JP2590654B2 - 熱伝導性シリコーンゴム組成物の製造方法 - Google Patents

熱伝導性シリコーンゴム組成物の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱伝導性に優れると共
に、難燃性に優れる熱伝導性シリコーンゴム組成物の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
パワートランジスタ、サイリスタ、整流器、トランス、
パワーMOSFET等の発熱性部品は、熱の発生によっ
てその特性が低下したり、場合によっては破損すること
があるので、これらの部品を電気・電子機器に設置する
際には放熱器を取り付けたり、金属シャーシにこれらの
部品を固定することにより熱を逃がす方法が採用されて
いる。この場合、発熱性部品と放熱器との間にシート状
の熱伝導性電気絶縁材料を介在させることより、電気絶
縁性及び放熱性の向上を図っている。
【0003】この熱伝導性電気絶縁材料としてはシリコ
ーンゴムに酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、窒化
ホウ素、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等の熱伝導性充
填剤を配合した組成物をシート状にしたもの(放熱シー
ト)が用いられることが多い。
【0004】熱伝導性以外に放熱シートに要求される特
性としては難燃性が重要な項目である。熱伝導性シリコ
ーンゴムの難燃化は白金又は白金化合物の添加により行
われることがほとんどであり、特公昭44−2591号
公報では、微量の白金又は白金化合物をシリコーンゴム
に添加することにより難燃化する方法が提案されてい
る。また、特開平2−45562号公報では、熱伝導性
無機粉末、四三酸化鉄、白金化合物、水酸化アルミニウ
ムの組合せが提案されている。
【0005】また、白金又は白金化合物の添加以外で難
燃化する他の方法として、水酸化アルミニウムを用いる
方法が提案されており、例えば有機ハロゲン難燃化剤と
水酸化アルミニウムとの組合せ(特開昭55−1084
54号公報参照)、酸化鉄と水酸化アルミニウムとの組
合せ(特開昭56−90853号公報参照)、グラファ
イトと水酸化アルミニウムとの組合せ(特開昭57−8
250号公報参照)、Ni,Co,Fe,Cuの金属化
合物とカーボンブラックと水酸化アルミニウムとの組合
せ(特公昭60−22017号公報参照)などが提案さ
れている。
【0006】しかし、電気部品のゴム材料としては安全
性の観点からUL94V−0の難燃性が要求されること
が多いが、熱伝導性充填剤の種類、添加量により単純に
配合しただけでは最も厳しい難燃性規格であるUL94
V−0クラスに適合できないことがある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
熱伝導性に優れると共に、難燃性に優れた熱伝導性シリ
コーンゴム組成物の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)下記
平均組成式(1)で示され、平均重合度が300以上の
オルガノポリシロキサン、 RnSiO (4-n)/2 …(1) (式中、Rは非置換又は置換の一価炭化水素基、nは
1.95〜2.05の正数を表す。)(B)平均粒径が
10μm以下の水酸化アルミニウム、(C)酸化アルミ
ニウム、窒化ホウ素及び窒化アルミニウムから選択され
る少なくとも1種の熱伝導性充填剤、(D)白金又は白
金化合物、(E)硬化剤を含む熱伝導性シリコーンゴム
組成物の製造方法において、前記(A)及び(B)成分
を混合して100〜200℃の温度で熱処理し、次いで
前記(C),(D)及び(E)成分を非加熱下で添加混
合した場合、この組成物を硬化して得られた熱伝導性シ
リコーンゴムは、従来の熱伝導性シリコーンゴムと同様
な熱特性を有し、かつ難燃性規格UL94V−0クラス
に適合でき、発熱性部品を放熱器や金属シャーシに取り
付ける際に用いる絶縁性放熱シートとして好適であるこ
とを知見した。また、経験的にシリコーンゴムの難燃性
は硬化方法、シートの厚さ(0.8〜1.2mmの燃焼
時間が最も長くなる)等の条件により不安定になるが、
上記配合順序とすることにより、各種条件が変わっても
安定してUL94V−0クラスに合格できる難燃性を有
する熱伝導性シリコーンゴム組成物を製造できることを
知見し、本発明をなすに至った。
【0009】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の熱伝導性シリコーンゴムの製造方法は、上述した
ように、(A)下記平均組成式(1)で示され、平均重
合度が300以上のオルガノポリシロキサン、 RnSiO (4-n)/2 …(1) (式中、Rは非置換又は置換の一価炭化水素基、nは
