JP3017374B2 - 把手装置 - Google Patents

把手装置

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JP3017374B2
JP3017374B2 JP5119297A JP11929793A JP3017374B2 JP 3017374 B2 JP3017374 B2 JP 3017374B2 JP 5119297 A JP5119297 A JP 5119297A JP 11929793 A JP11929793 A JP 11929793A JP 3017374 B2 JP3017374 B2 JP 3017374B2
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信夫 勝浦
郁郎 射水
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日幸工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカバーがボックス内を
回転する把手装置に係わり、特に、カバーの開閉機構の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、テレビ等の家電製品や家具の
持ち運びを可能にするために、これらの構造体の側面に
把手装置が設けられている。この把手装置の従来例とし
て、例えば、実開平3−69978号が存在する。この
従来装置は、手を差し込むことができる凹部を備えたハ
ウジングと、ハウジングの下端に回転可能に軸止され、
凹部の開口面を開閉するカバー(蓋体)とを備え、ハウ
ジングとカバーとの間に枢支ピンが介設された構成とな
っている。
【0003】この従来装置はこのような構成により、前
記ハウジングとカバーとの間で変形されたピンの付勢力
に抗して、手の指でカバーをハウジング内に押し込む
と、カバーがハウジング内に向かって回動し、ハウジン
グの凹部に指を差し込めるようになる。そして、手の指
をハウジングから引き抜くと、前記ピンの復元力によっ
てカバーが前記ハウジングの凹部を閉じる位置まで復帰
する。
【0004】しかしながら、前記従来例では、枢支ピン
を必要とするため、部品点数が多くなるとともに、組み
立ても煩雑になるという問題があった。そこで、実開平
4−23166号に記載のように、ハウジングとカバー
との間に、ハウジングの傾斜下端から斜め下向きに一体
に形成した弾性片を設け、ハウジングとカバーとの間で
変形された弾性片の復元力により、カバーを復帰させる
ように構成し、ピンを不要にした従来例が存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後者の
従来例では、所定の付勢力を得るために、弾性片をハウ
ジングと蓋体との間で大きく湾曲させる必要があり、こ
の結果、弾性片の占めるスペースが大きくなってしまう
問題があった。このスペースが大きくなると、把手装置
が厚さ方向に拡大し、大型化してしまうという欠点があ
った。
【0006】一方、家電製品等の構造体、例えばテレビ
では、、従来、把手装置をセットした後把手装置ともど
も構造体の外装塗装を行い、その後ブラウン管の取付作
業を行っていた。しかしながら、近年構造体が小型化す
る傾向にあり、把手装置を組み付けた後では、ブラウン
管等の部品が把手装置と衝突してしまうなど、構造体の
組立に支障をきたす問題がある。
【0007】そこで、この発明は、カバーを所定の復元
力で回動する上でコンパクトな構成で済む把手装置を提
供することを目的とする。また、他の目的は、これに加
えて家電製品等の構造体が小型化した場合でも、構造体
の組立に支障を来さない把手装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、家電製品等の構造体に固定され、内部に
空洞が形成されたボックスと、このボックス内を回転可
能に支持され、前記空洞の入口を開閉するカバーと、を
備えた把手装置であって、一端が固定され、他端が前記
カバーに接続されるトーションバーを前記カバーの回転
軸方向に設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、前記カバーは前記ボックスに回転可
能に支持されるとともに、前記トーションバーの一端が
前記ボックスに固定されるようにしても良く、または、
