JPH054621Y2 - - Google Patents

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JPH054621Y2
JPH054621Y2 JP1985083544U JP8354485U JPH054621Y2 JP H054621 Y2 JPH054621 Y2 JP H054621Y2 JP 1985083544 U JP1985083544 U JP 1985083544U JP 8354485 U JP8354485 U JP 8354485U JP H054621 Y2 JPH054621 Y2 JP H054621Y2
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reinforcing ring
inner circumferential
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fitting
baked
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の利用分野」 この考案は、オイルシール、ダストシール等、
内周部材にシールリツプ部を、かつ外周部材に嵌
合シール部を形成した密封装置、特にシールリツ
プ部及び嵌合シール部に異種のゴム材料を用いる
ことを可能とした密封装置に関するものである。
「従来の技術、考案が解決せんとする問題点」 一般に密封装置は、第4図に示すように一個の
L型補強環の内周部材にシヤフトをシールするた
めのシールリツプ部が形成され、かつ外周部材に
は密封装置をハウジングに嵌合シールするための
嵌合シール部が形成されているが、従来の密封装
置はこのシールリツプ部及び嵌合シール部が一種
類のゴム等の弾性材料で一個の金型を用いて同時
に一体に成形されており、そのためその成形にお
いてはゴム等の成形材料を互いに連通するシール
リツプ部及び嵌合シール部の成形空間に一連に充
填する方法が採られている。
ところで、密封装置におけるシールリツプはシ
ールすべき回転軸或いは摺動軸に常に接触してい
るため、耐摩耗性、耐熱性、耐油性等に優れた高
品質の極めて高価な材料を使用する必要がある
が、嵌合シール部はハウジングに密着して嵌合す
るように弾性を有する程度のものでよく、シール
リツプ部程高価な材料を使用する必要がない。
従つて、従来のようにシールリツプ部及び嵌合
シール部を同時一体に成形する方法では、嵌合シ
ール部にもシールリツプ部と同じ極めて高価な材
料を使用せざるを得ないためシールとして必要以
上にコスト高なものとなる。
また従来、シールリツプ部と嵌合シール部とに
それぞれ品質の異なるゴム材料を使用したいわゆ
る二色成形による密封装置も知られているが、本
来それぞれの材料毎に加熱温度、加熱時間等の一
次及び二次の加硫条件が異なり、接着剤もそれぞ
れに適したものを使用する必要があるにも拘ら
ず、一個の金型により同時に成形するため補強環
に同一の接着剤を塗付して同一条件の下に加硫成
形しなければならないという成形上の不合理があ
り、適正な品質の密封装置を得ることが困難であ
つた。
さらに、一個の金型内に異種の材料を独立別個
に装填して同時にシールリツプ部及び嵌合シール
部を成形するため、ゴム生地の装填部及び注入路
を別個に設けて各成形部に充填されたそれぞれの
ゴム材料が相互に混合しないような構造とする必
要があることから、金型の構造が煩雑化してコス
ト高になるなどの問題があつた。さらにまた、内
周部材と外周部材あるいはこれと金属環を独立別
個に成形し、これらを接着剤を用いて接着するこ
とにより一体的な密封装置を構成するものも知ら
れているが、接着剤を用いるため工程が複雑で、
製造が容易でなくコストも高価となるなどの欠点
があつた。
また、ゴム性シール部材と外周部材とを別個に
形成し、外周部材の内周端にシール部材を嵌着す
るという提案もなされているが、その具体的な嵌
着手段の開示がなく、実用性のないものであつ
た。
「問題点を解決するための手段」 この考案は前記従来の課題を解決するために断
面L型の外周側補強環1aの外周にゴム状弾性材
製嵌合シール部2を焼き付けた断面L型の外周部
材Aと、外周側補強環1aの内周部に密に嵌合可
能な内周側補強環1bの内周部に、嵌合シール部
2と品質の異なるゴム状弾性材製シールリツプ部
3を焼き付けた内周部材Bとからなり、外周部材
Aの外周側補強環1aの内周部に内周部材Bの内
周側補強環1bをそれらの間に外周側補強環1a
に焼き付けたゴム状弾性材製パツキング層4を介
して嵌合一体化してなる密封装置を提案するもの
である。
「作用」 ハウジングに圧入嵌合するための嵌合シール部
2を有する外周部材Aと、シヤフトをシールする
シールリツプ部3を有する内周部材Bとを別体に
形成し、外周部材Aの内周側に前記内周部材Bの
基端部を嵌合一体化して両者を一体に組立てるこ
とにより、シールリツプ部3に高品質で高価な材
料を使用し、かつ嵌合シール部2にはそれよりも
安価な材料を使用してそれぞれに適した成形条件
で成形することができ、高品質な密封装置として
接着材を要することなく極めて簡単に、しかも経
済的かつ合理的に製造できる。
「実施例」 以下この考案を図面に示す実施例について説明
すると、この考案の密封装置は第1〜3図に示す
ように、それぞれ別個独立に形成した外周部材A
と内周部材Bとを、この外周部材Aの内周側に内
周部材Bの基端部を密に嵌合して両者A及びBを
相互に一体的に組立てて構成されている。
外周部材Aは、円筒状の垂直部とその下端から
水平に折曲して内周側に環状に張り出した水平部
とからほぼ断面L型に形成された環状の金属製外
周側補強環1aの垂直部の外周に、アクリルゴム
等の比較的安価なゴム状弾性材からなる嵌合シー