1.95〜2.05の正数を表す。)(B)平均粒径が
10μm以下の水酸化アルミニウム、(C)酸化アルミ
ニウム、窒化ホウ素及び窒化アルミニウムから選択され
る少なくとも1種の熱伝導性充填剤、(D)白金又は白
金化合物、(E)硬化剤を含む熱伝導性シリコーンゴム
組成物の製造方法において、前記(A)及び(B)成分
を混合して100〜200℃の温度で熱処理し、次いで
前記(C),(D)及び(E)成分を非加熱下で添加混
合するものである。
【0010】ここで、(A)成分の平均重合度300以
上のオルガノポリシロキサンは、下記平均組成式(1) RnSiO (4-n)/2 …(1) で示されるものであるが、式中Rは非置換又は置換の一
価炭化水素基を表し、具体的にはメチル基,エチル基,
プロピル基等のアルキル基、ビニル基,アリル基等のア
ルケニル基、フェニル基,トリル基等のアリール基及び
これらの基の水素原子の一部又は全部を塩素原子,フッ
素原子等のハロゲン原子、シアノ基等で置換したクロロ
メチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基な
どが挙げられる。一般的にはオルガノポリシロキサンの
主鎖がジメチルシロキサン単位からなるもの又はこのオ
ルガノポリシロキサンの主鎖にビニル基、フェニル基、
トリフルオロプロピル基等を導入したものが好適に用い
られる。また、nは1.95〜2.05の正数である。
【0011】このオルガノポリシロキサンの平均重合度
は、液状タイプの場合は300〜2,000、ゴム状タ
イプの場合は6,000〜12,000であることが好
ましい。
【0012】(B)成分の水酸化アルミニウムは平均粒
径が10μm以下であり、粒径が細かいほど難燃性が向
上するが、細かすぎると凝集粒が多くなるので、その場
合はステアリン酸やシランカップリング剤で表面を処理
することが好ましい。
【0013】(B)成分の配合量は(A)成分100部
(重量部、以下同じ)に対して5〜200部、特に10
〜100部とすることが好ましい。5部未満では難燃性
の向上が小さく、200部を超えると成形加工性が悪く
なり、硬化後の熱伝導性及び機械的強度の低下を招く場
合がある。
【0014】(C)成分の熱伝導性充填剤は酸化アルミ
ニウム、窒化ホウ素及び窒化アルミニウムから選択され
る少なくとも1種であるが、2種以上を組み合わせて用
いることもできる。
【0015】(C)成分の配合量は(A)成分100部
に対して、酸化アルミニウム及び窒化アルミニウムの場
合は200〜1,000部、窒化ホウ素の場合は100
〜500部とすることが好ましい。熱伝導性充填剤の配
合量が上記範囲よりも少ないと熱伝導性が不十分とな
り、逆に多すぎると成形加工性が悪くなり、硬化後の機
械的強度が低下すると共に、ゴム弾性がなくなり、発熱
性部品と放熱器の接触が不十分となって放熱効果が悪く
なる場合がある。
【0016】(C)成分の熱伝導性充填剤としては粒子
の形状や性状は任意のものを使用することができるが、
平均粒径は0.5〜50μm、特に1〜20μmのもの
が好適である。なお、窒化アルミニウムを使用する場合
はBET比表面積が1m2/g以下のものが好ましく、
1m2/gを超えると難燃性が著しく低下する場合があ
る。
【0017】(D)成分の白金化合物としては、通常シ
リコーンゴムの付加反応の触媒として用いられているも
のを使用することができ、例えば白金ブラック、塩化白
金酸、塩化白金酸のアルコール変性物、塩化白金酸とオ
レフィン,アルデヒド,ビニルシロキサン又はアセチレ
ンアルコール等との錯体などが挙げられる。その添加量
は白金に換算して3〜500ppmの範囲であり、多量
に添加してもコストがかかるだけで難燃性はあまり向上
しない。
【0018】(E)成分の硬化剤は、通常シリコーンゴ
ムの硬化に用いられる公知のものでよく、例えばラジカ
ル反応に使用されるジ−t−ブチルパーオキサイド,
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン,2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサ
イド,ジクミルパーオキサイド等の有機過酸化物、付加
反応硬化剤としてのケイ素原子に結合した水素原子を1
分子中に少なくとも2個以上含有するオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンと白金系触媒とからなるものなど
が挙げられる。付加反応硬化剤を用いる場合は、(A)
成分のオルガノポリシロキサン中にアルケニル基が含ま
れていることが必要であり、また、(D)成分の白金又
は白金化合物が多量に添加されているときはメチルビニ
ルシクロテトラシロキサン等のビニル基含有オルガノポ
