JP2598062Y2 - ガスケット成形用金型 - Google Patents

ガスケット成形用金型

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JP2598062Y2
JP2598062Y2 JP1992051636U JP5163692U JP2598062Y2 JP 2598062 Y2 JP2598062 Y2 JP 2598062Y2 JP 1992051636 U JP1992051636 U JP 1992051636U JP 5163692 U JP5163692 U JP 5163692U JP 2598062 Y2 JP2598062 Y2 JP 2598062Y2
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plate
gasket
molding
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cavity
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JP1992051636U
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かよ子 鳥羽
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Nok Corp
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プレートの表面に、相
手部材に対して弾性的に密着するエラストマー製の環状
のビートを一体的に設けたガスケットを成形するための
金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスケットの一種として、例えば
図4ないし図6に示すように、プレート101の表面に
エラストマーからなる環状のビート102が一体的に成
形された構造であって、金属製プレート101のボルト
挿通孔101aに挿通される図示しない固定ボルトによ
って部材A,B間に締め付け固定され、ビート102の
上面が、相手部材Aに適当な圧接力で全周密接すること
によって、その内外周の空間相互を遮断するものがあ
る。
【0003】上述のガスケットは、図7に示すように、
下型111とこれに対向する上型112との間にプレー
ト101を挟着し、上型112における前記プレート1
01の表面との合接面に形成された環状のキャビティ1
13内に、このキャビティ113の周方向等配位置から
前記合接面に沿って外周側へ延在する扁平な溝114
と、この溝114内に向けて開設された注入ゲート11
5を介して、成形用エラストマー材料を注入することに
よって成形される。このため、製品であるガスケットに
は、前記溝114の位置に、ビート102の周方向等配
位置の外周から突出してプレート101に接着された薄
板状の複数のエラストマー片103が存在している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術によると、成形用エラストマー材料が、注入ゲート1
15から溝114とプレート101の間の扁平な通路を
通じてキャビティ113内に注入されるため、材料の流
動抵抗が大きくなって、キャビティ113へのショート
ショットによる充填不足(欠肉)が発生し、ビート10
2の成形不良になることがあった。また、このような成
形不良の発生を防止するには、上型112の前記溝11
4の高さHを高くすれば良いが、上述のガスケットは、
図6に示すように、プレート101の表面が相手部材A
の端面に圧着した状態に装着されるものであるため、前
記溝114の高さHを高くすることによって、ビート1
02の外周のエラストマー片103の肉厚Tが厚くなる
と、部材A,B間でのプレート101の締め付け力を均
一にすることが困難になり、シール性に悪影響を及ぼす
恐れがあった。また、前記溝114とプレート101の
間に形成された扁平な通路には、注入ゲート115から
の成形用エラストマー材料の高圧力が作用するので、ビ
ート102の周囲には、プレート101の表面に沿って
材料が廻り込むことによる薄バリが発生しやすく、この
ため、成形後にバリ除去のための仕上げ工程が必要であ
った。
【0005】本考案は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、成形不良
の低減、仕上げ工程の削減及び製品としてのガスケット
のシール性の向上を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本考案によって有効に解決することができる。すなわち
本考案は、プレートの表面にエラストマーからなる環状
のビートを一体的に成形するガスケット成形用金型にお
いて、前記プレートの表面と対向するキャビティの内面
の外径側または内径側に、前記プレートの表面に対して
傾斜した形状に突出した所要数の凸部を有し、前記凸部
が成形品の円周上一部に凹部を形成するものであり、前
凸部の傾斜面に注入ゲート開口したものである。
【0007】
【作用】本考案のガスケット成形用金型によると、成形
用エラストマー材料は、キャビティの内面の外径側また
は内径側に突設された凸部の傾斜面に開口したゲートか
ら、前記キャビティ内に充填され、従来のような狭い溝
内を経由しないので、材料の充填率が高まり、欠肉によ
るビートの成形不良が防止される。また、これによって
得られたガスケットには、ビートの周囲に突出したエラ
ストマー片が存在しないので、プレートを相手部材と全
周密接させて、一定の締め付け力で装着することができ
る。
【0008】
【実施例】図1は、本考案に係るガスケット成形用金型
の一実施例を示すもので、11は下型、12はこの下型
