JP7117924B2 - ダストカバー - Google Patents
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Description
200に対してボールスタッド300が大きく傾いた状態におけるダストカバー700の様子を示している。図示のように、胴体部710の変形範囲が狭いことに起因して、胴体部710が干渉し易くなってしまう(図7中、Yで示す部分参照)。また、シール部720が変形してしまうことに起因して、ボールスタッド300から離れてしまい易くなってしまう(図7中、Zで示す部分参照)。
軸部の一端に球形部を有するボールスタッドと、前記球形部の軸受を有し、前記ボール
スタッドを回転かつ揺動自在に支持するソケットと、前記軸部における前記球形部とは反対側に結合される結合部材と、を備えるボールジョイントに用いられるダストカバーにおいて、
変形可能な胴体部と、
該胴体部の一端側に設けられ、前記ソケットに固定される被固定部と、
該胴体部の他端側に設けられ、前記軸部と結合部材に対してそれぞれ摺動自在に備えられるシール部と、を一体に有すると共に、
少なくとも、前記胴体部及びシール部は、弾性体単体で構成されるダストカバーであって、
前記胴体部とシール部とが繋がる部分のうちの内周面側は、前記胴体部における前記シール部に向かって縮径する内周面側傾斜面と、前記シール部における平面状の面とが、円柱面状段差面により繋がっており、
前記胴体部とシール部とが繋がる部分のうちの外周面側は、前記胴体部における前記シール部に向かって縮径する外周面側傾斜面と、前記シール部における円柱面状の面とが、平面状段差面により繋がっており、
ダストカバーの中心軸線方向において、前記平面状段差面が設けられている位置は、前記円柱面状段差面が設けられている範囲と重ならない位置に設けられており、前記平面状段差面の仮想的な延長面は前記円柱面状段差面に重ならないことを特徴とする。
柱面状段差面により繋がっており、外周面側は平面状段差面によって繋がっている。そして、ダストカバーの中心軸線方向において、平面状段差面が設けられている位置は、円柱面状段差面が設けられている範囲と重ならない位置に設けられている。従って、シール部は、胴体部に対して首振りし易い。これにより、胴体部が変形しても、胴体部とシール部とが互いに引っ張り合うなど相互に影響してしまうことを抑制することができる。
図1~図4を参照して、本発明の実施例1に係るボールジョイント及びボールジョイントに装着されるダストカバーについて説明する。図1は本発明の実施例1に係るボールジョイント及びボールジョイントに装着されるダストカバーの模式的断面図である。なお、図1においては、ボールジョイントに備えられるボールスタッドの軸部の中心軸線を含む面でダストカバー等を切断した断面図を示している。図2は本発明の実施例1に係るダストカバーの模式的断面図である。図2においては、ダストカバーに外力が作用していない状態を示している。また、ダストカバーに外力が作用していない状態においては、ダストカバーは回転対称形状である。図2においては、ダストカバーに外力が作用していない状態において、ダストカバーの中心軸線を含む面でダストカバーを切断した断面図を示している。なお、以下の説明において、「ダストカバーの中心軸線」とは、ダストカバーに外力が作用していない状態におけるダストカバーの中心軸線を意味する。図3は本発明の実施例1に係るダストカバーにおけるシール部付近を拡大した模式的断面図である。図4は本発明の実施例1に係るダストカバーがボールジョイントに装着された状態におけるダストカバーの様子を示す模式的断面図であり、ボールスタッドが大きく傾いた状態におけるダストカバーの様子を示している。
特に、図1を参照して、本実施例に係るダストカバーを適用可能なボールジョイントの
一例を説明する。ボールジョイントは、ボールスタッド300と、ボールスタッド300を回転かつ揺動自在に支持するソケット200と、ボールスタッド300の軸部310と結合する結合部材としてのナックル400とを備えている。
特に、図2を参照して、本実施例に係るダストカバー100について説明する。ダストカバー100は、変形可能な胴体部110と、胴体部110の一端側に設けられる被固定部130と、胴体部110の他端側に設けられるシール部120とを備えている。これらの胴体部110と被固定部130とシール部120は一体となっている。また、本実施例に係るダストカバー100においては、これらの胴体部110,被固定部130及びシール部120は、ゴムなどの弾性体単体により構成されている。
特に、図2及び図3を参照して、シール部120について説明する。シール部120は、ボールスタッド300の軸部310に摺動自在に設けられる内周シール部121,122と、ナックル400に対して摺動自在に設けられる補助シール部123及びダストリップ124とを備えている。内周シール部121,122は、それぞれ、径方向内側に向かって突出する環状突起により構成されている。また、補助シール部123は、ナックル400に向かって突出する環状突起により構成されている。更に、ダストリップ124は、ナックル400に向かいつつ、径方向外側に向かって伸びるように構成されている。
0における平面状の面125とが、円柱面状段差面141により繋がっている。また、胴体部110とシール部120とが繋がる部分のうちの外周面側は、胴体部110におけるシール部120に向かって縮径する外周面側傾斜面112と、シール部120における円柱面状の面126とが、平面状段差面142により繋がっている。
本実施例に係るダストカバー100によれば、胴体部110とシール部120とが繋がる部分においては、内周面側は円柱面状段差面141により繋がっており、外周面側は平面状段差面142によって繋がっている。そして、ダストカバー100の中心軸線方向において、平面状段差面142が設けられている位置は、円柱面状段差面141が設けられている範囲と重ならない位置に設けられている。従って、シール部120は、胴体部110に対して首振りし易い。これにより、胴体部110が変形しても、胴体部110とシール部120とが互いに引っ張り合うなど相互に影響してしまうことを抑制することができる。このように、本実施例に係るダストカバー100によれば、シール部120の内部、または、シール部120と胴体部110とが繋がる部分の内部に補強環が埋設されていなくても、シール部120と胴体部110とが互いに影響することを抑制することができる。
