加量か3.0wt%を超えると黒鉛量か過大
となり機械的強度か低下するので好ましくない。
Mnは鋳鉄のオーステナイト化促進と強靭化のために添
加するもので、添加量としては0.3〜6.0wt%か
好ましく、0.4〜4.0wt%がより好ましく、0.
5〜2.0wt%か特に好ましい。Mnの添加量が0.
3wt%未満では黒鉛化か遅れてチル化が促進されるの
で好ましくない。また、Mnの添加量が6.0wt%を
超えると鋳物の収縮や鋳造応力の増加を招くので好まし
くない。
Niは鋳鉄のオーステナイト化のために添加するもので
あるが、黒鉛化の促進並びに黒鉛の球状化にも効果があ
る。また、Niの効果を発揮するために必要な添加量は
SiやMnの添加量の影響を受ける。Niの添加量とし
ては8〜36 w t%か好ましく、9〜30wt%か
より好ましく、10〜20wt%が特に好ましいもので
ある。
Niの添加量か8wt%未満では完全なオーステナイト
組織とならずフェライトが生成するので好ましくない。
また、Niの添加量が36 w t%を超えると、熱膨
張係数が増加するので好ましくない。
アルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類金属よりな
る群から選ばれた少なくとも一種の金属は、黒鉛の球状
化のために添加するもので、添加量としては0.02〜
0.5wt%か好ましく、O,OS〜0.2wt%が特
に好ましい。これら金属の添加は、金属単独、混合物あ
るいは金属と他金属との合金のいずれかの方法で行う。
これらの金属の添加量が0.02wt%未満では黒鉛の
十分な球状化か得られないので好ましくない。また、添
加量か0.5wt%を超えるとチル化が促進されるのて
好ましくない。また上記金属は、アルカリ金属としては
Na、に、Liが、アルカリ土類金属としてはMg、C
a、Ba、Srか好ましく、希土類金属としてはCeや
ミツシュメタル(希土類金属の混合物)が好ましい。
上述した金属部材の熱膨張係数は、ピストン機関のバル
ブシートインサートの使用温度に於て、前記セラミック
部材とシリンダーヘッド構成材料の8膨張係数の中間の
大きさであればよい。
ピストン機関のシリンダーヘッドは冷却されているので
、バルブシートインサートの使用温度は常用200 ’
C1最高300 ’C程度と予想される。
従って、金属部材の熱膨張係数としては、室温乃至20
0℃の温度範囲において3〜1oxlo−6/’Cが好
ましく、4〜8 x l O−’/’Cか特に好ましい
。また、200 ’C以上の温度範囲では、10〜20
xlO−’/’Cの熱膨張係数であればよい。
本発明のバルブシートインサー1〜は、その形状は特に
限定はされないが、通常、円筒状のセラミック部材の外
周上に円筒状の金属部材か一体的に結合されたものであ
る。そして、該セラミック部材の内面の一端には、バル
ブ傘部と密接してガス漏れを防止するためのテーパー状
の当接面が設けである。また、セラミック部材と金属部
材の壁厚は、使用材料の種類、使用温度、両部材の結合
方法あるいは形に応じて適宜決定する。
次に両部材の結合方法としては、嵌合、接合、鋳ぐるみ
あるいはかしめか利用できる。
嵌合には焼ばめ、冷やしぼめあるいは圧入か含まれる。
接合には、ろう付けおよび拡散接合か利用てきる。この
場合には、予めセラミック部材の金属部材との被接合部
表面にはメタライズ処理を施しておくのか好ましい。
また、活性金属を含むろうの使用あるいは活性金属をイ
ンサートの一部として使用することで、セラミック部材
の表面にメタライズ処理を施さないでセラミック部材と
金属部材を接合することもできる。
これらの方法のうち圧入による方法が製造か容易なので
最も好ましい。
バルブシートインサートを構成する円筒状セラミック部
材の円筒両端の外径寸法は、同し大きさ、あるいは異な
る大きさのいずれかとする。ハルツシートインサートを
構成する上記両部材が熱膨張係数の差か小さい材料から
なる場合にはセラミック部材の円筒両端の外径寸法を同
じとし、両部材の熱膨張係数の差か大きい材料からなる
場合にはセラミック部材の円筒両端の外径寸法を異なる
大きさとするのか好ましい。セラミック部材の円筒両端
の外径寸法を異なる大きさとするには例えば円筒の外周
なテーパー加工すればよい。該テーパーの大きさはバル
ブシートインサートの使用温度において、金属部材から
セラミック部材が抜は落ちない大きさとする。
また、本発明のバルブシートインサートのシリンダーヘ
ッドへの固定は、セラミック部材の外周に結合されてい
る金属部材の部分を利用して行う。このため、焼ばめ、
圧入、螺合、溶接など通常の金属材料同士の結合方法が
使用できる。
[実施例] 次に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細に
説明する。
第1図は本発明のバルブシートインサートの使用状況の
