JP2599362Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2599362Y2
JP2599362Y2 JP1992012440U JP1244092U JP2599362Y2 JP 2599362 Y2 JP2599362 Y2 JP 2599362Y2 JP 1992012440 U JP1992012440 U JP 1992012440U JP 1244092 U JP1244092 U JP 1244092U JP 2599362 Y2 JP2599362 Y2 JP 2599362Y2
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reinforcing member
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rubber
sealing device
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木 敏 鈴
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Nok Corp
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属製の補強部材を有
するオイルシール等であって、ダスト,水等にさらされ
る部位に用いられる密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3(A)は従来の密封装置としてのオ
イルシール100を示す。101は断面略L字形の補強
部材としての金属環で、金属環101の周囲にはゴム状
弾性体製のシール本体102を接合してある。シール本
体102は環状の嵌合部103、内向きのフランジ10
4を備え、フランジ104の内周にはシールリップ10
5を設けてある。
【0003】そして、嵌合部103をハウジング100
内に嵌合し、シールリップ105は軸107に接触し、
密封面を形成する。こうして外部Aのダスト,水等が内
部Bへ侵入することを防止している。
【0004】一方、オイルシール100のフランジ10
4には、溝108,109が(B)のように同一円周上
に複数個形成されており、金属環101表面に露出部1
10,111を形成している。該露出部110,111
は接合時、即ち、オイルシール100の加硫成形時に形
成されたものである。
【0005】つまり、図4のように成形用金型の上型1
12,下型113によりキャビティDを形成し、キャビ
ティD内に金属環101を配置する。上型112,下型
113にはそれぞれピン114,115を同一円周上に
複数個設けてある。型締め状態ではピン114,115
が金属環101に接触し、金属環101の上下方向の動
きを抑制する。
【0006】その後、図示しない加硫ゴム材料をキャビ
ティD内に満たし、ゴム材料の固化により金属環101
と接合される。そして、型開きして製品を取り出せばピ
ン114,115に相当する個所が前記溝108,10
9として残るわけである。
【0007】オイルシール100はその使用中、溝10
8に対応する露出部110は外部A側のダスト,水等に
さらされた状態となり、該露出部110が錆びて耐久性
の低下を招き易い。そこで、通常は露出部110にめっ
き、塗装等の表面処理を施して防錆対策としている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記めっき,
塗装等の表面処理はオイルシール100を長期間使用し
ていると化学的に変質して金属環101に対する付着力
が弱まる可能性がある。その結果、めっき,塗装等が金
属環101から剥離してしまい、防錆機能が低下する欠
点がある。
【0009】また、加硫成形工程の他に表面処理工程を
別途設けなければならないため、製造工数増加によるコ
ストの上昇を招く。
【0010】本考案は上記課題を解決するためのもの
で、長期間に亘って防錆機能を維持できるとともに、補
強部材とシール本体の接合工程で、同時に防錆処理を行
える密封装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、成形用金型のキャビティ内において、金属製
の補強部材を保持手段により保持すると共に、ゴム状弾
性体を流動させて前記補強部材と一体化したシール本体
を成形することにより得られる密封装置において、前記
補強部材の保持手段との接触部位に、前記補強部材と保
持手段との接触面との間に前記ゴム状弾性体が入り込ん
で形成される膜を備えると共に、前記膜は、前記接触面
に設けられた溝に前記ゴム状弾性体が入り込んで形成さ
れ、前記補強部材と同芯であって周方向に一定の巾を有
して複数条等配に設けた凸条を有することを特徴とする
密封装置。
【0012】
【作用】上記構成に基づく本考案は、補強部材とシール
本体とを接合する工程において同時に補強部材の成形用
金型の保持手段との接触部位に前記補強部材と同芯であ
って周方向に一定の巾を有して複数条等配に設けた凸条
を有する膜が形成されるので、補強部材の接触部位を露
出させることがない。
【0013】また、膜はシール本体と一体化してあるか
ら、補強部材の接触部位に対する付着力が高い。
【0014】
【実施例】次に、本考案を図面に基づいて説明する。図
1(A)は本考案の実施例であるオイルシール1の正面
半断面図、(B)は金属環の平面図である。オイルシー
ル1は、補強部材としての金属環2と、金属環2に接合
したゴム状弾性体製の環状のシール本体5とを有する。
金属環2は円筒部3の一端側に内向きのフランジ4を設
けた断面略L字状にに成形してある。
【0015】シール本体5は円筒部3を被覆した嵌合部
6と、フランジ4を被覆したフランジ7と、フランジ7
の内周端に一体に設けたシールリップ8aとを有する。
【0016】フランジ7の表裏には溝8,9を同一円周