することができる(図4中、Xで示す部分参照)。また、シール部120における内周シール部121,122がボールスタッド300の軸部310から離れてしまうことも抑制することができる。
図5には、本発明の実施例2が示されている。上記実施例1では、ダストカバーの中心軸線方向において、平面状段差面が設けられている位置が、円柱面状段差面が設けられている範囲よりも、補助シール部及びダストリップが備えられている側に設けられている場合の構成を示した。これに対し、本実施例においては、ダストカバーの中心軸線方向において、平面状段差面が設けられている位置が、円柱面状段差面が設けられている範囲よりも、被固定部が備えられている側に設けられている場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
110 胴体部
111 内周面側傾斜面
112 外周面側傾斜面
120,150 シール部
121,122,151,152 内周シール部
123,153 補助シール部
124,154 ダストリップ
125,155 平面状の面
126,156 円柱面状の面
130 被固定部
141,161 円柱面状段差面
142,162 平面状段差面
200 ソケット
210 ケース
220 底板
230 軸受
230 軸部
231 軸受面
300 ボールスタッド
310 軸部
320 球形部
400 ナックル
500 ナット
600 締結部材
Claims (1)
- 軸部の一端に球形部を有するボールスタッドと、前記球形部の軸受を有し、前記ボールスタッドを回転かつ揺動自在に支持するソケットと、前記軸部における前記球形部とは反対側に結合される結合部材と、を備えるボールジョイントに用いられるダストカバーにおいて、
変形可能な胴体部と、
該胴体部の一端側に設けられ、前記ソケットに固定される被固定部と、
該胴体部の他端側に設けられ、前記軸部と結合部材に対してそれぞれ摺動自在に備えられるシール部と、を一体に有すると共に、
少なくとも、前記胴体部及びシール部は、弾性体単体で構成されるダストカバーであって、
前記胴体部とシール部とが繋がる部分のうちの内周面側は、前記胴体部における前記シール部に向かって縮径する内周面側傾斜面と、前記シール部における平面状の面とが、円柱面状段差面により繋がっており、
前記胴体部とシール部とが繋がる部分のうちの外周面側は、前記胴体部における前記シール部に向かって縮径する外周面側傾斜面と、前記シール部における円柱面状の面とが、平面状段差面により繋がっており、
ダストカバーの中心軸線方向において、前記平面状段差面が設けられている位置は、前記円柱面状段差面が設けられている範囲と重ならない位置に設けられており、前記平面状段差面の仮想的な延長面は前記円柱面状段差面に重ならないことを特徴とするダストカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018134383A JP7117924B2 (ja) | 2018-07-17 | 2018-07-17 | ダストカバー |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018134383A JP7117924B2 (ja) | 2018-07-17 | 2018-07-17 | ダストカバー |
Publications (2)
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JP2020012504A JP2020012504A (ja) | 2020-01-23 |
JP7117924B2 true JP7117924B2 (ja) | 2022-08-15 |
Family
ID=69169518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018134383A Active JP7117924B2 (ja) | 2018-07-17 | 2018-07-17 | ダストカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP7117924B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012102840A (ja) | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Thk Rhythm Co Ltd | ボールジョイント用ダストカバー |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2574263Y2 (ja) * | 1991-01-08 | 1998-06-11 | エヌオーケー 株式会社 | ダストカバー |
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2018
- 2018-07-17 JP JP2018134383A patent/JP7117924B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012102840A (ja) | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Thk Rhythm Co Ltd | ボールジョイント用ダストカバー |
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JP2020012504A (ja) | 2020-01-23 |
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