JP2589389Y2 - 成形型 - Google Patents

成形型

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JP2589389Y2
JP2589389Y2 JP1992071357U JP7135792U JP2589389Y2 JP 2589389 Y2 JP2589389 Y2 JP 2589389Y2 JP 1992071357 U JP1992071357 U JP 1992071357U JP 7135792 U JP7135792 U JP 7135792U JP 2589389 Y2 JP2589389 Y2 JP 2589389Y2
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JP
Japan
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mold
flat surface
inclined surface
hole
cavity
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JP1992071357U
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JPH0627117U (ja
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田 伴 己 太
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばトランスファ成
形,射出成形等に用いられる成形型であって、特にキャ
ビティ内でインサート部品を保持する構成とした成形型
に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の成形型の断面図である。
一方の金型としての中型100と、他方の金型としての
下型101とは図中上下方向に開閉自在である。中型1
00の合せ面102には第一平坦面103と、第一平坦
面103に対して所定角度傾斜した第一傾斜面104と
を設けてある。
【0003】また、下型101の合せ面105には、第
一平坦面103,第一傾斜面104と平行な第二平坦面
106,第二傾斜面107を形成してある。中型110
には上下方向に沿って孔116を設けてある。更に、第
二傾斜面107には凹部115を設けてあり、凹部11
5にはねじ部材108を用いて中子型109を固定して
ある。このように、穴116,凹部115中子型109
により円筒状のキャビティAを形成している。
【0004】一方、下型101の第二平坦面106に
は、ノックピン110を取り付けてあり、中型100の
第一平坦面103にはガイド穴111を設けてある。
【0005】中型100の上方には上型112が配置さ
れる。上型112にはキャビティAに連通するスプル1
13を設けてある。ガイド穴111とノックピン110
とは中型100と下型101との位置決め及び位置ズレ
防止を行うものである。そして、型閉め時におけるノッ
クピン110と中型100とのカジリを防止すべく、ガ
イド穴111の径をノックピン110よりも0.2mm程
度大径に設定し、クリアランスを形成している。
【0006】上記構成において、型開き状態で凹部11
5に予めインサート部品としての金具114をおき、中
型100と下型101とを型閉めする。すると、金具1
14は下型101側に置いたピン(図示せず)と中型1
00の第一傾斜面104とにより、キャビティA内で保
持される。
【0007】その後、スプル113を介して注入される
流動状態の成形材料としてのゴムGは、図11のように
キャビティA内に到達する。ゴムGは固化により金具1
14と一体化する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記従来例にお
いては、ゴムGが流動する際に中型100に対して図1
1中右下方向の圧力Bが加わるため、圧力Bにより中型
100が前記クリアランスDの量だけ第一,第二平坦面
103,106の面方向Fに移動し、第一,第二傾斜面
104,107間に隙間Eが発生する。
【0009】その結果、金具114と第一傾斜面104
とが離れて該部位HにゴムGが入り込むという成形不良
(製品の機能上不可)が発生していた。この成形不良が
発生した製品は、不要部分のゴムを手作業で除去しなけ
ればならず、生産効率も悪い。
【0010】本考案は上記課題を解決するためのもの
で、一方の金型と他方の金型とが第一,第二平坦面の面
方向に沿って相対移動することを確実に防止することの
できる成形型を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、開閉自在に配置される一対の金型を有し、一
方の金型の合わせ面には第一平坦面と、第一平坦面に対
して傾斜した状態で接続される第一傾斜面とを形成し、
他方の金型には前記第一平坦面及び第一傾斜面と平行な
第二平坦面及び第二傾斜面を形成するとともに、前記第
一,第二傾斜面によりキャビティを構成し、第一,第二
傾斜面のうちいずれか一方の傾斜面をキャビティ内のイ
ンサート部品に接触させることにより、該インサート部
品を保持する構成とした成形型において、前記一対の金
型の合わせ面間に、型閉め状態で一対の金型が第一平坦
面と第二平坦面の面方向に相対移動することを防止する
ストッパを設けた。
【0012】
【作用】一対の金型を型閉めすると、一方の傾斜面がイ
ンサート部品に接触し、インサート部品をキャビティ内
に保持する。次に、キャビティ内に成形材料を注入する
と、その固化によりインサート部品と接合する。この
際、一対の金型はストッパによって第一,第二平坦面の
面方向への移動が規制されているため、成形材料の流動
圧力が一対の金型に対して第一,第二平坦面の面方向へ
加わったとしても、一方の傾斜面がインサート部品に接
触した状態を維持できる。
【0013】
【実施例】図1は本考案の成形型の正面断面図、図2は
同成形型の平面図である。図において1は上型、2は中
型(一方の金型)、3は下型(他方の金型)であり、そ
れぞれ開閉自在である。上型1は成形材料としてのゴム
が通過するスプル2aと、穴3aとを有し、下面側には
ノックピン4を固定してある。
【0014】中型2であって下型3との合せ面5には、
図5に示すように、第一平坦面6と、第一平坦面6に対
して所定角度傾斜した第一傾斜面7とを形成してある。
