JP2007064407A - 等速自在継手用ブーツ - Google Patents
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Abstract
【課題】外側継手部材を軽量かつコンパクトに維持しつつ、ブーツに対する内側継手部材の干渉を低コストで確実に防止すること、内側継手部材の脱落防止のためのストッパー機能を具備可能にすること、ブーツの振れ回りを抑制ないし阻止すること。
【解決手段】等速自在継手の外側継手部材3上のブーツ取付部に装着される大径取付部10a、等速自在継手の内側継手部材5に連結される第二の回転軸4上のブーツ取付部に装着される小径取付部10b、および、大径取付部10aと小径取付部10bとを一体的に連結する蛇腹部10cを有する等速自在継手用ブーツ10において、大径取付部10aをその内径を一定に保持したまま蛇腹部10c側へ所定長延在させて筒体部10dを形成すると共に、筒体部10dの内周面に、当該筒体部10dより高剛性の支持筒11を内嵌し、この支持筒11の一端を外側継手部材3の開口端外周と大径取付部10aとの間に挟み込んで固定する。
【選択図】 図1
【解決手段】等速自在継手の外側継手部材3上のブーツ取付部に装着される大径取付部10a、等速自在継手の内側継手部材5に連結される第二の回転軸4上のブーツ取付部に装着される小径取付部10b、および、大径取付部10aと小径取付部10bとを一体的に連結する蛇腹部10cを有する等速自在継手用ブーツ10において、大径取付部10aをその内径を一定に保持したまま蛇腹部10c側へ所定長延在させて筒体部10dを形成すると共に、筒体部10dの内周面に、当該筒体部10dより高剛性の支持筒11を内嵌し、この支持筒11の一端を外側継手部材3の開口端外周と大径取付部10aとの間に挟み込んで固定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車や各種産業機械における動力の伝達に用いられる等速自在継手に装着されるブーツに関するものであり、特に、ドライブシャフト用の摺動型等速自在継手において、内側継手部材が外側継手部材の開口側から一部はみ出して使用される型式に有効に適用可能なブーツに関する。
自動車や各種産業機械における動力の伝達に用いられる等速自在継手には、継手内部への塵埃等の異物進入防止や継手内部に封入されたグリースの漏れ防止を目的としてブーツが装着される。このブーツは、等速自在継手の外側継手部材の開口側端部外周面に形成されたブーツ取付部に装着される大径取付部と、等速自在継手の内側継手部材に連結される回転軸外周面に形成されたブーツ取付部に装着される小径取付部、および、大径取付部と小径取付部を一体的に連結する蛇腹部により構成される。
等速自在継手には作動角を取りながら回転したり、軸方向に摺動しながら回転する機能が備わっており、その挙動に追従できるブーツの柔軟性が必要である。等速自在継手の構造によっては、特に摺動機能を有する構造の等速自在継手に多く見られるが、その内側継手部材が外側継手部材の開口側端部からはみ出した状態で使用されるものもあり、このはみ出した内側継手部材との干渉によってブーツの機能が損なわれる場合がある。
そこで、内側継手部材が外側継手部材から過度にはみ出さないようにするため、図2に示すように外側継手部材13の開口側端部内面に内側継手部材17のはみ出しを阻止するクリップCを取付けたもの(特許文献1参照)、図3に示すようにブーツBの大径側形状を内側継手部材17と干渉しないようにしたもの(特許文献2参照)、図4、図5のように、外側継手部材13の開口側端部外周面に金属環Mを装着し、その金属環Mの先端部にブーツBを取り付けたもの(特許文献3参照)、図6,図7の様に、金属環M1〜M4とブーツBを部分的に一体に加工し、外側継手部材13へ装着したものなどがある。
実用新案登録第2598804号公報
実開昭58−142455号公報
実用新案登録第2598534号公報
図2のように、外側継手部材13の開口端付近にストッパー機構としてクリップCを設けた場合、そのクリップCを嵌合するための溝部を外側継手部材13に形成する加工工程が必要になるうえ、溝部を形成するために外側継手部材13が軸線方向に長くなってしまい、コンパクトさに欠け重量増になるという問題がある。