一例を示す断面図である。
セラミック部材8と金属部材9とから構成される本発明
のバルブシートインサート20がシリンターヘッド2に
設けられている排気口4の入口に取付けられている。該
バルブシートインサート20のセラミック部材8内側の
一端にはテーパ一部5か設けられている。該テーパ一部
5が必要に応じてバルブlの傘部6に出接し、シリンダ
ー内の圧力を保持する。
この例ては、バルブシートインサート20の上端7が、
シリンダーヘッド2に接しているため、セラミック部材
8かバルブlとの当接を繰り返しても該セラミック部材
8が、バルブシートインサート20から抜けることはな
い。
7JIJz図乃至第4図はそれぞれ本発明のバルブシー
トインサートの構造の具体例を示す断面図である。
第2図は円筒状のセラミック部材21の外周上に回し形
状の円筒状金属部材24が一体的に結合されている構造
のハルツシートインサートを示す。セラミック部材21
内側の一端にはテーパー状のバルブ当接面27か設けら
れている。
このバルブシートインサートは、たとえば次のようにし
て作ることができる。
まず所定寸法の外径と内径を有するセラミック製バイブ
と金属製バイブを作り、これらのバイブを所定寸法の長
さに切断してセラミック部材21と金属部材24とする
。しかるのち、該セラミック部材21の外側に該金属部
材24を圧入、焼ばめ、ろう付け、拡散接合あるいはか
しめ等の方法で結合して、外側か金属部材24、内側か
セラミック部材21の2層構造のリングとする。該リン
グの外径を所定の寸法に仕上げ加工したのち所定の長さ
に切断する。
あるいは、上記セラミック製パイプの外周上に溶融金属
を鋳造して、外側か金属製パイプ、内側かセラミック製
パイプからなる2層構造のバイブとする。しかるのち、
該バイブな所定寸法の長さに切断して、外側ふ金属部材
24、内側かセラミック部材21の2P!X構造のリン
グとする。次にこれらリングのセラミック部材21の内
側の一端をテーパー形状に加工してバルブ当接面27を
形成する。
なお、本発明のバルブシートインサートはセラミック部
材の内表面を仕上げ加工をしないて使用することもてき
る。
第3図はセラミック部材22の外表面28がテ゛  −
バー形状をしており、両端の外径寸法か異なる円筒状の
セラミック部材22の外周上に円筒状の金属部材25か
一体的に結合されている構造のバルブシートインサート
を示している。上記セラミック部材22の端部のうち外
径か小さい方の端部の内側にはテーパー状のハルツ当接
面27か設けられている。
このバルブシートインサートは、たとえば次のようにし
て作ることかできる。
まず所定寸法の外径と内径を有するセラミック製バイブ
と金属部パイプをつくる。該セラミック製パイプを所定
の長さに切断したのち外表面28をテーパー形状に加工
してセラミック部材22とする。また、上記金属部パイ
プを所定の高さに切断して金属部材25とする。しかる
のち、該セラミック部材22の外側に該金属部材25を
圧入、焼ばめ、ろう付け、拡散接合あるいはかしめ等の
方法で結合して外側か金属、内側がセラミックスの2層
構造のリングとする。該リングの外径ならびに高さを所
定の寸法に仕上げ加工するとともにセラミック部材22
の内側の一端をテーパー形状に加工してハルツ当接面2
7を形成する。あるいは、所定の寸法に加工したセラミ
ック部材22の外周上に溶融金属を鋳造して、外側か金
属部材。
内側かセラミック部材からなる2層構造体とする。しか
るのち、該構造体を所定形状に什」−げ加工する。
第4図は金属部材26に設けられた四部29に円筒状の
セラミック部材23か一体的に結合されている構造のバ
ルブシートインサートを示す。上記セラミック部材23
の内表面の一端にはテーパー状のハルツ当接面27が設
けられている。このバルブシートインサートは、たとえ
ば次のようにして作ることかできる。
まず所定形状の凹部29を有する金属部材と所定形状の
セラミック部材23を作る。該セラミック部材23の外
径寸法は該金属部材へのセラミック部材23の結合方法
に応じて決定する。しかるのち、該金属部材26の凹部
29に該セラミック部材23を圧入、焼げめ、ろう付け
、拡散接合あるいはかしめ等の方法で結合して、外側が
金属、内側かセラミックスの2層構造の構造体とする。
該構造体の外径ならびに高さを所定の寸法に仕上げ加工
するとともにセラミック部材23の内側の一端をテーパ
ー形状に加工してバルブ当接面27を形成する。
あるいは、上記セラミック部材の外周上に溶融金属を鋳
造して、外側か金属部材、内側がセラミック部材からな
る2層構造の構造体とする。しかるのち、該構造体を所
定寸法の長さに切断して、外側か金属部材26、内側か
セラミック部材23の2層構造の構造体とする。次に該
構造体の外径、内径および高さを所定の寸法に仕上げ加
工するとともにセラミック部材23の内側の一端をテー
パー形状に加工してバルブ当接面27を形成する。