前記カバーは前記構造体に対して直接回転可能に支持さ
れるとともに、前記トーションバーの一端が当該構造体
に対して固定されるようにしても良い。さらに、前記ボ
ックスは前記カバーと別体に構成され、前記構造体の内
側から組み付けられても良い。
【0010】
【作用】前記本発明によれば、トーションバーをカバー
の回転軸方向に設けるとともに、トーションバーの一端
がカバーに固定され、他端が構造体あるいはボックスに
固定されているために、カバーをボックスの空洞に向か
って回転させると、トーションバーが捻れて捻れ応力が
発生する。この捩れ応力が、カバーを回転前の元の位置
まで復帰させる際の復元力になる。このように、本発明
の把手装置では、カバーに対する復元力はトーションバ
ーの軸上の捩じれによって得られるため、把手装置をコ
ンパクトにすることができる。
【0011】また、本発明によれば、カバーが構造体に
対して回転自在に支持されるとともに、トーションバー
の一端が当該構造体に対して固定されているため、カバ
ーとボックスを別部材で構成して個別に組み付けること
が出来る。したがって、カバーを構造体に組み付けた
後、ブラウン管等の部品を構造体に組み付け、その後構
造体の裏からボックスを構造体に組み付けることができ
る。その結果、部品を構造体に組み付けるに当たって、
ボックスと部品との衝突を回避してテレビ等の完成品の
組立に支障を来すおそれがない。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図1
は、把手装置の一実施例の分解斜視図を示したものであ
る。この把手装置は、内部に後述する空洞42が形成さ
れたボックス10と、前記ボックス10に軸支され、空
洞内を自在に回動するカバー12とから構成される。こ
れらボックス10およびカバー12は、それぞれが合成
樹脂により一体に形成されている。
【0013】カバー12は、図2乃至図4にも示すよう
に、ボックスの開口端(入口)を開閉する蓋体14を備
え、この蓋体14の上端からボックス側に上縁体16が
延出されている。そして、同様に、蓋体14の両方の側
端からは、前記蓋体14の下方方向に行くに従って肉薄
になる側縁体18が、ボックス側に延設されている。
【0014】前記側縁体18の下端には、下向きのL字
状固定脚20が一体に形成され、この固定脚20の外面
下端からは、外方向に延びる短尺な断面円形の回転軸2
2が突設されている。図1の向かって右側の固定脚20
には、前記回転軸22と一体に連設され、かつ、前記蓋
体14の回転軸方向にトーションバー24が他側の回転
軸22に向かって設けられている。
【0015】前記トーションバー24の先端は、他方の
固定脚20に至る僅かに手前で前記蓋体14の反対側に
直角に屈曲し、ボックスの底面に形成される切欠き66
(後述)に嵌合される固定腕26をなす。この固定腕2
6は、前記トーションバーの固定端を形成するもので、
前記回転軸22と比較して大きな略円形の断面形を有
し、基端部28と先端部30の下側半分が切り欠かれ
て、ボックスの底面に形成される切欠きに固定脚26の
下側半分を嵌合できるようにする嵌合溝32,34が形
成される。したがって、トーションバー24は、その一
端が前記固定脚20下端で回転軸22と一体になってカ
バー12に固定され、他端がボックス10の切欠き66
に固定されることになる。
【0016】前記上縁体16のボックス寄り端部の二箇
所には、カバー12がトーションバー24の捩じり力に
よって復元する際、ボックスと当接することにより、カ
バー12がボックス外まで回動してしまうのを規制する
係止突起36が突設されている。この係止突起36は、
上縁体16の延出方向に逆ハの字型に形成され、その先
端において、係止爪38が上方向に一体に突設されてい
る。この係止爪38の蓋体14側は平坦面40に形成さ
れており、この平坦面がボックスの一部と係合すること
により、カバーのそれ以上の回動を規制する。
【0017】次に、ボックス10について説明する。図
5は、ボックス10の正面図、図6はその平面図、図7
はその左側面図、図8は図5のVIII−VIII断面
図である。ボックス10は、前面が開口し内部が空洞4
2の箱状をなしており、この開口が空洞42内に指を差
し込む際の入口44となる。この入口44は、前記カバ
ー12の蓋体14より一回り大きく形成され、カバーが
空洞内で回動するのを自在にする。ボックス10の床壁