ル部2を所定厚みに焼き付け、さらに外周側補強
環1aの内周面の所要箇所に嵌合シール部2と一
体のゴム状弾性材製パツキング層4を所定厚みに
焼き付けたものである。
内周部材Bは、円筒状の垂直部とその下端又は
上端から水平に折曲して内周側に環状に張り出し
た水平部とから所要の屈曲断面形状に形成された
環状の金属製内周側補強環1bの内周部に、嵌合
シール部2とは材質の異なる、例えば、ふつ素ゴ
ム等、耐摩耗性、耐熱性、耐油性等に優れた高品
質の高価なゴム状弾性材からなるシールリツプ部
3を焼き付けたものである。
この外周部材A及び内周部材Bの具体的構成形
態及び相互の組立形態を第1〜3図に示す。
第1図に示す第1実施例において、外周部材A
の外周側補強環1aはその水平部の内周端に下向
きに折曲された筒状の下向き鉛直部が設けられ、
この下向き鉛直部の内周部にパツキング層4が焼
き付けられており、また内周部材Bの内周側補強
環1bはその水平部の外周端に外周側補強環1a
の垂直部の内径とほぼ同径の外径を有する筒状の
上向き鉛直部が、さらに水平部の内周端にパツキ
ング層4の内径とほぼ同径の外径を有する筒状の
下向き鉛直部が折曲して設けられ、この下向き鉛
直部と水平部の直交部分の内周側にシールリツプ
部3の基端が焼き付けられており、内周側補強環
1bの上下の鉛直部において外周側補強環1aの
鉛直部及びパツキング層4の内周部に圧入嵌合
し、外周側補強環1aの水平部上に内周側補強環
1bの水平部を係止することにより、外周部材A
に内周部材Bが嵌合一体化されている。
第2図に示す第2実施例において、外周部材A
の外周側補強環1aはその水平部の内周端部に上
向きに折曲された筒状の上向き鉛直部が設けら
れ、この上向き鉛直部の内周部にパツキング層4
が焼き付けられており、また内周部材Bの内周側
補強環1bはその水平部の内周端にパツキング層
4の内径とほぼ同径の外径を有する筒状の下向き
鉛直部が設けられ、この下向き鉛直部と水平部の
直交部分の内周側にシールリツプ部3の基端が焼
き付けられており、内周側補強環1bの下向き鉛
直部において外周側補強環1aのパツキング層4
の内周部に圧入嵌合し、外周側補強環1aの水平
部上に内周側補強環1bの水平部を係止すること
により、外周部材Aに内周部材Bが嵌合一体化さ
れている。
第3図に示す第3実施例において、外周部材A
の外周側補強環1aはその垂直部の上端部が斜め
外向きに折曲され、その内周部にパツキング層4
が焼き付けられており、また内周部材Bの内周側
補強環1bは薄肉にしてバネ性を高めて嵌合を容
易化し、その水平部の外周端には外周側補強環1
aの垂直部の内径とほぼ同径の外径を有する筒状
の上向き鉛直部が設けられ、内周側補強環1bの
水平部の内周端部にはシールリツプ部3の基端が
焼き付けられており、内周側補強環1bの鉛直部
において外周側補強環1aのパツキング層4及び
垂直部下部の内周に圧入嵌合し、外周側補強環1
aの水平部上に内周側補強環1bの水平部を係止
することにより、外周部材Aに内周部材Bが嵌合
一体化されている。
「考案の効果」 以上の通りこの考案によれば、例えば内周部材
のシールリツプ部に高品質で高価な材料を使用
し、かつ外周部材の嵌合シール部にはそれよりも
!?かに安価な材料を使用する等、両者をそれぞれ
に必要な異種のゴム材料を用いて合理的に成形す
ることができ、用途に応じて適正材料を用いた高
性能で経済的な密封装置を得ることができると共
に、シールリツプ部のみの材質、形状寸法の変更
等に容易に対応することが可能となる。
また、外周部材と内周部材とを別個に成形する
ので、それぞれの成形金型は単純なものでよく、
また両者の材料に応じた加硫条件を適用でき、更
に補強環とゴム材料の接着剤も必要に応じてそれ
ぞれに適したものを選定することができ、密封装
置として品質的に完璧な製品を得ることが可能と
なる。
また、内周部材の内周側補強環を外周部材の外
周側補強環の内側に密に圧入嵌合すればよいの
で、内外両部材を接着剤を要することなく極めて
簡単な工程で組立てることができ、しかも内周部
材は内周側補強環を介して安定的に固定できると
共に、内周部材はパツキング層を介して圧入嵌合
するため、内外両部材の嵌合面からのオイル洩れ
及び内周部材の脱落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はこの考案の各種実施例を示す部分
縦断面図、第4図は従来の密封装置を示す部分縦
断面図である。 A……外周部材、B……内周部材、1a……外
周側補強環、1b……内周側補強環、2……嵌合
シール部、3……シールリツプ部、4……パツキ
ング層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 断面L型の外周側補強環の外周にゴム状弾性材
    製嵌合シール部を焼き付けた断面L型の外周部材
    と、前記外周側補強環の内周部に密に嵌合可能な
    内周側補強環の内周部に、前記嵌合シール部と品
    質の異なるゴム状弾性材製シールリツプ部を焼き
    付けた内周部材とからなり、前記外周部材の外周
    側補強環の内周部に前記内周部材の内周側補強環
    をそれらの間に前記外周側補強環に焼き付けたゴ
    ム状弾性材製パツキング層を介して嵌合一体化し
    てなることを特徴とする密封装置。
JP1985083544U 1985-06-03 1985-06-03 Expired - Lifetime JPH054621Y2 (ja)

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JPS61198769U JPS61198769U (ja) 1986-12-12
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