以下、本発明のバルブシートインサートの効果に関し、
その実施結果を具体的に示す。
まず、次の実施例1に使用するオーステナイト球状黒鉛
鋳鉄の具体的な製造法について述べる。
しかし、オーステナイト球状黒鉛鋳鉄の製造法はこの方
法に限定されるものではなく、九廊株式会社発行「改訂
3版、鋳物便覧」に記載の合金鋳鉄並びに球状黒鉛鋳鉄
の製造法に準じて行うこともてきる。
まず、所定量の機械構造用炭素鋼鋼材(J I S:5
15C)、ニッケルショット、フェロマンガンを高周波
誘導加熱炉で溶解した後、所定量の黒鉛電極くずを添加
して加炭を行った。しかる後、該溶湯に所定量のフェロ
シリコンを添加しSi量を調整した。次いて該溶湯の温
度を1500°Cまで昇温した後、Mgとしての添加量
か0.2〜0.4wt%となるように、F e 45 
w t%、5145wt%、Mg10wt%からなる合
金状球状化剤の所定量なトリベの底部に配置し、該トリ
ベに溶湯を注湯して球状化処理を行う。球状化処理か終
了した後、75 w t%Siを含むフェロシリコンな
溶湯に添加して接種を行い鋳型に鋳込む。
かくして得られた直径60mm、長さ150mmの丸棒
を応力除去のため、620〜680°Cで10時間加熱
して焼なましを行い、実施例に記載の試験用素材とした
尚、本鋳鉄の溶解には、キュポラ、電気炉並びに反射炉
が利用できるが、電気炉と反射炉か化学成分や温度の管
理か容易なので好ましく、電気炉かより好ましい。また
、本鋳鉄は精?E鋳造に利用することもできる。
(実施例1) セラミック部材として、常圧焼結法による窒化珪素で内
径43u+11.外径48mm、高さ10醜Iの円筒を
作製し、該窒化珪素円筒の外周の再縁に半径1IIII
+の丸みを設けたセラミック製リングを作製した。
該リンクと同時に作製した同一組成の試験片の室温〜8
00°Cの温度範囲における熱膨張係数は3 、7 x
 l O−’/℃であった。
また、金属部材として、Siか1.9wt%、C′h(
1,7wt%、Mnが0.9wt%、Niか12wt%
、MgかO,1wt%、残部かFeであるオーステナイ
ト球状黒鉛鋳鉄て内径47.6mm、外径52mm、高
さ10mmの金属製リンクを作製した。
該リングと同時に作製した同一組成の試験片の室温〜8
00°Cの温度範囲における熱膨張係数は、室温〜20
0℃て6 x l O−6,7℃、200〜800°C
てl 7 X I O−’/”Cであった。
上記セラミック製リングの外側に上記金属製リンクを室
温で圧入して内側が窒化珪素リング、外側かオーステナ
イト球状黒鉛鋳鉄からなる2層構造の複合リングを作製
した。次いで、該複合リングを高さ7mm”に切断した
後、窒化珪素リングの一端の内側をテーパー形状に加工
して第2図と同じ形状のバルブシートインサートを形成
した。
該バルブシートインサートについて、300℃で2トン
の荷重を負荷してもオーステナイト球状黒鉛リングから
窒化珪素リングを押し抜くことができなかった。
(実施例2) 実施例1て作製したバルブシートインサートをピストン
シリンダーの直径が1411amである単頭ディーゼル
エンジンの鋳鉄製(熱膨張係数13.3X IO−’/
℃、20〜300℃)シリンダーヘッドの排気口の入口
に焼ばめして、第1図に示す構造のシリンダーヘッドを
作製した。このシリンダーヘッドを組付けた上記ディー
ゼルエンジンを回転数1900rpmで1000時間連
続運転したが、排気弁とバルブシートインサートの両方
に何ら異常は認められなかった。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のハルツシートインサート
は、脆いセラミック部材の外周に金属部材か結合されて
いるため、取り扱い中に強い衝撃力等が作用してもセラ
ミック部材が破損することはない。一方、弁(バルブ)
との当接面はセラミック部材て形成されているので、セ
ラミック部材の優れた耐摩耗性、耐熱衝撃性、耐熱性を
そのまま生かすことかでき、さらに金属部材の部分を利
用してシリンダヘラ1ζへの固定を容易に行うことがて
きる。また、セラミック部材と該セラミック部材の外周
上の金属部材とは熱膨張係数の差か小さいのて、シリン
ターヘットに組込んだ後、バルブシートインサートの温
度か上昇しても、金属部材からセラミック部材か抜けた
りあるいは緩んだりすることはない。さらにまた、本発
明のバルブシートインサートは、セラミック部材と金属
部材の熱膨張係数の差か大きい場合でも、外周をテーパ
ーを有する形状に加工した円筒状のセラミック部材に金
属部材を結合した構造とすることにより、両部材の熱膨
張係数の違いによる結合力の低下を防止することかでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のバルブシートインサートを組込んだビ
スhン機関のシリンダーヘッドの断面図、第2図〜第4
