JPH0426763Y2 - - Google Patents

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JPH0426763Y2
JPH0426763Y2 JP1984083964U JP8396484U JPH0426763Y2 JP H0426763 Y2 JPH0426763 Y2 JP H0426763Y2 JP 1984083964 U JP1984083964 U JP 1984083964U JP 8396484 U JP8396484 U JP 8396484U JP H0426763 Y2 JPH0426763 Y2 JP H0426763Y2
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JP
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reinforcing ring
rubber
inner peripheral
oil seal
lip
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JP1984083964U
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JPS60194665U (ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、金属補強環の内外にゴムを焼き付
けて一体成形してなるオイルシール、特に耐圧性
の高い耐圧シールに関するものである。
「従来の技術、考案が解決せんとする問題点」 一般にこの種のオイルシールは、その成形時に
おいて第3図に示すように断面L字型の金属補強
環1の水平部1aの内周端と金型10との間隙
S′を通して補強環の外面側に充填したゴム生地を
内面側にも流通させることにより一体に成形され
ており、その結果従来のオイルシールにおいては
補強環1の水平部1aの内周端に相当厚肉のゴム
が被覆されていた。
ところで、第3図に示す普通のオイルシールよ
りも高い耐圧強度を要求される耐圧シールにおい
ては、その耐圧性を向上させるために、補強環1
の水平部1aの内周端と軸表面との間隔Sをでき
るだけ小さくし、シールリツプ3に高圧が作用し
た場合にシールリツプ3の付根における補強環1
の水平部1aの内周端のゴムのハミ出しを防止す
る必要があるが、このようにするためには従来の
オイルシールにおいては補強環1の水平部1aの
内周端のゴム厚S′を薄くしなければならない。
ところが、この水平部1aの内周端におけるゴ
ム厚S′を薄くするためには、オイルシールの成形
時に補強環1の水平部1aの内周端と、金型10
との間隔S′を小さくしなければならないが、この
部分の間隙を小さくすると補強環1の外面側から
内面側へのゴムの流動が悪くなり、ゴムまわりが
不良となる難点があつた。
また従来、補強環の外周部を波形に形成すると
共に、その内外を連通する多数の連通孔を穿設
し、この連通孔にゴムを流通硬化させるようにし
たものも知られているが(実開昭51−101461号公
報)、この連通孔は補強環に対するゴムの接着性
を増すためのもので、内外のゴムは専ら補強環の
水平部の内周端と金型との間隙を通して充填して
いるため、リツプ付根部のゴムがハミ出し、耐圧
シールとしての耐圧性が悪い欠点があつた。
「問題点を解決するための手段」 この考案は前記従来の課題を解決するために、
補強環1に内外のゴムを流通させる連通孔2を穿
設し、補強環の水平部1aはその内周端面とシー
ルリツプ3の内周面とがほぼ面一になるように内
周端が延出されたオイルシールを提案するもので
ある。
「作用」 補強環1の水平部1aは、その内周端面がオイ
ルシールのリツプ3の内周面とほぼ面一形成さ
れ、内周端とシールすべき軸8の表面との間隔S
が小さくなるように延出しているため、補強環の
水平部内周端と軸表面との間隙Sが小さく、しか
もシールリツプ3の付根部のゴムのハミ出しがな
く、リツプ3に押圧が作用しても高い耐圧強度を
維持する。
また、オイルシールの成形時に補強環1の内面
側に焼き付けられるゴム5は、水平部1aの内周
端と金型10との間隙S′を通らずに補強環1の連
通孔2を通つて円滑に充填されため、シールリツ
プ3の付根部のゴムのハミ出しなく焼き付けるこ
とが可能となる。
「実施例」 以下この考案を図面に示す実施例について説明
すると、L字型金属補強環1の水平部1aには複
数箇所に連通孔2が穿設され、この水平部1aの
内周端部の上下にシールリツプ3及びダストリツ
プ4が形成され、また補強環1の水平部1aの外
周端部及び垂直部1bにはその内外面を連通孔2
を介して一体的にゴム被覆してゴム製オイルシー