一方、ストッパー機構のクリップCと接触する内側継手部材17の部位によっては、内側継手部材17の一部が外側継手部材13の開口部からはみ出す設計となる場合が生じる。この場合は、ストッパー機構は内側継手部材17を外側継手部材13から脱落しないように留めることが第一の目的であり、前述の継手設計とは相容れない。
外側継手部材13を軸長方向により長くすることで外側継手部材13の開口側端部から内側継手部材17がはみ出さない設計をとればよいが、ストッパー機構の溝部の問題と同様に、継手のコンパクトさや重量増が問題となる。
図3の様にブーツBの大径側形状を内側継手部材17と干渉しないように円筒部B1としたものでは、作動角が極めて小さい時の干渉は回避できるものの、等速自在継手が作動角を少しでも大きく取った時には、円筒部B1が変形して内側継手部材17がブーツBと干渉したり、ブーツB自体の変形によりブーツBの耐久性を損ねてしまう可能性がある。
図4、図5のように、外側継手部材13の開口端外周面に金属環Mを装着し、この金属環Mの先端部にブーツBを取り付ける構造では、外側継手部材13と金属環Mとの第1の接合構造と、金属環MとブーツBとの第2の接合構造の2箇所において、十分なシール性を確保する必要があり、コスト面と性能面で有利とは言えない。さらに、外側継手部材13との嵌合のため金属環Mの要求加工精度が高いこと、金属環Mと外側継手部材13との接合にボルト留めや加締め加工などが必要であること、図4の構造では金属環MとブーツBとの接合に加締め加工が必要であること、図5の構造では同接合に締付部材(バンドF)が必要であることから、これらもコスト増の要因となる。
図6の構造では、図3と同様の問題、すなわち、作動角が少しでも大きくなると円筒部B2が変形して内側継手部材17がブーツBと干渉するおそれがある。
図7の構造では、図3におけるブーツBと内側継手部材17との干渉はある程度回避できるものの十分ではなく、加えて、円筒部B3の金属環M2、M3が外側継手部材13に固定されていないために等速自在継手が回転した時にその部位が不安定となり、ブーツおよび等速自在継手に不可避的に発生するわずかな偏芯の影響で振れ回りが大きくなってしまう可能性がある。
本発明の目的は、外側継手部材を軽量かつコンパクトに維持しつつ、(1)ブーツに対する内側継手部材の干渉を低コストで確実に防止すること、(2)内側継手部材の脱落防止のためのストッパー機能を具備可能にすること、(3)ブーツの振れ回りを抑制ないし阻止することにある。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、等速自在継手の外側継手部材上のブーツ取付部に装着される大径取付部、等速自在継手の内側継手部材に連結される回転軸上のブーツ取付部に装着される小径取付部、および、前記大径取付部と小径取付部とを一体的に連結する蛇腹部を有する等速自在継手用ブーツにおいて、前記大径取付部をその内径を一定に保持したまま前記蛇腹部側へ所定長延在させて筒体部を形成すると共に、前記筒体部の内周面に、当該筒体部より高剛性の支持筒を内嵌し、この支持筒の一端を前記外側継手部材の開口端外周と前記大径取付部との間に挟み込んで固定したことを特徴とする。
このように、ブーツに筒体部を形成することによって、外側継手部材からはみ出し可能とできる分の内側継手部材の摺動距離を稼ぐことが可能となるため、外側継手部材の長さを短縮することが可能となり、外側継手部材の軽量コンパクト化を図ることができる。また、筒体部を高剛性の支持筒によって内側から支持するので、ブーツに対する内側継手部材の干渉を確実に防止することができ、さらに、支持筒は外側継手部材に固定されるため振れ回りを抑制ないし阻止することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記支持筒の一端を前記外側継手部材の外周面に締まり嵌めしたことを特徴とする。締まり嵌めにより外側継手部材に対する支持筒の偏芯が低減されると共に、外側継手部材に対する固定力が増大して振れ回りに対する抑制作用が強化される。