図はそれぞれ本発明のバルブシートインサートの構造を
示す断面図である。 ■・・・バルブ、2・・・シリンダーヘッド、4・・・
排気口、5・・・テーパ一部、6・・・全部、8.21
.22.23・・・セラミック部材、9.24.25.
26・・・金属部材、2o・・・バルブシートインサー
ト、27・・・バルブ当接面。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ピストン機関のシリンダーヘッドに使用するバル
    ブシートインサートに於て、 該バルブシートインサートが (a)セラミック部材、 (b)該セラミック部材の外周上に一体的に形成されて
    いる金属部材、 とから構成されるとともに、前記ピストン機関の弁との
    当接面がセラミック部材から成り、前記金属部材がオー
    ステナイトと球状黒鉛からなる金属組織を有し、その熱
    膨張係数が前記セラミック部材の熱膨張係数と同等以上
    で且つ前記シリンダーヘッドを構成する材料の熱膨張係
    数より小である鋳鉄から成ることを特徴とするバルブシ
    ートインサート。
  2. (2)金属部材が、アルカリ金属、アルカリ土類金属及
    び希土類金属よりなる群から選ばれた少なくとも一種の
    金属:0.02〜0.5wt%、Si:1.0〜7.0
    wt%、C:1.0〜3.0wt%、Mn:0.3〜6
    .0wt%、Ni:8〜36wt%及びFeを含む特許
    請求の範囲第1項記載のバルブシートインサート。
  3. (3)セラミック部材と金属部材の双方の形状が円筒状
    である特許請求の範囲第1項又は第2項記載のバルブシ
    ートインサート。
  4. (4)セラミック部材の外周がテーパー状である特許請
    求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載のバルブシ
    ートインサート。
  5. (5)セラミック部材が窒化珪素、炭化珪素及びサイア
    ロンより成る群から選ばれた少なくとも一種のセラミッ
    ク材料で構成される特許請求の範囲第1項乃至第4項の
    いずれかに記載のバルブシートインサート。
  6. (6)ピストン機関のシリンダーヘッドに於て、(a)
    セラミック部材、 (b)該セラミック部材の外周上に一体的に形成されて
    いる金属部材、 とから構成されるとともに、前記ピストン機関の弁との
    当接面がセラミック部材から成り、前記金属部材がオー
    ステナイトと球状黒鉛からなる金属組織を有し、その熱
    膨張係数が前記セラミック部材の熱膨張係数と同等以上
    で且つ前記シリンダーヘッドを構成する材料の熱膨張係
    数より小である鋳鉄から成るバルブシートインサートが
    、前記ピストン機関の弁のための穴に装着されているこ
    とを特徴とするシリンダーヘッド。
  7. (7)金属部材が、アルカリ金属、アルカリ土類金属及
    び希土類金属よりなる群から選ばれた少なくとも一種の
    金属:0.02〜0.5wt%、Si:1.0〜7.0
    wt%、C:1.0〜3.0wt%、Mn:0.3〜6
    .0wt%、Ni:8〜36wt%及びFeを含む特許
    請求の範囲第6項記載のシリンダーヘッド。
JP3078486A 1986-02-17 1986-02-17 バルブシ−トインサ−ト及びそれを使用してなるシリンダ−ヘツド Expired - Lifetime JPH0621527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3078486A JPH0621527B2 (ja) 1986-02-17 1986-02-17 バルブシ−トインサ−ト及びそれを使用してなるシリンダ−ヘツド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3078486A JPH0621527B2 (ja) 1986-02-17 1986-02-17 バルブシ−トインサ−ト及びそれを使用してなるシリンダ−ヘツド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62191607A true JPS62191607A (ja) 1987-08-22
JPH0621527B2 JPH0621527B2 (ja) 1994-03-23

Family

