JPH0726687B2 - オイルシ−ル装置とその製造方法 - Google Patents

オイルシ−ル装置とその製造方法

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JPH0726687B2
JPH0726687B2 JP62148698A JP14869887A JPH0726687B2 JP H0726687 B2 JPH0726687 B2 JP H0726687B2 JP 62148698 A JP62148698 A JP 62148698A JP 14869887 A JP14869887 A JP 14869887A JP H0726687 B2 JPH0726687 B2 JP H0726687B2
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Inventor
孝幸 斉藤
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エヌオーケー株式会社
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、オイルシール装置、特にシールリップの外周
側にシールリップと同材料で形成された被膜で被覆した
ばねを有するオイルシール装置に関する。
(従来の技術) 従来、このようなオイルシール装置としては、第2図及
び第3図に示すようなオイルシール装置がある。まず第
2図を参照するとオイルシール装置全体を100で示す。
オイルシール装置100は、シールリップ101を有する。シ
ールリップ101は、シールリップ101を補強することを目
的とする金属補強環102を備えている。一方、シールリ
ップ101の外周側にSUS製の板ばね103が使用されてい
る。板ばね103は、極薄円盤に切り込みを入れて折り曲
げばね作用を持たせたものである。
また、第3図に他の従来技術によるオイルシール装置11
0を示す。このオイルシール装置110は、シールリップ11
1を備え、シールリップ111のリップ先端112の外周側に
は溝部113が設けられており、この溝部113内に薄膜のゴ
ム被膜114が接着されたコイルばね115が嵌め込まれてい
る。また、このオイルシール装置110の製造方法とし
て、コイルばね115の外周面へのゴム被覆は、コイルば
ね115の外周面に接着剤を塗布した後、薄膜のゴム被膜
を加硫成形することにより行なうか、あるいはコイルば
ね115の外周面に接着剤を塗布した後シールリップとと
もに一体成形して得られる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の技術によるオイルシール装置100
によれば、板ばね103は製造コストが高く、また成形し
てから加硫するまでの工程で変形しやすく、取り扱いが
困難であった。そこで板ばね103の代りにコイルばね115
を備えたオイルシール装置110が使用されるが、コイル
ばね115の場合は、コイルばね115の線間に異物が侵入し
た場合、しめしろの低下を補う十分な収縮が行なわれず
シール性の低下を招くことになる。それを補うためにコ
イルばね115の表面をゴム被膜により被覆する。しかし
ながら、上記ゴム被膜を有するコイルばね115を製造す
るには、コイルばね115に接着剤を塗布する工程、それ
を加硫する工程が必要となり製造コストが大巾に上昇す
る。またコイルばね115の伸縮を許容するゴム被膜を加
硫成形する場合加硫時にコイルばね115が変形したり、
ゴムがコイルばね115に回らずコイルばねが露出したり
する不良品の多発を防止するため、コイルばね115及び
成形型の精度、ゴム原料の量、大きさ等の精度が要求さ
れ製造コストが更に高くなる。また、被膜とシールリッ
プとの接着が完全でない場合、コイルばね115がシール
リップ112から脱落する可能性もある。
一方、コイルばね115とシールリップ112とを成形型内で
一体成形する製造方法の場合は、加硫時に流動化したゴ
ムの流れによってばねが変形し、シールリップの真円度
が失なわれ、シールリップの断面が不均一になり、オイ
ルシール装置のシール性能が低下する。コイルばね115
を成型形内に配置する場合に、コイルばね115の位置決
め作業が困難である。さらに、コイルばね115内にゴム
が入り込みばねの自由度がうばわれてばね効果を発揮し
得ないとの問題点がある。
本発明は、従来技術の斯かる諸問題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、製造工程を削
減することによってコストの低減を可能にすると同時
に、シール性能が高く品質の向上したオイルシール装置
及びその製造方法を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明のオイルシール装置
は、シールリップを備え、シールリップの外周側にばね
が装着されたオイルシール装置において、ばねの表面を
シールリップと同材料で形成された被膜で被覆したこと
を特徴とする。
(作用) 而して本発明のオイルシール装置によれば、ばねの表面
をシールリップと同材料で形成された被膜で被覆したこ
とにより、これまでのばね表面に接着剤を塗布する接着
剤塗布工程、ばねの加硫工程が不要となり、従って、コ
イルばねの精度等が不要となり、製造コストが大巾に低
下する。またコイルばねの表面の被覆は、シールリップ
と同材料により形成するため接着の際の結語強度が高ま
り、コイルばねがシールリップから脱落することがな
く、品質の向上したオイルシール装置が得られる。
(実施例) 以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図には、本発明によるオイルシール装置1が示され
ている。2は、運動する軸3と接触しながら流体の漏れ
