JP2589481Y2 - 手掛け部材 - Google Patents

手掛け部材

Info

Publication number
JP2589481Y2
JP2589481Y2 JP1993015578U JP1557893U JP2589481Y2 JP 2589481 Y2 JP2589481 Y2 JP 2589481Y2 JP 1993015578 U JP1993015578 U JP 1993015578U JP 1557893 U JP1557893 U JP 1557893U JP 2589481 Y2 JP2589481 Y2 JP 2589481Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
main body
handle member
elastic bending
outside
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993015578U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0670383U (ja
Inventor
武 菅野
努 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP1993015578U priority Critical patent/JP2589481Y2/ja
Publication of JPH0670383U publication Critical patent/JPH0670383U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2589481Y2 publication Critical patent/JP2589481Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばテレビ等の重く
大きな物を移動させるときに指を掛けて持ち上げるのに
使用する手掛け部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、据置形テレビを背面側より見た
外観斜視図である。このテレビ50では、室内での場所
を移動させるときに、指を掛けて持ち上げるのに使用す
る手掛け部材51が左右両側に設けられている。
【0003】また、手掛け部材の種類も従来より数多く
のものが使用されている。そのうちの一つに、上下面と
左右両側面と前後面を有して内部が空洞で前面が開口さ
れた本体部を備えるとともに、この前面開口を閉じる蓋
を上記本体部の内側から外側に押されて閉じられる状態
に付勢手段により付勢して設け、上記蓋を外側から内側
に押し開けて上記本体部内に指を差し込んで掛ける構造
にした手掛け部材がある。この手掛け部材では、本体部
と蓋とが別体に構成されており、後から蓋を本体部にビ
ス止め等で固定して取り付ける構造になっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述したように、本体
部の前面開口を閉じる蓋を有した手掛け部材では、本体
部と蓋とが別体に構成されていて、後から蓋を本体部に
ビス止め等で固定して取り付ける構造になっている。し
たがって、樹脂成形する場合に、本体部を成形するため
の金型と蓋を成形するための金型の2つの金型を必要と
する。また、後から蓋を本体部にビス止めする作業があ
るので組立作業工数がかかる。さらに、必要によって
は、本体部の前面開口を閉じる蓋を、前記本体部の内側
から外側に押して閉じられる状態に付勢しておく付勢手
段を本体部及び蓋とは別に設けなければならないような
ことも少なくない。このため、製造コストが高くなる等
の問題点があった。
【0005】本考案は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は製造コストを下げて安価に提供す
ることができる構造にした手掛け部材を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、上下面と左右両側面と前後面を有して内部が
空洞で前面が開口された本体部を備えるとともに、この
前面開口を閉じる蓋を前記本体部の内側から外側に押さ
れて閉じられる状態に付勢して設け、前記蓋を外側から
内側に押し開けて前記本体部内に指を差し込んで掛ける
手掛け部材において、前記後面と前記下面との間及び前
記下面と前記蓋との間に弾性屈曲部を拡開状態にして各
々設け、前記各弾性屈曲部の拡開で前記下面と前記蓋を
シート状にして前記本体部と一体に樹脂材で成形し、前
記下面及び前記蓋を前記各弾性屈曲部でそれぞれ折り曲
げて所定の面に配設するとともに、前記蓋の回動支点を
前記本体部の前記左右両側面に位置決めして設けたもの
である。
【0007】
【作用】この構成によれば、蓋を本体部と一体に形成す
るので、成形型は1つで済み、また従来構造で必要とし
ていた蓋と本体部との結合作業が不要になる。さらに、
前記後面と前記下面との間及び前記下面と前記蓋との間
に弾性屈曲部をそれぞれ設けて、各弾性屈曲部で折り曲
げて前記下面と前記蓋を各々所定の面に配設するように
しているので、折り曲げによって生じる応力が各弾性屈
曲部に分散され、各弾性屈曲部を無理なく折り曲げて各
部を所定の位置に配設することができる。また、弾性屈
曲部の撓み力を、蓋を本体部の内側から外側に付勢して
いる付勢力として使用することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1乃至図8は本考案に係る手掛け部
材の一実施例を示すものである。また、図1乃至図4は
組立を終えた状態で示しているもので、図5乃至図8は
組立前の展開状態で示したものである。
【0009】図1乃至図8において、この手掛け部材1
は樹脂製で、大きくは、上面2aと、左右両側面2b,
2cと、前面2dと、後面2eと、下面2fとを有して
内部が空洞の箱状に形成されている本体部2と、この本
体部2の前面2dに形成されている開口3を開閉自在に
閉じるための蓋4が一体に成形されている。
【0010】また、上面2aと、左右両側面2b,2
c、前面2d、後面2eは、この成形段階で所定の面に
配されて作られる。これに対して、下面2fと蓋4は、
後面2eと下面2fとの間、及び下面2fと蓋4との間
に弾性屈曲部としてのヒンジ部5,6を拡開状態にして
それぞれ設けて、これらヒンジ部5,6,下面2f,蓋
4がシート状に展開された状態にして形成されている。
なお、ヒンジ部5は中央に1つだけ設けられるととも
に、ヒンジ部6は左右に離れて一対設けられている。ま
た、各ヒンジ部5,6は他の部分よりも薄肉状に形成さ
れており、上下方向には比較的自由に撓んで弾性変形可
能な状態になっている。加えて、一対のヒンジ部6と下
面2fと蓋4とで囲まれる内側には比較的大きな窓状の
穴9が形成された状態になっている。
【0011】さらに詳述すると、上面2aには、前面2
dと隣接する位置に、左右に離れて係合穴7,8が形成
されている。
【0012】左右両側面2b,2cには、前面2d及び
下面2fとが交差する部分に近いコーナー部分に対応し
