JP2574263Y2 - ダストカバー - Google Patents

ダストカバー

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JP2574263Y2
JP2574263Y2 JP1991003096U JP309691U JP2574263Y2 JP 2574263 Y2 JP2574263 Y2 JP 2574263Y2 JP 1991003096 U JP1991003096 U JP 1991003096U JP 309691 U JP309691 U JP 309691U JP 2574263 Y2 JP2574263 Y2 JP 2574263Y2
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JP
Japan
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dust cover
reinforcing ring
socket
opening
notch
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JP1991003096U
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JPH0493514U (ja
Inventor
哲朗 石見
Original Assignee
エヌオーケー 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はダストカバーに関し、特
に、シール性能にすぐれたダストカバーに関するもので
ある。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に自動車や農業機械
等に使用されているダストカバー付きボールジョイント
は図5に示すように構成されている。このダストカバー
を取り付けるボールジョイントはソケット23と、こ
のソケット23の内部に配設された樹脂材製のボールシ
ール25と、このボールシール25に摺動自在に装着さ
れるボールスタッド24とを具えている。
【0003】そして、このボールスタッド24の周囲に
は、ボールスタッド24とボールシール25との摺動面
に塵埃等が侵入するのを防止するために、ダストカバー
21が装着されている。このダストカバー21は略円筒
状をなすとともに、一方の開口側にはボールスタッド
24の柱状部27と摺動するためのリップ部28が形成
されている。又、他方の開口側には環状の補強環22
が埋設されている。
【0004】図6及び図7は、補強環22の要部断面図
である。図6及び図8において、この補強環22は、環
状をなして、水平な外周部が形成されているとともに、
外周部の内周側が斜めに突出した延出部29に形成して
いる。そして図5はダストカバーの他方の開口端部に、
この補強環22が埋設されていることを示す概略図であ
るが、この補強環22がダストカバー21に埋設された
拡大図は、同一出願人の実開昭62−56866号公報
の第2図のように、補強環22がソケット23に嵌着さ
せるために補強環22の内径と他方の開口端部の成形さ
れた内径とが略同一径になされている。このため、補強
環22の内径が成形型の他方の開口部の内周面を成形す
る成形面に嵌合すると、ゴム成形材料がこの嵌合面間か
ら流入困難となるので、この延出部29の所定の箇所
(内周縁部)には、ダストカバー21を加硫成形する際
にゴム通路として必要となる切欠部30が設けられてい
る。
【0005】そして、前記ダストカバー21の一方の開
口部に有するリップ部28がボールスタッド24の柱状
部27の外周面に装着且つダストカバー21の補強
環22を有する他方の開口部がソケット23の段部31
に装着して、ダストカバー21内グリースを密閉して
いる。特に、前記補強環22が前記ソケット23とダス
トカバー21との嵌着間のシール性を向上させる役目を
する
【0006】しかしながら、前記のような従来のダスト
カバー21にあっては、補強環22を埋設して前記ダス
トカバー21を成形するために、ゴム成形材料の通路と
して、補強環22の延出部29の内周に切欠部30が
設けられている。この切欠部30のため加工時および成
形圧力により延出部29の内周面が変形しやすく。
【0007】のため、ソケット23とダストカバー2
1との間のシール性能は補強環の全周に渡って均一では
なく、切欠部30が設けられた部分の締めつけが弱く
なり、切欠部30が設けられた部分のシール性能が低下
する。
【0008】、グリースが封入されているダストカバ
ー21内部の圧力が高くなると、切欠部30が設けられ
た箇所のソケット23とダストカバー21との間からグ
リースが洩れ出すという問題点を有していた。更には、
補強環22の外周面のダストカバー21のゴム層が薄肉
に形成されているから、石などにより破損して剥離する
ような問題がある。
【0009】本考案は、上記のような従来の問題点を解
決したものであって、その目的はソケットとダストカバ
ーとの嵌着間のシール性能を向上させると共に、補強環
の延出部のソケットとの嵌合寸法精度を向上させること
にある。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本考案は上述のような
問題点に鑑みなされたものであって、その技術的手段は
以下のように構成されている。即ち、一の開口部がボ
