JPH0319611Y2 - - Google Patents

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JPH0319611Y2
JPH0319611Y2 JP1986087542U JP8754286U JPH0319611Y2 JP H0319611 Y2 JPH0319611 Y2 JP H0319611Y2 JP 1986087542 U JP1986087542 U JP 1986087542U JP 8754286 U JP8754286 U JP 8754286U JP H0319611 Y2 JPH0319611 Y2 JP H0319611Y2
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JP
Japan
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main body
ball joint
reinforcing ring
dust cover
stacked
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JP1986087542U
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JPS62199525U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はダストカバーに関し、特に、ボール
ジヨイントに取付けられるダストカバーにおいて
ボールジヨイントへの装着側のフランジ部に埋設
した金属補強環の形状を変更してダストカバーの
フランジ部の耐久性を向上させたダストカバーに
関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
一般に、ボールジヨイントに取付けられるダス
トカバーにあつては第4図に示すように開口部1
0と拡大開口部11とを有し、全体が筒状をなす
弾性体からなる本体12と、この本体12の前記
各開口部10,11内に埋設された金属補強環1
3,14とから構成されていて、前記拡大開口部
11側であるボールジヨイントへの装着用フラン
ジ部15に埋設されている金属補強環14の形状
は第5図および第6図に示されているものが多く
用いられている。
そして、上記のように構成されているダストカ
バーを製造する場合には、まず、加硫成形前に補
強環13,14の全面に接着剤を塗布するが前記
ボールジヨイントへの装着用フランジ部15に埋
設する補強環14にあつては接着剤を塗布したの
ちに加硫成形する待機状態においては第8図a,
bに示すように補強環14の相互間が完全に重な
り合うために接着剤の塗布状態にばらつきが生じ
て接着性も悪くなり、最悪の場合には本体12の
材質であるゴムと補強環14との間に剥離が発生
し破壊の原因にもなるという問題点を有し、ま
た、加硫成形時にあつては第8図aに示す形状の
補強環14は、その方向(表裏)を考慮しなけれ
ばならないために作業性が悪く、さらに、ボール
ジヨイント17への装着時にあつては第7図に示
すような状態で装着治具16を用いて装着を行う
ものであるが、その時の装着抵抗によつて第9図
に示すように補強環14が変形してしまう場合が
あり、このような変形が生じた際には装着が不確
実となり最悪の場合には装着した状態を保持でき
ずに装着が外れる場合があるという問題点を有し
ていた。
この考案は前記のような従来をもののもつ問題
点を解決したものであつて、接着剤を塗布したの
ちに加硫成形の待機時に重なつた場合であつても
接着剤の塗布状態にばらつきを生じることがない
とともに、作業性がよく、また、ボールジヨイン
トの装着時に補強環が変形する恐れのないダスト
カバーを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、両
端が開口し、一方がボールジヨイントへの装着用
フランジ部となつている筒状をなす弾性体からな
る本体と、前記本体の開口端部内に接着剤を塗布
した状態でそれぞれ埋設された補強環とから構成
されたダストカバーであつて、ボールジヨイント
への装着用フランジ部に埋設される補強環は、環
状の平板の上面および下面の内周側をそれぞれ均
一な段差で切削して肉厚の外周部と肉薄の内周部
とを形成し、かつ、複数の補強環を積重ねた際、
互いに肉厚の外周部のみが接触した状態で積重ね
可能とし、また、本体内に埋設する際、前記外周
部と内周部との間の段部を前記本体の外周面とほ
ぼ一致させたことを特徴とするダストカバーを構
成したものである。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、
複数の補強環を接着剤を塗布した状態で積重ねて
も、各補強環は外周部のみで積重ねることが可能
なので接着剤の塗布状態にばらつきを生じる恐れ
が少なくて作業性が良いとともに、ボールジヨイ
ントへの装着時に補強環が変形する恐れがないこ
ととなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
第1図にはこの考案によるダストカバーの全体