て、長孔10が前後方向に長く延ばした状態にして形成
されている。
【0013】蓋4には、ヒンジ部6が形成されている側
において、その左右両側に枢軸11が左右方向に突出し
た状態で一体に形成されている。なお、枢軸11は左右
両側面2b,2cの長孔10内に緩く係合可能にして、
断面が略半円状に形成されている。また、蓋4の枢軸1
1が形成されている側と反対側には、上面2aの係合穴
7,8にそれぞれ対応して係止爪12が突出した状態に
して形成されている。なお、係合穴7,8は係止爪12
に比べて大きく形成されており、この係止爪12が係合
穴7,8内で動き得る状態になっている。
【0014】そして、図5及び図8に示すように、下面
2f,蓋4がヒンジ部5,6と共にシート状に形成され
た状態にある手掛け部材1を組み立てる場合は、先ず蓋
4を図6中に矢印Bで示すように、本体部2の下側に回
し、この蓋4を下面開放部分より左右両側面2b,2c
間に差し込んで行く。また、このとき、蓋4を前後方向
によじった状態にして枢軸11を長孔10内に係合させ
るとともに、係止爪12を係合穴7,8に差し込んで係
合させる。すると、係合穴7,8の前側内面7a,8a
に係止爪12が当接して規制されるまで、蓋4がヒンジ
部5,6の撓み力で内側から外側に向かって押され、こ
の蓋4で前面開口3を閉じた状態になるとともに、下面
2fが所定の位置に配されて手掛け部材1が形成され
る。図1,図3及び図4は、このようにして組み立てら
れた状態を示している。
【0015】また、このようにして組み立てられた手掛
け部材1は、図2に示すように、前面2dを例えばテレ
ビ等の外面53と一致させて取り付けられる。さらに、
取り付けられた状態では、前面開口3は蓋4で閉じられ
ていて、前面2dは略面一状になっている。そして、手
掛け部材1を使用する場合は、前面2dの外側より蓋4
を指で押す。すると、図2に示すように、この蓋4が枢
軸11を支点にして内側へ回転して倒れ、本体部2内に
指を差し込んで上面2aの内側に指を掛けることがで
き、この状態で物品と共に持ち上げることができる。
【0016】一方、移動作業が終ったら差し込んでいる
指を本体部2より引き出す。すると、係合穴7,8の前
側内面7a,8aに係止爪12が当接して規制されるま
で、蓋4がヒンジ部5,6の撓み力で内側から外側に向
かって押され、前面開口3を閉じた状態に復帰する。
【0017】したがって、この実施例の手掛け部材1に
よれば、蓋4を本体部2と一体に形成するので成形型は
1つで済み、また従来構造で必要としていた蓋4と本体
部2との結合作業が不要になり、製造コストを下げるこ
とができる。さらに、後面2eと下面2fとの間及び下
面2fと蓋4との間に薄肉にして形成したヒンジ部5,
6をそれぞれ設けて、各ヒンジ部5,6で折り曲げて下
面2fと蓋4を各々所定の面に配設するようにしている
ので、折り曲げによって生じる応力が各ヒンジ部5,6
に分散され、各ヒンジ部を無理なく折り曲げて蓋4及び
下面2fを所定の位置に配設することができ、耐久性が
向上する。
【0018】なお、上記実施例では、蓋4の回動支点と
なる枢軸11を蓋4側に設け、長孔10を左右側面2
b,2cに設けた構造を開示したが、逆に枢軸11を左
右側面2b,2c側に設け、長孔10を蓋4側に設けた
構造にしても差し支えないものである。
【0019】
【考案の効果】以上説明したとおり、本考案に係る手掛
け部材によれば、蓋を本体部と一体に形成するので成形
型は1つで済み、また従来構造で必要としていた蓋と本
体部との結合作業が不要になり、製造コストを下げて安
価に提供することができる。さらに、前記後面と前記下
面との間及び前記下面と前記蓋との間に弾性屈曲部をそ
れぞれ設けて、各弾性屈曲部で折り曲げて前記下面と前
記蓋をそれぞれ所定の面に配設するようにしているの
で、折り曲げによって生じる応力が各弾性屈曲部に分散
され、各弾性屈曲部を無理なく折り曲げて各部を所定の
位置に配設することができ、耐久性が向上する。また、
弾性屈曲部の撓み力を、蓋を本体部の内側から外側に付
勢している付勢力として使用することができるので、付
勢手段を別途設ける必要もなくなる等の効果が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る手掛け部材を示す断面
図である。
【図2】本考案の一実施例に係る手掛け部材を使用状態
で示す断面図である。
【図3】本考案の一実施例に係る手掛け部材を示す側面
図である。
【図4】本考案の一実施例に係る手掛け部材を示す正面
図である。
【図5】本考案の一実施例に係る手掛け部材を展開状態
で示す正面図である。
【図6】本考案の一実施例に係る手掛け部材を展開状態
で示す側面図である。
【図7】本考案の一実施例に係る手掛け部材を展開状態
で示す底面図である。
【図8】図5のA−A線に沿う断面図である。
【図9】手掛け部材を設けた従来のテレビの一例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 手掛け部材 2 本体部 2a 上面 2b 側面 2c 側面 2d 前面 2e 後面 2f 下面 3 前面開口 4 蓋 5 ヒンジ部(弾性屈曲部) 6 ヒンジ部(弾性屈曲部) 10 長孔 11 枢軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下面と左右両側面と前後面を有して内
    部が空洞で前面が開口された本体部を備えるとともに、
    この前面開口を閉じる蓋を前記本体部の内側から外側に
    押されて閉じられる状態に付勢して設け、前記蓋を外側
    から内側に押し開けて前記本体部内に指を差し込んで掛
    ける手掛け部材において、 前記後面と前記下面との間及び前記下面と前記蓋との間
    に弾性屈曲部を拡開状態にして各々設け、前記各弾性屈
    曲部の拡開で前記下面と前記蓋をシート状にして前記本
    体部と一体に樹脂材で成形し、 前記下面及び前記蓋を前記各弾性屈曲部でそれぞれ折り
    曲げて所定の面に配設するとともに、前記蓋の回動支点
    を前記本体部の前記左右両側面に位置決めして設けたこ
    とを特徴とする手掛け部材。
JP1993015578U 1993-03-09 1993-03-09 手掛け部材 Expired - Fee Related JP2589481Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993015578U JP2589481Y2 (ja) 1993-03-09 1993-03-09 手掛け部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993015578U JP2589481Y2 (ja) 1993-03-09 1993-03-09 手掛け部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0670383U JPH0670383U (ja) 1994-09-30
JP2589481Y2 true JP2589481Y2 (ja) 1999-01-27