請求項3の発明は、請求項1から3の発明において、前記支持筒の一端および大径取付部を、外側継手部材のブーツ取付部に共通の締付部材で共締めしたことを特徴とする。共通の締付部材で共締めすることにより、ブーツ大径取付部と支持筒を別々に外側継手部材に固定する場合に比べて作業性がよくなるうえ、ブーツのコンパクト化と外側継手部材の長さ短縮に有益である。
請求項4の発明は、請求項1から3の発明において、前記支持筒の他端を内径方向に湾曲させて湾曲部を形成したことを特徴とする。このような湾曲部を形成することにより支持筒の耐変形強度が増大し、薄肉材料でも十分な強度を確保することができる。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記内側継手部材を前記外側継手部材から引抜く方向に摺動させたときに前記内側継手部材が前記外側継手部材から脱落する直前位置で前記支持筒の湾曲部に干渉して引抜く方向の摺動が阻止されることを特徴とする。これは、支持筒の湾曲部を内側継手部材の脱落防止用ストッパーとするものである。従来のストッパーは外側継手部材に溝部を形成し、この溝部にクリップを装着したものであったが、本発明では支持筒がそのままストッパーを兼用可能であるから、外側継手部材に溝部を加工したり、別部材としてのクリップを装着する必要がない。
請求項6の発明は、請求項1から5の発明において、等速自在継手がトリポード型摺動式等速自在継手であることを特徴とする。外側継手部材から内側継手部材が一部はみ出すことにより摺動距離を稼ぐことができる代表的な型式がトリポード型摺動式等速自在継手である。本発明はトリポード型摺動式等速自在継手以外の継手にも適用可能であって、図4と図5に示すようなボールを使用した摺動型等速自在継手にも適用可能である。
本発明は前述したように、ブーツに筒体部を形成して外側継手部材の開口端からの内側継手部材のはみ出し可能な長さを稼ぐことによって外側継手部材の長さを短縮して外側継手部材の軽量コンパクト化を図ると共に、ブーツの筒体部を高剛性の支持筒で内側から支えて内側継手部材との干渉を確実に阻止することができる。また、支持筒は外側継手部材に固定するからブーツの偏芯による振れ回りを抑制ないし阻止することができる。また、支持筒に内径方向に湾曲した湾曲部を形成することにより、部品点数や加工工数を最小にして内側継手部材のストッパーを簡単に構成可能であり、ブーツないし継手の効率的な設計を可能にする。
支持筒の前記湾曲部は、リブ出し効果により支持筒の耐変形性を向上させる効果もあり、鋼板など適当な材料を選定すれば、湾曲部のリブ出し効果でかなり薄肉の支持筒でも十分な剛性を確保することが可能となる。
支持筒の湾曲部の先端位置は、内側継手部材が外側方向に摺動した時、外側継手部材から脱落する直前位置で内側継手部材の一部が当接する位置に位置決めしておくことにより、ブーツとのアッセンブリ状態にある等速自在継手で内側継手部材が外側継手部材から不測に脱落するのを防止することができる。
以下、図1に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明に係るブーツ10をトリポード型等速自在継手に適用したものの一例である。ここでは、便宜上、ある種類のダブルローラタイプのトリポード型等速自在継手を用いて説明しているが、この形態に限定される訳ではない。つまり、他の型式のダブルローラタイプやシングルローラタイプのトリポード型等速自在継手にも効果的に本発明を適用することができる。このトリポード型等速自在継手は、第一の回転軸2の端部に固定される中空筒状の外側継手部材3と、第二の回転軸4の端部に固定される内側継手部材としてのトラニオンキット5(トラニオンとローラカセット)とから構成される。外側継手部材3の内周面には、円周方向三等分位置に、外側継手部材3の軸方向に延びる凹溝6が形成される。一方、トラニオンキット5は、第二の回転軸4の端部に固定するためのボス7と、ボス7の円周方向三等分位置から半径方向に突出した円柱状のジャーナル8と、このジャーナル8の外周面に嵌合されるダブルローラタイプのローラカセット9から構成される。各ジャーナル8の横断面は、継手の円周方向に長軸を有する楕円とされる。また、ジャーナル8の外周面は側面視でジャーナルの軸線方向と平行な直線状とされる。ローラカセット9は、内側ローラ9aと、外側ローラ9bと、内外ローラ間に介設された複数の針状ころ9cで構成される。外側ローラ9bの内周部の内外両端位置にスナップリング9dが嵌合され、このスナップリング9dで内側ローラ9aと針状ころ9cの抜止めがなされる。ローラカセット9は、ジャーナル8の回りで回転自在であって、外側継手部材3の凹溝6を構成する一対の円弧状ガイド面6a間にローラカセット9の外側ローラ9bが嵌合される。