を防ぐ作用をするリップ先端である。リップ先端2は、
機械の振動や圧力の変動のリップ先端2への影響を減少
させ、リップ先端2を安定した状態に保たせるシールリ
ップ4に連続している。さらにシールリップ4は、シー
ルリップ4を支持するとともにシールリップ4をハウジ
ング(図示せず)に固定する金属補強環5に接続されて
いる。
一方、シールリップ4のリップ先端2の外周側にリップ
先端2を軸3に押しつける押しつけ力を高め押しつけ力
を長い期間に亘って維持するためのばね6が配置されて
いる。ばね6は、シールリップ4の外周側に設けられた
環状溝7内に配置されている。環状溝7は、ばね6の外
形と同じ輪郭の半円形の断面を有する。ばね6は、その
表面がシールリップ4を組成する材料と同じ材料で形成
されている被膜8で被覆されている。この被膜8に使用
する材料は、ばね6を接着させるシールリップと同一種
のポリマーをメタノール、メチルエチルケトン等の有機
溶剤に溶解したものを使用する。例えば、NBR(ニトリ
ルゴム)に接着させる場合は、NBRのポリマーを溶剤に
溶かして生成し、フッ素ゴムの場合は、フッ素ゴムのポ
リマーを溶剤に溶解して生成する。
上記した2つの例、すなわち、シールリップがNBRの場
合及びフッ素ゴムの場合の具体例を以下の表1,表2に示
す。
次に上記接着剤兼被覆材料を用いて、オイルシール装置
を製造するには次のように行なう。まず、金属補強環5
を金型(図示せず)内に位置決めし、シールリップ4を
形成するゴム状弾性体素材を金型内に配置する。ゴム状
弾性体素材は環状に未加硫状態で成形されており、加熱
圧縮により流動化して加硫硬化するようになっている。
次に金型を型締めして下型上に載置されたゴム状弾性体
素材を加熱加圧する。するとゴム状弾性体素材が流動化
して成型形内のキャビティ内に充填され、この時金属補
強環5とも接合する。金型内のゴム状弾性体素材が硬化
した後、型開きして金型内の成形品を取り出し成形品の
余剰部分を切断する。このようにしてまずシールリップ
4を準備する。
次に、接着剤とコーティング剤とを兼ねた上記溶剤を、
ジョイント済のばね6の表面にスプレー等によってスプ
レーし、被膜8を形成する。
表面に被膜8が形成されたばね6を上記のように準備さ
れたシールリップ4の環状溝7に装着する。
次に環状溝7にばね6が装着されたシールリップ4を加
熱装置、例えば温風炉等の内部に配置して加熱する。こ
の加熱によって、ばね6の表面の被膜8がシールリップ
4の環状溝7内に接着され、ばね付のオイルシール装置
が完成する。
本発明のオイルシール装置によれば、ばね表面をシール
リップと同一材料で被覆するためばね6の防錆効果が得
られるとともに、ばね6と環状溝7との結合強度が強ま
り従来のオイルシール装置のように、ばね6が環状溝7
から脱落することがない。
また従来の製造方法における、ばね6の加硫成形等に要
求されるばね6、型等の精度が要求されることがなく製
造コストを低減し得る。一体成形の場合に生じるばね6
の変形等によるシール性の低下をも防止し得る。
(発明の効果) 本発明のオイルシール装置によれば、シールリップを備
え、シールリップの外周側にばねが装着されたオイルシ
ール装置において、ばねの表面をシールリップと同材料
で形成された被膜で被覆した故にばねの防錆効果が得ら
れるとともにばねと環状溝との間に強い結合強度が得ら
れ、ばねが環状溝から脱落することを確実に防止し得
る。製造時においてばねの変形及びばね全体にゴムが回
らずばねが露出するような不良品を排除し得るとともに
シールリップの真円度が維持され、シールリップによる
シール性が向上した高品質のオイルシール装置を提供し
得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるオイルシール装置の縦断面図、
第2図は従来技術によるオイルシール装置の縦断面図、
第3図は従来技術によるオイルシール装置のシールリッ
プの縦断面図である。 符号の説明 1……オイルシール装置、2……リップ先端 3……軸、4……シールリップ 5……金属補強環、6……ばね 7……環状溝、8……被膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールリップを備え、シールリップの外周
    側にばねが装着されたオイルシール装置において、ばね
    の表面をシールリップと同材料で形成された被膜で被覆
    したことを特徴とするオイルシール装置。
  2. 【請求項2】シールリップを加硫成形する工程と、シー
    ルリップに装着するばねの表面をシールリップと同材料
    で形成された被膜で被覆する工程と、ばねをシールリッ
    プに装着する工程と、ばねが装着されたシールリップと
    を加熱してシールリップとばね表面とを接着する工程と
    からなることを特徴とするオイルシール装置の製造方
    法。
JP62148698A 1987-06-15 1987-06-15 オイルシ−ル装置とその製造方法 Expired - Lifetime JPH0726687B2 (ja)

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JPS63312571A JPS63312571A (ja) 1988-12-21
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JPH0630565U (ja) * 1992-09-25 1994-04-22 キーパー株式会社 ガータースプリング付きオイルシール
JP2007100915A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nok Corp オイルシール

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