ル本体を構成する被覆部5,6がリツプ3,4と
一体に形成されており、シールリツプ3の外周に
はガータースプリング7が装着されている。
補強環1の水平部1aは、その内周端面とシー
ルリツプ3の内周表面とがほぼ面一になるように
内周端が延出されており、オイルシールの使用時
においてシールすべき軸8の表面と水平部1aの
内周端間の間隔Sが極めて小さく、これに被覆さ
れたゴム厚S′は非常に薄くなるように形成されて
いる。
第2図は上記構成のオイルシールを金型により
成形する状態の一例を示したもので、上下の金型
9,10間に補強環1を配置し、下型10内にゴ
ム材料を充填して上下の金型9,10を圧締する
と、ゴム材料は補強環1の外側の下型10内面に
沿つて流動すると共に、補強環1の連通孔2を通
つて上型9内に流入し、補強環1の内外(オイル
側と大気側)にリツプ3,4及びゴム被覆部5,
6を一体的に成形する。
従つて、補強環1の水平部1aの内周端とこれ
に相対する下型10内面との間に間隙を設ける必
要がなく、それだけ水平部1a内周端を長く突出
して間隔Sを小さくすることができると共に、内
周端のゴム被覆を薄くしてリツプ3,4の付根部
全体を完全に補強環1に固着することができる。
その結果、リツプ3,4の外周部に高圧が作用
しても付根部全体が補強環1に完全に支持されて
いるため、付根部のゴムが水平部1aの内周端に
ハミ出しすことはなく、耐圧性に優れたオイルシ
ールを構成することができる。
なお、補強環1に設ける連通孔2は必要に応じ
垂直部1bに設けてもよい。
「考案の効果」 以上の通りこの考案によれば、補強環にその内
外へ充填するゴムを流通させる連通孔を穿設して
なるので、オイルシールの成形時に連通孔を介し
て補強環の内外にゴム材料を一体に圧入すること
ができる。
従つて、補強環の水平部の内周端とこれに相対
する下型内面との間にゴム流通用の間隙を設ける
必要がなく、それだけ補強環の水平部をその内周
端面とシールリツプの内周表面とがほぼ面一とな
るように長く延出してその内周端のゴム被覆を薄
くし、リツプの付根部全体を完全に補強環に固着
することができ、これによつてリツプの外周部に
高圧が作用しても付根部全体が補強環に完全に支
持されるため、付根部のゴムが水平部の内周端に
ハミ出すことはなく、極めて耐圧性に優れたオイ
ルシールを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のオイルシールの使用状態を
示す部分縦断面図、第2図は同成形状態を示す部
分縦断面図、第3図は従来のオイルシールを示す
部分縦断面図である。 1……補強環、1a……水平部、2……連通
孔、3……シールリツプ、4……ダストリツプ、
5,6……ゴム被覆部、8……軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. L字型金属補強環の内外にゴムを充填して一体
    に成形してなるオイルシールにおいて、前記補強
    環に前記内外のゴムを流通させる連通孔を穿設
    し、前記補強環の水平部はその内周端面とシール
    リツプの内周面とがほぼ面一になるように内周端
    が延出されていることを特徴とするオイルシー
    ル。
JP1984083964U 1984-06-06 1984-06-06 オイルシ−ル Granted JPS60194665U (ja)

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JP1984083964U JPS60194665U (ja) 1984-06-06 1984-06-06 オイルシ−ル

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JP1984083964U JPS60194665U (ja) 1984-06-06 1984-06-06 オイルシ−ル

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JPS60194665U JPS60194665U (ja) 1985-12-25
JPH0426763Y2 true JPH0426763Y2 (ja) 1992-06-26

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JPS51101461U (ja) * 1975-02-14 1976-08-14

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JPS60194665U (ja) 1985-12-25

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