上述のように構成されたトリポード型等速自在継手の使用時、たとえば第一の回転軸2が回転すると、この回転力は、外側継手部材3からローラカセット9の外側ローラ9b、針状ころ9c、内側ローラ9a、ジャーナル8を介してトラニオンキット5のボス7に伝わり、第二の回転軸4を回転させる。また、第一の回転軸2の中心軸と第二の回転軸4の中心軸とが不一致の場合、つまりトリポード型等速自在継手が作動角をとった場合には、両回転軸2,4の回転に伴って、各ジャーナル8がローラカセット9の内側ローラ内で継手軸線方向に傾斜変位する。この際、各ジャーナル8に支承されたローラカセット9の外側ローラ9bが、凹溝6のガイド面6a上を転動するとともに、ローラカセット9全体がジャーナル8の軸方向に相対変位する。これらの動きにより、第一、第二の回転軸2,4間で等速性をもって回転力が伝達される。
外側継手部材3の開口端側の外周面には、ブーツ取付部となる第1環状溝3aが形成される。第二の回転軸4の外周面には、同じくブーツ取付部となる第2環状溝4aが形成される。第1環状溝3aと第2環状溝4aに、ブーツ10の大径取付部10aと小径取付部10bがそれぞれ装着される。大径取付部10aと小径取付部10bの外周面にブーツバンド12a、12bが取付けられ、これらブーツバンド12a、12bによって大径取付部10aと小径取付部10bが各環状溝3a、4aに締付け固定される。
ブーツ10は、熱可塑性ポリエステル系エラストマー、クロロプレンゴム、ビニルメチルシリコーンゴムなどにより成形される。ブーツ10は、前述した大径取付部10aと小径取付部10bとの間に、蛇腹部10cおよび筒体部10dを有する。蛇腹部10cは複数の山部と谷部を連続させたもので、ブーツ10の可撓性を担う。蛇腹部10cの一端は小径部10bに連続し他端は筒体部10dに連続する。筒体部10dは、大径取付部10aの内径をほぼそのまま維持しつつ蛇腹部10c側に所定長Lで延在したものである。
筒体部10dの内周面には支持筒11が内嵌される。この支持筒11は、例えば鋼板、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、硬質ゴム、カーボンファイバーやFRP樹脂などの複合材料など、ブーツ10ないし筒体部10dよりも高剛性の材料によりストレート筒状に成形される。金属製の支持筒11の場合、その板厚は例えば0.4mm〜1.0mm程度が基準となる。外側継手部材3の開口端外形が円形の場合は支持筒11は円筒状となる。外側継手部材3の開口端外形が非円形であれば、原則として支持筒11もその形状に合わせるが、円筒状の支持筒11を非円形の外側継手部材3に嵌合し、両者の隙間にブーツ材料その他の材料を埋め込んでもよい。
支持筒11と外側継手部材3との間は密着していることが望ましく、支持筒11の一端11aは外側継手部材3の開口端外周に所定の締め代で締まり嵌めされることが好ましい。あるいは、密着性を高めるため、支持筒11と外側継手部材3との間に必要に応じて接着剤ないしシール剤を配してもよい。支持筒11の一端11aの外周にブーツ10の大径取付部10aが嵌合する。
支持筒11の他端は、円筒状のままでもよいが、蛇腹部10cの端部内周面に接しつつ内径方向に丸く湾曲した湾曲部11bを形成することもできる。湾曲部11bの先端は例えば図示例のように外側継手部材3の開口端側に向ってやや傾斜させる。湾曲部11bは支持筒11の耐変形性を補強する効果があるが、この湾曲部11bを内側継手部材の脱落防止用ストッパーとして兼用させることもできる。