11に対向する上型で、成形においては、上下両型1
1,12の間に、ガスケットの金属製プレート1が挟着
される。上型12における前記プレート1の表面との合
接面12aには、環状のキャビティ13が形成されてお
り、このキャビティ13の内面のうち、前記プレート1
の表面と対向する内面13aの外径側には、前記プレー
ト1の表面に対して傾斜した形状の複数の凸部14(図
1には一箇所のみ示す)が、周方向等配状に突設されて
おり、この凸部14の傾斜面14aには、成形用エラス
トマー材料の注入ゲート15が開口している。なお、こ
の注入ゲート15の中心線Oは前記傾斜面14aに対し
て垂直であり、すなわち前記プレート1の表面に立てた
垂線に対して、傾斜面14aの傾斜角度と同角度で傾斜
している。
【0009】上記実施例のガスケット成形用金型は、図
2及び図3に示すように、プレート1の表面にエラスト
マーからなる環状のビート2が一体的に成形されたガス
ケットを得るためのものである。すなわちこのガスケッ
ト成形用金型によると、成形用エラストマー材料は、キ
ャビティ13内へ注入される過程で、従来のような扁平
な溝を通らないので、充填が円滑に行われ、ショートシ
ョットによるビート2の成形不良が発生しない。また、
注入ゲート15からの高圧の成形用エラストマー材料
は、プレート1の表面を通ってキャビティ13へ注入さ
れるものではないので、キャビティ13からプレート1
の表面に沿った薄バリが発生しない。
【0010】このガスケット成形用金型によって成形さ
れたビート2には、相手部材(図6の符号A参照)に対
するシール面となる上面2aに、上型12の凸部14に
対応する凹部3が形成されているが、この凹部3は前記
上面2aの外径側に偏在した位置に周方向に離散的に形
成され、しかも傾斜面をなすものであるため、装着後の
経時的なヘタリ(永久歪)が起こりにくく、ゲート切断
部の跡は前記凹部3の傾斜面に形成されるため、このゲ
ート跡によってシール性に悪影響を及ぼすこともない。
また、ビート2の周囲には従来のようなエラストマー片
(図4,5の符号103参照)が形成されないので、プ
レート1を相手部材と全周密接させて、一定の締め付け
力で装着することができる。
【0011】なお、この実施例においては、注入ゲート
15が開口した凸部14を、キャビティ13の内面13
aの外径側に偏在した位置に設けたが、製品であるガス
ケットの使用条件によっては、内径側に偏在して設けて
も良く、その大きさや数、傾斜面の角度等は任意であ
り、その他細部の形状等も、何等限定されるものではな
い。
【0012】
【考案の効果】本考案のガスケット成形用金型による
と、次のような効果を奏することができる。 (1)キャビティ内への成形用エラストマー材料の充填
性が向上し、ショートショットによるビートの欠肉不良
を防止できる。 (2)成形されたビートの周囲に、ゲートとの連絡部で
あるエラストマー片が形成されないため、プレートを相
手部材に全周密着させて、締め付け力を一定にすること
ができ、安定したシール性を持つガスケットを得ること
ができる。 (3)ゲートがビートの凹部に形成され、シール性に悪
影響を及ぼすことがないので、ゲート跡及びゲートバリ
の処理をラフに行うことができる。すなわち、キャビテ
ィの内面に突設された凸部が成形品の円周上一部に凹部
を形成するものであって、この凸部の傾斜面に注入ゲー
トが開口しているために、ゲート切断部の痕跡が凹部内
に残されることになり、敢えてこの痕跡を除去しなくて
もこの痕跡がシール作用を阻害する突出バリとなること
がない。したがってゲート切断部の痕跡を除去する必要
がなく、しかもシール性に優れたガスケットを成形する
ことが可能となる。 (4)プレート表面にバリが形成されにくいので、仕上
げ工程を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るガスケット成形用金型の一実施例
を示す要部断面図である。
【図2】上記実施例の金型によって得られたガスケット
の半裁正面図である。
【図3】図2におけるIII−III線上で切断した断
面図である。
【図4】従来のガスケット一例を示すの半裁正面図であ
る。
【図5】図4におけるV−V線上で切断した断面図であ
る。
【図6】従来のガスケットの装着状態を示す部分的な断
面図である。
【図7】従来のガスケット成形用金型の一例を示す部分
的な断面図である。
【符号の説明】
1 プレート 2 ビート 2a 上面 3 凹部 11 下型 12 上型 12a 合接面 13 キャビティ 13a 内面 14 凸部 14a 傾斜面 15 注入ゲート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレート(1)の表面にエラストマーか
    らなる環状のビート(2)を一体的に成形するガスケッ
    ト成形用金型において、 前記プレート(1)の表面と対向するキャビティ(1
    3)の内面(13a)の外径側または内径側に、前記プ
    レート(1)の表面に対して傾斜した形状に突出した所
    要数の凸部(14)を有し、前記凸部(14)が成形品の円周上一部に凹部(3)を
    形成するものであり、 前記 凸部(14)の傾斜面(14
    a)に注入ゲート(15)が開口していることを特徴と
    するガスケット成形用金型。
JP1992051636U 1992-07-01 1992-07-01 ガスケット成形用金型 Expired - Lifetime JP2598062Y2 (ja)

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JPH066827U JPH066827U (ja) 1994-01-28
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