ールスタッドに嵌合すると共に他の開口部がソケット
に嵌合して前記ボールスタッドとソケットとの継手部を
カバーする環状体のダストカバーであって、前記他
開口部に埋設されている補強環を有し、前記補強環は内
周側に前記ソケットの装着周面と嵌合する傾斜した延出
部を有すると共に前記延出部の外周側に軸方向厚さが前
記延出部の厚さより厚肉にされた基部を有し且つ前記基
部の外周面に溝状の切欠部が形成されているものであ
る。
【0011】
【作用】本考案は上述の手段を採用したことにより、ダ
ストカバーとソケットとの嵌着間のシール性能は全周に
渡って均一となり、ダストカバー内部の圧力が高くなっ
ても、前記ダストカバーとソケットとの装着部分に均等
に圧力が加わるため、シール性能が向上する。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例のダストカバーを図面
に基づき説明する。図1には、本考案に係わる1実施例
のダストカバーをボールジョイントに装着 した状態を示
す断面図である。そして、この断面は図2のA−Aに沿
った面を示すものである。
【0013】このダストカバーが装着されるボールジョ
イントは図1に示すような構成になっている。そし
、このボールジョイントはソケット3と、このソケッ
ト3の内部に配設された樹脂製のボールシール5と、
このボールシール5に摺動自在に装着されるボールスタ
ッド4とを具えている。
【0014】このボールスタッド4の周囲には、ボール
スタッド4とボールシール5との摺動面に塵埃等が侵入
するのを防止するために、ダストカバー1が装着されて
いる。
【0015】このダストカバー1は略円筒状をなすとと
もに、一方の開口側にはボールスタッド4の柱状部7
と摺動するためのリップ部8が形成されており、他方の
開口側には環状の補強環2が埋設されている。そし
て、補強環2の内周面とダストカバー1の他方の開口部
の内周面との間の肉厚は薄肉に形成されている。
【0016】図2は、補強環2の要部断面図である。ま
た、図3は図2のA−A断面を示す斜視図である。この
補強環2は、図2及び図3に示すように環状を成すと共
に、内周側が斜めに突出した延出部9形成している。
そして、この延出部9の内周面がソケット3の段部11
と弾性嵌合するため、延出部9は、外方の基部よりも薄
肉に形成されていると共に、斜め方向の長さが弾性を発
揮させる長さに形成されている。また、基部はソケット
3にダストカバーを取り付ける時、補強環2が変形しな
いような剛性にするために幅と厚さが必要である。この
ため、取付上のスペースから、補強環2の内周側および
外周面に焼き付けされたダストカバーのゴム成形材料に
肉厚を補強環が大形化した分、薄肉に形成される。
【0017】このために、ダストカバー1に設けた補強
環2の基部の外周面の所定の箇所には、ダストカバー1
を加硫成形する際に成形型の成形面との間にゴム成形材
料の通路として必要となる半円状の切欠部10が設けら
れている。
【0018】そして、ダストカバー1の一方の開口部の
リップ部8がボールスタッド4の柱状部7の外周面に装
着され、且つダストカバー1の補強環2を有する他方の
開口部がソケット3の段部11に装着されている。そし
、ダストカバー1内部ダストカバー1とボールジョ
イントとの間にはグリースが封入されている。
【0019】上記のように構成されたダストカバー1に
あっては、補強環2埋設されたダストカバー1を成形
するため、ゴム成形材料の通路となる切欠部10が補強
環2の基部の外周に設けられると共に、補強環2の
出部9の内周は全周に渡って嵌合するため均一に仕上
げられている。
【0020】のため、ダストカバー1とソケット3と
着が前記ダストカバー1の他方の開口の全周に渡
って均一に行われ、ダストカバー1内部の圧力が高くな
っても、ダストカバー1とソケット3との装着部分に均
等に圧力が加わるため、ダストカバー1とソケット3と
の間のシール性能が向上し、グリースの洩れが起こらな
い。
【0021】また、補強環2の基部は厚肉に形成されて
いるから、切欠部10が設けられていても、延出部9を
補強することができ、延出部の寸法精度を保持すること
ができる。
【0022】また加硫成形時のゴム成形材料の流通量
も補強環2の基部に切欠部10を設けることにより確保
することができる。また、切欠部10に形成されたゴム
層により補強環2の基部の外周面側の上下面を厚肉で連
結して破損や剥離を防止することができる。
【0023】図4にはダストカバーの他の実施例におけ
る補強環の概略断面図が示されている。この実施例に示
すものは、一の実施例における補強環2のかわりにプレ
スによって折り曲げ加工して形成した補強環を使用した
ものである。
【0024】すなわち、この実施例に示す補強環12は
環状であるとともに、外周側が折り曲げ加工されて二重
に形成され、折り曲げ加工された外周縁部の所定の箇所
に半円状の切欠部20が設けられている。また、内周側
は斜めに延出して延出部19を環状に形成している。
【0025】このように構成された補強環12を用いた
場合であっても切欠部10が基部に設けられている一の
実施例と同様にダストカバーとソケットとの装着が全周
に渡って均一に行われ、ダストカバーとソケットとの間
のシール性能が向上し、グリースの洩れが起こらない。
【0026】なお、外径40.7mm、内径34.8m
m程度の補強環2、12においては半径1.5mm程度
の切欠部10、20が16箇所程度均等に設けられる。