リシロキサン、トリアリルイソシアヌレート、アセチレ
ンアルコール及びそのシラン変性物又はシロキサン変性
物等の反応抑制剤を添加することが好ましい。なお、硬
化剤の添加量は公知のシリコーンゴムの場合と同様であ
る。
【0019】上記(A)〜(E)成分の他、必要に応じ
てシリカヒドロゲル(含水ケイ酸)、シリカエアロゲル
(無水ケイ酸)などの補強性シリカ充填剤、クレイ、炭
酸カルシウム、けいそう土、二酸化チタン等の充填剤、
低分子シロキサンエステル、シラノール等の分散剤、酸
化鉄,酸化セリウム,オクチル酸鉄等の耐熱性向上剤、
無機顔料,有機顔料等の着色剤、ゴムのグリーン強度を
上げるためのポリテトラフルオロエチレン粒子、シラン
カップリング剤,チタンカップリング剤等の接着付与剤
などを添加してもよい。
【0020】本発明の熱伝導性シリコーンゴム組成物の
製造方法は、上記(A)及び(B)成分からなる混合物
を100〜200℃の温度で熱処理した後、(C),
(D)及び(E)成分からなる組成物を非加熱下で添加
混合するものである。
【0021】(A)及び(B)成分からなる混合物を1
00〜200℃で熱処理する方法としてはニーダー等の
混合機で加熱する方法、二本ロール、バンバリーミキサ
ー等で配合した後、加熱炉で熱処理する方法などが挙げ
られるが、この熱処理により(B)成分の水酸化アルミ
ニウムの分散性が良くなり、難燃性が向上すると考えら
れる。この場合、200℃を超えると水酸化アルミニウ
ムの結晶水の解離反応が始まる場合があり、また、10
0℃未満の温度では水酸化アルミニウムの添加効果が得
られない場合がある。上記100〜200℃の熱処理の
時間としては30分〜4時間の範囲が好ましい。なお、
補強性シリカ充填剤を配合する場合は、この際に分散剤
と一緒に添加することが好ましい。
【0022】上記(C)成分の熱伝導性充填剤及び
(D)成分の白金又は白金化合物は、(A),(B)成
分配合後、冷却してから室温で二本ロール、バンバリー
ミキサー、ニーダー等の混合機で添加配合する。この場
合、(C)成分を熱処理すると難燃性が低下するので8
0℃以下の温度で配合することが好ましい。なお、上記
(A)〜(E)成分及び補強性シリカ充填剤やその分散
剤以外の添加剤を配合する場合はこのとき配合すること
が好ましい。また、(E)成分の硬化剤は使用する直前
に二本ロール等で添加混合するのが好ましい。
【0023】このようにして、製造された熱伝導性シリ
コーンゴム組成物はプレス成形、トランスファー成形、
押し出し成形、射出成形、カレンダー成形、コーティン
グ成形等の方法によってシート状から各種形状の成形品
に加工することができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0025】[実施例1〜3、比較例1]ジメチルシロ
キサン単位99.85モル%、メチルビニルシロキサン
単位0.15モル%からなる平均重合度8,000のメ
チルビニルポリシロキサン100部、ステアリン酸処理
した水酸化アルミニウムであるハイジライトH−42S
(昭和電工(株)製、平均粒径1.0μm)を10部
(実施例1)、80部(実施例2)、150部(実施例
3)、比表面積が200m2/gであるシリカ微粉末ア
エロジル200(日本アエロジル(株)製)30部、及
び下記式(2)で示されるα,ω−ジヒドロキシメチル
ポリシロキサン5部をニーダーを用いて均一に混練し、
150℃で2時間熱処理した。
【0026】
【化1】
【0027】冷却後、室温で酸化アルミニウム粉末とし
てアルミナAL−24(昭和電工(株)製)350部及
び塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金含有量1
%)1.5部を二本ロールで添加混合した。更に、この
ゴムコンパウンド100部に硬化剤として有機過酸化物
C−2(信越化学工業(株)製)1.0部を二本ロール
で添加し、1.0mmに分出ししてから0.1mmのP
ETフィルムに転写し、150℃の乾燥機中で10分間
加熱して硬化させた。
【0028】ゴムシートをPETフィルムから剥離し、
200℃で4時間熱処理した(HAVシート)。また、
同様のゴムコンパウンドを温度120℃、圧力50kg
f/cm2の条件で10分間プレス成形し、厚さ1.0
mmのシートを作製し、更にこのシートを200℃で4
時間熱処理した(プレスシート)。
【0029】また、比較のため、ハイジライトH−42
Sを除いた以外は上記と同様にしてサンプルを作製した
(比較例1)。これらのシートの難燃性及び熱伝導率の
測定結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】[実施例4,5]ジメチルシロキサン単位
99.85モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