46は、ボックスの奥方向に行くにしたがって上に傾斜
して形成されており、またその上壁48は、略中間部分
までは平面50で、奥側は上方に傾斜した傾斜面52に
形成されている。
【0018】そして、ボックス10の奥壁54は、前記
傾斜面52の端部からR状に下降する湾曲面56と、前
記床壁46の端部から略R状に上行する湾曲面58から
形成されている。このように、前記ボックス10の上壁
48の奥側が傾斜面52になっており、かつ奥壁54に
湾曲面56を有する構成になっているため、指をボック
ス内に差し入れたとき、指の第1間接が前記傾斜面52
に合致し、かつ指のR状の先端が湾曲面56に合致する
ために、指を差し入れた際の感触が良好になる。
【0019】前記ボックス10の上壁48には、図6,
8に示すように、ボックスの空洞内で回動するカバー1
2の前記係止突起36が当該外壁60から突出するのを
許容する切欠き62が設けられている。この切欠きは、
前記カバー12をボックスに軸支した際にカバー12の
係止突起36に対応する位置の2箇所に形成されてい
る。また、ボックス10の前記奥面54には、回動する
カバー12の前記係止突起36に対する逃げとして、よ
り奥側に後退した後退面64が係止突起36に対応する
2箇所の位置に形成されている。
【0020】また、前記ボックス10の床壁46の図面
右側には、前記トーションバー24の固定腕26と嵌合
する切欠き66が形成されている。またさらに、ボック
ス10の入口44には、図9に示すように、テレビ等の
家電製品のハウジング68内の凹部70にボックス10
を装着した際に、当該凹部の周囲に周設されたボックス
取付具70Aと係合するフランジ72が周設されてい
る。詳しくは、ボックス取付具70Aはハウジング68
の内面からその内側に向かって突設され、その終端74
がボックス側に向かって直角に曲げられている。
【0021】そして、フランジ72は、その終端76が
ボックスの奥側に向かって曲げられている。したがっ
て、フランジ72をボックス取付具70Aに係合する
と、フランジの終端76と取付具の終端74とが係合
し、かつ上フランジ72Aの途中に形成されている凹部
78にハウジング68からの突起80が係合することに
より、ボックス10をハウジング68の内側に固定する
ことができる。
【0022】また、前記ボックスの上壁48と上フラン
ジ72Aとの間には、上フランジに向かって高くなる傾
斜状のフランジ補強用リブ82が複数形成されている。
さらに、ボックスの両横フランジ72Bの裏面の下方に
は、前記カバー12の軸22が嵌合する半円筒状の溝8
4が形成され、ボックスの両方の側壁85の外面下端に
は、前記軸22が嵌合可能な半円状に切欠かれた半ドー
ナツ型のボス部86が突設されている。したがって、カ
バー12の軸22をボス部86を介して、浅溝84に嵌
合することにより、カバー12がボックス10に回動自
在に軸支される。
【0023】今、カバー12をボックス10に装着する
場合は、トーションバー24の固定腕26をボックス1
0の傾斜状に形成された床壁46に沿って摺動させなが
ら、カバー12をボックス10の空洞42内に押入れ
る。この際、カバーの両方の固定脚20を互いに近接さ
せる方向に弾性変形させると、軸22が前記浅溝84に
節度感をもって嵌合すると同時に、トーションバー24
の固定腕26も切欠き66に節度感をもって嵌合する。
この状態では、係合爪38はカバー10の入口44の天
面に当接しているが、カバーをボックス側にさらに押し
込むと、係合爪38の上面は斜面状に形成されているた
めに、係合爪38が弾性変形して、カバーの入口44を
乗り越える。
【0024】そして、係合爪38がボックスの上壁に形
成された切欠き62に対応する位置にくると、弾性復帰
し節度感を持って係合爪の前面40が前記上フランジ7
2Aの裏面の下端と係合する。この状態が、図9の実線
で示すように、カバー12によってボックス10の入口
44が閉鎖された状態である。
【0025】前記カバーをボックスに装着する際、ボッ
クスの床壁46は傾斜状であり、同一傾斜角度でトーシ
ョンバーの固定腕26が傾斜するため、トーションバー
24が図示の実施例では約16°捩じられている。した
がって、カバー12は適度な力で上フランジ72Aに付
勢されているため、カバー12がボックスの入口44で
カバーがボックス外に向かって付勢され、カバーがを常
時ばたつくことなく完全にボックス入り口を閉じている
ことができる。
【0026】次に本実施例の動作について説明する。本
実施例装置の使用時に、手の指をボックスに差し込もう
とすると、図9の一点鎖線で示すように、手の指がカバ
ー12を押し、カバーがボックスの空洞44に回動し始
める。この際、トーションバー24がさらに捩じれ、こ
のトーションバーの捩じれ応力を介してトルクがボック
スに伝達されようとする。この際、ボックス10は、ハ
ウジング68に固定されているために、トーションバー
の捩じれがそのまま残り、この捩じれが、カバーを軸2
2の回りに回転する際の付勢力となる。カバーをこの付
勢力に抗して押し込むと、ボックスの入口44が開放さ
れ、この開放された入口を介してさらに指を差し入れる
と、指がボックスの奥にまで到達し、指をボックスの上
面に掛けて家電製品を持ち上げることができる。
【0027】その後は、指をボックスから引き抜くこと
により、トーションバーの捩じれ力により、カバーがボ
ックスの入口に向かって復元しようとする。カバーは軸
22を中心にしてボックスの入口に向かって、係止爪の
前平坦面40が切欠き64を通過して上フランジ72A
の下端に当接するまで、復帰回転する。
【0028】ここで、カバーに与える所定の大きさの付
勢力および復元力は、トーションバーの軸上の捩じりに
よって得られる。したがって、従来の把手装置のように
弾性片を設け、かつこの弾性片をカバーとボックスの間
で湾曲させる必要はなく、把手装置をコンパクトにする
ことができる。特に、比較的強い付勢力および復元力を
得ようとする場合、従来の把手装置では弾性片を大きく
しかつこれを大きく湾曲させる必要があり、不可避的に
把手装置が大型化する問題があるが、トーションバーの
捩じりによってこれを行う際は、トーションバーの断面
積等を変えるだけで済むため、把手装置のコンパクト性
はいかなる場合にも維持できることになる。
【0029】トーションバーの捩じり弾性は、トーショ
ンバーの断面形状、長さ、トーションバーの素材を適宜
選択することによって容易に調整できるため、前記復元
力と付勢力とを適度にバランスさせることができる。カ
バーの復元力を大きくしようとすると、カバーに対する
付勢力も大きくなって手の指をボックス内に差し入れる
際の抵抗感が生じるが、復元力と付勢力とを適度にバラ
ンスさせることによりこのような抵抗感を除去すること
が容易となる。
【0030】すなわち、トーションバーの固定点間の距
離(トーションバーの長さ(図1のHで表示))が長い
程捩じられる角度が小さいため、トーションバーを長く
することにより、カバーを回転する際の付勢力を減少側
に調整することができ、トーションバーを短くすること
により、カバーを回転する際の付勢力を増加側に調整す
ることができる。またトーションバーの断面積を小さく
することにより、付勢力を減少側に調整でき、その断面
積を大きくすることにより、付勢力を増加側に調整でき
る。またさらに、トーションバーの断面係数によっても
付勢力、復元力を調整することができる。断面係数の大
きい断面矩形状では付勢力を増加側に調整でき、断面円
形状では付勢力を減少側に調整することができる。
【0031】またさらに、使用する樹脂原料の選択によ
っても付勢力、復元力を調整することもできる。例え
ば、ABS樹脂は、ポリスチレン樹脂およびポリエチレ
ン樹脂に比較して曲げ弾性率が高く、付勢力を増加側に
調整することができる。
【0032】次に第2の実施例について説明する。図1
0はトーションバーの断面形状を矩形にした第2の実施
例である。この実勢例では、カバーに対する復元力が前
記実施例に比較して大きくできる。また、図11はトー
ションバーの第3の実施例である。この実施例は、トー
ションバーの固定腕26をU字状に折り曲げている。こ
のように構成にすることにより、カバーをボックス内に
回動させた時、トーションバーに捩じりが生じるばかり
でなく、U字部分が潰されて弾性変形する。したがっ
て、トーションバーの捩じり力および弾性力がカバーに
作用するために、カバーに対する復元力を大きくでき
る。この第3の実施例は、トーションバーだけでは、カ
バーに対する復元力が弱い場合に有効である。
【0033】図12は、第4の実施例を示すボックス1
0とカバー12との分解斜視図であり、ボックス側に断
面矩形のトーションバー24が一体に形成されているこ
とを示している。すなわち、ボックス10の下端の一端
からボックスと平行にトーショッンバーを延設し、トー
ションッバーの固定腕26を、ボックスとは反対側に直
角に曲げている。カバーをボックスに装着する際、固定
腕を鉛直上方向に変形させカバーの裏面に固定するよう
にすると、トーションバーに捩じりが生じ、カバーを常
時ボックスの入口44側に付勢することができる。
【0034】そして、指をボックスの空洞に差し入れて
カバーをボックスの空洞に回動させると、トーションバ
ーの固定腕26がカバーの回動にしたがってボックスの
空洞に倒れトーションバーにさらに捩じりが発生し、こ
の時の復元力により、指をボックスから引き抜いた際に
カバーを当初位置まで復元させることができる。尚、ト
ーションバーの固定腕26が鉛直軸90となす角度
(θ)は適宜選択できる。これにより、カバーを付勢す
る力を調整することができる。
【0035】図13乃至21には本発明の第5の実施例
が示されている。この実施例は、上述の実施例のカバー
12がボックス10に回転自在に支持されているのに対
して、カバー12がボックス10とは別の枠体92に対
して直接回転自在に支持するようにしたものである。こ
の枠体92は後に詳説するが、構造体68に固定される
ものであり、このため、カバー12は、ボックスに対し
てではなく、構造体に回転自在に支持されたことにな
る。
【0036】図14に示すカバーが前記第1の実施例と
異なる点は、トーションバー24が断面矩形であり、片
方の回転軸22に到達する前に、直線状に終了している
点である。このカバーの回転軸22は、枠体92の後述
する軸受け部104に嵌合される。
【0037】図15は構造体に嵌め込まれる枠体92の
正面図であり、図16には枠体92の側面図、図17は
枠体92の斜視図である。この枠体92にはカバー12
の蓋体14より若干大きく形成された開口部94が形成
され、この枠体92の下枠96からハウジングの上方に
向かって、嵌合片100が突出しており、この嵌合片1
00内の矩形溝98(図18参照)内には、トーション
バー24の先端が回転不能に嵌合固定される。この矩形
溝98はトーションバーの形状に併せた四角状の開口に
形成されており、この四角状な開口は、図18に示すよ
うにある所定角度θだけ予め捻れ状態にないトーション
バーに対して回転して形成されている。
【0038】枠体92の下枠96の両横には、前記カバ
ー12の軸22を回転自在に支持する円筒状の溝104
を備えたボス部104Aが形成されている(図15、1
6、17参照)。カバー12の回転軸22を枠体92の
ボス部104Aの溝104に嵌合する。それに続いて、
トーションバー24を嵌合片100の嵌合溝98内に嵌
合する。これによって、カバーを枠体に組み付けること
ができる。図20、21にカバー12が枠体92に固定
された状態を示している。この際、トーションバー24
は所定の角度θだけ捻れて固定される。したがって、前
記第1の実施例と同様に、カバーを回転しない場合で
も、前記カバーは枠体92の前端面側に付勢され、その
係止突起36が適当な応力をもって、枠体92の上枠1
06に係合している。
【0039】図13に示すように、この枠体92の上枠
106および下枠96は、ハウジング68の内面からボ
ックス10側に一体に突出して形成された取付具107
内の前面寄りの凹部108に係合するようになってお
り、かつ枠体92の側枠92Aの上部に前面寄りに形成
された凹部110(図15参照)にハウジング68から
ボックス10側に延びる突起80が係合するようになっ
ている。これにより枠体92をハウジング68の内側に
固定することができる。
【0040】図19はボックス10の側面図が示せれて
いる。このボックス10は、カバー12と別体に構成さ
れると共に、カバー12が組み付けられた枠体92を組
み付けた後ハウジングに固定される。前記枠体にカバー
のトーションバー24を固定しているために、ボックス
には前記第1の実施例で示す如く、トーションバーを固
定するための、切欠き66を備えていない。
【0041】また、このボックス10のフランジ72
は、ハウジングの前記取付具107のボックス寄りの凹
部109に係合するようになっている。これによりボッ
クス10をハウジング68に対して、凹部109にフラ
ンジ72が係合するようにすることによって、ボックス
をハウジング68に固定することができる。
【0042】この第6の実施例によれば、ボックス10
はハウジング68に内側からカバーとは別に固定される
ので、カバーを枠体を介してテレビのハウジングに装着
し、テレビのハウジングの外装の塗装を行い、次いで、
ブラウン管等の部品をハウジングの内側から組み付け
し、その後、前記ボックスをハウジングに取り付けるこ
とができる。したがって、構造体が小型化され内部にス
ペースの余裕がない場合であっても、その組立に支障を
来すことがない。なお、本実施例においてはカバーを枠
体を介してハウジングに装着させているが、必ずしもこ
のようにする必要はなく、カバーを直接ハウジングに装
着させても良い。
【0043】図22乃至28には、本発明の第7の実施
例が示されている。図24に示すように、カバー12の
回転軸22が回転自在に支持される枠体92の支持部9
0Aは、カバー12の回転軸が支持部90A内の係合溝
84を有し、この係合溝は、ボックス10寄りが一部開
放され、この開放を介して前記回転軸22が収容され
る。さらに、この支持部90Aは、その係合溝の前面側
がボックス側に広がる角度を有したコーナー部112を
形成し、全体がかぎ状に形成されている。
【0044】図22、23に示すように、カバー12の
左右両側の固定脚20の下部のボックス側に半球状に突
出する突部114が一体に形成されている。図25,2
8に示すように、ボックス10の側面116の前記突部
に対応する箇所には、ボックス10をハウジング68に
組み付けた際に、ハウジング68内に後出するカバー1
2の前記突部114を押し込む段部118を備えてい
る。その他の点については上述の第6実施例で説明した
もの同じである。
【0045】この第7の実施例においては、前記支持部
90Aの形状が一部開放されたかぎ状で、係合溝84が
内部にカバーの回転軸をフリーに収容しており、カバー
12を枠体92に固定した際は、軸22が溝84内に完
全には係合された状態とはならず、軸22を収容した初
期段階では、軸22溝84内でボックス寄りに位置して
いる。図26に示すようにカバー12はハウジング68
の内側に後出した状態となる。
【0046】次に、ハウジング68にボックス10を組
み付けると、前記段部118がカバー12の前記突部1
14を押し込み、図27に示すように、カバー12がハ
ウジング68の前面方向に押し込まれる。これにより、
軸22が溝84のコーナー部112に当接し、ここで回
転自在に支持されるようになる。
【0047】以上のように本実施例によれば、ボックス
10がハウジング68に固定されていない場合は、カバ
ー12がハウジング68内側に後退した状態となってお
り、ボックス10が既にハウジングに固着されている場
合は、カバー12がハウジングの前面とほぼ同一な位置
になるまで移動した状態となるので、ボックスの既装
着、未装着を外より容易に観察して、ボックスの組み付
け忘れを防止することができる。
【0048】図29は本発明の把手装置のさらに他の実
施例にかかわる側面断面図を示し、図30にはこの実施
例にかかわるボックス10の側面図を示す。この実施例
は、図1の実施例に示すカバー12が装着されたボック
ス10を、ハウジングの外側から装着可能としたもので
あり、図に示すように、ボックス10の抜け出し防止の
ためボックスの上下面および左右の側面に突出する爪1
20を備えている。
【0049】この把手装置をハウジングの外から開口部
を介して、ハウジング内に押し込むと、前記爪部が弾性
変形して把手装置をハウジング内に挿入可能とし、節度
感をもって、ハウジング68と係合する。このために、
このような把手装置によれば、前記実施例に示すよう
に、ハウジング内側にカバーないしはボックスを固定す
るための取付部を必要とせず、簡単な構成になる。
【0050】なお、トーションバーは、ボックスとカバ
ーの両方に設けることもできる。またさらに、トーショ
ンバーをボックスおよびカバーとは別体に構成すること
もできる。さらに前記実施例において、係止突起を省略
することもできる。この際、カバーがボックスを閉じる
位置でトーションバーに加わる復元力が零になるように
するとともに、前記トーションバーの固定脚22をボッ
クスに嵌合する代わりに固着すると良い。こうすること
により、カバーをボックス側とは反対方向に回動させた
際でも、トーションバーの固定脚22がボックスから離
脱するおそれはなく、しかもカバーがボックスを閉じる
位置まで復帰する。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カバーを所定の復元力で回動する上でコンパクトな