概略図が示されていて、前記従来のものと同様に
開口部1と、拡大開口部2とを有する筒状の弾性
体からなる本体3と、開口部1のフランジ部4内
および拡大開口部2のフランジ部5内にそれぞれ
埋設された補強環6,7とから構成されている。
そして、前記拡大開口部2のフランジ部5の詳
細は第2図に示されていて、そこに埋設された補
強環7は環状をなすとともに、外周部7aよりも
内周部7bの方が厚みが薄くなつていて、そし
て、外周部7aと内周部7bとの間の環状の段部
7cの位置が前記本体3の外周面とほぼ一致して
いる。
そして、前記厚みの薄い内周部7bは外周部7
aの厚みから上下均一の段差を設けることによつ
て形成され、したがつて、外周部7aと内周部7
bとの厚みの中心は一致している。
そして、上記のように形成されている補強環7
を用いた場合には、まず、補強環7に接着剤を塗
布するが、塗布した複数の補強環7を重ねた状態
が第3図に示されているが、互いに隣接する内周
部7bは重なるのを避けることができるので接着
剤の塗布のばらつきが少なく、したがつて、安定
し接着性を確保することができ、また、本体3と
の加硫成形時に前記内周部7bと外周部7aとの
厚みの中心が一致しているので補強環7の方向
(表裏)を考慮する必要がなく作業性を向上させ
ることができ、さらに内周部7bに対して外周部
7aの方が厚くなつているので外周部の強度が大
きくなり、これによつてボールジヨイントへの装
着時に装着抵抗による変形を防止できて確実に装
着することができるものである。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、
複数の補強環を接着剤を塗布した状態で積重ねて
も、各補強環は外周部のみで積重ねることが可能
なので接着剤の塗布状態にばらつきが生じる恐れ
が少ない。したがつて、本体への埋設工程以前
に、あらかじめ各補強環に接着剤の塗布しておい
ても、複数の補強環を積重ねた状態で待機させる
ことができるので作業に要するスペースが少なく
て良く作業性が良好である。また、補強環は、環
状の平板の上面および下面の内周側をそれぞれ均
一な段差で切削して肉厚の外周部と肉薄の内周部
とを形成したので、積重ねる時に上下面をまつた
く考慮することなく積重ねることができて作業性
が向上する。さらに、ボールジヨイントへの装着
時に装着治具の作用力は補強環の肉厚の外周部に
のみ作用するので補強環が変形する恐れがなく、
これは本体への装着後においても同様に強度が高
いという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるダストカバーの概略縦
断面図、第2図は要部の拡大概略図、第3図は補
強環を重ねた状態を示す図、第4図は従来のもの
を示す概略縦断面図、第5図および第6図は従来
のものの要部を示す拡大概略図、第7図はボール
ジヨイントに装着する状態を示す拡大概略図、第
8図a,bは従来の補強環を重ねた状態を示す
図、第9図は補強環が変形した状態を示す拡大概
略図である。 1,10……開口部、2,11……拡大開口
部、3,12……本体、4,5,15……フラン
ジ部、6,7,13,14……補強環、7a……
外周部、7b……内周部、7c……段部、16…
…装着治具、17……ボールジヨイント。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両端が開口し、一方がボールジヨイントへの装
    着用フランジ部5となつている筒状をなす弾性体
    からなる本体3と、前記本体3の開口端部内に接
    着剤を塗布した状態でそれぞれ埋設された補強環
    6,7とから構成されたダストカバーであつて、
    ボールジヨイントへの装着用フランジ部5に埋設
    される補強環7は、環状の平板の上面および下面
    の内周側をそれぞれ均一な段差で切削して肉厚の
    外周部7aと肉薄の内周部7bとを形成し、か
    つ、複数の補強環7を積重ねた際、互いに肉厚の
    外周部7aのみが接触した状態で積重ね可能と
    し、また、本体3内に埋設する際、前記外周部7
    aと内周部7bとの間の段部7cを前記本体3の
    外周面とほぼ一致させたことを特徴とするダスト
    カバー。
JP1986087542U 1986-06-09 1986-06-09 Expired JPH0319611Y2 (ja)

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JPS62199525U JPS62199525U (ja) 1987-12-18
JPH0319611Y2 true JPH0319611Y2 (ja) 1991-04-25

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JPS56949U (ja) * 1979-06-18 1981-01-07

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JPS62199525U (ja) 1987-12-18

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