本発明に係る等速自在継手用ブーツ10は以上のように構成され、ブーツ10および支持筒11は外側継手部材3と共に回転する。支持筒11は外側継手部材3の開口端外周面に嵌合しているので、外側継手部材3との間の偏芯は最小限に留まる。ブーツ10の筒体部10dは、当該筒体部10dに内嵌する支持筒11で支持されるため、筒体部10dの形状が保持されてブーツ10の振れ回りが抑制される。継手が高作動角をとって回転すると蛇腹部10cが変形する。この際、支持筒11の湾曲部11bは滑らかに湾曲して成形(図1では丸形)されているので、蛇腹部10cが大きく変形してもその内周面が支持筒11の端部に食い込んで損傷することがない。
等速自在継手をドライブシャフトに取付けた場合、車輪の上下動により第二の回転軸4の有効長が変化し、トラニオンキット5が図1矢印方向に往復動する。軽量コンパクト化のために外側継手部材3の長さを必要最小限にした設計においては、トラニオンキット5の一部が外側継手部材3から外側にはみ出すことがある。すなちわ、トラニオンキット5が外側方向に摺動し、外側ローラ9bが外側継手部材3の外側にはみ出る。従来の図3、図6、図7のような構造では、作動角を取ることによりブーツ10が変形することで外側ローラ9bなどと干渉し、ブーツ10が損傷する可能性が高かった。本発明はブーツ10に筒体部10dを形成してトラニオンキット5のはみ出し可能な長さを稼ぐことによって外側継手部材3の長さを短縮すると共に、筒体部10dを支持筒11で内側から支えてトラニオンキット5との干渉を確実に阻止する。支持筒11の湾曲部11bはリブ出し効果により支持筒11の耐変形性を向上させる。鋼板など適当な材料を選定すれば、湾曲部11bのリブ出し効果でかなり薄肉の支持筒11でも十分な剛性を確保することが可能である。
支持筒11の湾曲部11bの先端位置は、トラニオンキット5が外側方向に摺動した時、外側継手部材3から外側ローラ9bが脱落する直前位置でその外側ローラ9bが当接する位置に位置決めする。これにより、トラニオンキット5が外側継手部材3から不測に脱落するのを防止することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。たとえば前記実施形態では支持筒11の一端11aを外側継手部材3の開口端外周に締まり嵌めしたが、支持筒11の一端11aを第1環状溝3aの手前まで延長し、ブーツバンド12aで大径取付部10aを環状溝3aに締付けると同時に、支持筒11の一端11aの延長端を大径取付部10aに固定させる様にしてもよい。これにより、支持筒11の一端11aは、外側継手部材3の開口端外周に隙間嵌めしても固定できて、嵌合作業を簡素化できる。ただし、隙間の量は、振れ回りを抑制する目的から極力小さい方が望ましい。
2,4 回転軸
3 外側継手部材
3a 環状溝
4a 環状溝
5 トラニオンキット(内側継手部材)
6 凹溝
6a ガイド面
7 ボス
8 ジャーナル
9 ローラカセット
9a 内側ローラ
9b 外側ローラ
9c 針状ころ
9d スナップリング
10 ブーツ
10a 大径取付部
10b 小径取付部
10c 蛇腹部
10d 筒体部
11 支持筒
11a 支持筒の一端
11b 支持筒の湾曲部
12a、12b ブーツバンド
13 外側継手部材
17 内側継手部材
B ブーツ
B1 円筒部
B2 円筒部
B3 円筒部
C クリップ
F バンド
M 金属環
M1-M4 金属環
3 外側継手部材
3a 環状溝
4a 環状溝
5 トラニオンキット(内側継手部材)
6 凹溝
6a ガイド面
7 ボス
8 ジャーナル
9 ローラカセット
9a 内側ローラ
9b 外側ローラ
9c 針状ころ
9d スナップリング
10 ブーツ
10a 大径取付部
10b 小径取付部
10c 蛇腹部
10d 筒体部
11 支持筒
11a 支持筒の一端
11b 支持筒の湾曲部
12a、12b ブーツバンド
13 外側継手部材
17 内側継手部材
B ブーツ
B1 円筒部
B2 円筒部
B3 円筒部
C クリップ
F バンド
M 金属環
M1-M4 金属環
Claims (6)
- 等速自在継手の外側継手部材上のブーツ取付部に装着される大径取付部、等速自在継手の内側継手部材に連結される回転軸上のブーツ取付部に装着される小径取付部、および、前記大径取付部と小径取付部とを一体的に連結する蛇腹部を有する等速自在継手用ブーツにおいて、前記大径取付部をその内径を一定に保持したまま前記蛇腹部側へ所定長延在させて筒体部を形成すると共に、前記筒体部の内周面に、当該筒体部より高剛性の支持筒を内嵌し、この支持筒の一端を前記外側継手部材の開口端外周と前記大径取付部との間に挟み込んで固定したことを特徴とする等速自在継手用ブーツ。
- 前記支持筒の一端を前記外側継手部材の外周面に締まり嵌めしたことを特徴とする請求項1の等速自在継手用ブーツ。
- 前記支持筒の一端および大径取付部を、外側継手部材のブーツ取付部に共通の締付部材で共締めしたことを特徴とする請求項1または2の等速自在継手用ブーツ。
- 前記支持筒の他端を内径方向に湾曲させて湾曲部を形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかの等速自在継手用ブーツ。
- 前記内側継手部材を前記外側継手部材から引抜く方向に摺動させたときに前記内側継手部材が前記外側継手部材から脱落する直前位置で前記支持筒の湾曲部に干渉して引抜く方向の摺動が阻止されることを特徴とする請求項4の等速自在継手用ブーツ。
- 等速自在継手がトリポード型摺動式等速自在継手であることを特徴とする請求項1から5のいずれかの等速自在継手用ブーツ。
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---|---|---|---|
JP2005252243A JP2007064407A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 等速自在継手用ブーツ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005252243A JP2007064407A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 等速自在継手用ブーツ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007064407A true JP2007064407A (ja) | 2007-03-15 |
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JP2005252243A Withdrawn JP2007064407A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 等速自在継手用ブーツ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013064422A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-11 | Ntn Corp | 等速自在継手 |
CN114135591A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-03-04 | 华能秦煤瑞金发电有限责任公司 | 一种带冷却防抖效果的膜式联轴器罩壳 |
-
2005
- 2005-08-31 JP JP2005252243A patent/JP2007064407A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013064422A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-11 | Ntn Corp | 等速自在継手 |
CN114135591A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-03-04 | 华能秦煤瑞金发电有限责任公司 | 一种带冷却防抖效果的膜式联轴器罩壳 |
CN114135591B (zh) * | 2021-11-30 | 2023-11-03 | 华能秦煤瑞金发电有限责任公司 | 一种带冷却防抖效果的膜式联轴器罩壳 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081104 |