ID=12313299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3078486A Expired - Lifetime JPH0621527B2 (ja) 1986-02-17 1986-02-17 バルブシ−トインサ−ト及びそれを使用してなるシリンダ−ヘツド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0621527B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6436747A (en) * 1987-07-31 1989-02-07 Hitachi Metals Ltd Cast iron with high coefficient of thermal expansion
JPH0596357A (ja) * 1991-10-04 1993-04-20 Ngk Insulators Ltd 窒化珪素−金属複合部材及びその熱処理方法
WO2016177419A1 (en) * 2015-05-06 2016-11-10 Volvo Truck Corporation Valve seat insert
CN109348724A (zh) * 2016-06-07 2019-02-15 博格华纳公司 用于涡轮壳体中的旁路的插入件

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6436747A (en) * 1987-07-31 1989-02-07 Hitachi Metals Ltd Cast iron with high coefficient of thermal expansion
JP2602838B2 (ja) * 1987-07-31 1997-04-23 日立金属株式会社 高熱膨張鋳鉄
JPH0596357A (ja) * 1991-10-04 1993-04-20 Ngk Insulators Ltd 窒化珪素−金属複合部材及びその熱処理方法
WO2016177419A1 (en) * 2015-05-06 2016-11-10 Volvo Truck Corporation Valve seat insert
US10605130B2 (en) 2015-05-06 2020-03-31 Volvo Truck Corporation Valve seat insert
CN109348724A (zh) * 2016-06-07 2019-02-15 博格华纳公司 用于涡轮壳体中的旁路的插入件

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0621527B2 (ja) 1994-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0224345B1 (en) Valve seat insert and cylinder head with the valve seat insert
JPS60129464A (ja) カム駒及びその製造方法
JPS62191607A (ja) バルブシ−トインサ−ト及びそれを使用してなるシリンダ−ヘツド
JP2920004B2 (ja) セラミックスと金属の鋳ぐるみ複合体
GB2313900A (en) IC engine valve seat
US5273009A (en) Silicon-nitride-inserted piston
JP3246574B2 (ja) 焼結複合機械部品の製造方法
EP0870919A1 (en) Piston for an internal combustion engine and a method for producing same
JP3749809B2 (ja) 高温耐摩耗性および熱伝導性の優れた冷却空洞付きピストンリング複合耐摩環
JP3626827B2 (ja) シリンダライナ
JP2515066B2 (ja) 窒化珪素と金属の鋳ぐるみ複合体
EP1087123A2 (en) Piston with tailored mechanical properties
JP3569429B2 (ja) 内燃機関用ピストンの耐摩環
JPH01186261A (ja) バルブシートの接合方法
JPH063171B2 (ja) セラミックスー金属の摩擦圧接体およびそれから成るセラミックス鋳ぐるみピストン
JPH05106506A (ja) 内燃機関用シリンダヘツド
CN107794462B (zh) 一种内燃机用进气门的制备工艺
JP2002226949A (ja) アルミニウム合金製ピストン用耐摩環
JPH0525591A (ja) ピストンリング用線およびその製造方法
KR19980028998A (ko) 내연기관용 밸브리프터 및 그 제조방법
JP3883656B2 (ja) 耐摩環およびそれを装着したピストン
JP2581857B2 (ja) セラミック金属複合ピストンとその製造方法
JPH02108446A (ja) 内燃機関用複合ピストンの製造方法
JPH05263108A (ja) セラミックスと金属との複合体
JPS5982156A (ja) 内燃機関用ピストンの製造方法