Family

ID=11892618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993015578U Expired - Fee Related JP2589481Y2 (ja) 1993-03-09 1993-03-09 手掛け部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2589481Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0670383U (ja) 1994-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4951692A (en) Vanity case
JP2589481Y2 (ja) 手掛け部材
JPS6018166Y2 (ja) コンパクト容器
JPS5939925Y2 (ja) コンパクト容器
JPH0720035Y2 (ja)
JP2584330Y2 (ja) 手掛け部材
JPH04123739U (ja) 樹脂部品の結合構造
JPS5827732Y2 (ja) 蓋ヒンジ構造
JP3534212B2 (ja) 手掛け部材
JPH0323387Y2 (ja)
JPH0335639Y2 (ja)
JPH0740046Y2 (ja) ラッチ装置
JPH0421300Y2 (ja)
JPS5846725Y2 (ja) コンパクト容器
JPS6214962Y2 (ja)
JPH0726253U (ja) グローブボックス
JPS6213523Y2 (ja)
JPH11236780A (ja) 磁石組立体
JPS5825934Y2 (ja) コンパクト容器
JP2002036960A (ja) グローブボックスの取付構造
JPS6242058Y2 (ja)
JP2521117Y2 (ja) 空調配管カバー
JPH0748551Y2 (ja) テープカートリッジの収納ケース
JP3017374B2 (ja) 把手装置
JPH09301402A (ja) ヒンジキャップ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees