JPH0720035Y2 - 箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、箱に関する。

「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 蓋付きの箱として、例えば箱本体後部において蝶番によ
り蓋体後部を開閉自在に固着してなるものが知られてい
る。しかしながら、蝶番は外観を損う虞れがあり、又、
ネジ等により取り付けなければならず製造上の面倒も有
る。

本考案は組立てが容易で、外観上も優れた蓋付きの箱を
提供することを目的とする。

「課題を解決するための手段」 板状の蓋本体５後部下面より第１突起６を垂設するとと
もに、該突起６の前方に板状で上端に第１薄肉屈曲部８
を有する第２突起９を垂設し、且つ、各突起間に蓋本体
５を横断する第２薄肉屈曲部11を設けてなる蓋体２と、
上記第１突起６が嵌合可能な嵌合孔14を後壁上面に穿設
するとともに、該嵌合孔14の前方に上記第２突起９が挿
入可能な挿入孔15を設け、且つ周壁下面に嵌合溝17を設
けてなる枠体３と、上記嵌合溝17に嵌合可能に周壁上端
を構成した箱本体４とからなり、上記箱本体４の周壁上
端に枠体３の上記嵌合溝17を嵌合して箱本体４に枠体３
を装着し、上記蓋体２の第１突起６を枠体３の嵌合孔14
に嵌合固定するとともに、上記蓋体２の第２突起９を枠
体３の挿入孔15に上下動可能且つ多段係止可能に挿入し
て蓋体２を枠体３に装着してなる。

「作用」 第２図ａに示す状態から蓋本体５前部を上方に引上げる
と、第２薄肉屈曲部11の部分から蓋本体５が屈曲して開
き、第２図ｂの状態となる。この際、第２突起９はその
第１薄肉屈曲部８を屈曲しつつ蓋本体の上昇に伴って、
各係止突条10,16間の摩擦力に抗して上昇する。枠体３
の挿入孔15の係止突条16は最初の閉蓋状態では第２突起
９の一番目上と二番目の各突条10A,10B間に係合してい
るが、第２図の開蓋状態では第２突起９の上昇によって
第三番目と四番目の各突条10c,10d間に係合位置が移動
する。この様に、第２突起９に複数の係止突条（10A〜1
0D）を設けることにより、第２突起９を多段に係止する
様構成しており、種々の角度で蓋体５の開蓋状態を維持
できる。

又、蓋本体５を閉じる際は、蓋本体５前部を持って、各
突条10,16間の摩擦力に抗して第２突起９を下降させれ
ば第２図ａの状態に戻る。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図〜第２図は本考案の一実施例を示すもので、図中
１は箱を示す。該箱１は、蓋体２と枠体３と、箱本体４
とから構成している。

蓋体２は、板状の蓋本体５後部下面より、板状の第１突
起６を左右に所定間隔をあけて垂設しており、各第１突
起６には、その前面に嵌合用の溝７を設けている。又、
各第１突起６の前方には、板状で上端に第１薄肉屈曲部
８を有する第２突起９を各々垂設しており、各第２突起
９の前面には四条の係止突条10を横設している。又、各
第１、第２突起間には蓋本体５を横段する第２薄肉屈曲
部11を設けており、蓋本体５の前部下面よりフック12を
垂設している。

枠体３は、その後壁13上面に上記蓋体２の第１突起６が
嵌合可能な嵌合孔14を穿設しており、又、後壁13前面の
各嵌合14前方に上記各第２突起９が挿入可能な挿入孔15
を設けている。又、各挿入孔15の前壁下端には上記第２
突起９の係止突条10と係合する係止突条16を横設してい
る。又、枠体３の周壁下面には箱本体４の周壁上端と嵌
合する嵌合溝17を周設しており、枠体前壁前面には上記
フック12と係合する係止突起18を突設している。

上記した枠体３の嵌合溝17を箱本体４の周壁上端に嵌合
して箱本体４に枠体３を装着している。又、蓋体２の各
第１突起６を枠体３の嵌合孔14に嵌合固定するととも
に、各第２突起９を枠体３の挿入孔15に挿入して蓋体２
を枠体３に装着している。第２突起９は挿入孔15内を上
下動可能であり、また挿入孔15の係止突条16と第２突起
９表面に設けた複数の係止突条10により、第２突起９が
挿入孔15内で多段に係止可能に構成している。

尚、上記蓋体２及び枠体３は合成樹脂により形成し、箱
本体４は合成樹脂であってもそれ以外の材質であっても
良い。

又、上記実施例では、第１突起６及び第２突起９を各２
ヶ所設けた例について説明したがこれに限られず、上記
各突起は１ヶ所ずつ設けても或いは各３ヶ所以上設ける
ことも可能である。

「考案の効果」 以上説明した如く、本考案によれば、蓋体、枠体を箱本
体に各々嵌合して装着することが出来るため簡単に組立
てることができる。又、色々な角度に保持出来る。更に
蓋体と枠体の嵌合部分が閉蓋状態では外部より見えない
為、外観上も好ましい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は分解斜視図、第
２図は蓋の開閉を説明する説明図である。 ２…蓋体、３…枠体 ４…箱本体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】板状の蓋本体５後部下面より第１突起６を
   垂設するとともに、該突起６の前方に板状で上端に第１
   薄肉屈曲部８を有する第２突起９を垂設し、且つ、各突
   起間に蓋本体５を横断する第２薄肉屈曲部11を設けてな
   る蓋体２と、上記第１突起６が嵌合可能な嵌合孔14を後
   壁上面に穿設するとともに、該嵌合孔14の前方に上記第
   ２突起９が挿入可能な挿入孔15を設け、且つ周壁下面に
   嵌合溝17を設けてなる枠体３と、上記嵌合溝17に嵌合可
   能に周壁上端を構成した箱本体４とからなり、上記箱本
   体４の周壁上端に枠体３の上記嵌合溝17を嵌合して箱本
   体４に枠体３を装着し、上記蓋体２の第１突起６を枠体
   ３の嵌合孔14に嵌合固定するとともに、上記蓋体２の第
   ２突起９を枠体３の挿入孔15に上下動可能且つ多段係止
   可能に挿入して蓋体２を枠体３に装着してなることを特
   徴とする箱。