【0027】また、各実施例においては切欠部10、2
0の形状を半円状としたが、これに限定することなく、
方形状、だ円状等の種々の形状とすることができ、ゴム
材の通路として確保することができれば形状に限定しな
い。
【0028】また、補強環2、12は図3のように鍛造
したものであってもよいし、図4のようにプレスによっ
て折り曲げ加工してもよく、製造工程について限定され
ない。
【0029】
【考案の効果】本考案のダストカバーは厚肉の基部の外
周面に切欠部が設けられているから、ダストカバーの成
形材料を成形する場合に、延出部の内周面が成形型の成
形面に近接合して成形材料がこの嵌合間から流入不能に
成形される時でも、基部の外周面を成形型の成形面に接
合させて保持すると共に、切欠部を利用して位置決め
、成形型内に補強環を正確に配置して保持し、基部の
切欠部からゴム成形材料を流入することにより延出部内
周側にソケットと嵌着可能な一定厚さのゴム層を形成す
ることが可能になる。その結果、ソケットの周面との嵌
着において、ダストカバーの他方の開口部がソケットに
対し均一なシール性能と嵌着係止を発揮することが可能
になる。
【0030】補強環を機械加工する場合に、補強環の厚
肉の基部に切欠部が設けられているので、切欠部を加工
するとき、厚肉により変形を防止し、加工寸法精度が悪
化させられるのを効果的に防止できる。又、切欠部を有
する基部を位置決めして保持することにより、薄肉の延
出部を傾斜させた加工にするとき、正確な傾斜と、正確
な寸法に加工することが可能になる。その結果、他方の
開口部に設けられた補強環の内径面とソケットの外周面
とを確実に係止することが可能となる。 また、延出部に
切欠部を設けて傾斜させると、切欠部の通路が傾斜した
分小径の通路となるため、成形材料の流入通路に必要な
切欠部とするために大径にしなければならない。このた
め延出部は傾斜方向に長くなり、ダストカバーの他方の
開口部もそれに伴い大きくなるので、取付場所によって
はダストカバーが取付不能になるが、基部に切欠部を設
けることにより、開口部も小形にでき、この問題を一挙
に解決できる効果を奏する。 また、他方の開口部の外周
面に石などが当接しても、厚肉の切欠部の外周側の基部
によりゴム層が保護されて、ゴム層が補強環から破損、
剥離するのを効果的に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるダストカバーの一の実施例を示す
概略断面図である。
【図2】本考案によるダストカバーの一の実施例におけ
る補強環の部分拡大概略平面図である。
【図3】図2のA−A線で切断した際の拡大概略断面図
である。
【図4】本考案によるダストカバーの他の実施例におけ
る補強環の部分拡大概略断面図である。
【図5】従来のダストカバーを示す概略断面図である。
【図6】従来のダストカバーにおける補強環の部分拡大
概略平面図である。
【図7】図6のB−B線で切断した際の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1、21……ダストカバー 2、12、22……補強環 3、23……ソケット 4、24……ボールスタッド 5、25……ボールシール 6、26……球状部 7、27……柱状部 8、28……リップ部 9、19、29……延出部 10、20、30……切欠部 11、31……段部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の開口部がボールスタッドに嵌合す
    ると共に他の開口部がソケットに嵌合して前記ボール
    スタッドとソケットとの継手部をカバーする環状体のダ
    ストカバーであって、前記他の開口部に埋設されてい
    る補強環(2)を有し、前記補強環(2)は内周側に前
    記ソケットの装着周面と嵌合する傾斜した延出部(9)
    を有すると共に前記延出部(9)の外周側に軸方向厚さ
    が前記延出部(9)の厚さより厚肉にされた基部を有し
    且つ前記基部の外周面に溝状の切欠部(10)が形成さ
    れていることを特徴とするダストカバー。
JP1991003096U 1991-01-08 1991-01-08 ダストカバー Expired - Lifetime JP2574263Y2 (ja)

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JP1991003096U JP2574263Y2 (ja) 1991-01-08 1991-01-08 ダストカバー

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JP1991003096U JP2574263Y2 (ja) 1991-01-08 1991-01-08 ダストカバー

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JPH0493514U JPH0493514U (ja) 1992-08-13
JP2574263Y2 true JP2574263Y2 (ja) 1998-06-11

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JPH0493514U (ja) 1992-08-13

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