構造の把手装置を提供することができる。また、家電製
品等の構造体が小型化した場合でも、部品との衝突する
等の支障を来さないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の把手装置の一実施例の分解斜視図であ
る。
【図2】カバーの正面図である。
【図3】カバーの平面図である。
【図4】図1のVI−VI断面図である。
【図5】ボックスの正面図である。
【図6】ボックスの平面図である。
【図7】ボックスの左側面図である。
【図8】図5のVIII−VIII断面図である。
【図9】カバーがボックスに装着された状態を示す断面
図である。
【図10】トーションバーの断面形状を矩形にした第2
の実施例の斜視図である。
【図11】トーションバーの第3の実施例の斜視図であ
る。
【図12】本発明に係わる把手装置の第4の実施例に係
わる分解斜視図である。
【図13】第5の実施例に係わる把手装置がハウジング
に組み付けられた状態を示す側面断面図である。
【図14】同実施例のカバーの斜視図である。
【図15】同実施例の枠体の正面図である。
【図16】同枠体の側面図である。
【図17】同枠体の斜視図である。
【図18】図15のXVIII−XVIII断面図であ
る。
【図19】同実施例に係わるボックスの一部断面側面図
である。
【図20】同実施例において、枠体にカバーが組み付け
られた状態の背面図である。
【図21】同状態の正面図である。
【図22】第6の実施例に係わるカバーの斜視図であ
る。
【図23】当該カバーの側面図である。
【図24】同実施例の枠体におけるカバー取付部の拡大
図である。
【図25】同実施例におけるボックスの側面図である。
【図26】同実施例における枠体にカバーが取付られ、
これらがハウジングに組み付けられれている状態を示す
一部断面側面図である。
【図27】さらに、ボックスが組み付けられている状態
を示す一部断面側面図である。
【図28】同実施例におけるボックスの正面図である。
【図29】第7の実施例に係わる把手装置の厚方向断面
図である。
【図30】その側面図である。
【符号の説明】
10 ボックス 12 カバー 24 トーションバー 42 空洞 44 カバーの入口 68 ハウジング(構造体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 5/02 B65D 25/30 H04N 5/64 571

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家電製品等の構造体に固定され、内部に
    指を差し込める空洞形成されたボックスと、このボック
    ス内を回転可能に支持され、前記空洞の入口を開閉する
    カバーとを備え、一端が固定されたトーションバーを前
    記カバーに固定するとともに、当該トーションバーの回
    転軸方向に配置して構成されてなり、指を前記空洞内に
    差し込んだ第1のとき、前記トーションバーの捻れに抗
    して前記カバーがボックス内を回転して指がこの空洞内
    に差し込めることができ、指をこの空洞から抜いた第2
    のとき、トーションバーの捻れによってカバーが前記入
    口を越えることなくこの入口に向けて回転してこの入口
    を閉じるように構成されてなるとともに、前記トーショ
    ンバーは前記カバー又はボックスと樹脂によって一体に
    成形されてなる把手装置。
  2. 【請求項2】 前記カバーは前記ボックスに回転可能に
    支持されるとともに、前記トーションバーの一端が前記
    ボックスに固定されている請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記カバーは前記構造体に対して回転可
    能に支持されるとともに、前記トーションバーの一端が
    当該構造体に対して固定されている請求項1記載の装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ボックスは前記カバーと別体に構成
    され、前記ボックスが前記カバーとは別に構造体の内側
    から構造体に組み付けされる請求項3記載の装置。
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