上に複数個設けてあり、金属環2の表面にシール本体5
の存在しない露出部10,11を形成している。そし
て、露出部10の表面にはシール本体5と一体化された
ゴム状弾性体製の膜12を形成してある。
【0017】この膜12は凹凸を有し、図1(B)のよ
うに円周方向に沿って複数の凸条を形成している。尚、
露出部10とは、成形工程において金属環2と後述する
成形用金型の保持手段との接触部位のことであり、この
実施例ではフランジ7の厚みの減少した部位を指してい
る。従って、金属環2の表面が実際に露出しているもの
ではない。
【0018】上記構成のオイルシール1はハウジング1
3に嵌合され、シールリップ8aが軸14に接触して密
封面を形成する。こうして、外部Eのダスト,水等が内
部Fへと侵入するのを防止している。
【0019】ここで、金属環2の露出部10は膜12に
よって覆われているため、ダスト,水等には接触せず錆
びを防止できる。また、膜12はシール本体5と一体化
されているため金属環2の表面に対する付着力が強く剥
れ難い。従って、長期間に亘って防錆機能を確保でき、
耐久性が向上する。
【0020】一方、上記オイルシール1は次のようにし
て製造した。図2(A)のように成形用金型の上型2
0,下型21によりキャビティGを形成する。上型2
0,下型21には保持手段としてのピン22,23を同
一円周上に複数個設けてあり、ピン22の金属環2の表
面との接触面となる先端面には突起24を設けて溝25
を形成している。
【0021】キャビティG内に配置した金属環2はピン
22,23によって保持され、上下方向に位置決めされ
る。ピン22は金属環2のフランジ4に接触する。
【0022】そして、図2(B)のようにキャビティG
内に加硫ゴム材料Hがゆき亘る際に、溝25内に入り込
んだゴム材料Hの圧力で金属環2が下方にへ押され、突
起24とフランジ4との表面との間にもゴム材料が入り
込み前記補強部材と同芯であって周方向に一定の巾を有
して複数条等配に設けた凸条を有する膜12を形成す
る。
【0023】なお、本実施例で形成される膜12の凸条
の高さは約0.1mmであり、凸条同士の頂点間隔は約
1.0mm、頂点の角度は約90度である。そして、ゴ
ム材料Hが個化して金属環2と接合された後、型開きし
て製品を取り出せばよい。
【0024】このように、本考案では金属環2とシール
本体5との接合時、つまり加硫成形工程で膜12を同時
に設けることができる。従って、製造工程も増えずコス
トの抑制を図れる。
【0025】なお、本実施例ではピン22の端面に突起
24を設けているが、突起を金属環2のフランジ4の表
面に設けても同様に膜を形成できる。
【0026】更に、内部Fの密封流体が金属を腐食させ
易いものである場合には、露出部11の表面にも上記膜
12を形成すれば良い。
【0027】更にまた、オイルシールは軸に固定し、シ
ールリップをハウジングに接触させる形式としてもよ
い。
【0028】更にまた本考案は盲蓋にも適用できる。こ
の場合補強部材は円板形状となる。
【0029】
【考案の効果】本考案は以上のように構成したものであ
るから、補強部材とシール本体との接合工程で同時に補
強部材の保持手段との接触部位に前記補強部材と同芯で
あって周方向に一定の巾を有して複数条等配に設けた凸
条を有する膜は、付着力が高く均一に付着できるの
で,防錆機能が十分確保できる。更に、周方向に一定の
巾を有して複数条等配に設けた凸条により補強部材を支
持しているため、圧縮成形時の補強部材の変形も無いも
のである。
【0030】更に、膜はシール本体と一体化してあるか
ら補強部材に対する付着力が高く、露出部から剥れにく
い。従って、長期間に亘って防錆機能を確保でき、耐久
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案を適用したオイルシールの正面
半断面図、(B)は(A)のオイルシールの金属環の平
面図。
【図2】(A)は図1のオイルシール成形用金型の半断
面図、(B)は(A)の要部拡大断面図。
【図3】(A)は従来のオイルシールの正面半断面図、
(B)は(A)の平面図。
【図4】従来のオイルシール成形用金型の半断面図。
【符号の説明】
1 オイルシール 2 金属環(補強部材) 3 円筒部 4,7 フランジ 5 シール本体 6 嵌合部 8a シールリップ 8,9 溝 10,11 露出部 12 膜 13 ハウジング 14 軸 20 上型 21 下型 22,23 ピン 24 突起 25 溝 E 外部 F 内部 G キャビティ H ゴム材料

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形用金型のキャビティ内において、金属
    製の補強部材を保持手段により保持すると共に、ゴム状
    弾性体を流動させて前記補強部材と一体化したシール本
    体を成形することにより得られる密封装置において、 前記補強部材の保持手段との接触部位に、前記補強部材
    と保持手段との接触面との間に前記ゴム状弾性体が入り
    込んで形成される膜を備えると共に、 前記膜は、前記接触面に設けられた溝に前記ゴム状弾性
    体が入り込んで形成され、前記補強部材と同芯であって
    周方向に一定の巾を有して複数条等配に設けた凸条を有
    することを特徴とする密封装置。
JP1992012440U 1992-02-06 1992-02-06 密封装置 Expired - Lifetime JP2599362Y2 (ja)

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JP5804262B2 (ja) * 2011-10-05 2015-11-04 Nok株式会社 継ぎ手シール
JP6424116B2 (ja) * 2015-03-18 2018-11-14 三菱電線工業株式会社 シール構造体
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