5モル%からなる平均重合度8,000のメチルビニル
ポリシロキサン100部、ハイジライトH−43S(昭
和電工(株)製、平均粒径0.6μm)10部をニーダ
ーを用いて均一に混練し、150℃で2時間熱処理し
た。
【0032】冷却後、室温で窒化ホウ素KBN(h)−
10(信越化学工業(株)製、平均粒径10μm)10
0部及び塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金含有
量1%)0.6部を二本ロールで添加し、更にこのゴム
コンパウンド100部に有機過酸化物C−2(前出)
0.6部を二本ロールで添加し、以下、実施例1〜3と
同様にして厚さ1.0mmのHAVシート及びプレスシ
ートを作製した(実施例4)。
【0033】また、熱伝導性充填剤の配合をKBN
(h)−10(前出)100部とアルミナAL−24
(前出)150部の組合わせに変え、上記と同様にして
厚さ1.0mmのHAVシート及びプレスシートを作製
した(実施例5)。これらのシートの難燃性及び熱伝導
率の測定結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】[実施例6、比較例2,3]ジメチルシロ
キサン単位99.85モル%、メチルビニルシロキサン
単位0.15モル%からなる平均重合度8,000のメ
チルビニルポリシロキサン100部、ハイジライトH−
43S(前出)30部をニーダーを用いて均一に混練
し、150℃で2時間熱処理した。
【0036】冷却後、室温でアルミナAL−24(前
出)400部を添加し、更に得られたゴムコンパウンド
100部に対し塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白
金含有量1%)0.3部及び硬化剤として有機過酸化物
C−2(前出)1.0部を二本ロールで添加し、厚さ
1.0mmのHAVシート及びプレスシートを作製した
(実施例6)。
【0037】比較のため、ハイジライトH−43Sと共
にアルミナAL−24をメチルビニルポリシロキサンに
加えた混合物を150℃,2時間熱処理し、冷却後に塩
化白金酸のビニルシロキサン錯体、C−2を添加したも
の(比較例2)、また上記各成分を室温下にブレンドし
たもの(加熱処理なし,比較例3)を用いて同様にシー
トを作製した。上記シートの難燃性測定結果を表3に示
す。
【0038】
【表3】
【0039】[実施例7,8]ジメチルシロキサン単位
99.85モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
5モル%からなる平均重合度8,000のメチルビニル
ポリシロキサン100部、ハイジライトH−42S(前
出)30部をニーダーを用いて均一に混練し、150℃
で2時間熱処理した。
【0040】冷却後、室温で表4に示す特性を有する窒
化アルミニウム粉末を250部、塩化白金酸のビニルシ
ロキサン錯体(白金含有量1%)1.0部を二本ロール
で添加混合した。更に、このゴムコンパウンド100部
に硬化剤として有機過酸化物C−2(前出)1.0部を
二本ロールで添加し、厚さ1.0mmのHAVシート及
びプレスシートを作製した。これらのシートの難燃性測
定結果を表4に示す。
【0041】
【表4】
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、従来の熱伝導性シリコ
ーンゴムと同様の放熱特性を有し、かつUL94V−0
レベルの難燃性を有する熱伝導性シリコーンゴム組成物
を容易に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 3/46 H01B 3/46 G 7/34 7/34 B

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記平均組成式(1)で示され、
    平均重合度が300以上のオルガノポリシロキサン、 RnSiO (4-n)/2 …(1) (式中、Rは非置換又は置換の一価炭化水素基、nは
    1.95〜2.05の正数を表す。)(B)平均粒径が
    10μm以下の水酸化アルミニウム、(C)酸化アルミ
    ニウム、窒化ホウ素及び窒化アルミニウムから選択され
    る少なくとも1種の熱伝導性充填剤、(D)白金又は白
    金化合物、(E)硬化剤を含む熱伝導性シリコーンゴム
    組成物の製造方法において、前記(A)及び(B)成分
    を混合して100〜200℃の温度で熱処理し、次いで
    前記(C),(D)及び(E)成分を非加熱下で添加混
    合することを特徴とする熱伝導性シリコーンゴムの製造
    方法。
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