平坦面6と第一傾斜面7とは、第一傾斜面7に対して略
直角な型受け面29を介して接続してある。また、中型
2であって上型1との合せ面8には、ノックピン4に対
応する位置にガイド穴9を設けてある。そして、中型2
には合せ面8から合せ面5間を貫通する円柱状の孔10
を設けてある。
【0015】図3は中型2を第一傾斜面7に対して垂直
な方向から見た図である。第一傾斜面7には、孔10を
隔てて孔11,12を設けてある。孔11には離型用の
アンギュラピン13を嵌合してあり、孔12には位置決
め用のノックピン14を嵌合してある。
【0016】図4は中型2の孔10内に配置される中子
型15の分解正面図である。中子型15は円柱状の本体
16と、本体16の下部に軸心に沿って設けた穴17に
嵌合したピン18とを有する。中子型15は上型1、中
型2、下型3のいずれからも独立して構成してある。
【0017】一方、下型3は中型2との合せ面19に、
第一平坦面6と平行な第二平坦面20と、第一傾斜面7
と平行な第二傾斜面21とを形成してある。
【0018】図6は第二傾斜面21に対して略垂直な方
向から見た図である。第二傾斜面21にはキャビティを
形成する概略菱形の凹部22を設けてあり、凹部22の
略中央には穴23を設けてある。穴23にはインサート
部品としての金具31を位置決めするピンを嵌合する一
対の穴24を設けてある。また、凹部22の小穴25群
には、金具31の受けピン(図示せず)が嵌合される。
【0019】更に下型3には下部に中空部26を形成し
てあり、アンギュラピン13に対応する位置には第二傾
斜面21から中空部26へ貫通する孔27を設けてあ
る。更にまた第二傾斜面21であってガイドピン14に
対応する位置にはガイド穴28を設けてある。また、第
二傾斜面21と第二平坦面20とは、型受け面29と平
行な型受け面30によって接続してある。上記型受け面
29,30が本考案のストッパを構成している。
【0020】上記構成において、まず図5のように凹部
21に環状の金具31を位置決め載置した後、中型2を
矢印方向、即ち、第一傾斜面7と略直角に型閉めする。
すると、ガイドピン14が穴28内に進入して中型2と
下型3とが位置決めされるとともに、アンギュラピン1
3は孔23へと挿入される。
【0021】そして、第一,第二平坦面6,20が接触
し、第一,第二傾斜面7,21が接触し、中型2と下型
3との型じめが完了する。また、型受け面20,39も
密着した状態となる。この時点で金具31は凹部22に
設けた受けピン及び第一傾斜面7により挟持される。
【0022】そして、中子型15を孔10内へと挿入
し、ピン18を下型3の穴27へ挿入し、中型2、中子
型15、下型3によって取り囲まれたキャビティJを形
成する。更に、上型1、型31aを型閉めする。
【0023】次に、スプル2aを介して流動状態のゴム
MをキャビティJ内へ注入すると、該ゴムMが固化して
金具31と接合されることとなる。上記加硫成形時、図
7のようにゴムMの流動圧力により中型2に対して第一
傾斜面7,第二傾斜面21と平行な圧力Kが加わるが、
第一,第二傾斜面7,21と略直角な型受け面29,3
0が面接触しているため、中型2と下型3とが第一,第
二平坦面6,20に沿った方向に相対移動することを防
ぐ。
【0024】このため、第一傾斜面7は金具31に対し
て接触した状態を維持でき、その接触面間にゴムMが侵
入することもなく、優れた成形性を確保できる。従っ
て、製品の完成後に成形不良部分を除去する作業も要ら
ず、生産効率が向上する。
【0025】その後、型開きして取り出した製品を図
8,図9に示す。製品40はゴム状弾性体よりなる円筒
部41と、円筒部41の開口端に形成されたフランジ部
42とを有し、フランジ部42には金具31が埋め込ま
れている。金具31の表面はフランジ部42の表面に露
出している。43は通路である。
【0026】
【考案の効果】本考案は以上のように構成したから、キ
ャビティ内に注入される成形材料の流動圧が、一対の金
型に対して第一,第二平坦面の面方向に加わったとして
も、ストッパにより一対の金型が同方向に相対移動する
ことを防止できる。
【0027】従って、一方の傾斜面がインサート部品に
接触した状態を維持でき、その接触面間に成形材料が侵
入することもなく、優れた成形性を確保できるし、製品
の完成後に成形不良部分を除去する作業も要らず、生産
効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した成形型の正面断面図。
【図2】図1の成形型の平面図。
【図3】図1の成形型の中型の第一傾斜面の図。
【図4】図1で用いる中子型の分解図。
【図5】図1の成形型の中型と下型の型じめ前の正面断
面図。
【図6】図1の成形型の下型の第二傾斜面の図。
【図7】図1の成形型の要部を示す断面図。
【図8】図1の成形型により成形した製品の断面図。
【図9】図8の製品の底面図。
【図10】従来の成形型の正面断面図。
【図11】図10の成形型の要部を示す断面図。
【符号の説明】
1 上型 2 中型 3 下型 4,14 ピン 5,8,19 合せ面 6 第一平坦面 20 第二平坦面 7 第一傾斜面 21 第二傾斜面 9,28 ガイド穴 10,11,12 孔 13 アンギュラピン 15 中子型 16 本体 17 孔 18 ピン 22 凹部 23 貫通孔 24 穴 25 小穴 26 中空部 27 穴 29,30 型受け面(ストッパ) 31 金具(インサート部品) 31a 型 K 圧力 M ゴム(成形材料) J キャビティ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在に配置される一対の金型を有
    し、一方の金型の合わせ面には第一平坦面と、第一平坦
    面に対して傾斜した状態で接続される第一傾斜面とを形
    成し、他方の金型には前記第一平坦面及び第一傾斜面と
    平行な第二平坦面及び第二傾斜面を形成するとともに、
    前記第一,第二傾斜面によりキャビティを構成し、第
    一,第二傾斜面のうちいずれか一方の傾斜面をキャビテ
    ィ内のインサート部品に接触させることにより、該イン
    サート部品を保持する構成とした成形型において、 前記一対の金型の合わせ面間に、型閉め状態で一対の金
    型が第一平坦面と第二平坦面の面方向に相対移動するこ
    とを防止するストッパを設けたことを特徴とする成形
    型。
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